フィルムのこと

2022年8月25日 (木)

フィルム高いって言うのは、オジサンだから。(笑)

フィルムの値段の高さに音を上げて、もう買えない、フィルムカメラは飾っておくしかないなんて弱音を吐いておりますが、若い方のブログを見ていますと、フィルム楽しい、もっとフィルムで撮りたいなんてのがいっぱい出てきます。
こんなに高いのに、なんでこれだけフィルムファンが居るのかって思ったのですけど、酒場で出会った写真好きの若い方と話していて、今時のフィルムファン事情と言いますか、フィルムに対する感覚的なものが見えてきました。
どうやら最近フィルム写真に目覚めた若い世代にとって、今のフィルムの値段がスタートラインなので、フィルムで撮るのって、普通にこれぐらいお金がかかるものという認識で楽しんでいるということだそうです。

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安くはないけど高くて手が出ないってほどの感覚でもないみたい。音楽CD買うか写ルンです買って楽しむかどっちにしようかって感覚みたい。しかもフィルムは現像できるまで分からない楽しみや、手元にフィルムが残るところがイイそうで、そういうデジタルには無かったルールや作法にプラスして、フィルムならではの写り具合まで含めると十分楽しむ価値があるモノゴトらしいですな。
チャンスが有ればどこかのタイミングで手を出してみたいトレンドって感じなのでしょうか。なのでオジサンのレガシーな常識崩壊中、なんだか昭和レトロな喫茶店にクリームソーダやプリンアラモードを食べに行くのと同じ感覚ってことなのね。(笑)
フィルム全盛期を知ってると言いますか、お買得パックはフィルム1本余分に入ってたとか、ダイソーでネガフィルム100円で売ってたとか、同時プリント0円なんて時代を知ってるオジサンは、もはやいつの時代の人っていうかカメラ原始人。
あの頃を知ってるから「高い高い」って嘆いているだけだったという。「高い高い」してもらって喜ぶのは赤ちゃんか小さな子供だけですからねぇ。「クジラの肉は昔は安かったのにエライ出世や」とか「外でラーメン食ったら高いなぁ」なんてのと同じレベルで文句言ってるだけの人。(笑)
関西人だからでしょうかお金に関することが絡むと敏感なのもあるかもしれませんけど、なんだか高い高いばかり言ってるとみっともないですな、飲むの減らしてフィルムで撮れよってお叱りが飛んできそう。
そもそもフィルムって買う時にお店に行き、撮ったら現像に出しにお店に行き、仕上がりを受け取りにまたお店に行くという、全プロセスを完了するまでに3回もお店に行くわけですから、写真屋さんと酒場がコラボしてくれれば、頻繁に出入りすると思うのですけどねぇ。
酔った勢いで「Velvia10本!」なんてフィルム買っちゃうかもしれませんし、オジサンもお酒の力を借りてもっとフィルムで撮るかもしれません。でもやっぱりフィルム高くなったなぁ。(笑)

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2022年7月24日 (日)

