キヤノン

2023年5月 7日 (日)

キヤノンT90とあの頃の思い出。

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物置から出てきた何冊かのCAPA誌の中に1986年3月号がありました。なぜこの号を残しておいたのか最初分からなかったのですけど、眺めていて気が付きましたよ。オジサンが一番良く使っていた一眼レフカメラ「キヤノンT90」の特集号だったから。
きっと購入前の参考にしたのでしょうなぁ。当時の撮影日誌を見てみると1986年5月22日にT90でテスト撮影って書いてありましたから間違いないかと。表紙は松本典子さんってアイドルですけどもう誰も知らないか。(笑)
当時T90はオートフォーカス以外全部入ってるって言われたぐらい高性能で、ルイジ・コラーニによる曲面を多用したボディーデザインや、電子ダイヤルによる操作など画期的だったので、本来ならもっと話題になるべきカメラだったのだと思います。

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ところがどっこい前年の1985年2月に登場したのが世界初のオートフォーカス一眼レフシステム「ミノルタα7000」。
全ての交換レンズがオートフォーカスでピント合わせできるという、世界初のシステムAF一眼レフでした。ボディ側からレンズをコントロールするというのが画期的で大ヒットカメラに。当然業界にも激震、世に言う「αショック」ってやつですな。
その頃は「ま、オートフォーカスも研究しとかないとね」ぐらいの感じだったと思います。そこに寝耳に水のα7000登場、一眼レフがオートフォーカス時代に突入するきっかけになったカメラでしたな。慌てキヤノンさんもT80という、専用レンズにモーター内蔵して無理やりオートフォーカスにしたカメラを出しましたけど、α7000の完成度に遠く及ばず消えました。
その後に発表になったのがT90。オートフォーカス以外は全部入りって言われても、開発に携わった方々にはきっと褒め言葉に聞こえなかったでしょうなぁ。その頃一番のトレンドだったオートフォーカスが入ってませんでしたからねぇ。
翌年の1987年にそれまでのFDレンズマウントを捨て去って、新しくオートフォーカスのEOSシステムが登場することから、よほど悔しくて一気に開発したのは間違いないかと。(笑)
おかげでさほどパッとしなかったTシリーズの最後を飾るカメラとして登場したT90は、オートフォーカスなんて要らないユーザーには最高のカメラでしたよ。当時のフラッグシップ機NewF-1とお値段が変わらなかったところもある意味最高でしたな。(笑)

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オジサンはこのT90を使い出してすっかり気に入ってしまい、後にもう1台追加購入して2台体制。同じカメラを2台持つって何かと便利だったのですな。なのでEOSに乗り換えた時も、EOS-1Nを2台体制で使ってましたよ、まだ独身でしたしねぇ。(笑)
T90はグリップの下の所にリモート撮影用のケーブルレリーズをつける接点があるのですけど、ここにねじ込んで使う縦位置レリーズボタンというアクセサリーがありました。一般には出回っておらず、キヤノンサービス窓口でのみ販売されていたシロモノ。見た目は取って付けたような出っぱったボタンですけど便利でね、おかげで縦位置撮影が増えましたよ。

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CAPAの記事がきっかけで色々思い出しました。久々に防湿庫から引っ張り出してきて、電池を入れシャッターを切ってみましたけど、懐かしくていい音してますなぁ、ほんとオートフォーカス以外は全部入ってる。(笑)

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2022年10月23日 (日)

