立ち飲み百景

2023年3月 4日 (土)

立ち飲み百景74 ビールはどこの銘柄で?

これは譲れないこだわりってどんな方にもあると思います、その方の好みが現れた結果だと思うのですけどね。例えば特定のカメラメーカーのファンなんてのもそのひとつかと。
愛煙家の方が煙草の銘柄にこだわるのも同じでしょうな。そういうものに興味も関心もない者からすれば、煙になったらみんな一緒じゃないのって思うわけですけど、嗜好品や食べ物ってその辺のこだわりが、特に強く出るように思いますな。
お酒の好みも同じ、日本酒党、焼酎派、ビール好きなんて具合にお酒の種類でまず分かれて、さらにその中で好みが分かれるという、焼酎だと芋や麦って具合ですな。酒場の話題がそういう方面に展開すると、皆さん一家言ありありで参戦してくるわけで。(笑)
で、以外だったのが皆さんビールの銘柄には、結構好みの順位を付けてるってところ。オジサンはサッポロ、キリン、サントリー、アサヒの順。
関西ってアサヒの勢力が強いので、一番良く見かけると言いますか、どこでも置いてるのが「スーパードライ」。だけどオジサンは好みじゃないので、アサヒしか置いてないお店ではビールを飲まなくなって、だんだん遠ざかっていったという。
ただし最近良く見かける「マルエフ」は美味いと思いましたな。なので順位はサントリーと入れ替わって第3位にします。(笑)
サントリーの「モルツ」は香りが高いのがちょっとしんどくなりますな、最初の1杯だけでいいなって感じ。キリンは「クラシックラガー」が一番好み、サッポロはラガー、通称「赤星」ってやつね。エビスはめったに飲まないですなぁ、ちょっとお高い系ですしね。(笑)
流行りのクラフトビールは全く飲みませんな、アレってこだわりや、うんちくがお好きな方向けって感じがします。クラフトビールや地ビールって、話のネタに飲んでみても、いつも飲む普段使いのビールにはならないなってのがオジサンの本音ですね。(笑)
2月上旬にサッポロが復刻した「サッポロ サクラビール」。サクラビールという名前に覚えがあったので調べたところ、物置から昭和の初め頃の特大ビンと広告が出てきました。こういうビン類も好きで若い頃集めてたのよ。(笑)

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サクラビールは大正時代から昭和17年まで北九州に現存していた帝国麦酒が作っていたビールで、大日本麦酒(後のサッポロ)との統合で無くなりましたけど、当時のレシピを元に復刻したそう。なので試しに買ってみたのを、昔のビンと広告と一緒に撮ったのが今回の掲載写真です。
広告はどちらもビールの王冠の裏をめくって当たりが出れば商品券などが貰えるというもの。キャンペーン期間を見てみると左の「ビールが只で飲める?」が昭和6年10月31日まで、右の「守れ!王冠!」が昭和7年9月30日までとなってます。当時の広告ってアールデコなデザインがいいですなぁ。(笑)
ビンにはサクラのマークが胴の部分に、首のところには「サクラビール」の文字が右から左に向かって書いてあります。文字のつづり方が今とは逆方向なので昭和の初め頃かなぁと。大正時代まで古くはないと思うのですけどね。
思わぬところで古いものコレクションとマッチングしてしまった現代のサクラビール。数量限定で発売だそうなので興味のある方はお早めに。

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2023年2月28日 (火)

立ち飲み百景73 マウント取りたがる人には。(笑)

