竹中大工道具館で、自分だけのボールペン作り。
新幹線の新神戸駅からすぐのところに「竹中大工道具館」という建築で有名な竹中工務店による日本で唯一の大工道具の博物館があります。
落ち着いた雰囲気で展示物も見どころが多いので、日本の建築物や木工好きにはおすすめの博物館なのですが、先月末そこのワークショップに参加してきました。
行った日はなぜか年配の白人の御夫婦ばかりでしたな、観光ツアーで訪れてたのでしょうね。アメイジングやグレートって言いながら展示をすごく真剣に見てはりましたよ。(笑)
2023年の年末に、家内が糸鋸を使って干支の置物を作るワークショップに参加して楽しかったそうで「次は一緒に行こか」って言われてたのですな。ワークショップはホームページからの事前予約で、人気のあるものはすぐ埋まるみたい。
で、色々ある中から、オジサンが今までに使ったことが無い旋盤を使う木工をリクエストしたところ即予約してくれてました。
参加したのは「間伐材でつくる自分だけのボールペン」というワークショップ。2日間開催で1日に4回、各回定員6名で作業は1時間、参加費は3,000円(別途入館料が必要)作業用にエプロン持参。
内容はボールペンの軸の部分を旋盤を使って削り出し、自分好みの形に加工していくというもの。
この軸になる間伐材がたくさんの種類の木の中から選べるようになってて、まず最初にこれを選ぶのですけど迷いましたな。見たことの無い渋い木目の木にしようと決めていたのですけどね。
楢(なら)、欅(けやき)、姥目樫(うばめがし)、椿、桜、梅、山桃あたりは見たことがありますけど、荒樫(あらがし)、秋楡(あきにれ)、椨(たぶ)、黒柿(くろがき)、レモン、なるとオレンジに至っては初めて見ましたよ。
なので大いに迷った挙句「なるとオレンジ」って木を選びました。作例で置いてあった完成品のボールペンがなかなか渋い木目だったのでね。だけど講師いわく木目は削ってみないとどんな目が出るか分からないそう。(笑)
で、各自旋盤に取り付けた間伐材の角材を、先っちょに刃の付いた棒状のツールで削っていくわけで。回転する材料に最初は恐る恐る刃を当てながらって感じでしたが、すぐ要領がつかめましたよ。
だけど角材を円柱にするのって、相当削らないと丸くなってくれないのが分かりました。慎重に削りながらカーブを付けていくのは面白かったですな。削る前には分からなかった、渋い木目もしっかり出現しましたしね。(笑)
意外とすんなり出来ちゃったので、オジサンはさらに刃先をチョンチョンと当ててアクセントになる溝を3本彫りました。
削り終わったら240番と320番の紙やすりで表面を整えて、ワックスをつけた布で磨いて仕上げます。これでツルツルのいい感じになりました。この後ボールペンの部品を取り付けたら完成。
旋盤で削るだけの木工でも、完成したもののフォルムは人それぞれでしたな。家内は椨(たぶ)の木をやや太めの軸に仕上げてましたよ。
想像していたよりもやってみたら面白かったので、また開催されたら参加したいと思ったワークショップでした。自分で作ったお気に入りのペンなら、何本あってもいいですからね。(笑)
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