写真生活、お役立ち

2023年11月26日 (日)

オートホワイトバランスが迷う場面。

撮ろうとしているものに当たっている、日差しやライトなどの光の色合いを測って、その偏りを補正するのがホワイトバランスの役目。要するに夕日のような真っ赤な光が当たっていようが、青や緑のライトが当たっていようが、それによる色合いの偏りを自然な色に補正してくれるわけですな。
デジタルカメラやビデオカメラの「マニュアルホワイトバランス」って機能で、最初にその場の光が当たっている白い紙や専用のグレーカードを写して、その情報をカメラに教え込むことで補正が効きます。
漫才コンビ中川家の取材ビデオカメラマンのコントがあるのですけど「ハイ、白撮るよっ」って言いながら登場します。「白撮るよ」と言うのは業界の言葉で「ホワイトバランスを合わせるよ」って意味。聞いたアシスタントは白い紙持って来てカメラの前でかざすわけですな。
このホワイトバランスをカメラが判断して自動でやってくれるのが「オートホワイトバランス」。デジタルカメラを買ったばかりの初期設定は大抵この設定になってますし、取扱説明書にもオート推奨や「通常はこのままでご使用ください」なんて書いてあります。
もはやこういうことを裏でやってくれていることすら知らないぐらいオートが当たり前になってますから、誰も意識してないどころか「それ何?」って世界じゃないかと思いますねぇ。(笑)
ところがどっこい、このオートホワイトバランスも万能ではありません。おかしな判断をすることが時々あるのですな。オジサンは富士フィルムさんに乗り換えてから何度かコレに遭遇しています。
以前使っていたキヤノンさんのEOSシリーズではほとんど経験がないと言うか、記憶に残るほどじゃなかったので、ほぼ無かったという感じだったのですけど、富士フィルムさんでは何故か遭遇率が高いわけで。
早い話同じものを撮ったのに色が違うのですな。構図が変わったり寄ったり離れたりで色合いがかわるという。ホワイトバランスを固定しているとなりません。例えば晴れた日に「お日様マーク」にしていて遭遇したことは無いのですけどね、オートにしていると時々起こります。
どういう場面で起こるのか、撮った写真を見てみるとどうやら同一色が画面いっぱいになるような場面だと迷うみたい。実際撮ってみたのが下の写真です。
メガネ屋さんの看板は「BAL」って文字が入っているのが本来の見た通りの色なのですけど、それを黄色の色が画面いっぱいになるようにアップで撮るとおかしな色に変わってしまってます。斜めから撮っても黄色の面積に引っ張られるのかやっぱりおかしな色合いになってしまうという結果でした。

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もう一つはベトナム料理やさんの店頭に立っていたアオザイを着たマネキンの服の色。日陰の路地なので青みがかったほうが本来は正しいのですけど、オートホワイトバランスが「コレぐらいがキレイなんとちゃいますか?」って補正してくれたのが鮮やかな方。こうなると現場の状況をちゃんと記憶してないとどの色合いが本当なのか分からなくなりますな。

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そんな経験もあってオジサンはフィルムの時代のテイストを再現したい人なので、ホワイトバランスは基本的に「お日様マーク」の太陽光をデフォルトにしています。お家フォトや物撮りでは必ずマニュアルホワイトバランスで、そのつどグレーカードで設定していますよ。
ちなみに富士フィルムさんのオートホワイトバランスがダメダメなのじゃなくて、精度が上がった分余計な判断をしてくれているのだと解釈してます。
オートは万能じゃないし、やっぱり現場をちゃんと見てないとだめってことでしょうなぁ。(笑)

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2023年8月26日 (土)

蛍光灯カバーを撮影用に。

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天井の蛍光灯が壊れて、LEDライトに変えた話を少し前に書きました。蛍光灯の機器は処分しましたけど、その際に蛍光灯に被せるドーム型の白色のカバーを見ててこれ撮影に使えるかもって閃いたのですな。ドームの一箇所に穴を開けてそこから撮るわけで。

