立ち飲み百景

2024年10月29日 (火)

立ち飲み百景91 たどり着いたら、そこは立ち飲み。

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最近は、座って飲むお店にトンと行ってませんな、立って飲むお店ばかりになってます。飲む量が減ってますから、腰を据えて長時間飲むこともしなくなりましたしねぇというか、できなくなりましたな。そうなるとそういうお店への興味も薄れるわけで。(笑)
座るお店は家内とお出かけの際に、どこかで晩ご飯食べながら一緒に飲むぐらいなので、一人では立ち飲みが一番ニーズに合ってます。
ダラダラ飲むわけじゃありませんからサッと入って、サクッと飲めて、気の利いたアテがあって、常連さんと世間話をしてサヨナラまたいつかってのがちょうど良い感じなのですな。
今時のお店と違って、昔ながらの立ち飲み酒場って、お酒の飲める公民館や町内の集会所のような感じがありますからね、なんだか居心地がいいわけで。
思えば働き出して一人で飲み食いするのが楽しくなった頃、たくさんのお店に行きましたけど、まだ立ち飲みデビューはしてませんでした。座って落ち着いて飲み食いできるお店の方が楽しいと思ってましたからね。立ち飲みという酒場をよく分かってなかったというのもありましたな。
で、ある日仕事帰りにうろうろする界隈にある立ち飲みにフラっと入ったのが人生の運の尽き。(笑)
暖かい季節は入り口を開けっぱなしにしているので、店内の活気のある様子が丸見え。楽しそうに飲んでる人たちを通りすがりに見てて、気になっていたのもあったので、ココはひとつ社会見学とばかりに試しに入ってみたのですな。
立ち飲みって、スルメやおかきなどの乾き物や冷奴ぐらいしかアテが無いと思い込んでたのですけど、おでんに串カツに小鉢物や刺身などお酒のアテに事欠かない充実のメニューで何これスゴイですやんって思いました。(笑)
ファーストコンタクトが最高だったので、すっかり気に入ってしまってちょくちょく顔を出してたら常連さんたちと意気投合。気が付けばすっかり立ち飲みファン、しばらくしたら名前にチャン付けで呼ばれる常連に昇格してました。(笑)
そんな立ち飲みが楽しくなって、その頃職場近くにあった立ち飲みは全店制覇しましたな。どのお店も店主の個性と常連客の個性がイイ感じでハーモニーしてて楽しく飲めました。
他にも色々立ち飲み探訪して、もう立ち飲みでしか飲めないカラダに変身というか、変心して変針した変人になってしまいましたよ。(笑)
なのでたくさんの酒場放浪の最終着地点は立ち飲みに落ち着きましたというか、たどり着いたらそこが立ち飲みだったわけで。
山本譲二さんの「みちのくひとり旅」の歌詞に、お前が俺には最後の女〜♪ってのがありますが、オジサンは立ち飲みが俺には最後の酒場〜ですかね。(笑)
では今から行ってきます。

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2024年10月15日 (火)

