立ち飲み百景

2022年11月17日 (木)

立ち飲み百景70 人生に2軒の立ち飲みを。(笑)

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酒飲みになってからウン十年、思えば随分たくさんの酒場で飲んでまいりました。これを全部家飲みにしていたら、随分お金も溜まって、家の1軒や2軒建ってたかもしれませんな。
飲み屋さんの無い所に住んでたらそれも可能だったかもしれませんけどね、現実の世の中には魅力的なお店が多すぎましてですねぇ、それに逆らえるほど意思の強い人間ではございませんので、気がつけばこんな有様ですよ。(笑)
勤めていた頃は仕事の後の一杯ってのが最高でした、毎日そのために働いていたと言っても過言じゃないぐらい。
自分で段取りを付けて帰れた頃は良かったのですけど、だんだん立場が上になってくると自分の仕事は終わってても、それじゃお先にってわけに行かなかったりしたので、顔は笑顔でも心の中で「早よ仕事片付けんかいボケ、飲みに行かれへんやんけっ」って怒鳴ってましたな。(笑)
若い頃はいろんなお店に行きましたけど、オジサンは一度気に入ったお店が出来ると、そこばかり通う癖があるので、だんだん行きつけのお店も的が絞られてきました。
まだ立ち飲みで飲むのがメインになる前によく通っていた、駅の地下飲食街にあった大箱の大衆居酒屋は安くてメニューが多く、気さくな年配の仲居さんが何人もいるお店で、広い座敷席とテーブル席はグループ客で賑やかでしたけど、厨房前のカウンター席はお一人様ばかりで、マイペースで落ち着いて飲めるのが気に入ってました。
女将が亡くなられてお店も無くなりましけど、神戸新聞の記事にも取り上げられた名店でしたよ。この一人飲みが立ち飲みへと繋がっていくわけで、職場の近所に1軒、乗換駅の元町に1軒、馴染みのお店が出来ました。
職場の近くのお店は15年ぐらい通ったかな、お店のお母さんの健康上の理由で、別の方が引き継いで雰囲気が変わったのと、職場の移動で遠くなってしまって行かなくなりました。
元町のお店は先代がやってた頃で25年ぐらい、今の大将に変わってからもずっと通っているのでトータルすると30年ぐらいになるかと、こうなったらくたばるまでお世話になりますよ。(笑)
で、すっかり手薄だったのが地元。帰ってくる遅い時間に開いてるのはチェーン店ばかりでしたから、地元に行きつけの立ち飲みが無いという由々しき事態になろうとは、定年まで気が付きませんでしたな。
ところがどっこいお酒の神様はオジサンを見放さなかったわけで。そんな場所にあろうとは、長年住んでいながら今まで全く気が付かなかった所に老舗の立ち飲み発見、すっかり馴染みになりました。(笑)
細く長く毎日飲んじゃう呑助には、安く飲める立ち飲みって正義の酒場、行きつけが2軒あれば何かと安心ですからね。(笑)

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2022年11月 1日 (火)

立ち飲み百景69 立ち飲みを科学する。(笑)