現像できなきゃフィルムもおしまい。

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リバーサルフィルムの値段をヨドバシで調べたら、大好きなフジクロームVelviaの、35mmサイズ36枚撮り1本が約2,000円、オジサンの立ち飲み1回分よりも、お高い値段になってしまいました。
反対に容量あたりの価格が安くなった、デジタルカメラ用のSDカードの値段を調べたところ、同じ2,000円で64GBが買えてお釣りが来ます。動画を撮らないオジサンはスピードの速いカードじゃなくていいのでモノによっては128GBも買えるのがありますな。(原稿執筆時)
さらにRAWは全然、もうJPGでしか撮らないので64GBのカードだと4000枚を少し超えるぐらい撮れます、フィルムに換算すると約115本分がこのカード1枚で撮れるという衝撃の事実に愕然としますな。ネガフィルムだとどうなるのか、もはや計算する気にもなりませんよ。何れにせよさらに現像代がかかってくるわけで、やはりフィルムはどんどん手の届かないところへ遠ざかって行きつつあるなと言わざるをえない状況かと。
輪をかけてフィルム現像で有名な「なら写真くらぶ 写真現像屋」さんのお知らせに「経年劣化した現像機をどうして維持継続して行くかが、大きな課題です。」と出ています。メイン部品の代替えはなく、消耗品も高騰、新しい現像機は販売されていないそうで、フィルムを売り続けてくれても現像が出来ないとなると手も足も出ません。
富士フィルム系列の、プロラボクリエイトの大阪営業所が無くなって東京だけになってから、関西でリバーサルフィルム現像が出来るのは、なら写真くらぶさんだけなので、ここに唯一残る現像機が壊れたらそこで終わり、若い人にフィルムが流行っていると言っても、ほとんどがカラーネガフィルムですからねぇ、リバーサルフィルムはもはや綱渡りですよ。
ネットで調べてみたところ、街中の写真屋さんでよく見かけた現像機メーカーのノーリツさんは、数年前に写真処理機器事業は譲渡しちゃってもうやってませんし、富士フィルムさんを調べてもリバーサルフィルムの現像機は出てこなくて、ネガフィルムの現像機だけ。ショッピングモールで見かける大手カメラチェーン店などに置いてあるやつがそうなのでしょうな。
だけどリバーサルフィルムを作ってる富士フィルムさんが、その現像機を作ってないってことは、リバーサルフィルムはもう終焉なのかもって思いますと言うか、そろそろ覚悟をしておかなくてはならないのかと。
今年の大幅な値上げで買えなくなった方は、オジサンも含めてたくさんいるでしょうから、さらに売れなくなって、半年後か1年後か分かりませんがまた値上げ、ますます売れなくなって、環境負荷などのケミカル問題もあって、長らくの販売に終止符ってシナリオが目に浮かぶのはオジサンだけでしょうか。
ま、若いフィルムファンの方に今の内に1度ぐらいリバーサルフィルムを楽しんでおいてねと言っておきましょう、あなた達がオジサンオバサンになる頃にはもう無くなってるかもしれませんからね。

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2022年5月26日 (木)

フィルム現像はプロラボだった頃。

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フィルムカメラが主流だった頃は、どのフィルムで撮るかってのはとても大事でしたし悩みどころでもありましたな。フィルムそれぞれに個性がありましたし、若い頃はお金が無かったのでお財布事情も考えないといけないわけで、昼飯食うかフィルム買うかって切実な問題もちょいちょいありましたよ。(笑)
さらにどこでも買えるってのも大事でした。フジ、コダック、コニカ(旧サクラ)のカラーネガフィルムは、土産物屋さんなど写真屋さんじゃなくても売ってましたね。
商店街の中にあるちょっと立派な写真&カメラ屋さん、オジサンと同じ世代の神戸っ子ならご存知のコヤマカメラやヒラマツカメラね。(笑)
ま、そういう大きなお店に行くと、リバーサルフィルムやモノクロフィルムも揃ってましたし、アグファやイルフォードなど海外フィルムも売ってました。
オジサンはリバーサルフィルムファンなので最短2時間で仕上げてくれるし、朝の通勤時にポストに放り込めば昼休みに取りに行けた富士フィルム系プロラボ「クリエイト」によく行ってたのですけど、フィルムの特徴を知ってもらうためのPR用小冊子やパンフレット類が片隅のスタンドに置いてありましたよ。
モノクロフィルムは自家現像する方のために詳細な現像用データシートが置いてあったり、リバーサルフィルムの銘柄ごとの特性や傾向などをまとめたもの、フィルターワークのガイドブックもあったなぁ。いっぱい貰ってたのに捨てずに置いときゃよかった。(笑)
プロラボならではだったのが、化粧品やブランド衣料の商品撮影など、仕上がりの色にシビアな撮影ををしているカメラマンのために、エマルジョン情報というフィルムのロット(乳剤番号)による色の偏りや露出の補正データシートが配布、掲示してあったこと。
「+0.5M」なんて書いてありましたな。マゼンタ(赤系)のフィルターでちょい補正してねってこと。
そんな普通の写真屋さんでは出回らない情報が得られるのがプロラボの良さ、フィルム新製品の発売情報も速かった記憶があります、キャンペーンもね。
プロカメラマンって意外と保守的で曲げない、コレって決めたフィルム銘柄をそうそう簡単には変えないのですな。なので新製品にすぐに飛び付いたりしません、何本もテストしてから小さな仕事で投入。ルーチンワーク的にずっと継続している仕事には使いませんな、以前撮ったのと色味やテイストが変わると大問題ですからね。
なのでそんなカメラマンに使ってもらうためのプロモーションと言いますか、イチオシ新製品はプロラボでも気合が入ってました、発売記念キャンペーン価格だとかグッズが貰えるなんてのもありましたなぁ。
ダーマトのシャープペン貰いましたよ。ダーマトってもう通じないか、仕上がりフィルムのOKカットに印を付けたりトリミング範囲を書き込むための「ダーマトグラフ」ってワックスで出来た色鉛筆、クレヨンみたいなののもっと細いやつね。スタジオでは必需品だったのでプロラボならではのグッズでしたなぁ。
かつては大きな都市にはちゃんとあったプロラボ。「クリエイト」は東京だけ「堀内カラー」は東京と大阪だけになって、もう懐かしい思い出になってしまいましたな。