立ち飲み百景90 立ち飲み嫌いの人っていますね。

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このシリーズも続けているうちにとうとう90話となりました。立ち飲み百景ですから100話までは続けたいなと思っています。ま、立ち飲み酒場には素敵なキャラクターの方がたくさんいらっしゃいますのでね、まだまだ書けるかと。(笑)
オジサンが愛してやまない立ち飲み酒場ですけど、世の中にはこういう酒場を良しとしない方もいます。立ち飲みそのものだけでなく、そういう場所で飲んでる人間まで否定する方ですな。
オジサンの両親は完全否定派、世代的なものや、昔の世相における立ち飲みのポジションを考えると仕方ない部分もありますけどね。(笑)
子供の頃、母に連れられて行っていた市場の外れには酒屋さんがありました。立ったままお酒を飲んでる大人が外から見えてたのですけど、母親はそういう姿をよく思わない人だったので「勉強せえへんかったら、あんな風になるねんで」って教えられましたな。
おかげで勉強嫌いだったオジサンは、今立ち飲みで飲んでる大人になりました。(笑)今思えば偏見と言いますか間違った固定観念と言いますか、とんでもない差別発言だったのですけどね。あの頃はそういうのは普通でしたな。
聞き分けのない子供に「サーカスに売りに行くで」って叱るのも当たり前でしたなぁ、少子化の今では考えられません。昭和ってホント遠くなりましたよ。(笑)
時代は移り変わり、立ち飲み酒場もずいぶん様変わりしましたし、世間の認知も風向きも変わりましたけど、オジサンの両親世代は何と言いますか、ああゆう場所で飲んでるのは、ちゃんとしたお店に行くお金が無い人や、学校出てないのでまともな職業に就けない人達というふうに見てましたな。
今思えば恐ろしいほどの偏見、差別、誤った認識なのですけどね。(笑)って立ち飲みファンとしては笑えませんよ。特に父親はお酒を飲まなかったので、仕事帰りにちょっと一杯って習慣が無い人でしたから、酒場や歓楽街そのものも良く思ってなかったみたいでしたな。
ずいぶん昔ですけど、仕事帰りに立ち飲み酒場で飲んでる話をしたら、「人間として情けない!そんな所で飲むなっ!」ってエライ怒られましたな。
こっちもすでに親に叱られるような歳じゃありませんでしたから、「酒飲まん人間は、何が楽しいて生きとんのかオレには分からん!」って言い返しましたけど、飲まない親に酒飲み息子ですからお互い相手に対して偏見と、あんたの意見は絶対認めねぇってので正面衝突してましたよ。(笑)
今でも年配の方で立ち飲み酒場を良く思わない方っていますね。低俗な酒場と見下した見解をお持ちの方。はっきり言うわけではありませんが、会話や言葉の中に嫌悪感が見え隠れしているので、すぐに察しがつきますよ。
その方にはその方なりの、コレが一番最高の酒のたしなみ方ってのがあるのでしょうし、人それぞれですから、立ち飲みに偏見を持つのは、どうぞご自由にとしか言えませんな。(笑)

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2024年10月 1日 (火)

立ち飲み百景89 酒飲みの環境問題。(笑)

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学生の頃、読んでた本の影響もあって寿司屋とバーに一人で行くのが憧れでした。(笑)今思えば笑ってしまいますが、その頃カッコイイ大人はそういうところに一人で行くものだと本気で思ってたわけで。(笑)
大人になって、見た目は全然カッコ良くはなりませんでしたが寿司屋もバーも一人で通うようになりましたな。特にバーの落ち着いた空間が気に入ってしまって、色々なお酒やカクテルを飲みましたなぁ。
で、それを家でもやってやろうと、カクテルに使うお酒などをしこたま買い込んで、家内相手にホームバーもどきなんてのもやりましたけどね、お酒が無くなるとすぐやめちゃいました。
あれはダメですな、お家で飲んでも全然美味しくないのよ。冷蔵庫にレシートや割引券が磁石で止めてあったり、洗って立ててある食器や、かごに入った玉ねぎやじゃがいもが見えてる場所でカクテル飲んでも気分も出ないし美味しくないのですな。(笑)
やはりお酒はそれに相応しい場所や雰囲気といいますか「環境」が大切だと思った次第。
もちろん家飲みもアリですよ、コロナ禍の頃なんてお店は開いてないわ、外出自粛でしたから家で飲むしかなかったですからね。
ただ家飲みって帰りの心配をしなくていいですし、後は寝るだけなので気楽でいいのですけど、どうしても飲み過ぎになりやすいと思いますね。
誰にも気兼ねなく好きな時間に好きなだけ飲めますからねぇ。始まりも終わりもないダラダラ飲みに陥りやすい飲み方だと思いますね。
勤めていた頃同じ会社に、休日は家で競馬中継見ながら朝からチビチビやるのが楽しみという人がいましたが体壊して入院、あっけなく死んじゃいましたな。
どうやら毎回ウイスキー1本空けてたみたい。平日も酒臭いことがありましたから、飲みだしたら止まらなくなってそのまま出勤してたみたい。飲みたくなったら抑えられなかったのでしょうなぁ、そりゃ体壊しますよ。
なのでオジサンは安くつく以外、あまりメリットを感じないのですな。節約しつつお酒を楽しむ方法としては一番だと思いますけど、じゃあそれで楽しいかというと、なんだかやっぱり違うなぁって感じ。(笑)
一人で飲み歩くようになって行きつけのお店も何軒かできた頃、仕事帰りの一杯は本当に楽しい時間でしたよ。
お店の大将や女将さんに、いつもの顔ぶれと言いますか常連さんとの世間話が面白くてね、これはやっぱり家では再現できないですから、今でも外飲みが一番楽しいと思っています。
壁に掛かったお品書きも、並んだグラスや酒瓶も、お酒を楽しむための最高の舞台と言いますか環境ですから、そんな中で飲むのが一番ウマイ。(笑)