面白いタイトルになりそうって思いついたのですけどね、立ち飲みを科学したところで酔っ払いは千差万別、望み通りの結果になるような飲み方や酔い方はしてくれないですから、何の科学的検証にもならないと思いますな。
酒飲みなんてのは科学とは一番遠いところにいる人種ですからねぇ。(笑)なので酔っぱらいを科学するのじゃなくて、立ち飲みってシステムそのものを科学してみようかと。
そもそも立ち飲みって古くは角打ちなんて呼ばれてたそうで。その昔酒屋さんでお酒を買った人が、帰るまで我慢できずにその場で開けて飲み出しちゃったので、お店の人がコップぐらいは貸しますよって出してくれたのが起源だってのをどこかで見たことがあります。
コレ本当かどうかは分かりませんけど、酒屋さんの片隅のイートインコーナーというのが始まりなのは確かなようで。酒屋なので、おつまみはおかきやピーナツなどの乾き物だけってお店が多かったですな。
そういうのが形態を変えて、酒屋の一角じゃない独立した立ち飲み屋に発展していったのでしょう。立ち飲みの串カツ屋なんてのはそうかと。
で、立ち飲みってその性質上スピーディーさが勝負ってところがあります。座って飲む居酒屋のように注文した料理が出てくるのに時間がかかってはイケマセン。
座るのを惜しんで立って飲もうかっていうお客さんが来ているわけですから、注文を聞いてすぐに出せるように色々な工夫がしてあります。要領良く手早く提供してくれるところが立飲みの良さ、見てると楽しいですな。
タイムを測れば実際のすごさが分かるかも、冷や奴はネギと生姜を乗せるので15秒、枝豆はすでに小鉢に盛ってあって手渡しするだけなので3秒、コンビーフは缶を開けて皿に盛り、マヨネーズを添えるので1分30秒、レンジでチンするメニューはその時間に足を引っ張られますけど、その間にお代わりのお酒を注いだり出来るのでタイムロスにはならないとかね。
以前よく行っていた大箱の立ち飲みは、カウンターの上に料理を盛った小皿がラップを掛けられてずらり。今日は何があるか全体が見渡せるので選びやすく、お客さんが選ぶとラップを外して手渡ししてくれるので、料理の種類に関係なくラップを外す時間だけで済みます。文字通り注文→お渡しまでのラップタイムが同じ。(笑)
大人数OKの店なので待たせない工夫と言いましょうかよく考えられているなって思いましたよ、思えば古くからの歴史のあるお店ほど、店内の導線や要領の良さが科学されてるなって感じます、動きに無駄がないですからね。そんなのを眺めながら飲むのも楽しいですな。
そうそう、酒飲みが一番良く知っている科学用語を思い出しましたよ。お酒を注いでもらう時についつい言ってしまいますな「表面張力」ギリギリでって。(笑)

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2022年10月20日 (木)

立ち飲み百景68 百の景色までは、まだまだ。(笑)

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このブログを読んでくださる方々からよく「あの立ち飲みの話のシリーズのやつ、オモロイね」とお褒めいただくのですけど、いや〜あの〜基本的に写真とカメラのブログなんで、どっちかというと、そちらに力を入れているつもりなのですけど〜、なんで「立ち飲み百景」なのでしょうかね。(笑)って笑ってる場合じゃないですな。
ま、「立ち飲み百景」を面白がってくれるのは、行きつけの立ち飲みで会う方がほとんどなのでそうなっちゃうのかもしれません、これが行きつけの写真屋さんだったら、もっと写真やカメラの記事を面白がってくれるのかもしれませんけどねぇ。(笑)
で、大好きな立ち飲み、現役の頃は仕事帰りに必ず立ち寄ってました、ほぼ皆勤賞でしたよ。週に何日かは休肝日って方もおられましたけど、オジサンは毎日飲んじゃってました。なのでお店の定休日が休肝日。(笑)
若い頃は数軒はしごしたり、何軒かの行きつけのお店があったのでまんべんなく寄り道してましたけど、長年飲んでますとだんだん的が絞られると言いますか、例えば同じ立ち飲み酒場でも一人で行くのが楽しいお店と、連れがいる方が楽しいお店なんて違いがあって、年齢とともにお一人様が楽しくなって足が遠のいたお店もありました。
よく行ってた料理のクオリティーがスゴイ立ち飲みは、一人で行くと色々食べられないので全然楽しめません。ところが連れがいるとアレコレ注文できるしお酒も進みます。なので酒場のコンセプトと言いますか、立ち位置に合わせたメンツを揃えて行かないと、楽しめないのが面倒くさくなって足が遠のきました。(笑)
そういうお店はどちらかと言うと新しいタイプの立ち飲みでしたな、立ち飲みと言うより料理自慢の居酒屋の椅子無しバージョンという感じ。なので一人客より2〜3人連れが多くて、お隣のお客さんと意気投合なんてのはまずありません。
対して昔ながらの角打ちと言いますか立ち飲みは、お一人様が多くと言うかほとんどなので、連れ立って入ってくるお客さんはほぼいませんし、お店によっては断られます。
基本的に誰にもじゃまされず一人でお酒を楽しむのがコンセプト、なのでいつもお見かけする常連さんと、何かのきっかけで世間話が弾むなんてのはありがちな景色なのですな。
その辺りが心地よいと感じるかどうかが、楽しさの分岐点なのですけど、オジサンはそれこそが立ち飲みの醍醐味だと思っています、なんだかそんなのが肌に合うなぁ。(笑)
最近は立ち飲み以外で人に合うことが無くなってますから、そこでの世間話が「立ち飲み百景」のネタになってます。よく行くのは2軒だけ、どちらもお一人様がほとんどの立ち飲み酒場なのでネタの宝庫。立ち飲み百景ですから百の景色を記事に書きませんと、なので今から取材に行ってきます。(笑)