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酒場の話題は、誰もが入ってこれるようなのが楽しく盛り上がりますな。
自慢話や仕事の話はその方がマウント取りたいだけですから、聞かされる方は全然楽しくないのですけど、そういう空気が読めない方っています。それぐらいで止めとけよって思っても、状況への気配りが出来ない方がほとんどですから、延々と自分優位のお話を上から目線でしたがるという。
競馬やパチンコの話題で負け知らずを豪語する方「負けるヤツって、何で勝たれへんのかワシ分からへんわ。」なんて腹立たしい言い方するわけで。控えめに「今日は少しだけプラスやったわ」って言っておけば、可愛らしいオッサンでいられるのにねぇ。(笑)
海外で仕事をしていた方、何かと話に割り込んできて「向こうでは当たり前やったで。」「ワシ毎日そんな生活。」って誰も知らない現地の様子でマウント取りたがるという。
賭け事は負けたことが無く、海外で世界相手の仕事をしてきたお歴々でしたら、せめて座って飲めるもっと高級なお店で毒を吐けばって思いますな。
庶民の酒飲みが集う立飲みで自慢たらたらって情けない、本当にスゴイ人は立飲みになんて来ませんよ。なのに何かにつけ人様の神経を逆なですると言いますか、波風の立つものの言い方しかできないという。
で、オレ様は君たちとは違うのだよって、上から目線の物言いって実に腹立たしいのですけど、かと言ってそれに真っ向から意見して、酒場の空気が悪くなるのも嫌ですし、そもそもそんな人と、大人気ない言い争いなど程度が低すぎてバカバカしくってねぇ。(笑)
裏返せば自慢でしか自分を表せないと言うか、それがアイデンティティな方々ですから、潮が引くように周りの人が遠ざかるようになりますな。オジサンはこんなのもブログのネタってウォッチングしてますけどね。(笑)
見てると思いますけどこういう方って総じて自分勝手、機嫌のいい時はやたら喋ってくるのに、そうじゃない時は挨拶すらせずにスマホの画面眺めてますな、会釈ぐらいしろよって思います。酒場でのバランス感覚も持ち合わせてらっしゃらないようで。(笑)
基本的に自分が優位に立てる話題にしか食いついてこないわけですから、そういう方が語りだしたら横槍を入れて軌道修正、皆さんが馴染みのある話題にすり替えちゃうのがベストな対処法だったりします。
昔の映画や昭和歌謡、往年のスターの話は誰でも入り込めるので話題としては優等生、昔は良かった系の話題は安全地帯ですな、誰もが飛び抜けて優位に立てないですからね。
反対に話題に上がるとマウント坊やが間違いなくしゃしゃり出てくるのがグルメ系、美味しいものやお店の話題には、我が意を得たりとばかりに強制介入してきますから要注意なのですけど、うっかり話しちゃう方がいるのですな。で、後で他の常連さんから怒られたりするわけです。(笑)

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2023年2月 9日 (木)