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2022年4月24日 (日)

フィルムは、遠くに在りて写せない。

4月7日にアップした「小さな希望と大きな絶望が、フィルムカメラに。」って記事に頂いたコメントの中に、KMやKRって懐かしの言葉がありましてですね。
これリバーサルフィルムの略号なのですけど、もはやこういう言葉すら知らない世代が、今フィルムを楽しんでいるのが現実。ココはひとつ「今時の若いモンが知らん」フィルム話を書いてやろうかと思ったのですな。

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で、先ほどの略号ですけどね、KMはコダックのコダクロームISO感度25、KRはISO感度64のフィルムを表してます、そのプロフェッショナルタイプはPKM、PKRと呼ばれてました。
当時リバーサルフィルムには色素を構成するカプラーと呼ばれるものが乳剤に含まれる内式と、発色現像時に注入する外式の2種類あって、コダクロームは外式。
粒子が細かく解像度が高い、耐候性が高く変色しにくいという特徴がありましたけど、現像工程が複雑で時間がかかったのですな。地方だとプロラボに出してもその日に仕上がらない、対して内式フィルムは2時間で仕上がりましたからね。
それでもファンが多かったのはシャドーの締り、深みのある空の青色など、渋くて重厚で
独特な色調が魅力的だったから。外国製フィルムの色合いと言いましょうか。

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内式フィルムのエクタクローム64(EPR)にせよコダックの色調って総じてこの傾向、こってりと塗り重ねて描かれた油絵の雰囲気だなって思いました、対して富士フィルムさんは日本画の感じ。
どっちが良い悪いじゃなくて好みの世界、あの頃まだ若造だったオジサンは色々なリバーサルフィルムを使いましたけど、ある時エクタクロームでの撮影で大失敗。
夕暮れ時で色かぶりは予測して撮ったのに、同じ露出で撮ったフジクローム 100 プロフェッショナル(RDP)よりもガッツリ色かぶり、ガールフレンドのポートレイトは褐色の肌色を通り越して、カレー色の顔で全滅、若かったというかバカだったというか。(笑)
以来フジクロームばかり使うようになって1990年の
Velvia(RVP)発売以降はこればっかり、夜の撮影や目測式のクラシックカメラにはPROVIA 100(RDPⅡ)を使ってました。

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そういえばコニカミノルタのSINBI 100 プロフェッショナル(SRP)も使った覚えがあるのですけど印象が薄いですなぁ。ミノルタと一緒になる前はコニカ、それより前はサクラカラーって言ってたなんて、若いもんは知らんでしょうな。(笑)
リバーサルフィルムって主要銘柄はたいてい、一般タイプとプロフェッショナルタイプが発売されていたのですけど、プロじゃないと買えないとかじゃなくて、フィルムベースが印刷物向けだったり、乳剤の管理がより厳密だったりしたのですな。
コマーシャルフォトの世界では色再現って超重要、同じ乳剤番号のフィルムを買い込んだり、現像はプロラボの現像液が安定する火曜日にしか出さないなんてカメラマンもいましたなぁ。(笑)

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フィルム時代の懐かし話を語り始めたらキリがありません、だけどそのフィルムがどんどん遠ざかってます、なにしろリバーサルフィルムの絶望的値上がりに音を上げるどころか、息の根を止められた感のあるオジサン、なのでリバーサルフィルムは富士フィルムさんのミラーレス機のフィルムシミュレーションの中。
これの出来がすごく良いので不満はありませんし、楽しんでおりますけど、やはりデジタルは質量の無いデータ、手に持ってライトボックスの上で鑑賞するなんてできませんからね。

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2022年4月 7日 (木)

小さな希望と大きな絶望が、フィルムカメラに。(泣)