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2022年10月 4日 (火)

立飲み百景67 楽しいと、はしゃぐこととは別物。(笑)

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立飲みならではの暗黙のルールって、多かれ少なかれどのお店にもありますな。お一人様のお客さんが多く、座席で区切られた居酒屋とは違って、隣の方との距離が近い酒場ならではのルールですな。
基本として両隣への配慮は当然ですし、飲み過ぎたり迷惑かけたりせず、楽しいお酒にするための努力を惜しんではなりません。皆がそういう気持ちで飲んでいるので、あの空間と言いますか、コミュニティーが保たれるわけですからね。
ところがその辺りの暗黙のルールを知らない立飲み歴の浅いビギナーの方がいます。偉そうに上から目線で批判しようってのじゃないですよ、だけどちょいとばかり困ったちゃんなのですな。(笑)
一番多いのが立飲み酒場の面白さを何かのきっかけで知ってしまって、通うのが楽しくなり毎日のように現れてすっかり常連なのですけど、立飲みルールをまだ把握してないビギナーのまま、はしゃいじゃってるタイプの方。
ま、毎日通うとたくさんの方とお友達になれますし、そういうのが楽しくてしょうがないのは分かりますけどね。顔見知りになった常連さんの間を、グラス片手にちょこまかウロウロするのはご法度。
立飲み酒場はその日空いてた場所が、自分のポールポジション、好きな方や話の合う方の隣に立てるかどうかは運次第なのが醍醐味でもありますから、狭いお店の中を行ったり来たりされるのは、周りの方も落ち着いて飲めませんからやってはいけません。大抵お店の主人に叱られますけどね。(笑)
お酒を奢るのや奢られるのもバツ、自分の適量を分かってそれを超えない飲み方をされているエキスパートが多いですから、競馬やパチンコで取ったからと言って酒を奢るのは相手のペースを乱すのでやってはいけません。
気前よく奢ったつもりでも、奢られた方によっては、次に奢り返さないといけないって思う場合もありますからね。そういう余計な気遣いをさせる行為は基本禁止事項。
よく似ている行為で柿の種やポテトチップなどをおすそ分けする方。自分が気に入ってるので他の方にもって心遣いなのでしょうけど、人によっては食べかけをよこしやがったって良く思わない方もいます、実際揉めた現場を見たことありますよ。食べ物を勧めるのはお酒との相性もありますし、押し付けになりがちなのでやめたほうがいいですな。
立飲み歴の長いベテランの方は、その辺りのスタンスとバランス感覚が素晴らしいですよ。反対にビギナーって常連さんとお友達になると、何をやってもいいと勘違いする人が多くてね、大体はしゃぎ過ぎてトラブルを起こしますな。
楽しいと、はしゃぐこととは別物ってのが分かるにはしばらくかかりそう、一生分からないままの方もいますしね。(笑)

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2022年9月22日 (木)