立ち飲み百景72 移り変わる酒場の会話。

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立飲み酒場は好きなので、今でもちょくちょく通っています。ただ以前のように、仕事帰りの寄り道場所として毎日通ってた頃とは違うので、週に1〜2回程度馴染みのお店に顔を出すぐらいに激減しましたけどね。
最近は家内とお出かけの時に一緒に立ち寄ることが増えたかなぁ。一緒だとお勘定は家計から出してもらえるので、オジサンの小遣いが減らずに済みますからねって、安い立飲みでお勘定節約って小さいオッサンですなぁ。(笑)
そもそも立飲み酒場の楽しさって、基本的にお一人様のお客さんが多いと言いますか、そういう方が常連でいらっしゃるわけですけど、長年の顔見知りなのに、あだ名で呼んでて本名は知らず、どの辺りに住んでるのかも分からない方っていますな。性別とおおよその年齢以外は分からないけど、いつもの顔ぶれと言いますか、常連さんですからお目にかかれば必ず会話はするわけで。
なのでお酒や料理にプラスして、おしゃべりが一番の酒の肴だったりしますね。しかも今日は誰と隣り合わせになるかなんて、分からないのが立飲みワールド、それによって会話も変わります。
基本的に自慢話系の「俺の話を聞け」的なのと、世の中に文句言いまくり系がなぜか一番多いのですけどね。下ネタやダジャレばかり言う人だったり、野球やサッカー、相撲の話題になるとやたらうるさい人も居ます、パチンコ、競馬の賭け事系武勇伝も多いなぁ。(笑)
勤めていた頃は仕事がらみの面白おかしい話や失敗談なんかが話題になったりしましたけど、リタイヤしてからは仕事の話はしなくなりましたな、どうしても過去を懐かしむ自慢話になりがちですから、そういうのは聞かされる方も楽しくないですからね、しゃべりませんよ。なのでグローバルな視点で世界情勢なんぞを語っています。ウソです。(笑)
ま、どうしても老後系、終活系の話は増えましたな。オジサンより年配の一世代上の方が多くお見えの日には、一人や二人そういう話をされる方がいます。退職金や年金もたっぷりもらえてる世代なのに、暮らしていけないなんてブチブチ言ってますな。
退職金の金額聞いたらオジサンの3倍以上でした、それでも暮らしていけないなんて、どの口で言ってるのでしょうかね、その年で毎日パチンコと酒場のハシゴを満喫してるのですから充分すぎでしょ、バチが当たっても知りませんよ。(笑)
健康や医者の話も多いですな、あの薬は高いだけで効き目あらへんとか、どこそこの医者は関係ない所ばかり診て、診察料増し増しでぼったくりやとか、そういう話も盛り上がるという。
結局文句を言ってるだけといいますか、そういう系の話題はなぜか共通でおしゃべりが弾んだりしますね。(笑)

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2022年12月 6日 (火)

立ち飲み百景71 プライベートは行方不明希望。(笑)

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いつもの様に常連さん達で盛り上がってる立ち飲み酒場で、突然かかってきた電話に出ながらコソコソとお店の外に出ていく人っているでしょ。楽しく盛り上がってるのに、仕事などの急な電話で水を差されちゃうという苦々しき場面ですけど出ないわけにはいきません。だけど大した要件じゃなかったり、単なる確認の電話だったりするわけで。
わざわざ電話して来るほどのことかよってレベルが多かったりするわけですけど、たま〜になかなか戻ってこず、延々と電話してる方もいますな。
仕事のトラブルなのか、取引先からクレームなのか事情はよく分かりませんよ。だけどいつものお店での喋り方とは明らかに違ってて、急に敬語使いまくって、2オクターブぐらい高い声の超丁寧語で話してたりするのが、スゴ〜くマヌケでおかしかったりします。(笑)
そうかと思えば早く終わらせたいのに、相手が長々と話をするので切りたくても切れないなんてのもありますな。
ちゃんと丁寧な言葉遣いで喋っていますけど、明らかにイライラしながら対応してたりします、タバコのスパスパ具合でイラついてるのがハッキリ分かりますな。お店の中は楽しく盛り上がってる最中なので、空気を読まない突然の電話に余計イライラするのでしょう。(笑)
なので飲んでる最中にかかってくる電話の対応って人によって違うところが面白くて、ついついウォッチングしちゃいますね。
仕事がらみの電話はお店の外に出て対応する方が多いように思います。酒場の賑やかさが電話越しに伝わると、飲んでるのがバレちゃってマズイからでしょうな。(笑)
対して友人や連れからの電話だとお店の中からワザと「〇〇で飲んでんねん」なんて自慢げ対応だったり。(笑)高級店ならいざ知らず立ち飲みですからね、自慢もへったくれもありませんけど、まだ仕事中の相手に「オレはもう飲んでるぜ、それも2杯目」って優位なところを見せつけたいのでしょうか。(笑)
奥さんや家族からの電話も見た目で判りますな。「ウンウン分かった」って言いながらだんだん隅っこに移動したり、じわじわ屈んで背が低くなって何故か小声になっていくのがお約束。
やましい電話じゃないのに、身内や家族の電話はプライベート感を他の常連さんに気付かれてしまうのが嫌なのでしょうかね。外では偉そうなのに、お家では尻に敷かれて、ペットより地位が低いオトーサンなんかはきっとそうなのでしょうなぁ。(笑)
そもそもスマホやケータイの無かった時代はそんな光景を目にすることは無かったわけですから、持たなきゃイイのですけど、そんな時代を知っているのが既に生きた化石ですから、現実はそういうわけにも行かないのでしょうけどね。
だけどオジサンは外で飲むときは行方不明でいたいなぁ。(笑)※写真は友人Y氏に借りて撮ったイメージ写真です、オジサンはスマホ持ってないのでね。