3月22日のデジカメ系ニュースサイトで「コダックが、中判カメラ用の新しい120フィルムの5本入パック、Kodak Gold 200フィルムを再発売、価格はPortraやEktarよりも25%安価になる。」ってニュースを見ました。
コダックは高いので安価と言われても、実際どれぐらい安くなるのか分かりませんけど、昨年富士フィルムのPRO400HとPRO160NSが生産終了になって、カラーネガフィルムの選択肢が減っていたところなので、二眼レフのローライフレックスなど中判カメラを使っているフィルムファンにとっては朗報かと、良かった良かった。
で終わるわけが無さそうなのは、このブログをいつも見てくださる方なら想定範囲内かと。(笑)良いニュースはこれひとつだけでしたな。数日後の3月25日に「富士フイルム写真関連製品 一部価格改定のお知らせ」って値上げのニュースリリースがありました。
4月1日からフィルムが20~60%値上げ、5月1日からカラー写真印画紙が10~20%、処理薬品が約10%値上げ、6月1日からプロラボ製品やプリント製品・サービスが8~94%値上げだそうです。
フィルムの値上がりは痛いですけど、製造終了と値上げならどっちって言われれば値上げですとしか言えません、フィルム無くなればデジカメ以前のカメラは全て終了でただの飾りになっちゃいます、高かろうがすがり付くしか無いわけで。
特にリバーサルフィルムファンのオジサンは富士フィルムさんのVelvia、PROVIAが命綱なわけで。それだけじゃなくて薬品やサービスも値上げですから、当然現像料も値上がりするでしょうし、お先真っ暗感しかないという。
で、笑えない話がもうひとつ、3月21日から26日にかけて、水銀に関する「水俣条約」の第4回締約国会議が開催されたそうですな。ここで2025年までに水銀を含む製品などが段階的に廃止されることが決定したそうで、その中に一部の写真フィルムって出てました。水銀や水銀由来の物質を使っているフィルムってのが現行品ではどれなのかは、調べが付かなくて分からないので戦々恐々。
ケミカルな写真ってこの先、環境負荷などのリスクでどんどん追い詰められるのかもしれません。もはや製造されてないフィルムカメラのために、フィルムの新製品が出たり、生産が増えたりするはずも無いですし、急に終りが見えてしまうかもしれませんな。
で、記事を書いてる最中に値上がりしてました、ヨドバシの価格がエライことになってます。Velvia50、PROVIA100Fの120サイズ5本パックは5,000円台だったはずなのに9,000円台になってます。あまりの大幅値上げに音を上げましたよ。とてもじゃないけど買えませんがな。ただの悲報じゃないですな絶望ですよ、どうしましょ。
もうね極力デジタルなフィルムシミュレーションでリバーサルテイストを楽しんで、フィルムの出番を抑えるしかないですな。
えっお酒を控えてフィルム買えって?もし出来てたらとうの昔にやってますよ。(泣)

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2021年12月19日 (日)

デジカメ買えるまで、フィルムカメラはいかが。

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少し前に「フィルムが遠ざかっていく」って記事を書きました。その後またニュースがあって、富士フィルムさんが「フジカラー 100 24枚撮」と「フジカラー SUPERIA PREMIUM 400 27枚撮」の販売を終了して、どちらも36枚撮りのみにすると発表がありました。最初見たときドキッとしましたな「えっ終了?」って思いましたからね。
36枚撮りに統一されるだけなので、終了じゃないって分かってホッとしましたけど、富士フィルムさんのサイトに出ているお知らせを見ると「生産効率の向上や経費節減など懸命なコスト吸収につとめて生産してまいりましたが、カラーネガフィルムの継続的な安定供給の為、今回販売を終了することになりました。」って出てました。
撮影枚数違いってことは、長さの違うフィルムを作り分けなくてはいけないわけで、それだけで手間でしょうし、他のフィルムに合わせて36枚撮りに統一すれば、そこのコストを減らせるって判断だと思います。
ただ文面見るともうギリギリでフィルムを作ってくれてる感が伝わってきますな。儲けはすでに出てない事業だけど、写真文化への貢献のため、撤退するわけにも行かないジレンマといいましょうか、板挟み感がヒシヒシと伝わってきます。需要と供給じゃなくて、消費量と製造コストのバランスがすでに成り立ってない。
で、今や写真はデジタルに移行してしまっているわけですけど、そのデジカメが半導体不足で作れなくなってます。影響は想定以上に深刻だそうで、メーカー各社供給不足や受注停止のお知らせをアナウンスしていることからも分かりますな。
特に新型カメラは予約しても納期未定が当たり前になってます。大手量販店でも入荷未定や品切れ中になっているというのをニュースで見ましたし。
欲しいのに買えねぇ〜ってブチブチ文句を言っててもどうにもならないので、供給不足が解消するまで、フィルムカメラに手を染めてみるってのはいかがでしょうか。
フィルムカメラはスゴク安くなってますしね、中古カメラサイトの「CAMERA fan」「J-カメラ」で1万円を上限に検索してみると結構出てきますな。オジサンが欲しくなってしましましたよ。(笑)
そんなフィルムカメラの中でも、半導体も使ってなければ、電池も必要ないような完全メカニカルなオールドカメラを選ぶってのも渋くて面白いかもしれません。デザイン重視で見た目のカッコ良さで選ぶのもありかと。
正直言って今がフィルムカメラを楽しめる最後のチャンスなのかもって思いがあります。まだ値上がりするでしょうし、種類が減ったり、作り続けてくれるかどうかも不安材料ですからね。
将来フィルムはインスタントカメラのチェキだけになるのかもしれません。そうなったらフィルムカメラは全滅、飾っておくだけのアンティークになってしまいます。そうなる前にフィルムで写真を撮ってみるのはいかがでしょう。