立飲み百景66 自爆飲みは身を滅ぼす。

飲んでて話が盛り上がり、杯を重ねすぎて大失敗ってのは酒飲みあるあるかと。胸に手を当てて思い出せば一つや二つどころか、10や20はすぐ出てくるでしょうな。オジサンも数え切れないほどの失敗をやらかして今ここにいます。
ヘタしたら死んでたかもしれないヤバイ失敗もありますし、救急車で運ばれたこともありますな、自慢になどなりませんよ。楽しくお酒を飲んじゃった分、その反動と言いますか、周りへの迷惑のかけ方も大きいわけで、調子こいてるとろくなことがないってのを思い知りますからね。
で、もうお酒止めますってことにはならないのが酒飲みの意地汚さ。ほとぼりが冷めるとまた飲んじゃって失敗をやらかすという。
だけど歳食うとだんだん失敗もなくなりますな、飲む量が減りますから失敗するほどもう飲めないのよ。(笑)さらに酒場に出向く頻度もめっきり減りますしねぇ。
勤めていた頃は毎日のように仕事帰りに一杯だったのですけど、今はどこに出かけるにも交通費がかかります、そう思えば通勤定期って偉大でしたな。飲みすぎてスッカラカンになってもお家まで辿り着けましたからね。
行きつけの立飲み酒場のご常連、遠方からの通勤なので、退職して通勤定期が無くなったらもう飲みに来れないって嘆いてましたな、立飲み一回分より交通費のほうが高く付いたらさすがに来れませんよ。(笑)
で、飲んで失敗の話ですけどね、後で笑い話になるような失敗ならまだ許せますけど、シャレにならない身を滅ぼす場合もあるわけで。お酒の力を借りて鬱憤晴らしするタイプの方の飲み方は、いわゆる自爆飲みなので、同じ失敗でも危険度レベルが高くて危なっかしいのですな。
人間生きてりゃ色々ありますし、それがストレスになったりは当たり前にあることだと思います、そんなのと折り合いをつけながら日々暮らしているわけですけど、それを抱え込んじゃうタイプの方って、自分ではどうしようも出来ないことや、うまく立ち回れなかったこと、思い通りに出来なかったことが鬱憤になってお酒の力で噴出しちゃうのが危険なのですな。
そういうタイプの方は見てるとすぐ分かります。まずお酒を飲むのは現実逃避ですから酔ってからが長い、十分酔ってるのにこの楽しさを少しでも長引かせたくて、切り上げること無く延々飲み続けますな。
今日はこれぐらいにすればってお店の方に促されても、最後にもう一杯だけってお代わり催促を数回。とにかく何もかも忘れたくて飲んでますから、妙に朗らかで愛想良く、誰の話にも首を突っ込んできます。
で、だいぶ酔いが回って上機嫌、テンションアゲアゲ状態から急転落するわけで、グチをこぼしたり泣き出したりは序の口、酔うと別の人格が出現したり、酔った勢いでお店を出た後もひとりではしご酒をして、どこかでケガをしたのでしょうね、しばらくすると包帯巻いて登場だったり、路上で寝てしまったのか、お家に帰れなかったようで翌日同じ服で現れたり。
そういうお客さんはお店の方も一定量以上飲まさないように警戒してたりします、常習犯ですし何かあってからでは遅いですからね。でも酒場で飲まさないようにって商売になりませんから迷惑な話ですな。
今まで色々な酒場で、自爆飲みが過ぎて出入り禁止になった方を何人も見ていますよ、本人は人間崩壊、周りは迷惑な誰も楽しくない飲み方ですから、いつかそうなるのは当然の成り行きかと。酔った勢いで命を落とされた方もいましたな。後日酒場で訃報を聞かされて驚いたのを思い出しましたよ。

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2022年9月 6日 (火)

立飲み百景65 オレ、あいつ嫌いやねん。(笑)

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立飲みってそのお店に集う人たちで出来上がっているコミュニティの部分がありますな。特に常連率の高いお店ではそのお店の雰囲気と言いますか、居心地はそういう方たちで出来ているところがあります。それにプラスしてお店の方の人柄や、お酒の種類、料理のレパートリーや美味しさが渾然一体となってお店の個性になっているかと。
今まで通ってきたそんな立飲み酒場に集う方々を、ウォッチングして書かせていただいているのがこの立飲み百景シリーズなので、お客さんの個性はそのままブログの優良ネタ、飲んだ次の日に忘れてしまってるなんてもったいなくてできません、なのでメモ。(笑)
見ているとホント様々な方がおられて楽しすぎますよ。長年お顔はお見かけしてますけど一切誰ともしゃべらず、ひたすらスマホに集中して画面を肴に飲んでる、オレに話しかけるなバリアがすごい孤独のグルメオジサン。
会話はいつも下ネタばかりでヒンシュク買うのを逆に楽しんでいるデリカシーの無いオヤジ。
女性客を見ると話しかけると言うか、いつの間にか横に立ってちょっかい出してる迷惑エロジジイ、当然お店の大将からイエローカードが出てますな、繰り返せばレッドカードで出入り禁止です。
滞在時間10分でいつものお酒を一杯飲んだらサヨナラしちゃう、いつ来ていつ帰ったのか分からない印象薄い方もいます。
物知りで会話の引き出しが半端ない横丁のご隠居さんのような方もいれば、酒が入ると仕事の自慢話が鬱陶しい職人さんも、しゃべる声がデカイのよ。(笑)
選りすぐったわけじゃないのに、なぜか集うダメダメキャラの濃い面々。ところがこういう場で皆から良く思われない方っていますな。嫌われ者ってほどじゃないですし、普段の会話は極めて普通の世間話ばかりですし、特に問題があるわけじゃないのですけどね、今までおしゃべりで盛り上がってた相手が帰った途端に「オレ、あいつ嫌いやねん」って言う人。
その方の性格なのかもしれませんな。例えばお見えじゃない常連さんが話題に上がることはよくあることですし、しばらくお見えじゃない方を心配したりはありがちなのですけど、その本人がいない場面でも「オレ、あいつ嫌いやねん」て必ず言うわけで。
誰それが嫌いと思うのは個人の自由ですけど、わざわざ口に出して言う必要なんて無いでしょうってのが周りの反応。それを言わなければイイ人なのにって思いますけど、口に出していうのですな。
そうなると今飲んでる人たちも帰った途端に「オレ、あいつ嫌いやねん」って言われてるのだろうなって勘ぐっちゃうようになりますし、他の店でも「オレ、あの店嫌いやねん」って言ってるのだろうなと思います。なのでだんだん周りの人が「あの人、嫌いやねん」になるわけですな。(笑)
言えば言うほど自分の首を絞める言葉ですから、気まずくなってだんだん来なくなりますけど、きっとまたどこか別のお店で同じこと繰り返してると思いますよ。できればそういう方はコロナに関係なく、お家で一人飲みしててほしいですな。