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2024年8月29日 (木)

立ち飲み百景88 居ない人の悪口が今宵の肴。(笑)

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「ごっそ〜さん、お先〜」っていつものお客さんが帰った途端、常連のオバちゃん客が「ウチ、あの人嫌いやねん。」そうすると周りの同じように思っていた方々も賛同の声をあげだして盛り上がるわけで。(笑)
で、この瞬間「居ない人を肴に飲む会」がスタートしてしまうというのが、酒場あるあるなおなじみの光景。(笑)年配女性の常連客はまず間違いなく悪口と言いますか、苦手な相手への不満を口にしますな。ここが嫌い、あの言い方が腹立つ、下ネタばっかり言うなんてのね。
両方を見ていて思うのですけど、普通は人の悪口を言うのは良くないことってのが一般的な考え方だと思いますけど、言われる方もそうさせてる部分ってありますな。嫌われ者になりやすいタイプの人。
意識してわざとやっているのか、自然ににじみ出るものが嫌われるのか、はたまたその両方がオーラになって出ているのか分かりませんが、とにかくあまり良い印象を与えない人というのはいます。損な性格と言いますか、周りの空気で状況を察知できない酒場アンテナの錆びてる人。(笑)
一例ですけど声がデカ過ぎてウルサイ人、人の話は一切聞かずに自分のことばかり大声でね。迷惑だから他所でやってくれませんか。
自分の仕事の話を延々する人。仕事の自慢話も聞きたくありませんが、国の制度のせいで仕事がややこしくなっているのをタラタラ延々と喋る人。いわゆる自分の不幸話を語りたがる人ですな。
政治がらみの話もホントつまらない、ダメな制度を作ったのは〇〇党の責任なんて話しながら、だんだんボルテージが上がって文句言いまくってますけど、それを周りのお客にどうしろと?
そんな人に限って選挙に行かず、投票もしてなかったりします。参政権を放棄して文句だけ言いたい輩にしか見えません。普段から鬱憤が溜まっている人ほど政治がらみの話になると変にエキサイトしたりしますなぁ。(笑)
人の話に何でも首を突っ込んでくると言いますか、何でも知ってる俺自慢や主導権を握りたがる人も嫌われますな。
ま、そういう人たちが帰ってしまった後からそれを肴に始まる悪口大会。(笑)厳選された活きのいい魚が揃ってますからね、文句言い出したら止まらない人もいます。
ただね、言っときますけどアナタがいない時は、アナタが肴になってるって分かって喋りまくってますよね?
テレビで見かけなくなった芸能人が死んだことにされるのと一緒、その場にいなくて話題に上がる人は、どんなイジられ方されてるか分かりませんから、あまり他の人をボロクソに言ってるとそっくりそのまま返ってきますよ。
そんな常連客が集う馴染みの酒場、今宵も良い顔ぶれと言いますか、肴が揃っているようで。(笑)

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2024年7月16日 (火)