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2021年12月11日 (土)

フィルムが遠ざかっていく。

富士フィルムさんのリバーサルフィルムVelviaが発売された時、試しに使って見て、その色鮮やかさと深みのある写り具合にすっかり虜になってしまって以来、ほぼVelvia一辺倒。もちろん他の銘柄も使いましたけど、メインで使うのはいつもVelviaでした。フィルムって気に入った銘柄を長く使う方が、プロアマ関係なく多いと思いますね。
フィルム時代に仕事を頼んでいた、いくつかのスタジオもそうでした。富士フィルム系、コダック系があって、その中で使う銘柄が決まってたのですな。商品撮影では色の再現って重要でしたから、発色を揃えるため乳剤のロット番号による、発色傾向のデータがプロラボの掲示板に貼ってあった時代。
プロカメラマンほどフィルムには保守的でした、新商品が発売されても慎重にテスト撮影してからしか実戦投入しないですし、使い慣れた銘柄が製造終了なんて場合は、山のようにストックしてらしたのを思い出しましたよ。
印刷物に使われることが前提の商業写真はリバーサルフィルムだったのですけど、七五三や成人式、家族写真が専門の写真館はカラーネガフィルムを使ってましたな。プリントして納品ですから当然かと。今年そんなフィルムのラインナップから、シートフィルムや中判用120フィルムを中心に、いくつかの銘柄が生産終了になりました。
中でも「PRO400H」の120サイズは予想以上の注文殺到で、終了時期を大幅に前倒しってニュースがありましたな、みなさんストック用に買いに走ったのだと思います。それだけ需要があるなら、作り続けてくれればって思うでしょうけど、事業として成り立つ量には、全く届いてないのが実情かと。
「生産効率の向上や経費節減など、懸命なコスト吸収につとめて生産してきたが、生産に使用する原材料の一部の調達が困難になったため、やむなく生産販売を終了することにした」とのことですが、この先この言葉を目にする機会が増えるかもしれませんな。
フィルムって化学薬品の塊ですからね、環境負荷などが厳しいご時世に、材料が使えなくなるとそこで終わらざるを得ないでしょうし、フィルムカメラを楽しむ方が増えたって微々たるものですからね。今まで作り続けてくれたことに感謝しなくてはなりません。だけどネガフィルムが無くなるとは思ってませんでしたな、リバーサルフィルムの方が先だろうって思ってましたからね。
オジサンも数年前にはフィルム命、フィルムがある限り使い続けますなんて記事を書いてましたけど、経済的理由で手が出なくなってます。ホント高くなりましたからね。現像代も含めるとそれなりの出費、オジサンが大好きなリバーサルフィルはネットか大手量販店しか置いてないですし。
作り続けてくれるとして、この先も値上がりはあるでしょうな。貧乏でフィルムが買えないなんて、写真を始めた若い頃と同じになってます、歴史は繰り返すわけで。(笑)

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2021年7月13日 (火)