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2022年7月19日 (火)

立ち飲み百景64 立てなくなったら立ち飲み卒業。

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「ちょっとリハビリ行ってくるわ」って家を出て、行き先はいつもの立ち飲み酒場。杖をついて歩かなくてはならないオジサンは、立ってることがすでにリハビリであり訓練であるわけで。なので少しでも前向きになって、やる気も起きる方法を突き詰めた結果、立ち飲み酒場って最高のリハビリテーション施設なのに気がついたわけですな。(オイオイ間違っとるがな)
健常者でも飲みすぎてヘベレケになればコケちゃうわけですから、余計に気を付けなくてはならないオジサンにとって立ち飲みは緊張の連続、うかつに酔っ払ってる場合じゃありません、これはリハビリだと言い聞かせて飲んでます。(コラコラ何言い聞かせとんねん)
で、場所はいつもの立飲み酒場。常連さんが集う楽しい空間もコロナで色々影響を受けていたのですけど、ようやく日常を取り戻してますから長らくお見かけしてなかった方が来られたりで本来の景色に戻ってきましたな。
年配の方でコロナでお家から出してもらえなかった方もいたみたい。ウロウロして感染して帰ってきたらエライこと、家族の大ブーイングで二度と外で飲ませてもらえないでしょうからね。ま、ようやく解禁といいますか普通に飲めるようになったのはありがたいことですよ。
そもそも立ち飲み酒場が好きになったのはサクッと飲める手軽さと安さだけじゃないのですな。基本的にお一人様が多く、お店の人とも周りのお客さんとも距離が近いので会話が弾みやすい、なのでそのお店独特のコミュニティー感があるってところでしょうか、それがお店の個性って感じかと。
例えば友人知人同僚と連れ立って居酒屋のテーブルを囲むって場面では、メンバー共通の話題ばかりになりがち、隣のテーブルのお客さんに話しかけたり、かけられたりなんてのは何らかのハプニングでも起こらない限り無いと思います。
ところが立ち飲みで、初めてお目にかかった隣人と話が弾んだりするのは、基本お一人様で静かに飲んでいるわけですけど、誰でもお酒が進むと黙って飲んでるのに耐えられなくなる無言限界点がやってくるから。(笑)
お酒も旨いしアテも美味しい、だけどもう少しだけこの場に華が欲しくなるのですな、なので会話といいますか喋るきっかけを探りながら壁のお品書きに目を泳がせてたりする方が結構いたりします。オジサンも立ち飲み歴ハンパじゃないのでね、大体見てると分かるのよ。邪魔されたくない方はスマホの画面に集中して、周りを遮断してますからね。(笑)
で、お代わりを頼むタイミングでチャチャを入れると言いますか口を挟むといいますか「日本酒お好きなんですか?」とか「それ旨いんですよネ」なんて一言で導火線に火がつくわけで、楽しくなりますな。お相手も会話のタイミングを案外待ち構えていたりしますからね。(笑)そうして立ち飲みが楽しくなった方はしばらくするとまた必ず来ます。で、どんどん常連へ昇格。(笑)
立ち飲みがメインになってから、座って飲むお店にホント行かなくなりましたな、なんだか腰を落ち着けちゃうのがしんどくてね、立ったままでいつものお酒を軽やかに飲む、規定量に達したらサヨナラまた次回。なので立てる内は立ち飲みに通いますよ。飲めなくなるか立てなくなったら立ち飲み卒業って言いながらずっと留年していますけどね。(笑)