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実は同じような撮影用品が売っています。宝飾品や腕時計、スプーンや金属製の球形の物など周りの景色が映り込んでしまうブツを撮影する際に使うもので、ドーム型や円筒形のものがプロ用スタジオ用品として売っています。結構高価なのでカメラマンはディフューザーフィルムを使って自作したりしてましたな。
例えば真珠のネックレスの撮影なんて並んだ一粒一粒にスタジオの景色や、撮ってるカメラマンの姿が映り込むので、デュフューザーフィルムで囲いまくって隙間からレンズを覗かして撮ったりしてました。ブツは小さいのに結構大掛かりなセットが必要で、セットを組むのも大変でしたな。さらに後からPhotoshopで余計なモノを消していくのですけどこれも大変、やっててうんざりしましたよ。(笑)
手間がかかる割に頂けるお代は他の撮影と変わらなかったりしますから、後処理が楽になるように撮影の際に創意工夫してたのですな。プロカメラマンでそういう撮影用の道具の作り方を動画で公開しているのを見たことがありますけど、やってることは大体同じ、皆さん同じ苦労をしているのが分かりました。(笑)
で、この蛍光灯のドーム型カバーを見ていて、レンズを通す穴を開ければ同じようなものが作れるのじゃないかと思いついたわけで。さっそく工作開始、ところが結構手こずりましたよ。簡単に考えていたのですけど思った以上に手強くてヘタに力を入れると簡単に割れてしまいます、実際ヒビが入りましたしね。でもなんとかマクロレンズを突っ込めるぐらいの大きさの穴を開けることができました。
被写体までの距離とマクロレンズの画角を考えるとドームの大きさの割に撮れるブツはそんなに大きな物は撮れませんけど、コレを被せるだけで写り込みを最小限にできるだけでも良かったかと。

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作例に手頃なものがないかと、試しにアンティーク腕時計をドームの有無で撮り比べてみたのが下の写真です。無しだと時計の下の部分にオレンジ色が映り込んでいますが、これはその時オジサンが着ていたTシャツの色です。ドームを被せて撮るとそういうのが全部なくなるわけですな。(笑)

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もっと使い込んでみる必要があるとはいえ、概ね使えそうって印象でした。それなりの大きさがありますから仕舞っておく場所も必要ですし、そんなに使用頻度は高くなさそうですけど、あれば便利かと。こうなるとこれを使えるようなものをもっと撮らなくてはなりませんな。(笑)

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2023年7月 8日 (土)

撮影演出用品って、何かと必要なんですよ。(笑)