センサーがプルプル動いてるのが不安。

カメラの機能の進化って、失敗しがちなところや初心者には敷居の高い部分を、いかに自動化するかだったと思います、オジサンがカメラを始めた頃は自動露出を各社競い合ってた時代でしたなぁ、いろんな呼び名の測光方式がカタログでセールスポイントになってたりしましたけど、露出計を使ってる身にはただややこしいだけだったような。(笑)
世界初のオートフォーカス一眼レフシステム「ミノルタα7000」が登場した時も画期的でした。正直言ってまだまだ使えねぇって印象で、こんな遅いオートフォーカスなら手でピント合わせをした方が速いって思いましたからね。(笑)
だいたい最新テクノロジーって出てきた当初は話題になっても良く言われないのよ。ところが手ぶれ補正内蔵のレンズが登場したときは、ファインダーを覗いた瞬間スゴイって思いましたな。キャノンEOS用の交換レンズ「EF75-300mmF4-5.6IS USM」でした、スグ買いましたよ。
今思えば何とものどかな手ぶれ補正でしたけど、シャッター半押しするとジャイロの振動が手に伝わってきて、ファインダー像が必死で止まろうとするので船酔いみたいな感覚でしたな。
手ぶれ補正搭載レンズは画期的でしたが、デジタル一眼レフでボディー側に手ぶれ補正を搭載したのは「コニカミノルタ α-7 DIGITAL」が最初だったそうで、その後ソニーになっても受け継がれていきましたな。
キヤノンはレンズ内手ぶれ補正にこだわっていたのか、オジサンがEOSを使っていた頃にはボディー内手ぶれ補正の機種は無く、恩恵には預かれませんでした。
その後富士フィルムに乗り換えてボディー内手ぶれ補正を搭載したX-S10を買ってしまったわけですけど、オールド&クラシックレンズでも手ぶれ補正が有効になるのは画期的でしたよ。
持ってる中で一番望遠な1980年代のレンズ「テフノン75~300mm F5.6」はAPS-Cカメラに付けると焦点距離が112~450mmになるのですけど、しっかり補正してくれましたな。(笑)

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ただ不安もあって、ボディー内手ぶれ補正ってセンサーを動かして補正をするので、宙に浮いたような状態で取り付けられているのですな。レンズを外して覗き込みながらボディーを振るとプルプル揺れているわけで、電源を入れると止まります。
なのでセンサークリーニングは電源を入れた状態でやらないといけないのですかね、なんだか怖いのでサービスセンターでやってもらうほうが良さそうですな。
さらに耐久性の問題も。バッグにしまって歩いているときもずっとセンサーが揺れているのって大丈夫なのかと思うわけで。その辺りクリアして製品化しているはずなので問題は無いでしょうし、ネットで調べても故障事例は出てこなかったので大丈夫とは思いますけど、プルプル揺れてるセンサーを見てしまってからプチ不安になっています。(笑)

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2022年7月 5日 (火)

500円のGRとEOS。(笑)

2年前に「チェキが無かったのでEOS Rを買った話。」ってのを書いておりますが、それとネタは同じ。ユニクロが色んなところとコラボしたTシャツのシリーズの中の「ザ・ブランズ カメラ」に今年はキャノンさんとリコーイメージングさんのが登場しています。
3月ぐらいでしたか、今年のライナップがサイトに載って、買わなきゃなって思いつつ、今の今まですっかり忘れてました。(笑)ファッションに疎いオジサンってこんなもんですよ。服飾関連のものは、買わなきゃなって思ってもいつも後回しになって、そのうち忘れてしまいます。
エエかっこしたいとか、着飾ってブイブイ言わしたいとかって気持ちが人生のどこにも無いので、今ある服がまだ十分着られるのならそれで全然構わない人。ファッションに無頓着なのじゃなくて、ハナから関心が無いというのがホンネでありますよ。(笑)
こんなオジサンですから買うのを忘れていたことすら忘れていたわけで。(笑)たまたまデジカメWatchっていつも見ているサイトの編集後記に、ユニクロのTシャツが1枚500円まで値下げされてるって出てたので、ああそうだって思い出したという。
長らく忘れていたおかげで500円まで安くなったのはラッキーですけど、どんだけ忘れてんのって自分でも思いましたな。なのでお出かけの際に忘れてなければ買っとこうかと。忘れてたら縁が無かったってことで。お酒飲むのは絶対忘れないのですけどねぇ、何でこういうのは覚えてないのでしょうか?(笑)
で、元町方面に出かけた際に運良く思い出しましたっていうか、元町商店街の入口山側のビルがユニクロですから見落としようが無い。(笑)
Tシャツは地下の売り場、レジは1階なので階段を上り下りしなくてはなりません、杖をついてレジカゴ持って、狭い通路で他のお客さん避けながらって、やっぱりちょっとしんどいですな。