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2022年7月 7日 (木)

立ち飲み百景63 安くても酔わない酒場は遠慮したい。

そもそも安売りって、本当に値打ちがあって安いのと、ただ単に安いだけの二通りあると思います。これはスーパーやディスカウントストアだけでなく酒場にも当てはまるのじゃないかと思っているわけで。
オジサン馴染みの立ち飲み酒場は、いいお酒を立ち飲み価格で出してくれます。グルメ系雑誌に出てきそうな、お高そうな酒瓶がずらりと並んでいて、こだわりとウンチクが面倒くさそうなお店とは対極のお店ですから、ネットで話題になって皆が飛びついたあの焼酎だとか、この日本酒なんかは置いてません。(笑)
大将がセレクトした、美味しくてお手頃なライナップがお財布に優しいお店、こういうのが本当の値打ちだと思いますね。

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反対に一見安さをアピールしてるけど実はガッカリなお店もありますな。一時よく見かけたのが「生中ジョッキ100円!」なんてやつ。ジョッキだからビールと思ったら大間違い、どこにもビールとは書いてなくて出てくるのは安い発泡酒というカラクリ。ところが酒税法改正で旨味が無くなったのが見かけなくなりましたな。(笑)
居酒屋で席に着くなり突き出しが出てくるお店も好きじゃありません。あっ突き出しって関東で言うお通しのことね。あれってサービスに見えるけどちゃんとお勘定に付いてて、欲しかったわけでも頼んだわけでもないのに、お代を取られるのが腑に落ちないわけで。(笑)
お品書きにどれでも100円て書いてあるので、安いなぁって注文してみたらすごい少量ってお店もありました、ピンポン玉ほどのポテトサラダなんて、お箸で一回つまんだら無くなりましたからね。食べた気がしないし味わう以前に終了って、いくら安くてもコレは違うと思いますよ。
同じく酎ハイやハイボールが180円なんて激安が売りのお店もありますけど、薄すぎてお酒の味はしないし、いくら飲んでも酔わないのよ。(笑)
メガジョッキハイボールなんてのも量が多くて割安感があるように見えますけどね、入れ物がデカイ分、氷もたっぷり入るので、早く飲まないとすぐに薄まっちゃうのですな。で、結局お替りちょうだいってことになるので、実は安くもなんともないという。トイレに行く回数だけが増えて、酔いもしなけりゃ楽しくもないってどうなんですか。(笑)
一見個人経営のお店っぽい作りなのですけど、調べてみると実は大手外食チェーンや、フードサービス系グループが運営してるなんてお店が増えたせいでしょうかね。なんだか酒場というより事業でやってるって感じがしますな。ファミリーレストランやファーストフード店と同じ匂いがします。
きっと酎ハイやハイボールに入れる氷の数もマニュアルがあるのでしょうなぁって、そこまでは無いですか。(笑)

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2022年6月 7日 (火)

立ち飲み百景62 ピンピンコロリ希望。(笑)