立ち飲み百景87 見せかけの大物氏。

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この立飲み百景シリーズで何度か書いておりますが、立飲み酒場ってのは隣の人との距離が近く、その日どんな方の隣に立つかはお店に入ってみるまで分かりません。
なので両隣の方への配慮とや気遣いというのが必須科目と言いますか、その辺り紳士淑女の対応有りきで楽しく飲めるかどうかが決まると言っても過言ではないのですな。な〜んて書くとややこしくて面倒くさい酒場って感じがしますけど、基本的に過度の干渉をしない、されないというのがルール。
いくら顔見知りの常連さんであっても、むしろ常連さん同士だから、付かず離れずの距離感を保つ必要があるわけで。車の運転で言うところの車間距離みたいなもんですな。距離を取らずにべったりくっついて、あおり運転のようなことをするのはご法度ですからね。(笑)
立飲み酒場でのあおり運転に相当することって親切の押し売りなんてのがそうですな。やってる本人にとっては親切のつもりでも相手にとってはそうではない、むしろ迷惑なんて場合。調子が上がってくると、お酒や料理をやたら奢りたがる人なんてのが代表格かと。
立飲み酒場に来るお客さんってお一人様が多く、基本的に自分の適量を自分のペースで楽しんだらサヨナラ、また明日って方が多いので、話が盛り上がったり楽しくなって「最後に一杯、私から」なんて奢られると困るわけですよ。
アレね、自分のペースを乱されるし、後々気を使う結果になるのでやめていただきたいのですな。十分楽しんで、もうこれ以上飲めないタイミングで奢られると、断るのに必死。
奢る方は「何でもう帰んの?私の酒は飲まれへんのか?」なんて煽ってきますからもはや親切ではなくなって迷惑。押し切られると言いますか、断るのが下手な方っていますから見てて気の毒だったりします。
最近遭遇したのが、そろそろ帰ろうかってタイミングで頼みもしない料理が出てきたのですな。飲んで調子の上がったある常連さんからの奢り、相手は酔っ払ってイイ調子なので、今文句を言っても揉めるだけだなって、仕方なくいただきましたけどね。立飲みの基本的な暗黙のルールを知らないから、そういうことをするんですなぁ。
後日相手がまだ酔ってないうちにコンコンと超が付くぐらいの丁寧さで噛んで含めるように説教、ああいうことは二度と止めてもらいたい旨を伝えました。(笑)
酒場には飲んでて気が大きくなって人に奢りたがる人っています。ただしお酒が入ってイイ調子になってるだけなので、奢る時は「気にせんと、気持ちよう飲んでや」なんて言ってますけどね、裏では「アイツ奢ったっても、ちょっともお返し無いで」って言ってたりするのですな、それが人間の本性ってもん。(笑)
そもそも自分が押し付けた親切と同じ見返りを求める時点で情けない小物。ホント人間の小ささを感じます。そういう小っさい方は、お酒が入って気が大きくなってるだけの見せかけの大物ですから、十分な車間距離が必要なのですな。(笑)

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2024年5月 2日 (木)

立ち飲み百景86 それはもう立飲みではない。(笑)

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元町から三宮の繁華街にかけて、気が付けば一体何軒あるのってぐらい流行に乗って、次々立ち飲み酒場が増えましたな。
なんか工事してるなって覗いてみると高さのあるカウンターが見えたりするわけで、どう見ても座って飲み食いするような高さに作られてないので、立ち飲みだなってすぐ分かります。(笑)
オジサン長年馴染みの、元町の立ち飲み酒場周辺の狭いエリアにも、ここ1〜2年で新たに4軒もできてるのを確認しました。だけど残念なことにその中で賑わってて繁盛しているのは1軒だけ。尼崎で有名な立飲みの2号店だそうですけど、ガラス戸越しに中の様子が丸見えでいつもいっぱい。
オジサンは行ったことがないのですけど、料理の美味しさと値段の安さが飛び抜けているそうで、色々なところで話題になったお店なので、それを見て皆さん訪れるのでしょうな。
で、そういう様子を見て、よっしゃぁ立飲みやって儲けてやろうって新たに参入してきた結果、短期間でお店が飽和状態になってしまったのが現状かと。他のお店の前も通ってみましたけど、ホント暇そうでしたからねぇ。(笑)
きっと三宮界隈も同じだと思います。すごく人気になったお店があって、それを見て後に続けとばかりに一気に同じようなお店ができるというのが今どきの商売のスタイルみたいですな。タピオカドリンクや高級食パンのお店と同じ末路をたどるのかと。
ま、お客さんを見てお商売するというより、SNSで発信して来てもらうような話題性重視の集客が基本みたい、それって商売なのかなぁって思うのはオジサンだけでしょうかね。(笑)
試しに調べてみたらフードサービス会社が運営しているお店が多数出てきましたな。事業でやってる立ち飲み酒場なんて、チェーン店の居酒屋さんから椅子を無くしただけじゃないのかと思ったわけで。
ホームページには採用情報なんてのも出ていて調理スタッフやフロアスタッフ募集なんて文字が出てましたな。なんだか立飲み酒場の人じゃなくて運営会社の正社員さんってことなのね。
つまり家業でやってる昔ながらの立飲み酒場とは似て非なる完全別ジャンルのお店ってことなのでしょうなぁ。
そういえばガールズ立飲みってのもありますな。三宮の繁華街を撮り歩いていた時に声を掛けられましたよ。開いてる入口から中が丸見えでしたけど、昼飲みできるお店のようで鼻の下を伸ばしたオッサンやジジイでいっぱいでしたな。
これも立飲み酒場なのでしょうか、それとも風俗店?あっナルホド「勃ち飲み酒場」なのね。お客さんはそっち方面はもう無理そうな人ばかりでしたけどねぇ。(笑)