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買ったのはリコーGRの白いやつとキャノンEOSのもの、リコーのは歴代GRがズラリプリントされた黒もあったのですけど、背中は無地だし黒は暑そうなので却下。しかもこれ、サイトでは500円になってたけど、行った時には790円でまだ値下がりしてなかったし。(笑)
他にペンタックスK-3のもありましたよ。リコーイメージングなのでペンタックスブランドもってことでしょうね。翌日サイトを見てみたら、GRやペンタックスファンがこぞって買っていったのでしょうか、売り切れてるサイズが結構有りましたね、そりゃ500円だったら安いし買うよなぁ。
EOSはまだたくさんありました。一般の認知度から行くとEOSの方が知られてると思うのですけど、デザインが受けなかったのでしょうかね。(笑)

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2022年2月12日 (土)

通り過ぎていったカメラ、キヤノンⅡ D。

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忘れてしまう前に、記事に書いておきたいカメラって幾つかあります。持っていたけどほとんど使わなかったり、使えなかったりして記憶の薄いカメラ。特にクラシックカメラなんて興味が無かった若い頃に、理由あって手にしたカメラは、カメラそのものがすでに手元に無いというか、どこかに売りに行ったのか、どう処分したのかさえ記憶に無かったりしますな。
キヤノンII D(2D)というカメラがそうでした。国産メーカー各社がライカに追いつこうと、真似たりコピーしていた時代のバルナック型ライカそっくりのカメラ。キヤノンのホームページにある「キャノンカメラミュージアム」によると1952年発売、高級機IV Sb(4Sb)に対して、II D(2D)は廉価版の普及機という位置付けだったようです。
なぜこのカメラを持っていたかと言うと、当時入り浸っていた写真屋さんに、年配のお客さんが下取りに持ち込んだ大量の機材の中にあったもの。よく使われてたようでしたけど、その後の保管が悪かったのか、ひどい状態。
お金をかけて修理して店頭に並べたところで、カメラと言えば一眼レフの時代に、ライカコピーのレンジファインダーカメラ、しかも普及機なんて売れるはずもなく、行き場を失っていたのを譲り受けたわけで。確かSerenar(セレナー)85mm F1.9という純正レンズと、コムラー 50mm F3.5というレンズもセットで貰いましたな、どちらもカビてましたけどね。(笑)
譲り受けたことがきっかけで、クラシックカメラへの興味がふつふつと湧いてきたかと言うと、当時そんな気持ちは全くありませんでした。飾っとくのにいいなぐらいの気持ちで、誰も引き取らなかったから、廃棄処分にするのなら頂戴って感じ。スローシャッターは動かない、ファインダーは曇ってる、あちこちメッキが剥げて傷だらけ。
だけど当時の撮影記録を見てみると、一応ネガフィルムを入れて撮ってみたようですな。撮ったフィルムが見当たらないのですけど、記録を見てシャッター幕の不調で光が入って、まともに写ってなかったのを思い出しましたよ。
鉄チャンだった写真仲間たちと、モデルをお願いしたガールフレンドと一緒に、ローカル鉄道の無人駅にポートレイト撮影に行った時に、撮影小物で持って行ってました。モデルさんに提げてもらったり、手に持ってもらうのに使ったようで。こういう記録は付けておくものですな。(笑)
結局カメラはそのままお蔵入りというか飾ってました。その後どうしたかは全然思い出せないのですけど、きっと引っ越しの際に処分したのだと思います。もしまともに動くカメラだったらどうだったか、多分タダではくれなかったでしょうな。(笑)

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2021年7月17日 (土)