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日々目にする莫大な量の写真、街を歩けば看板には写真ですし雑誌や新聞にパンフレットなどの印刷物にも写真。写真を見ないで生活するなんて無理なわけですけど、そんな中で広告写真ってのは必ず何らかの演出がされています。
逆に言えば演出のない広告写真はありえないわけで、例えば撮影時にレフ板当てるのもライトを補完して暗部を明るくする演出ですから、より良く見せるための何らかの味付けがされているのですな。
商品撮影や料理イメージ、シーン撮影ではそのためのテクニックが色々ありましたよ。ビールの細かな泡があふれそうなシーンだとか、ピザのきれいに伸びてるチーズ、お好み焼きのソースが鉄板に流れ落ちてジュワ〜なんてやつね。(笑)
テクニック以外で必需品だったのが演出用品。画面上でメイン商品を引き立たせたり、季節感を連想させるような品々ですな。お正月のおせち料理の撮影で、重箱の後ろにあしらわれる南天の葉だとか、お屠蘇の器なんてのがそう。
ひな祭りのちらし寿司の後ろに、造花の桃の花をぼかして入れたりなんてのもありました。シーズン物写真って、本来の季節の3ヶ月以上前に撮影するので実物の桃の花は当然咲いてません。撮影用植物をハウス栽培している専門業者もあったのですけど、お高くてお客様のOKが出なければ買えませんでしたよ。それに出来の良い造花のほうが本物っぽかったですしね。(笑)
量販店やカタログショッピング、ギフトカタログなどの撮影を長く請け負っているスタジオなら、その手の演出用品のために一部屋用意しているぐらいの物量は持っていると思いますよ。
シーン撮影は料理だけじゃありません、文房具の撮影で商品は筆記具だったのですけど、学童用の筆記具には学習ノートや消しゴム、下敷き、筆箱などを演出用品にして宿題やってるシーンを。ビジネスマン向けの筆記具にはシステム手帳やスマホ、ノートパソコンなどで仕事出来る奴ってシーンを演出してました。(笑)
なのでこの先広告写真を見た時にはメインの商品以外の所に目を向けていただければ面白いかと。住宅やインテリア関係の広告ですとリビングの棚にウソっぽい百科事典や間抜けなオブジェが並んでたりしますし、掃除機やモップ、クリーナー系の使用シーン広告では信じられない量のホコリや汚れが対象物に付けてあったりします。
そんなに汚れるまで掃除をしない家なんてあり得ませんから演出の度が過ぎてますけど、商品に興味を持ってもらうための演出ですからこれも有りかと。(笑)
オジサンもお家フォトやブツ撮り用に使う演出用品は色々用意していますよ。まず100円均一ショップは外せませんし、ホームセンターや雑貨屋さんでは、コレ使ったらどんな雰囲気で撮れるだろうって目で商品物色してしまいますな。

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他にも手持ちのクラシックカメラやフィルム時代の写真用品に期限切れフィルムは、フィルムが高くて買えなくなってからはもっぱら演出用品として活躍してもらってますし、集めてた古いものを断舎離する際、演出用品になりそうなものを選んで温存しました。
演出用品ってたくさん持ってるからイイ写真が撮れるわけじゃないですけど、無ければ写真の間が持たなかったり殺風景になったりするので必需品だと思っていますよ。

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2023年4月 9日 (日)

全部やってくれないって、実は楽しい。(笑)

少し前のこの先、欲しくなるカメラがあるのかなと。って記事の最後にスペックより大事なものがてんこ盛りなカメラって、どうして作れないのでしょうかって書いたのですけどね、考えてみたら今時のカメラにもれなく付いてくる、高機能とやらをハナから使わなければ良いわけで、可能な限りカメラ任せな部分を排除して、何もしてくれない「素のカメラ」を楽しむってのはどうでしょうね。
「素うどん」のシンプルな味わいのように、カメラもシャッターと絞りだけを楽しむという。(笑)早い話可能な限りマニュアル設定にして、フィルム時代の昔のカメラっぽさを再現し、普段と違う慣れない撮影に四苦八苦することをワザと面白がってみてはいかがですかってこと。

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なのでまず露出をマニュアルモードにして、シャッタースピードと絞り値は自分で決める設定に。オートホワイトバランスはフィルム時代のデーライトを再現したいので太陽マークに固定。ISO感度も同じく固定、400ぐらいが使いやすいかと。
レンズは一番良く使っているレンズを、
できればズームより単焦点がオススメですけどね、無ければズームレンズの広角側か望遠側のどちらかだけしか使わないって制約を課すのもアリ。オジサンはその昔ズームしたくない撮影で、ズームリングにテープを貼って動かないように固定して使ってましたよ。
さらにオートフォーカスもわざとオフ、マニュアルフォーカスにすれば顔認識だの瞳検出だのも使えませんからね。自分で思った所にピント合わせするのは、慣れないと時間がかかりますしピンボケ写真量産すると思いますけど、同時にぼかすってどういうことなのか体験で理解が深まります。