ベルビア100が米国で廃止って、なんでやねん。

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7月8日に「フィルムとフィルムカメラに思う」って記事を公開した途端このニュースが飛び込んできました。
オジサンが大好きな富士フィルムさんのリバーサルフィルムの内「ベルビア100」がアメリカ環境保護庁の有害物質規制法に引っかかったのですな。
指定有害物質を含んだ製品を処理したり、販売したりしてはいけない法律だそうで、処理がダメって事は現像所でも扱ってくれないって事なのでしょうかね。
どうやら「イソプロピル化フェノール」とか言う、舌を噛みそうな名前の物質が、ベルビア100に含まれているのが規制対象なのだそう。
含有量は0.0003%未満と極微量なので環境汚染などのリスクはほぼ無いと考えているそうですけどね、富士フィルムさんはまじめなのか「富士フイルムは、イメージングの世界的リーダーとして、持続可能な行動を取り、すべての国の規制を遵守することに取り組んでいます。そのため、富士フイルムは米国でのフジクローム ベルビア100 プロフェッショナルフィルムを直ちに廃止します(2021年7月6日)。」(原文をグーグル自動翻訳しました)という事だそう。
残ってる「ベルビア50」と「プロビア100」は何も言及してないので大丈夫なのだと思いますけど、3銘柄の内ひとつが、きっと世界中で一番消費量が多いはずのアメリカで売っちゃダメってなると、ただでさえどんどん縮小傾向にあるフィルム消費量がさらに減って、維持するために生産調整や値上がりにつながるんじゃないかと。
ただでさえ使ってる人が少ないリバーサルフィルムですからねぇ、規制対象に引っかかった、イソプロピル化フェノールとやらを使わない、新しいベルビア100が開発販売されるなんて可能性は低いですし、下手すりゃベルビア100はある日突然生産終了、廃番なんて最悪の事態にもなりかねないわけで。その可能性が大アリなので(笑)なんて言ってられませんよ。(泣)というより(願)もしくは(祈)。
しかしなんでかなぁ、一番使いやすくて発色の良い、ベルビア100が貧乏くじ引くなんて納得できませんなぁ、って愚痴をこぼすならもっと使えよって声も聞こえてきそうですけどね。
ま、今のところアメリカだけの話なのが救いですけど、フィルムってそれ自体も、現像処理も化学薬品ありきの製品ですから、この先風当たりが強くなるのは、致し方ないかと。
だけど規制物質の含有量0.0003%未満でも規制を受けるって、なんだかイチャモンつけられてる感が、どうしてもしてしまいますな。アメリカのルールなんて奴らの都合ですからね。

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2021年7月 8日 (木)

フィルムとフィルムカメラに思う。

温存しているフィルムカメラを、もっと使ってやりたいと思っているのですけどね。ストックしてあるリバーサルフィルムの賞味期限が、まだ先なので使えておりませんよ。
フィルムで撮るのはそれなりにお金がかかりますから、リタイヤ後のつつましい生活では、フィルムを楽しむってのは贅沢、チマチマ楽しまなくてはなりません。このストックが無くなったら、お高いリバーサルフィルムは買えなくなるかもしれませんなぁ。
かと言ってネガフィルムもそれなりにお高くなってますし、安く買えた富士フィルムさんの業務用100は昨年生産終了になってたのね、オジサン知りませんでしたよ。なんだかもうどんどん選択肢が無くなっていきますなぁ。
今時の若いフィルムファンの方達って、そんな限られた中ででも楽しんでいるわけで。というかそれしか知らないのだから当然ですけどね。デジタルカメラなんてのが無かった時代には、まだ生まれてなかったのですから、フィルムの種類がいっぱいあった時代なんて知りもしないのが当然かと。
手元にある当時の富士フィルムさんのリバーサルフィルムのパンフレットを見てみると8種類も載ってます。ISO感度50の初代Velviaが生産終了になって、新しくISO感度100になった時の新ラインナップでした、当然ですが全部試してみましたよ。(笑)写真用電球とタングステンタイプのフィルムで、お家でブツ撮りもやったなぁ。(笑)