EOS 5D MarkIIはガチな仕事カメラだったと思う。

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3年ほど前に「プロカメラマンはなぜキヤノンかニコンなのか。」って記事を書いてましたな。グラフィックデザインの仕事をやっていた頃の、写真を外注していたスタジオのカメラマンとのあれこれを元に書いたものでした。
まだフィルムの時代、ちらほらとデジタルが出てきてましたけどね、まだまだ仕事には使えねぇってクオリティーでしたな。その後一気にデジタル一眼レフが主流になって、カメラマンだからパソコン使えません、フォトショップ触れませんでは、仕事が来ないどころか廃業なんて事態も。実際転職したカメラマンもいましたしね。
オジサンが社内スタジオを任された時は、すでにデジタルが当たり前、フィルムという選択肢は全く無くなっていました。導入した機種は発売されたばかりのフルサイズ機「キヤノンEOS 5D MarkII」。13年間使いましたけど、ホント丈夫なカメラでした、どんな現場でも確実にいい仕事してくれましたからね。
もう手元にはありませんが、個人でも購入してガンガン使ってましたよ。(笑)今時のモンスターみたいなフルサイズミラーレス一眼と比べると、スペック的には大したことはありません。
連写も最高約3.9コマ/秒とのんびりしたものでしたけど、商品撮影や料理の撮影がメインだったので、連写って鍋物のグツグツ撮影や、パンケーキにかけたメイプルシロップの流れるシーンのようなライブ撮影でしか使わないのですな。いくらカメラの連写性能が高くても、ストロボのチャージが追いつかなくては全く無意味な世界なわけで、この程度の連写スピードでも十分でした。商品撮影では、金箔入りのお酒を瓶の中で金箔が舞ってるように撮る時に連写しましたけどね。(笑)
スペックを調べて見ると、シャッター耐久回数は15万回と出てましたけど、週5日、一年52週ですから260日、1日平均100カット撮影したとして5.76年ですか。
取材ではもっと大量に撮影してましたので、実際は4、5年ぐらいで動かなくなって、シャッターユニット交換修理、2回交換したのですけど、修理票に記載されてたシャッター回数は15万回をかなり超えてたような記憶があります。補修部品も無くなり出して、新機種に変えていったのですけど、オジサンは頑なにEOS 5D MarkIIにしがみついてましたな。(笑)
そうそう、ある取材で他社のビデオ撮影と一緒に撮らなくてはならなかったのですな。シャッター音をマイクが拾うので音を出さないでくれって無茶振り。
自前の富士フィルムさんのX-T30を電子シャターモードにして無音撮影しましたけど、撮ってる間不安が付きまといました。いいカメラなのですけどね、仕事で使うにはまだまだ心もとない感があって。
EOS 5D MarkIIでは一度もそんな気持ちになった事が無かったのは、長年の信頼のおかげだったのかもしれません。目を引くようなスペック以外のところが、仕事現場では一番大事だったりしますからね。(笑)

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2021年7月11日 (日)

広角レンズの思い出。

街歩きの写真で広角レンズは必需品、若い頃はもうこればっかりって感じで24ミリレンズを使ってましたな。
一眼レフは50ミリ標準レンズ付きで買うのが当たり前、2本目のレンズに広角レンズをチョイスするときは、28ミリが王道で定番だった時代でしたから、カタログでも24ミリレンズは超広角レンズのカテゴリー、言って見れば特殊レンズのジャンルでした。たった4ミリの差ですけどね、広角レンズの世界では数ミリで全然違うワイド感があるのですな。
古い長屋が立ち並ぶ路地で撮るなんて場面ではこの差が効いてきたわけで。一番よく使ったお気に入りのレンズと言いますか焦点距離と言いますか画角でしたよ。(笑)
年齢とともに標準域のレンズを使う頻度が増えてきて焦点距離年齢説を地で行っておりますけど、最近昔撮った写真に触発されて、地元を徘徊してみて、まだまだ変わらずに残っている路地や街並みを発見したのですな。
さっそくカメラを構えましたけどね、標準域のレンズじゃどうにもなりませんでした。使い勝手を検証してやろうと、たまたま持って出ていたキットレンズXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZにチェンジ、APS-Cで15ミリ始まりのズームですから35ミリ換算で約23ミリになります。
ファインダーを覗いて見て実にしっくりきましたよ、ああこの感じって思えましたからね。若造の頃24ミリレンズばかりだったオジサン、あの頃それなりに考えて撮っていたようで、どうやらアホではなかったみたいですな。(笑)
EOSシリーズを使うようになっても24ミリを使っていました、ただあの頃の単焦点EFレンズってプラスチックな安っぽい作りにピントリングはスカスカの輪っか、写りは良かったですけど、道具としてのオーラは微塵も無かったですな、EOS用交換レンズ群に間に合わせの、枯れ木も山の賑わい的レンズって感じがしました。Lレンズとズームレンズに力を入れているのがあからさまに感じられましたからね。
その頃からズームレンズを使うようになってEF17-35mmF2.8L USMを買いました、のちにEF16-35mmF2.8L USMにモデルチェンジしたので買い替え、お高いだけあっていいレンズでしたよ、デカかったですけどね。(笑)24ミリを使い慣れていて、いきなり16ミリですからね、ワイド感半端じゃ無かったですな。ちょっと下に向けて構えると自分の靴先が写りますからね。(笑)
公私共によく使いましたけどタフでいい写りでしたなぁ。入社式の集合写真撮影の仕事では必需品、100人近くいた年もありましたからね。これだけワイドなズームレンズだと余裕、画面いっぱいに撮ると、端っこに広角の歪みが出るので、ちょっと余裕を見てひと回り広く写してトリミング、フルサイズで2000万画素越えのEOS 5D MarkIIでは十分な写りでしたな。
ピントリング、ズームリングの滑り止め部分が白く粉を吹いたみたいになるまで使い倒して手放しましたけど、腐っても鯛ならぬLレンズ、しっかり欲しかったレンズの軍資金になってくれましたよ。(笑)