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2024年3月28日 (木)

立ち飲み百景85 ワシ死んでへんぞ。

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長くやっている昔ながらの立ち飲み酒場って地域密着と言いますか、お客さんも長く通う常連の方が多いのですな。オジサンが顔を出す元町の立ち飲み酒場は平日は仕事帰りのいつもの顔ぶれが集い、土日は競馬ファンがいつもの顔ぶれになってます。
もう一軒顔を出す地元にある古い立ち飲み酒場は、駅からかなり遠くて、しかも住宅街の中にあるので、一見さんのお客さんはまず来ません。地元民と言いますか、ご近所さんだらけ。(笑)流行に乗って次々できている、今どきの立ち飲み酒場とは明らかに雰囲気が違いますよ。
長年通うお客さんが多いですから、酒場で知り合いや顔なじみになった方々もたくさんいます。なので気安くお酒が飲める酒場でありながら、その酒場の空気が気に入って集まった方々のコミュニティースペースみたいになっているのが特徴かと。
地元の立ち飲み酒場は近所の方が多いので、お酒の飲める公民館みたいになってますな。ガラの悪いオッサン、オバハン、ジジ、ババが集っていますからね。
若い人はまるっきりいませんなぁって、そんなややこしい所に入ってきたりは絶対しませんよ。なにしろ前期高齢者が若者扱いのお店ですからねぇ。(笑)
そんな酒場ですから「〇〇ちゃん」なんてちゃん付けで呼んだり、あだ名で呼んだりも日常だったりします。で、そんな常連客濃いめの酒場あるあるが「来なかったら死んだ人扱い。」って暗黙のルール。
いつもお見えになる方がしばらく顔を見せなかったりすると、さっそく死んだことにされてしまってその話題で盛り上がったり、噂話でお酒を飲んじゃうというひどいルールですな。
死んだことにされるだけじゃなく「入院してるって聞いたで」とか「もう自分で動かれへんなっとおらしい」なんて根も葉もない噂が、いかにも見聞きしてきました的に語られてしまうところが怖かったりします。
こういう場所では「ワシ知らんけど」って言いながら、いかにももっともらしく真実味のある話し方をする方がマウント取りますから、生贄になった方はたまったもんじゃありませんな。ちょっと顔を出さなかっただけで、あること無いことでっち上げられて、挙げ句の果てに死んだことにされるわけですからね。(笑)
なのであらかじめ「ワシ、医者の検査で酒飲まれへんから、明日来えへんで」なんて、わざわざ言わなくてもいいのに「死んだ人」にされたくないので予防線張って帰る方も。(笑)
オジサンも足の手術で入院、ひと月以上酒場に行けなかった時は、あらかじめ退院予定日を皆に言って「退院祝い用意しとってね」って入院しましたよ。
言ってなかったら帰ってきた時に「死んだ思て線香あげといたで」って言われてたと思います、そう簡単に死んでたまるかっつ〜の。(笑)
そんな酒場なので沢山の方が殺されてますな、死んだことにされてもゾンビのように現れるのが常連さんの強いところ。ま、強心臓と言いますか、心臓に毛が生えてて殺しても死なないような方ばかり集ってますから当然ですけどね。(笑)

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2024年2月29日 (木)

立ち飲み百景84 その笑顔に要注意。(笑)