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2022年11月17日 (木)

立ち飲み百景70 人生に2軒の立ち飲みを。(笑)

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酒飲みになってからウン十年、思えば随分たくさんの酒場で飲んでまいりました。これを全部家飲みにしていたら、随分お金も溜まって、家の1軒や2軒建ってたかもしれませんな。
飲み屋さんの無い所に住んでたらそれも可能だったかもしれませんけどね、現実の世の中には魅力的なお店が多すぎましてですねぇ、それに逆らえるほど意思の強い人間ではございませんので、気がつけばこんな有様ですよ。(笑)
勤めていた頃は仕事の後の一杯ってのが最高でした、毎日そのために働いていたと言っても過言じゃないぐらい。
自分で段取りを付けて帰れた頃は良かったのですけど、だんだん立場が上になってくると自分の仕事は終わってても、それじゃお先にってわけに行かなかったりしたので、顔は笑顔でも心の中で「早よ仕事片付けんかいボケ、飲みに行かれへんやんけっ」って怒鳴ってましたな。(笑)
若い頃はいろんなお店に行きましたけど、オジサンは一度気に入ったお店が出来ると、そこばかり通う癖があるので、だんだん行きつけのお店も的が絞られてきました。
まだ立ち飲みで飲むのがメインになる前によく通っていた、駅の地下飲食街にあった大箱の大衆居酒屋は安くてメニューが多く、気さくな年配の仲居さんが何人もいるお店で、広い座敷席とテーブル席はグループ客で賑やかでしたけど、厨房前のカウンター席はお一人様ばかりで、マイペースで落ち着いて飲めるのが気に入ってました。
女将が亡くなられてお店も無くなりましけど、神戸新聞の記事にも取り上げられた名店でしたよ。この一人飲みが立ち飲みへと繋がっていくわけで、職場の近所に1軒、乗換駅の元町に1軒、馴染みのお店が出来ました。
職場の近くのお店は15年ぐらい通ったかな、お店のお母さんの健康上の理由で、別の方が引き継いで雰囲気が変わったのと、職場の移動で遠くなってしまって行かなくなりました。
元町のお店は先代がやってた頃で25年ぐらい、今の大将に変わってからもずっと通っているのでトータルすると30年ぐらいになるかと、こうなったらくたばるまでお世話になりますよ。(笑)
で、すっかり手薄だったのが地元。帰ってくる遅い時間に開いてるのはチェーン店ばかりでしたから、地元に行きつけの立ち飲みが無いという由々しき事態になろうとは、定年まで気が付きませんでしたな。
ところがどっこいお酒の神様はオジサンを見放さなかったわけで。そんな場所にあろうとは、長年住んでいながら今まで全く気が付かなかった所に老舗の立ち飲み発見、すっかり馴染みになりました。(笑)
細く長く毎日飲んじゃう呑助には、安く飲める立ち飲みって正義の酒場、行きつけが2軒あれば何かと安心ですからね。(笑)

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2022年11月 1日 (火)

立ち飲み百景69 立ち飲みを科学する。(笑)