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写真を探していたらFD20-35mmF3.5Lってレンズで撮ったのが出てきました。FDマウント時代に買った広角ズームレンズ、すっかり忘れてましたよ。(笑)Lレンズだけあっていいレンズだったのですけど、短期間で手放してましたな、上の2枚がそうです。気に入らなかったのかEOSの軍資金になったのか記憶が定かでないですけど持ってました。
次の2枚はEF17-35mmF2.8L USMで撮ったもの。EOS-1Nと一緒によく使ったレンズでした。ズームレンズメインでもいいかなって思ったのは、このレンズからだったような。お値段だけのことはありましたからね。(笑)

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2021年4月 1日 (木)

手ぶれ補正の思い出。(笑)

一番最初の手ぶれ補正体験は、キヤノンEOS用の交換レンズ「EF75-300mmF4-5.6IS USM」でした。一眼レフ用交換レンズでは世界初ってキャノンさんのカメラミュージアムサイトに出てますな。それによると1995年9月発売で88,000円だったそう。
オジサンすぐ買いました、あの頃はまだオジサンじゃなかったし、独身でお金も持ってましたからね、躊躇も迷いも無かったですな。(笑)EOS用の長いレンズを持ってなかったのもあって、手ぶれ補正が効くならいいかもって思って購入。
レンズの描写自体は、シャープな感じもあまりありませんでしたし、どちらかといえば平凡。手ブレ補正機構が搭載されてなければ買うことは無かったかもしれませんな。テレ側300ミリまである望遠レンズですけど、開放F値がそんなに明るくないのでコンパクトではありました。
鏡胴がプラ製のレンズなので、高級感なんてのは皆無、イメージスタビライザーって書いてある銘板が手ブレ補正を主張している以外は取り柄はなかったような記憶があります。(笑)
その手ブレ補正ですけどね、今思えばなんとものんびりした動作でしたな。ヌルヌルって感じのオートフォーカスは遅かったですし、今時の6段分の手ぶれ補正なんかと比べられない、それなり補正って感じ。
それでも当時は感動しましたよ、手に伝わってくるジャイロの振動も覚えてますな。ファインダーを覗きながらカメラを振ると、必死で補正しようとするので酔いそうな感じがしました。

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その次がEOS Kiss X2の標準ズーム、キットレンズで販売されていたものでしたけど、ファミリー向けの一眼レフに手ぶれ補正は正解だなって思いました、意識することなく効果があって、普通に便利でしたからね。
そうそう船の上からの撮影を頼まれた事があって、その時に使ったのがEF70-200mm F4L IS USM、これは効果絶大でしたな。船といっても小さな漁船で海苔の養殖場を回りながら、収穫風景を撮るという。
もう揺れまくりで、同行者は船酔いで早々にダウンしてしまった横で、オジサン平気でガンガン撮ってましたよ。(笑)船が揺れてもファインダーの中はピタリと止まったままでびくともしないのに感動したのを覚えています。手ぶれ補正もここまで進歩したのかって思いましたからね。
そのおかげなのか、全く船酔いしませんでしたな。
技術の進歩で、もう当たり前になってきている手ぶれ補正、オジサンにはこの先一番頼らなくてはならないテクノロジーかと。(笑)

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2021年3月 2日 (火)