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立ち飲み酒場だけの話じゃないのですけど、酒場を出入り禁止になる方って共通している部分がありますな。ズバリ「お酒の飲み方を知らない人」(笑)
いやホントそうなのよ、酔ってる自分のコントロールができないといいますか、「今日はこれぐらいにしとったろ」って終わらせることができないのですな。
楽しくなってくると飲むピッチが早くなってグイグイ、酔っ払ってへべれけ。場合によっては立ってられないくらい飲んじゃってフラフラ。まっすぐ歩けなくなるまで飲むなよって、周りが心配するという「自爆飲み」。
長年立ち飲み酒場で修行を積んでおりますと、そういう方はすぐに分かりますな。酔いが回ってくると笑顔で話しかけてきたりします。ほんとニコニコと満面の笑みで楽しげに声をかけてきたりするのですけどね、ほぼその時点で酔いが回ってて飲み方をコントロールできなくなってますな。
適当に相槌を打って相手にしないようにしてますけどね、どんどんエスカレート。相手にされないと分かると怒り出す人もいましたなぁ。実に面倒くさい迷惑な輩ですよ。(笑)
この立ち飲み百景シリーズの記事で何度も書いておりますが、立ち飲みって隣のお客さんとの距離が近い酒場なので、迷惑にならないように自分のペースで適量を飲んで、世間話のひとつもしたらサヨナラするのが基本。
それをダラダラといつまでも居座って飲んでる時点でNGですからね。楽しくなっちゃって、この楽しさがずっと続いてほしいって気持ちは分かりますけど、頃合いを見計らってお勘定、次に繋いで今日はサヨナラってスマートさが欲しいですな。
勤めていた頃はほぼ毎日仕事帰りの一杯を求めて行きつけの立ち飲み酒場に出没していましたけど、常連といいますか、ほぼお馴染みの顔ぶれだったのでお酒の飲み方も分かっている方々ばかりでした。
今は週末にちょこっと顔を出すぐらいなので、競馬ファンの方など見かけたことがない方との遭遇が多くなってます。スマートに飲んでる方がほとんどなのですけどね、時々ややこしい方がいますな。
見た瞬間分かりますよ、ひとりでニコニコしてるしすでに規定量超えてるなって。(笑)「ダラダラ飲んでんと、さっさと帰れよ」って思いながらなるべく目を合わさないように無視してますけどね、邪魔だし迷惑ですなぁ。
どこかでシニア向けスマートなお酒の飲み方教室でもやって、飲み方を知らない人にルールとマナーを教えてくれませんかね、カルチャーセンターの講座でやったら受けるかもしれませんよ。講師は「酒場放浪記」でお馴染みの吉田類さんがいいなぁなんてね。(笑)

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2024年1月23日 (火)

立ち飲み百景83 立ち飲みで日本酒三昧。(笑)

日本酒の新酒が出回る季節に、酒蔵で開催されるイベントは毎年の楽しみなのですけど、コロナ禍の影響で無くなっていたのですな。
だけど今年は開催されるんじゃないかと、密かに楽しみにしつつ、各酒蔵のHPをチェックしておりますよ。何でしょうね、日本酒ってハマってしまうと抜け出せない魅力がありますな。
普段のお酒は経済的な理由もあって焼酎が基本、行きつけの立ち飲み酒場では夏は酎ハイ、冬は日本酒の燗酒が当たり前だったのですけどねぇ、冬は焼酎のお湯割りにダウングレードしています。
ま、酔えれば良いわけで、物価高の時代に生活防衛。一番の生活防衛は禁酒やろがって横で家内が言ってますけど「今日、耳、日曜」。(笑)
そもそも焼酎って便利なお酒でしてね、蒸留酒なので度数が高くてしかも安く酔えるという。さらにお小遣いの節約のため仕方なく焼酎を飲んでても、言い訳が利くお酒なのですな。
立ち飲み酒場に来る方々を見ているとよく分かります。「他の酒よりも糖分が少ないんや」とか「翌朝、残らへんから肝臓に優しいねん」とか「焼酎やったら体壊せへんて、医者が言うとった」とかね。
医者がそんな事言うわけ無いですし全部間違いですよ、なのに堂々と言うのですな。自分に都合のイイようにしっかり捻じ曲げてそれを理由にお酒飲んじゃうわけですから、酒飲みとしてよりもそれ以前に人間が小さい。そんなオッサンばかり集ってます。(笑)
だけど本当は日本酒が好きだったりするのを隠していたりするわけで、そんな小さいオッサンたちが日本酒、それもちょっといいやつを飲んでたりすると「あっ、オッサン競馬当てよったな」とすぐに分かりますな、ウマのおかげでウマい酒。(笑)
多様性の時代でしょうか最近はオンザロックにして飲む方も見かけますけど、基本的に日本酒は割らずにそのままストレートで飲むお酒ですから、銘柄による味わいの違いがとても分かりやすくて、さらに常温だけでなく燗をしたり冷やしたりの温度違いによる味わいも楽しめますから、ほんとハマると大変よろしくありませんな。(笑)
しかも種類と言いますか、造ってる酒蔵の数も膨大ですからね、一生かけても全日本酒制覇は絶対無理。住んでるところが灘五郷のお膝元というのもお酒だらけでイケマセンなぁ。(笑)