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昼飯抜いてもフィルムを買ってた頃でしたから、部屋には色々な種類のフィルムの箱がズラリ。ヨドバシ梅田ができてからは、品揃えの豊富さでよくフィルムの買出しに出かけましたよ。地元の写真屋さんでは置いてなかったフィルムは、とりあえず買ってお試ししてました、イルフォードとかね。
すごく安かったので試してみてガッカリだったのが、ソラリスってカラーネガフィルム、イタリアのフェラニアってメーカーなのですけど粒子が粗くてね、画面ザラザラでしたな。(笑)
デジタルになってからフィルムの種類が少なくなって、使う人も減ってしまうと、フィルム関連の写真用品もどんどん無くなってますな。保管用のファイルやフィルム袋もどんどん種類が減ってます、スライド用マウントなんてまだ売ってるのでしょうか、フィルム用ルーペにライトボックスも。
フィルムカメラだっていつまでも安泰ではありませんよ、部品を調達するか、作らないと直らないカメラはどうにもなりませんからね、修理をしてくれる所も減ってますし、新たに増える可能性は薄いですな。
いくら機械式カメラは修理ができるって言っても、直す人がいてこそ。自分で直しちゃう人は別ですけどね、それとライカは。
ライカファンって修理代が高くてもライカだからなって思えるんでしょ。よく行ってた中古カメラ屋さんのご主人が「修理やオーバーホール代、上乗せして値段付けてもライカは売れるからな」って言ってましたからね。(笑)

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2021年6月 5日 (土)

リバーサルフィルムと露出計で理解が深まったこと。

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若いフィルム写真ファンの皆さんが一番よく使っているのは、カラーネガフィルムでしょうな。現像できたフィルムはオレンジ色のベースに陰陽逆転した写真が並んでいます。明るいところは黒っぽく、暗いところは透き通って写っているという。
白黒ネガフィルムも同じように陰陽逆転しています。それを印画紙にプリントして、初めて写真として見られるという仕組みなのですな。つまりプリント前提って事。今時はデジタルデータ化して、CDやスマホ転送サービスもあります、スキャンして反転しているわけで。つまりネガフィルムは陰陽反転しないと見られないフィルム。
それに対して、リバーサルフィルムというのは、ポジフィルムとかスライド用フィルムなんて呼ばれてて、陰陽逆転していない写真が撮れるフィルム。つまり現像できたフィルムはそのままで見る事ができます。なので撮る時に失敗したのはそのままフィルムに現れちゃうわけで。
ネガフィルムはそんな失敗もプリントやスキャンの際に、明るさなどある程度調整する事ができるので融通がきくのですな。リバーサルフィルムが露出がシビアで難しいなどと言われるのはこのあたりの違いから来ているのですけどね、オジサンはネガフィルムもきちんと適正露出で撮るのが大前提だと思っています。
若い頃、暗室で白黒プリントをやってましたのでね、適正露出のネガはプリントも手間がかからず美しく仕上がるのは体験で分かってます。露出失敗ネガは、どんなに調整しても美しい階調が出ないのよ。(笑)
で、思うのですけどデジタルカメラってホント失敗しませんな。誰が撮ってもちゃんとキレイに撮れるカメラばかり、そんな高性能なカメラが巷に溢れかえっててスペックを競い合ってるわけで。
物心ついた時にはデジタルカメラが当たり前の世代の方達に適正露出なんて言葉も通じなくなっているのは分かっておりますけどね、少なくともマニュアル露出の出来るフィルムカメラを使うのなら、中古でいいから入射光式露出計を買って、それで測った値でリバーサルフィルムで撮って見て欲しいなと。
出来上がった写真を見て、それよりも明る目がいいなとか、もっと暗い目に撮って明るいところとのコントラストを出してやろうとか、そう考えて決めるのがその人の適正露出だと思いますのでね、基準になるものがあれば理解が深まると思うのですけどねぇ。
ネットで見かけるフィルムで撮った写真に、これ意図的にやってるのか、それともISO感度設定の間違いなどに気付かずに撮った偶然の産物なのか分からないのがあります。たまたま撮れた写真で、これぞフィルムの味わいなんて言われると、イヤそうじゃないんですけどってツッコミたくなりますな。(笑)

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オジサンの写真のスタートは白黒フィルムでした、その頃入りびたっていた写真屋さんのアドバイスで露出計を買って、きちんと測るようになりました。その後リバーサルフィルムがメインになったのですけど、露出計を使うと勘が養われるのですな。晴れの日はISO感度100なら1/250秒、絞りF8〜11、日陰や曇って来たら2段落ちって覚えちゃうわけで。
それに自分の味付けを加えて露出を決める、それがドンピシャだった時の嬉しさってのが、醍醐味だと思ってる事自体が昭和のカメラオヤジなのかもしれませんけどね。試しにやってみれば、抜群にフィルムの楽しさが倍増すると思うのですけどねぇ。(笑)

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