オンライン査定に、もはや涙すら出ない。

こんな大きなデジタル一眼レフカメラ、もう一生使うことは無いかもなぁって思った「EOS 5D MarkII」、試しに大手カメラ店のオンライン無料査定で、一体いくらになるのか調べてみました。結果買取対象から外れてました。
他のお店でも同じ、もう買い取りの土俵にも立てないと言う、カメラじゃなくて廃棄処分品扱い、要するに、動かなくなるまで使い続けて、廃棄するしかないわけで、これがデジタル製品の運命と言いますか、寿命と言いますか、分かってはいるのですけどね。
パソコンですと古くなったモノに、未練も感傷も全く湧かないのですけど、カメラはどうにもこうにも処分しにくいですなぁ。
調べてみたところ、EOS 5D MarkIIって2008年11月の発売でした。あの頃フルサイズ機が欲しくてねぇ、発表直後に大阪で開催された体験会イベントに出かけた帰りに、速攻ヨドバシで予約したのを思い出しました。あの時のカタログの入ってた箱、今でも使ってます。(笑)
フルサイズなので、レンズの焦点距離が表記通りなのが嬉しかったですな。16mmはシッカリ広角であって欲しかったのよ。(笑)

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とにかくよく使ったカメラでした、2本のLズームレンズと100mmマクロレンズとのバランスが良くてね。足も悪くなかったので、色んな所に撮りに行きましたなぁ。って遠い目。(笑)
で、試しに他のカメラもどうかなって査定してみたのですけどね、古いデジタルカメラは、ほぼ買取対象外。唯一引っかかったのがEOS Kiss X7ダブルズームキット、買取り査定は2万円って出ましたけど、実際は傷や汚れ、付属品の有無でもっと低い金額になるでしょうなぁ。
売りませんけどねって、これ父親から借りっぱなしのカメラなので、売り飛ばしたら怒られちゃいますよ。(笑)
オンラインの査定って、メーカー名やカメラの種類などを選んで、検索の絞り込みができるようになっているのですな、そのカテゴリーにフィルムカメラがあったので、これも試しにやってみましたよ、正直やるんじゃなかったって結果でした。
フィルムカメラって、ライカのようにブランドと伝説で何とかまだ売れるカメラ以外は、もはや買取対象外なんだなと。持って来られても迷惑ですってのが画面から伝わりましたよ。(笑)
若い人のフィルムファンが増えてるなんてのを見ても、「写ルンです」や「チェキ」しか知らない人も含めてですからね、中古カメラ屋さんでフィルムカメラを買ってまで楽しもうって方は、少数通り越してほとんどいないに等しいかと。
ちなみに、オジサン手持ちのフィルムカメラの中で唯一査定に引っ掛かったのは、二眼レフのミノルタオートコード5,400円なりって、もうカメラの扱いじゃ無いですな。

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2020年11月 8日 (日)

こんな事でもなければ…キヤノンオートボーイ3

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行きつけの酒場のご主人に「ちょっと見てくれへん?」って渡されたのがキヤノンオートボーイ3クオーツデート。「使いたいのやけど、電池無くて動かんねん。どこに入れるんかも分からんし。」との事。
この時代のコンパクトカメラって、電池交換は販売店にお持ち込みってパターンが多かったのを思い出したので、ネットで調べたところやっぱり。ねじ回しがないと交換はできないので、「新しいのにしときますわ」って一時預かりしてきました。
使われてるのは2CR5リチウム電池。そういえばデジタルカメラは大体専用バッテリーを使いますけど、応急処置的にこれが使える機種もありましたな。専用バッテリーと比べて撮影枚数はガタッと減りますけど、しばらく急場しのぎができるという。(笑)
ちょうど同じ電池を使う機器用にストックしてたのでサクッと交換しました。小さなプラスドライバーさえあれば、誰でもできる難易度なんて無いレベルの作業なのですけど、無いとできないカメラってどうなのって思いましたな。