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行きつけの立ち飲み酒場には大将セレクトの渋い日本酒がラインナップされています。立ち飲みですからお値段もリーズナブル、こだわりの日本酒を並べた洒落た居酒屋や小料理屋では高くて頼めないお酒もお手頃価格で提供してくれてますし、ママさんの料理とのマリアージュもバッチリですから日本酒ファンのご常連も多いお店。
寒い季節は焼酎お湯割りでまず体を温めたら日本酒にチェンジが楽しかったりしますな。そんな美味しい日本酒の新酒が出回る季節、酒飲みの立春は一足先にやって来てますよ。(笑)

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2023年10月 3日 (火)

立飲み百景82 座って飲む立飲み?

立飲みが行きつけ酒場のメインになってから、座って飲めるお店って全然行かなくなりましたな。
じっくり腰を落ち着けたとしても、飲む量が減っているので短時間で撤収してしまいますし、はしご酒なんてのももうやりませんよ、それにゆっくり座って飲むのなら家飲みが気を使わなくていいいですからね。そもそも出歩くことが激減してしまったのもありますな、想定外の色々やらなくてはならないことが増えましてね。(笑)
勤めていた頃よく行ってた居酒屋はほとんど無くなってしまってます、高齢化やコロナ禍の影響もあってでしょうか、影も形も無くなって新しい今どきのお店にチェンジしてますな。
おしゃれでキレイでオジサンが行くようなお店じゃなくなってますから寄り付きもしませんよ、居心地が悪いだけですからね。なので足が遠のいちゃったのですな、同時に行ってみたいって気持ちも薄れました。(笑)
ちょっと飲んで帰りたいけど、お酒が弱くなってるので量はいらない、お酒のアテもガッツリ食べるわけじゃないから1品か2品で十分、長々と飲むわけじゃないので滞在時間も短くサクッととなると、立飲みがオジサンのニーズにぴったりなわけで。
立って飲むのが嫌だとか疲れるとか全く思わない人にとっては、サクッとお酒とアテを楽しんだらサヨナラって気軽さと安さが立飲み酒場のイイところですからね。(笑)

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で、立って飲むのが基本の立飲み酒場でも座れる場合があります。地元に古くからある立飲みは、隅っこにいくつか丸椅子が置いてあって、お客さんが勝手に引っ張り出してきて使うシステム。
いらない人は立ったままだし、座りたい人は持ってきて座ってますな。帰る時は元の場所に戻しておくのが暗黙のルールになってます。なので初めてのお客さんが、椅子を使ったまま放ったらかして帰ろうとすると、常連さんたちから教育的指導が入ります。(笑)
オジサンも時々お邪魔するのですけど、杖をついているせいでしょうか、他のお客さんが「コレどうぞ」って椅子を譲ってくれたりするのですな。無くても大丈夫なのですけどね、善意で譲ってくださってるのを頑なに断って角が立つのも何ですし、酒場の空気が読めないオジサンじゃないですから「ありがとう、申し訳ないです、使わせていただきます」って座らせていただいてますよ。
で、立って飲むのが基本の場所で座って飲んでると、いつもより多めに飲んじゃったりしてイケマセンな、普段のペースが乱れます。なのでいつも以上に「今日はコレぐらいにしとったろ」を守らないといけないわけで。
立ってるってのはどれぐらい酔っ払ってるかを測るバロメーターだったということに改めて気が付きますな。ちょっといい調子になったかなぐらいでお愛想が基本ですから、座ってしまうとその辺りがわからなくなるわけで。そう思うと立飲みってすごく良くできたシステムだと思いますね。
この先立てなくなったらどうするかって?そうならないために毎日のストレッチは欠かさずやってます。(笑)

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