面白いタイトルになりそうって思いついたのですけどね、立ち飲みを科学したところで酔っ払いは千差万別、望み通りの結果になるような飲み方や酔い方はしてくれないですから、何の科学的検証にもならないと思いますな。
酒飲みなんてのは科学とは一番遠いところにいる人種ですからねぇ。(笑)なので酔っぱらいを科学するのじゃなくて、立ち飲みってシステムそのものを科学してみようかと。
そもそも立ち飲みって古くは角打ちなんて呼ばれてたそうで。その昔酒屋さんでお酒を買った人が、帰るまで我慢できずにその場で開けて飲み出しちゃったので、お店の人がコップぐらいは貸しますよって出してくれたのが起源だってのをどこかで見たことがあります。
コレ本当かどうかは分かりませんけど、酒屋さんの片隅のイートインコーナーというのが始まりなのは確かなようで。酒屋なので、おつまみはおかきやピーナツなどの乾き物だけってお店が多かったですな。
そういうのが形態を変えて、酒屋の一角じゃない独立した立ち飲み屋に発展していったのでしょう。立ち飲みの串カツ屋なんてのはそうかと。
で、立ち飲みってその性質上スピーディーさが勝負ってところがあります。座って飲む居酒屋のように注文した料理が出てくるのに時間がかかってはイケマセン。
座るのを惜しんで立って飲もうかっていうお客さんが来ているわけですから、注文を聞いてすぐに出せるように色々な工夫がしてあります。要領良く手早く提供してくれるところが立飲みの良さ、見てると楽しいですな。
タイムを測れば実際のすごさが分かるかも、冷や奴はネギと生姜を乗せるので15秒、枝豆はすでに小鉢に盛ってあって手渡しするだけなので3秒、コンビーフは缶を開けて皿に盛り、マヨネーズを添えるので1分30秒、レンジでチンするメニューはその時間に足を引っ張られますけど、その間にお代わりのお酒を注いだり出来るのでタイムロスにはならないとかね。
以前よく行っていた大箱の立ち飲みは、カウンターの上に料理を盛った小皿がラップを掛けられてずらり。今日は何があるか全体が見渡せるので選びやすく、お客さんが選ぶとラップを外して手渡ししてくれるので、料理の種類に関係なくラップを外す時間だけで済みます。文字通り注文→お渡しまでのラップタイムが同じ。(笑)
大人数OKの店なので待たせない工夫と言いましょうかよく考えられているなって思いましたよ、思えば古くからの歴史のあるお店ほど、店内の導線や要領の良さが科学されてるなって感じます、動きに無駄がないですからね。そんなのを眺めながら飲むのも楽しいですな。
そうそう、酒飲みが一番良く知っている科学用語を思い出しましたよ。お酒を注いでもらう時についつい言ってしまいますな「表面張力」ギリギリでって。(笑)

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2022年10月20日 (木)

立ち飲み百景68 百の景色までは、まだまだ。(笑)