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ま、ファミリーユースのコンパクトカメラを使う頻度を考えると、長持ちするリチウム電池なら交換せずとも十分なのでしょうな。以前持ってたフジTW−3ってハーフサイズカメラも同じくユーザーができない仕組み、やりましたけどね。(笑)オートボーイ3を調べてみると、24枚撮りフィルムを年間10本、内ストロボ使用率30%って使い方で電池寿命は5年という設定になってたみたい。普通のファミリーユースなら確かに十分でしょうなぁ。(笑)
曲面ボディーで注目されたキヤノンT90と同じ年の発売なので、こんな曲面デザインなのかと。プラスチックボディーのコンパクトカメラが、他社からもたくさん発売されていた頃のデザインって感じがぷんぷんします。当時はスタイリッシュで斬新だったみたいですけどね、今見ると笑うなぁ。確か石坂浩二さんをCMキャラクターに起用してましたな、なんと無く思い出しましたよ。(笑)

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電池交換後に動作確認、自動巻上げの音は「ギャ〜ア」ってほとんど騒音か絶叫レベルのやかましさでしたな。それからクオーツデートの日付と時刻を合わせて、各部点検清掃で完了。で、ブログのネタ用にブツ撮り。こんなチャンスでもなければ、オートボーイ3が我が家の敷居を跨ぐ事なんてありませんからね。(笑)

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眺めてて気になったのが、底部についてる回転式突起。ティルトツマミって名称だそうで、これを回転させるとせり出してくるのですな。その状態でカメラをテーブルなどの上に置くと、最大16.5度上向きにできるので記念撮影などに便利…ってそうは見えないのですけどねぇ。(笑)
ご主人から「使ってもろてもエエよ」って言われましたけど、正直言ってこのカメラに、お高いフィルム入れる気になりませんでしたよ。あ〜撮ってみたいってオーラが全くオジサンには感じられなかったわけで。なので作例なんてありません。こんなカメラがあったのよって紹介だけです。(笑)

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2020年7月23日 (木)

こんなお高いカメラで何撮るの?EOS R5。

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キヤノンさんが本気出した感があるEOS R5。スペック見てもオジサンにはもうついて行けない用語が飛び交ってます。動画関係のスペックはもうさっぱり分かりませんよ。
ただ何となく、今までとは違うすごい写真や動画が撮れるみたいなのは感じましたな。詳しい方やその筋のお仕事の方は狂喜乱舞しているのかと。
ただねぇ、お値段は違う意味で本気出してくれはりましたなぁ。プロ、ハイアマチュアの撮影領域拡大を実現するカメラで約50万円ですか、はぁ〜。同時に発表された下位機種のEOS R6は手に入れやすい価格で提供するフレンドリーなカメラだそうですけど、それが約33万円ですと。デジカメwatchのインタビュー記事に出てました。
言っときますけど、これボディーだけのお値段ですからね。レンズも揃えるとなるといったいどれだけ軍資金いるのよってハナシ。とてもじゃ無いけど買えねぇってレベルを通り越して、オジサンには何だか遠くの世界の出来事のような感じがしましたよ。(笑)
このカメラをポンと買える方って、お金持ちと言いますか、それなりの収入のある方であろう事は容易に想像がつきますけどね、何を撮るのでしょうか、このカメラじゃないと撮れない物がちゃんとあるから、このお値段にびくともしないのでしょうなぁ。(笑)
インタビュー記事を読んでいて、気になると言いますか、ちょっと引っかかるものを感じたのですけどね、何だか8K動画ってスゴイのが撮れるそうで、約35.4MBの静止画を約30コマ/秒で超高速サイレント連写してるのと同じだって。そこから切り出せば高解像な静止画が得られるそう。
という事は、ここシャッターチャンスって思ってシャッター切ってた、今までのスチル写真はもういらないって事になりかねないかと。ハナから8K動画でダラダラ撮りっぱなしにしておいて、後から良いコマだけ静止画で書き出せば写真の出来上がりって事でしょ。
例えば人物撮影の失敗で多い、目つぶり写真は無くなりますし、いい表情を追っかけて連写する必要もアリマセン、ただ動画撮っとけば後からつぶしが効くわけで。もう写真機じゃなくて高性能なビデオカメラですやん。
このまま動画がどんどん進化すれば、オジサンが長年親しんできた写真ってのは亡くなるのかもしれませんな。
もうね、デジタル技術をどんどん駆使して、行き着くとこまで行けばいいと思います。だけどそんなカメラはオジサンいらない、ミラーレスで写真レスなんて嫌ですからね。当然ですがお金もありませんし。(笑)

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