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これで準備OKかと、カメラのおせっかいを封じて、ここから先は全部自分でやるから俺の撮影に口出し不要だぜってカメラに教えてやるわけですな。(笑)
で、
キレイに撮れるか、思い通りに写るかはアナタ次第、最初はズタズタだと思いますよ。あまりにもまともに撮れない自分に愕然かもしれません。
まずシャッタースピードと絞り値をどう決めたら良いのか分からないと思います。なので過去記事に誘導、リンクを張っておきます。3つとも内容はほぼ同じ(笑)切り口を変えただけで言いたいことは一つですから、似たような記事になっちゃってますけど読んでいただければ参考になるかと。
露出なんてカンタンなのだけども。
■マニュアル露出しか無いカメラで。(笑)
■脱、カメラ任せ。晴れた日はマニュアル露出で。
露出が決まれば次はピント合わせと構図、何にピントを合わせたいのかってのと、それが画面の真ん中にあるのがイケてるのか、端っこに配置したほうが映えるのか画面全体の構図を考えるわけですな。
慣れない内はすご~く時間がかかると思いますけどね、それで撮れた一枚は自分で考えて撮ったので、いつもより充実感が大きいかと。デジカメは撮ったのをすぐに確認できますから、思ってたのと違ってたらその場で撮り直せますしね。
こうやってマニュアルで写真を撮るようになると、カメラ任せでは分からなかったことや、高機能が便利とは限らないことも見えてくると思いますよ。

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2023年2月23日 (木)

暗黒ブラックが素晴らしい闇。(笑)

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レンズフードって内面反射の処理で色々ランクがあるように思いますな。メーカー純正のものを見てみると今時は内側につや消し黒の塗装がされているのが多いかと。
その昔レンズ専業メーカーの安めのレンズは塗装ではなく梨地仕上げでつや消し感を表現しているものがありました、あまり効果はなさそうでしたな。細かな筋や段々を入れて内面反射を軽減しているものも同様かと。(笑)
ちなみに若い頃使っていた1980年代のキヤノンNEW FDレンズの専用フードを見てみると、どれもしっかり植毛処理されてましたな、丁寧な物作りを感じます。
オジサンはレンズフードはしっかりつける派なので、内面処理があまりよろしくないフードには自分で内側に植毛紙を貼ったりしてましたよ。ヨドバシ梅田が出来てそういう材料もカメラフロアで普通に買えるようになって感動したのも懐かしい思い出です。(笑)
工作好きでしたからそんな事もやってましたけど、植毛紙が貼れない部分にはプラモ用のつや消し黒の塗料にベビーパウダー(てんかふん)を少量混ぜてさらにつや消し感を強めたものを塗ってました。コレ飛行機プラモの排気管の煤を表現するのに使う技で、プラモファンの方なら周知かと。カサカサのつや消し黒になりますよ。
で、最近スゴイのを見つけました、絵を描く方ならご存知のターナーって絵の具会社が発売しているアクリル絵の具「暗黒ブラック」。
原稿執筆時の価格は、税込み20ml入り451円、40ml入り880円。「その黒は、限りなく、闇。」ってキャッチコピー通りぶっちぎりのつや消し黒でしたよ。(笑)
同様の商品で光陽オリエントジャパンから発売されている、世界一黒い水性塗料「真・黒色無双」って模型用塗料もあるのですけど、原稿執筆時の価格が100ml で2,600円もするので手が出ません。対してターナーの「暗黒ブラック」は、ちょっと試してみようかって思える価格なのがありがたいですな。
まず試しに純正レンズXF27mm F2.8の専用フードの内側を塗ってみました。まず塗る前のフード内側の写真を見ていただきたいのですけど、ご覧の通りピカピカつやつやで光りまくり。

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で、次のが「暗黒ブラック」を塗ったもの。その差歴然なのがお分かりいただけるかと。きれいに植毛紙を貼ったみたいな感じの見事なつや消し黒というか闇。(笑)