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このブログを読んでくださる方々からよく「あの立ち飲みの話のシリーズのやつ、オモロイね」とお褒めいただくのですけど、いや〜あの〜基本的に写真とカメラのブログなんで、どっちかというと、そちらに力を入れているつもりなのですけど〜、なんで「立ち飲み百景」なのでしょうかね。(笑)って笑ってる場合じゃないですな。
ま、「立ち飲み百景」を面白がってくれるのは、行きつけの立ち飲みで会う方がほとんどなのでそうなっちゃうのかもしれません、これが行きつけの写真屋さんだったら、もっと写真やカメラの記事を面白がってくれるのかもしれませんけどねぇ。(笑)
で、大好きな立ち飲み、現役の頃は仕事帰りに必ず立ち寄ってました、ほぼ皆勤賞でしたよ。週に何日かは休肝日って方もおられましたけど、オジサンは毎日飲んじゃってました。なのでお店の定休日が休肝日。(笑)
若い頃は数軒はしごしたり、何軒かの行きつけのお店があったのでまんべんなく寄り道してましたけど、長年飲んでますとだんだん的が絞られると言いますか、例えば同じ立ち飲み酒場でも一人で行くのが楽しいお店と、連れがいる方が楽しいお店なんて違いがあって、年齢とともにお一人様が楽しくなって足が遠のいたお店もありました。
よく行ってた料理のクオリティーがスゴイ立ち飲みは、一人で行くと色々食べられないので全然楽しめません。ところが連れがいるとアレコレ注文できるしお酒も進みます。なので酒場のコンセプトと言いますか、立ち位置に合わせたメンツを揃えて行かないと、楽しめないのが面倒くさくなって足が遠のきました。(笑)
そういうお店はどちらかと言うと新しいタイプの立ち飲みでしたな、立ち飲みと言うより料理自慢の居酒屋の椅子無しバージョンという感じ。なので一人客より2〜3人連れが多くて、お隣のお客さんと意気投合なんてのはまずありません。
対して昔ながらの角打ちと言いますか立ち飲みは、お一人様が多くと言うかほとんどなので、連れ立って入ってくるお客さんはほぼいませんし、お店によっては断られます。
基本的に誰にもじゃまされず一人でお酒を楽しむのがコンセプト、なのでいつもお見かけする常連さんと、何かのきっかけで世間話が弾むなんてのはありがちな景色なのですな。
その辺りが心地よいと感じるかどうかが、楽しさの分岐点なのですけど、オジサンはそれこそが立ち飲みの醍醐味だと思っています、なんだかそんなのが肌に合うなぁ。(笑)
最近は立ち飲み以外で人に合うことが無くなってますから、そこでの世間話が「立ち飲み百景」のネタになってます。よく行くのは2軒だけ、どちらもお一人様がほとんどの立ち飲み酒場なのでネタの宝庫。立ち飲み百景ですから百の景色を記事に書きませんと、なので今から取材に行ってきます。(笑)

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2022年10月 4日 (火)

立飲み百景67 楽しいと、はしゃぐこととは別物。(笑)

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立飲みならではの暗黙のルールって、多かれ少なかれどのお店にもありますな。お一人様のお客さんが多く、座席で区切られた居酒屋とは違って、隣の方との距離が近い酒場ならではのルールですな。
基本として両隣への配慮は当然ですし、飲み過ぎたり迷惑かけたりせず、楽しいお酒にするための努力を惜しんではなりません。皆がそういう気持ちで飲んでいるので、あの空間と言いますか、コミュニティーが保たれるわけですからね。
ところがその辺りの暗黙のルールを知らない立飲み歴の浅いビギナーの方がいます。偉そうに上から目線で批判しようってのじゃないですよ、だけどちょいとばかり困ったちゃんなのですな。(笑)
一番多いのが立飲み酒場の面白さを何かのきっかけで知ってしまって、通うのが楽しくなり毎日のように現れてすっかり常連なのですけど、立飲みルールをまだ把握してないビギナーのまま、はしゃいじゃってるタイプの方。
ま、毎日通うとたくさんの方とお友達になれますし、そういうのが楽しくてしょうがないのは分かりますけどね。顔見知りになった常連さんの間を、グラス片手にちょこまかウロウロするのはご法度。
立飲み酒場はその日空いてた場所が、自分のポールポジション、好きな方や話の合う方の隣に立てるかどうかは運次第なのが醍醐味でもありますから、狭いお店の中を行ったり来たりされるのは、周りの方も落ち着いて飲めませんからやってはいけません。大抵お店の主人に叱られますけどね。(笑)
お酒を奢るのや奢られるのもバツ、自分の適量を分かってそれを超えない飲み方をされているエキスパートが多いですから、競馬やパチンコで取ったからと言って酒を奢るのは相手のペースを乱すのでやってはいけません。
気前よく奢ったつもりでも、奢られた方によっては、次に奢り返さないといけないって思う場合もありますからね。そういう余計な気遣いをさせる行為は基本禁止事項。
よく似ている行為で柿の種やポテトチップなどをおすそ分けする方。自分が気に入ってるので他の方にもって心遣いなのでしょうけど、人によっては食べかけをよこしやがったって良く思わない方もいます、実際揉めた現場を見たことありますよ。食べ物を勧めるのはお酒との相性もありますし、押し付けになりがちなのでやめたほうがいいですな。
立飲み歴の長いベテランの方は、その辺りのスタンスとバランス感覚が素晴らしいですよ。反対にビギナーって常連さんとお友達になると、何をやってもいいと勘違いする人が多くてね、大体はしゃぎ過ぎてトラブルを起こしますな。
楽しいと、はしゃぐこととは別物ってのが分かるにはしばらくかかりそう、一生分からないままの方もいますしね。(笑)