行きつけの酒場は、オジサンと同じ年配の方や高齢の方が多いので、終活が会話のネタになることがあります。皆さん酒飲みですから、いったいいつまで、こうして楽しく飲みに来られるかってところが話題の中心になるわけで。(笑)
今までですと、時々お見かけしていた方が、急に来られなくなったりすると「もっとエエ店見つけて、そっち行っとんちゃうか?」なんて言ってたのが、最近は「入院しとんやて」だとか「亡くなられてはった」何てのもチラホラ。
長年常連で何度もお見かけしていたとはいえ、実はどんな人なのか名前も知らないなんて方もいるので、そうなると見かけなくなったら完全に消息不明。安否確認さえできません。お店としては、新しく若いお客さんも増えているわけですから、賑わいは変わらないのですけど、長くお見かけしていた方が、歯抜けのようにじわじわと戦線離脱していくのは寂しいものがありますなぁ。
いずれ自分もその順番が来るわけですから、これからは一杯一杯に感謝をしつつ、味わって飲まなくてはなりませんな、お酒に失礼があっては酒飲み失格、バチが当たります。(笑)
ま、酒場で一杯やりながらの終活話って、一生お酒のやめられない常連といいますか、ダメダメな方ばかり集っているわけですから、飲んじゃうと調子が出ていつも通り、いかにして「ピンピンコロリ」で終われるかなんてので盛り上がってますな。(笑)
ご存知かと思いますが「ピンピンコロリ」って、病気に苦しむことなく、元気に長生きして、寝たきりになったりせずに、コロリと最後を迎えることで、誰しもが頭に描いている、出来ればこんな風に死にたいって理想の形を表している言葉、略して「PPK」なんて言うそうですけどね、オジサンの祖父がそうでしたよ。
前日まで散歩したりいつも通りだったのですけどね、翌朝祖母が起こしに行ったら亡くなってたという。寝てる間に自然死したようで、かかりつけのお医者さんも「見事な大往生ですな」って言ってたのを覚えています、死んでるようには見えませんでしたからね。きっと、こういうのは稀というか、望んでもなかなか思い通りには行かないと思います。
ところが往生際の悪い酒飲み連中は、自分の酒飲み人生で迷惑をかけてきたことなんか棚に上げて、美しいくたばり方に憧れるという。(笑)「絶対無いわ、アンタら全員地獄に直行やで」って、他のお客さんや大将ににツッコミ入れられて、くたばり順まで決められても、それを肴にまだ飲んでるんですから、まだピンピンコロリどころか、あの世も迷惑がってお迎えが来るには早いようで。(笑)

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2022年1月27日 (木)

立ち飲み百景61 千ベロは、まだ先だ。

千ベロって言葉をご存知ですか?関西の酒飲みの皆さんなら知らない人は居ないでしょうな。中島らもさんと編集者の小堀純さんの「せんべろ探偵が行く」って本に出て来るのですけど、千円でベロベロに酔えるお店、つまり安く飲める酒場を指す言葉。
実際は千円ほどで、お酒2〜3杯と気の利いたアテが楽しめるようなお店のこと。オジサンがいつも行く立ち飲み酒場はまさにそんなお店。最近では安くていいお店を指す言葉にもなってますな。
お酒の飲めない方からすれば、千円分も飲んだら致死量かも知れませんけどね、酒飲みにとってこの千円ちょいぐらいってのが、飲み方の目安になるちょうどいい金額なのですな。
大体酒飲みって行きつけのお店の価格設定は頭に入ってます、なので自分がいつも飲むぐらいなら幾らって分かってるのですな。お勘定の金額で今日は飲みすぎたなんてのも分かるわけで。さらに毎日の仕事帰りの寄り道場所なんてお店の場合、一回のお勘定を抑えないと毎日来れませんからね。なので庶民的酒飲みにとって千円ちょいぐらいってのがいろんな意味で基準やボーダーラインだったりします。
財布の中に福沢諭吉の集団がいつも入ってるとか、プラスチックのお金の使える店しか行ったこと無〜いなんてお金持ちは除外、ま、千ベロのお店で見かけることはないですけどね。(笑)

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オジサンはいつも日本酒3杯にアテ二つで1,500円行くか行かないかが基準、もう一杯余分に飲んじゃうと1,700円越えでイエローカード、常連さんと話しが弾んだりして、さらに調子こいて飲んじゃうと2,000円越えでレッドカード。そこまで飲むとお店に心配されちゃうので酒飲みとしては失格、さすがにもうそんな飲み方はしませんし出来ませんよ。(笑)
今は3杯がちょうどいい感じ、もう一杯いけますけどって余力を残して、次も笑顔でお目にかかりましょうって飲み方が正解かと。なので日本酒3杯で960円が基本の固定料金(笑)これに今日のオススメのアテを何にするかでお勘定が変わります。150円から450円ほどで定番からママさんの日替わり手料理まで悩ましいラインナップに心躍るという、千ベロってイイ言葉ですなぁ。(笑)
ま、心配なのは、この先年齢と共に飲めなくなって、本当に千円札1枚でベロンベロン、ヘベレケになるほどお酒が弱くなったらどうしようってところかと、立てなくなったら立ち飲み卒業ですけど、飲めなくなったら千ベロ卒業は嫌ですなぁ。(笑)

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