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水性絵の具なので扱いやすいですし、これスゴイわ。コツは薄める水の量をほんの少しにした方がプラスチックや金属に塗る場合は食いつきがイイですな。ただし皮膜力は弱いので可動部分や手で触ることが多い部分には全く向きません、強くこするとはがれます。ま、フードの内側なんて触ることないですからね。
試しに古いメタルフードに塗ってみたのが下の写真、塗った部分とそうでない部分の差を見ていただければ、この絵具は買いかどうかお分かりいただけるかと思います、効果はあります。他にはマウントアダプターの内側にも塗って見ようかと思ってます。(笑)

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2023年2月19日 (日)

オートホワイトバランスは優秀なのだけど。

今時のデジカメって箱から出した状態だと、ホワイトバランスはオート設定がデフォルトのようですな。取扱説明書にもオートホワイトバランスを推奨していたり、工場出荷時設定なんて書いてあったりします。そもそもホワイトバランスはもう意識する物では無くなったと言いますか、それ何?ってのが今時の感覚なのではないかと。
もはやフィルム時代のデーライトなんて言葉を知ってる人の方が珍しいぐらいですから、そこを基準に説明しようとすると返って分かりにくくなるでしょう。
早いハナシ、人の目には正しい色合いで見えてるのに、写真に撮ると朝日や夕日に照らされた景色が真っ赤に写ったとか、水銀灯照明の体育館でスポーツ写真を撮ったら全体が青っぽく色かぶりしたなんてのがフィルム時代には当たり前だったのですな。
シビアな色再現が求められる撮影で、プロカメラマンはそういうのを補正するためのフィルター使いが出来るのが当たり前だったわけで、その場の光源に照らされた白いものが正しく白に写るように補正するわけですな。デジタルカメラやビデオカメラではその機能をホワイトバランスと呼んでいます。お日様マークや曇りマークのやつね。
漫才コンビ中川家の礼二さんが取材クルーのビデオカメラマンのモノマネで「白撮るよ」ってセリフを言うのですけど、これは撮影現場の光源の下で白い紙を写して色かぶりを予めカメラに覚えさせる作業。
例えば暖色系照明のお店の取材で、料理などの撮影をすると全部オレンジ色に色かぶりしてしまいますから、予め「このお店はこんな色の照明やで」ってホワイトバランスを確定させるわけで。
プロカメラマンはホワイトバランスを略して「白」なんて言いますな「白はOKなの?」なんてね、「ホワイトバランスはもう合わせてあるの?」じゃ長いですから現場って略語だらけ。(笑)
で、それを自動で判断してくれるのがオートホワイトバランス。初期のデジカメのオートホワイトバランスは出来が悪くて、すごく不自然な写りになる場面がありましたけど、今時のカメラは優秀すぎて見た目に近い自然な感じになりますから意識することも、知らなくても全然困らないレベルになってます。
とはいえ極まれに外す場面もあるわけで、例えば壁の色がペパーミントグリーンの建物を画面いっぱいに写したときなど水色っぽく写ったりします。特定の色が画面いっぱいになる構図でハズレ発生率が高くなる傾向かと。

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オジサンは夜の街を撮る時などにオートホワイトバランスを使い、通常はお日様マーク(デーライト)にしてます。お日様マークはフィルム時代のデーライトフィルムと同じ設定なので、フィルムシミュレーションが秀逸な富士フィルムさんのカメラで使うと、より一層フィルムテイストを味わえます。
デーライトって太陽光、色温度は5500K(ケルビン)ぐらい。晴れた日の午前10時ぐらいから午後2時ぐらいまでのお日様の日差しと思っていただければよいかと。
色温度が低いと赤みを帯びます。なので朝日や夕日は2000Kぐらいですから赤っぽく写るわけですな。反対に蛍光灯(昼光色)は6500Kぐらいですから青味がかるわけで。
ところがオートホワイトバランスだと自動で補正してくれるので、色かぶりしていても気が付かないのですな、しかも優秀すぎて夕日を撮っても完全に補正せずに、夕日っぽさをわざと残してくれたりするわけで。ホント出来が良すぎてイラッときます。
なのでヘンコなオジサンはオートを外してデーライト。可能な限りフィルム時代のテイストで楽しみますよ。(笑)

