立ち飲み百景91 たどり着いたら、そこは立ち飲み。
最近は、座って飲むお店にトンと行ってませんな、立って飲むお店ばかりになってます。飲む量が減ってますから、腰を据えて長時間飲むこともしなくなりましたしねぇというか、できなくなりましたな。そうなるとそういうお店への興味も薄れるわけで。(笑)
座るお店は家内とお出かけの際に、どこかで晩ご飯食べながら一緒に飲むぐらいなので、一人では立ち飲みが一番ニーズに合ってます。
ダラダラ飲むわけじゃありませんからサッと入って、サクッと飲めて、気の利いたアテがあって、常連さんと世間話をしてサヨナラまたいつかってのがちょうど良い感じなのですな。
今時のお店と違って、昔ながらの立ち飲み酒場って、お酒の飲める公民館や町内の集会所のような感じがありますからね、なんだか居心地がいいわけで。
思えば働き出して一人で飲み食いするのが楽しくなった頃、たくさんのお店に行きましたけど、まだ立ち飲みデビューはしてませんでした。座って落ち着いて飲み食いできるお店の方が楽しいと思ってましたからね。立ち飲みという酒場をよく分かってなかったというのもありましたな。
で、ある日仕事帰りにうろうろする界隈にある立ち飲みにフラっと入ったのが人生の運の尽き。(笑)
暖かい季節は入り口を開けっぱなしにしているので、店内の活気のある様子が丸見え。楽しそうに飲んでる人たちを通りすがりに見てて、気になっていたのもあったので、ココはひとつ社会見学とばかりに試しに入ってみたのですな。
立ち飲みって、スルメやおかきなどの乾き物や冷奴ぐらいしかアテが無いと思い込んでたのですけど、おでんに串カツに小鉢物や刺身などお酒のアテに事欠かない充実のメニューで何これスゴイですやんって思いました。(笑)
ファーストコンタクトが最高だったので、すっかり気に入ってしまってちょくちょく顔を出してたら常連さんたちと意気投合。気が付けばすっかり立ち飲みファン、しばらくしたら名前にチャン付けで呼ばれる常連に昇格してました。(笑)
そんな立ち飲みが楽しくなって、その頃職場近くにあった立ち飲みは全店制覇しましたな。どのお店も店主の個性と常連客の個性がイイ感じでハーモニーしてて楽しく飲めました。
他にも色々立ち飲み探訪して、もう立ち飲みでしか飲めないカラダに変身というか、変心して変針した変人になってしまいましたよ。(笑)
なのでたくさんの酒場放浪の最終着地点は立ち飲みに落ち着きましたというか、たどり着いたらそこが立ち飲みだったわけで。
山本譲二さんの「みちのくひとり旅」の歌詞に、お前が俺には最後の女〜♪ってのがありますが、オジサンは立ち飲みが俺には最後の酒場〜ですかね。(笑)
では今から行ってきます。
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