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2022年9月22日 (木)

立飲み百景66 自爆飲みは身を滅ぼす。

飲んでて話が盛り上がり、杯を重ねすぎて大失敗ってのは酒飲みあるあるかと。胸に手を当てて思い出せば一つや二つどころか、10や20はすぐ出てくるでしょうな。オジサンも数え切れないほどの失敗をやらかして今ここにいます。
ヘタしたら死んでたかもしれないヤバイ失敗もありますし、救急車で運ばれたこともありますな、自慢になどなりませんよ。楽しくお酒を飲んじゃった分、その反動と言いますか、周りへの迷惑のかけ方も大きいわけで、調子こいてるとろくなことがないってのを思い知りますからね。
で、もうお酒止めますってことにはならないのが酒飲みの意地汚さ。ほとぼりが冷めるとまた飲んじゃって失敗をやらかすという。
だけど歳食うとだんだん失敗もなくなりますな、飲む量が減りますから失敗するほどもう飲めないのよ。(笑)さらに酒場に出向く頻度もめっきり減りますしねぇ。
勤めていた頃は毎日のように仕事帰りに一杯だったのですけど、今はどこに出かけるにも交通費がかかります、そう思えば通勤定期って偉大でしたな。飲みすぎてスッカラカンになってもお家まで辿り着けましたからね。
行きつけの立飲み酒場のご常連、遠方からの通勤なので、退職して通勤定期が無くなったらもう飲みに来れないって嘆いてましたな、立飲み一回分より交通費のほうが高く付いたらさすがに来れませんよ。(笑)
で、飲んで失敗の話ですけどね、後で笑い話になるような失敗ならまだ許せますけど、シャレにならない身を滅ぼす場合もあるわけで。お酒の力を借りて鬱憤晴らしするタイプの方の飲み方は、いわゆる自爆飲みなので、同じ失敗でも危険度レベルが高くて危なっかしいのですな。
人間生きてりゃ色々ありますし、それがストレスになったりは当たり前にあることだと思います、そんなのと折り合いをつけながら日々暮らしているわけですけど、それを抱え込んじゃうタイプの方って、自分ではどうしようも出来ないことや、うまく立ち回れなかったこと、思い通りに出来なかったことが鬱憤になってお酒の力で噴出しちゃうのが危険なのですな。
そういうタイプの方は見てるとすぐ分かります。まずお酒を飲むのは現実逃避ですから酔ってからが長い、十分酔ってるのにこの楽しさを少しでも長引かせたくて、切り上げること無く延々飲み続けますな。
今日はこれぐらいにすればってお店の方に促されても、最後にもう一杯だけってお代わり催促を数回。とにかく何もかも忘れたくて飲んでますから、妙に朗らかで愛想良く、誰の話にも首を突っ込んできます。
で、だいぶ酔いが回って上機嫌、テンションアゲアゲ状態から急転落するわけで、グチをこぼしたり泣き出したりは序の口、酔うと別の人格が出現したり、酔った勢いでお店を出た後もひとりではしご酒をして、どこかでケガをしたのでしょうね、しばらくすると包帯巻いて登場だったり、路上で寝てしまったのか、お家に帰れなかったようで翌日同じ服で現れたり。
そういうお客さんはお店の方も一定量以上飲まさないように警戒してたりします、常習犯ですし何かあってからでは遅いですからね。でも酒場で飲まさないようにって商売になりませんから迷惑な話ですな。
今まで色々な酒場で、自爆飲みが過ぎて出入り禁止になった方を何人も見ていますよ、本人は人間崩壊、周りは迷惑な誰も楽しくない飲み方ですから、いつかそうなるのは当然の成り行きかと。酔った勢いで命を落とされた方もいましたな。後日酒場で訃報を聞かされて驚いたのを思い出しましたよ。