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2023年1月21日 (土)

XF27mm F2.8の代用キャップにリアキャップ。

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富士フィルムさんのXマウントレンズの中では一番全長の短い、いわゆるパンケーキレンズと呼ばれているXF27mm F2.8。現行品は防塵防滴に絞りリングの付いた2代目のXF27mmF2.8 R WR、オジサンの持ってるのは初代。
使っているカメラボディーが防塵防滴じゃないので、そこはそそられなかったのですけど、絞りリングはそそられましたな、ボディーのダイヤルグリグリよりレンズのリングをカチカチする方がオジサンには使い勝手がいいので、できることなら買い替えたかったのですけどねぇ、色々厳しい事情がございまして。
光学系は初代も2代目も同じということで、描写が同じで使い勝手のみの差ということになりますな。なのでこのまま初代を使い倒しますよ。(笑)
このレンズ、元々初代は専用レンズフードが用意されてなかったのですな、ところが2代目になってフジツボ型の専用フードが発売され、初代にも使えるということで購入するつもりが、同じ考えの方が多かったのでしょうか、しばらく供給不足になってたみたい、大手カメラ量販店でも品切れてましたからね。
ま、無事購入して使っておりますが、専用フードを付けた状態では、初代に付いてたレンズキャップは使えません、かぶせ式の専用キャップじゃないとダメ。だけどこのかぶせ式キャップ、柔らかいビニール製だそうで、わざわざ買うほどのものかなぁって思っちゃったのですな、ビニール製のキャップって内側の突起で止めるタイプが多くて、使っているうちにユルユルになりますからね。
で、たまたまネットを徘徊していて見つけたのが、キットレンズXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZのリヤキャップが代用できるというもの。キットレンズなのでコストダウンしているのでしょうか、通常のリアキャップとは違うチープな白いキャップなのですな。

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で、コレがなぜかぴったりサイズ、リアキャップをフロントキャップに代用するわけですし、白いビニール製なので付けた見た目は違和感ありまくりですけど、実用としては問題なし。
そもそもレンズキャップなんてレンズ保護ができればいいのですからカッコつける必要もありません、オジサンの場合長年の癖で、レンズフードをきちんと付けてりゃ、キャップしないでカメラバッグに放り込むこともありますからね、それで傷になったりは一度もありませんし。(笑)
ま、とりあえずキャップとしての役目がリアからフロントに変わっただけってことですな。どちらもレンズ保護に変わりはありません。ユルユルになって役に立たなくなったらまたその時に代用品を考えますよ、中古カメラ屋さんのジャンクコーナーで見つけておくのもいいかもしれませんな。

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2022年11月15日 (火)

撮影に使えそうなものをセレクトショップで。

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超久々に家内とお出かけしたら、案の定色んな所に連れ回されましたな。いつも目的地まで真っすぐ行けた試しがありませんよ。途中にあるお店をちょっと覗いたりがスゴク多くて、寄り道だらけですからね。
なので普段は目的地に何時に集合って決めておいて、それまではお互い干渉せず別行動なのですけど、その日は運悪くといいますか一緒だったわけで。(笑)
場所も悪かったですな、三宮ですからね。女性の好きそうなオシャレなお店はいっぱいありますけど、オジサンの居場所が少ない街、特にオジーサンへ近づいているオジサンには全然楽しくない街ですなぁ。しかも平日の昼間でしたからなおさら、家内の後ろをくっついて歩いていると、ろくに写真も撮れませんし。(笑)
で、デパートの中で見たいお店があるとかで、てくてくついて行きました。だけど目的のお店を見たからと言ってそれで終わるわけではありませんよ、デパートですからね。まずそのフロア全部見て、それで終わったかと思ったら別の階に行っちゃうし、こりゃ全部見るまで終わらんぞって覚悟を決めましたよ、思わず杖を持つ手に力が。(笑)
救いだったのは洋服屋さんをあまり見なかったところ。何でも自分で作っちゃう人ですから、参考になるかどうかと値段を確かめたら、どんどん別のお店へ行っちゃうのでね。
時間がかかったのは雑貨屋さんでしたなって、今時は雑貨屋さんて言っちゃいけないのですな、セレクトショップって呼ぶそうで。お店のセンスで選びぬかれた商品が並んでいるので、オジサンも見るものがありましたよ。お家フォトに使えそうって目線で見てみるとなかなか面白い物が多いなと思いました。
普段はそういうものをダイソーやセリアで調達してましたけど、何でもかんでも100円均一ショップというのも、チープ過ぎますし限界もありますから、たまには100円以上の物で。(笑)
で、何軒かそういうセレクトショップを見て回ってというか、連れ回されたわけですけどね、あるお店に積んであったコルクのランチョンマットを衝動買い。柄の感じが良くて撮影背景に使えそうってひらめいたのでお買い上げしました。こういうのは直感ですな、見た瞬間この上にカメラやレンズを並べて撮ったらカッコええかもって思ったわけで。(笑)
キッチン雑貨って撮影に使えそうなものが多いですからね、大理石の板やまな板、パンを盛ったりする木のボードなど、背景に使える風合いのいいものがたくさんありましたよ、だけど高いわ。(笑)ま、撮影用品専門店で売られているものに比べれば遥かに安いですから創意工夫でなんとかするのも楽しいでしょうな。
普段セレクトショップどころかデパートもウロウロすることがないオジサンにはちょっと新鮮、たまにはこういうのも良かったかと。(笑)で、そのコルクのランチョンを背景に撮ってみたのが掲載写真です。でも数日前の記事の掲載写真ですでにフライングしてましたな。(笑)

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2022年8月28日 (日)

商品撮影を良く見せる、ちょっとしたこと。

ネットに上がるレビュー記事に登場する商品写真って一体毎日どれぐらいの数が更新されているのでしょうね。
オジサンもレビュー系はよく見ます。気になってる商品について情報を得るために、複数のレビューを見ることが多いですな。ショッピングサイトのレビューだけでなく、個人ブログなどでじっくり語ってくれているなんてのは結構好きかも。(笑)
で、そういうのに出てくる商品写真を見てて残念に思うのが商品の状態。カメラがスマホだからとか、明るさ暗さだとか、撮り方がどうのこうのってことじゃなくて、商品そのものが残念な状態のままで撮られているって写真。
例えば袋がクシャクシャのシワだらけのままだったり、箱が歪んでたり、端っこが破けてたりってやつですな。ほんの少しの気遣いと言いますか、キレイに見せる工夫で随分良くなるのですけどねぇ。(笑)
現役の頃は商品撮影も大きなウエイトを占めていたので、日々撮影に追われてました。
食品が多かったのですけど、何しろ毎日撮影商品が入ってくるのでコレを撮らないことには、その商品を使ったイメージ撮影に掛かれませんからね、いわゆる商品そのものをパッケージのまま撮る「パッケ撮り」や、中身を出して並べて、どんな物が入っているのか分かるように撮るのも多かったですな。

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インスタント麺ですと麺、スープ、スパイスの袋と外装パッケージを並べて、箱や缶入りの和菓子やクッキーですとフタを開けたところなど。
クライアントごとの撮り方ルールも様々なので、効率よく撮っていけるように専用の道具を作ったりしてました。その時の工夫がお家で物撮りの際にも役立っているわけで。

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積み重ねた消しゴムで支えを作って立て掛けたり、シワを目立たなくするために裏打ちをしたり、透明袋に入っているものは裏側から開けてきれいに並べ直したりするわけですな。
袋物の場合エッジがきれいになるように折り目をつけて整えたり、厚みを見せるために斜めに振ったりなんてのも。