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2022年9月 6日 (火)

立飲み百景65 オレ、あいつ嫌いやねん。(笑)

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立飲みってそのお店に集う人たちで出来上がっているコミュニティの部分がありますな。特に常連率の高いお店ではそのお店の雰囲気と言いますか、居心地はそういう方たちで出来ているところがあります。それにプラスしてお店の方の人柄や、お酒の種類、料理のレパートリーや美味しさが渾然一体となってお店の個性になっているかと。
今まで通ってきたそんな立飲み酒場に集う方々を、ウォッチングして書かせていただいているのがこの立飲み百景シリーズなので、お客さんの個性はそのままブログの優良ネタ、飲んだ次の日に忘れてしまってるなんてもったいなくてできません、なのでメモ。(笑)
見ているとホント様々な方がおられて楽しすぎますよ。長年お顔はお見かけしてますけど一切誰ともしゃべらず、ひたすらスマホに集中して画面を肴に飲んでる、オレに話しかけるなバリアがすごい孤独のグルメオジサン。
会話はいつも下ネタばかりでヒンシュク買うのを逆に楽しんでいるデリカシーの無いオヤジ。
女性客を見ると話しかけると言うか、いつの間にか横に立ってちょっかい出してる迷惑エロジジイ、当然お店の大将からイエローカードが出てますな、繰り返せばレッドカードで出入り禁止です。
滞在時間10分でいつものお酒を一杯飲んだらサヨナラしちゃう、いつ来ていつ帰ったのか分からない印象薄い方もいます。
物知りで会話の引き出しが半端ない横丁のご隠居さんのような方もいれば、酒が入ると仕事の自慢話が鬱陶しい職人さんも、しゃべる声がデカイのよ。(笑)
選りすぐったわけじゃないのに、なぜか集うダメダメキャラの濃い面々。ところがこういう場で皆から良く思われない方っていますな。嫌われ者ってほどじゃないですし、普段の会話は極めて普通の世間話ばかりですし、特に問題があるわけじゃないのですけどね、今までおしゃべりで盛り上がってた相手が帰った途端に「オレ、あいつ嫌いやねん」って言う人。
その方の性格なのかもしれませんな。例えばお見えじゃない常連さんが話題に上がることはよくあることですし、しばらくお見えじゃない方を心配したりはありがちなのですけど、その本人がいない場面でも「オレ、あいつ嫌いやねん」て必ず言うわけで。
誰それが嫌いと思うのは個人の自由ですけど、わざわざ口に出して言う必要なんて無いでしょうってのが周りの反応。それを言わなければイイ人なのにって思いますけど、口に出していうのですな。
そうなると今飲んでる人たちも帰った途端に「オレ、あいつ嫌いやねん」って言われてるのだろうなって勘ぐっちゃうようになりますし、他の店でも「オレ、あの店嫌いやねん」って言ってるのだろうなと思います。なのでだんだん周りの人が「あの人、嫌いやねん」になるわけですな。(笑)
言えば言うほど自分の首を絞める言葉ですから、気まずくなってだんだん来なくなりますけど、きっとまたどこか別のお店で同じこと繰り返してると思いますよ。できればそういう方はコロナに関係なく、お家で一人飲みしててほしいですな。

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