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瓶物など蓋付き容器は、瓶のラベルと蓋のロゴがきちんと読めるように回して向きを揃えますし、紙箱のフタの浮き上がりを両面テープで貼ってエッジをきれいにしてました。

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バッグ類はプチプチや丸めた新聞紙で膨らみをもたせたり、書き出したらきりがありません、日々こんなのをやりながら撮ってたのが今でも役に立ってますよ。(笑)
だけど仕事の場合は義務と責任がありますけど、お家でブログ用に撮る場合はその必要はありません、単なるオジサンのこだわりと楽しみだけ。なので凝りすぎてそのうち面倒くさくなってきたらそこで終了。やりだしたらキリがない世界ですからね。(笑)

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2022年8月20日 (土)

そうだ、愛用カメラを撮ろう。

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お家で物撮りといいますかテーブルフォトの題材にカメラをよく撮ります。ずいぶん断捨離をしたとはいえ、手放さずに温存しているオールドカメラはまだたくさんありますので、モデルになってもらうわけですな。
撮りためておけばブログ掲載用の素材になりますし、カメラってカッコよく見える向きが色々あるので撮りがいがありますから撮ってて楽しいわけで。(笑)

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現役を退いてからお家フォト環境を強化してやろうと、激安中華機材を購入したり各種工作で充実を図ってきましたけど、基本的にお家で撮る場合は、準備に手間がかかったり大掛かりなのは長続きしません。
どんなに立派で豪華な機材を揃えても面倒くさいのはだんだんやらなくなるのが人間の性ですからね。サクッと用意してササッと撮れるようなシンプルなのが続くコツかと。

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準備が簡単ってことは、撮るときにあれやこれや考える時間が作れるってこと、機材をセッティングするのにひと仕事、片付けるのも大変だと一番楽しい撮ってる時間が減ってしまいます。
なのでパソコンデスクの上で、マウスとキーボードをどかせばすぐ撮れるようにして、ブログ掲載写真などを撮ってたわけですけど、いつも窓からの自然光だけでしたな。地球を照らすのは太陽ひとつだけですから、窓からの日差しとレフ板で大抵の物はキレイに撮れます。

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難点は昼間しか撮れないところ、なのでいつでも撮れるように激安中華ストロボやLEDライトを買ったのですけど、一灯ライティングが基本なのは変わりません、これで十分いけますよ。
で、実際の撮影はマクロレンズ付きカメラを三脚に付けて、ベースや背景は木目など色々な柄が印刷してある壁紙など、棚板などの板もよく使います。

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それにレフ板とストロボかLEDライト、それと光を拡散させるデュフューザーフィルム、撮影用トレーシングペーパーが安いのですけど、白無地の障子紙でも流用できます、ホームセンターで買えますしね、というわけで道具はこれだけシンプルイズベスト。(笑)
ベースや背景が決まったらモデルになるカメラを置いて斜め後ろからデュフューザー、その後ろからライト、手前のレフ板で光の回り具合を調節して撮ってます。掲載写真は大体いつもこんな感じですな、なのでヤヤコシイことはほとんどしてませんよ。

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光ってる部分と影になってるところを見て、ライトやレフ板の位置を調節しているぐらい。カメラってレンズの写り込みや、金属部分のテカリ具合だとか、ブラックボディーですとシャドーの潰れ具合など、いろいろな要素が入っているのでやりだすとキリがないのですな、かっこよく撮ってやろうとついつい夢中になってしまうという。凝りだすと楽しくなってきて、思った以上に時間が経つのが早いかと。(笑)
ま、愛用カメラのカッコいい写真って、本腰入れて撮っておくことなんてなかなか無いでしょうから、目一杯凝りまくって納得の一枚を撮ってみるってのはどうでしょう。そのカメラを手放しても写真が残ればカメラ遍歴の証拠になりますしね。(笑)

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