写真用品いろいろ

2023年11月 5日 (日)

LEDライト、ZHIYUN MOLUS G60でライティング。

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MOLUS(モーラス) G60を使ってライティングしてみたら、今まで使っていた小さなLEDがずらりと並んだ、パネル形状のライトに比べて感じがずいぶん違いましたな。
MOLUS G60はスタジオで使うライトをそのままミニチュアにしたような感じ、なので使い勝手としては仕事で使っていたのと似ていて、オジサンはこちらの方が慣れてますよ。
そもそもパネル形状のライトって板が光ってる感じなので、光の広がりのコントロールがしにくく、どう当ててもふわっと全体が明るいって感じになってしまいます。

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対してMOLUS G60はスタジオライトと同じように、リフレクターやライトボックスで光の広がりを変えられるのですな。ただし標準セットに付属しているのはリフレクター1種類だけで、それに被せるシリコン製のドーム型デュフューザーも付いてます。
1万円ほど高いコンボセットには、ボーエンズマウント規格のリフレクター用アダプターやミニライトボックス&グリッド、ミニ三脚などのアクセサリー類も付属。後から揃えるより最初から全部揃ってる方がいい方にはかなりお得かと。オジサンの撮影には必要ないので選びませんでしたけど、必要とあらば創意工夫で作りますよ。(笑)
で、パネル形状のライトを押入れフォトスペースで使うと、押し入れの中全体が明るい感じになります。さらにディフューザーで拡散させると光量は落ちますが、さらに隅々まで明るい感じ。なので光が回りすぎると言いますか、そういうのが狙いの場合はいいのですけどね。
対してMOLUS G60は光の当たり加減がハッキリ分かりますからスタジオのライトと同じ、リフレクターやソフトボックス、ディフューザーで光の広がりや質をコントロールしやすいわけで、メリハリが付くと言うか、その辺りが使い勝手がいいなと感じる部分なのですな。
つまり表情を付けやすいライトと言えるかと。パネル型のLEDライトは動画配信の方がよく使ってますが、全体をふわっと明るくするには向いているからだと思います。
で、さっそくMOLUS G60に付属リフレクターのみで撮ってみましたが、かなりエッジの立ったコントラストの強い感じになります。これの前面にディフューザーフィルムを置くとイイ感じ。

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さらにリフレクターに付属のドーム型デュフューザーを被せるとかなり柔らかい光になるので、この辺り撮るものに応じて使い分ければ、これ1灯で色々な撮り方が出来ますな。お家フォトが楽しくなりそう、というかオジサンすっかり楽しくなってしまってますよ。(笑)
同じ60W出力のライトの中で、今までにありえない超小型な「ZHIYUN MOLUS G60」、まさに小ささは正義って感じのLEDライトです。せめてもう少し部屋が広かったらもう1灯購入して、小さな撮影台を作りたいところ、2灯あればもっと自在にライティングできますからね。
思えばこのお値段でこんなライトが買えるのかって中華機材恐るべしですよ。(笑)で、今回掲載のカメラをモデルにした作例は全てMOLUS G60で撮りました、こんな感じです。

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2023年11月 4日 (土)

LEDライト、ZHIYUN MOLUS G60の使用感。

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押し入れを改装したフォトスペースで、さっそくMOLUS(モーラス) G60だけで撮ってみた使い勝手をレビューします。
本来この手のライトはスタンドに付けて使用するのですけど、リフレクターとドーム型デュフューザーを付けた実測重量たったの409gと小型軽量なライトなので、マジックアームとクランプで押入れの天井の桟にぶら下げました。

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マジックアームというのは、両端と真ん中の3つのジョイント部をノブ1つだけで固定ができる撮影用品。これだと自在に位置を決められるので便利なのですな。撮ってる様子と撮った写真を掲載します、モロ押入れって感じでしょ。(笑)

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デュフューザー越しの光を斜め後ろから当てて、反対側からレフ板で光を起こせば1灯でもOK。で、調子よく撮ってたのですけどね、押入れフォトスペースの欠点は上下左右が壁に囲まれていてライトの移動や操作は前面からしかできないところ。
スタジオ撮影では撮影台の周りに立てたライトは後ろや横などどこからでも動かせました、それだけのスペースがあったわけで。その点押し入れは窮屈ですからMOLUS G60の背面液晶は見えないし、ダイヤル操作は手探りでやるしかないという。
で、この状況で超便利だったのがipadからのコントロール、専用アプリ「ZY vega」をインストールしたipadから電源のON OFF、光量、色温度がリモート操作できるので手元で完結。ipadがスリープしてしまっても、復帰させれば繋がってるのですぐ操作できるとこもマル。Bluetoothを使うのですけど、思ったほどipadのバッテリー消耗は少なかったですな、コレはホント便利。(笑)
スマホやタブレットからのコントロールや、モバイルバッテリーからUSB経由で給電は今どきのLEDライトのトレンドですから手堅く押さえているのでしょうね。(笑)
押入れフォトスペースでは光量100%では明るすぎるので50%に落として、6時間ぐらいつけっぱなしで撮ってみましたけど、熱くならないのかファンが回っているのが分からない感じで静かでしたな。
このMOLUS G60、バイカラー仕様なので2700K~6500Kの範囲で色温度が変えられます。なので同一被写体を変えながら撮ってみたのが下の写真。カメラのホワイトバランスはライト側を5600Kに設定してグレーカードを撮影しマニュアル設定しています。ま、通常使うのは5600Kですけど、夕日に照らされた感じや冷たいクールな感じを意図的に作るなんて場面で活躍しそうですな。(笑)

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次にライトは同じ設定でカメラ側のホワイトバランスを数値設定で5600Kにして撮ってみました。カラーメーターを持ってないので正確な数値は分かりませんが、やや赤みがかった色合いに転びますな。やはりグレーカードで合わせたほうが正確です。物撮りの際は必ずグレーカードを写してホワイトバランスを設定してたので今まで通りの作法で行きますよ。(笑)

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このMOLUS G60、とにかく小さい軽い、操作がシンプルなのが使い勝手の良さに直結してるなって思いました、きちんとしたスタジオで撮影するプロカメラマンの眼には、オモチャのように見えるでしょうが、これで60W出力ですからね。押入れフォトスペースにはもったいないぐらい。
今まで使っていたLEDパネルライトとの違いなどについては次回レビューします。

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2023年10月29日 (日)

撮影用小型LEDライト、ZHIYUN MOLUS G60の詳細。

中国の機材メーカー「ZHIYUN(智云:ジーウン)」の超小型LEDライト「MOLUS(モーラス) G60」の購入経緯と開封までが前回記事でした。で、ライトですから光ってナンボ。さっそく光らせてみましたよ。(笑)
本体上面のオレンジ色の電源ボタン長押しで、背面液晶にメーカーロゴが表示され電源ON。その直後色温度(CCT)と光量(出力%)表示に変わります。
背面ダイヤルは右の+型のが色温度調節で2700~6500K(ケルビン)の間で100K刻みで、押すと2700、5500、6500Kの順でジャンプ。左側の丸いダイヤルは光量調節で0~100%の間で1%刻みで、押すと0、50、100%の順でジャンプという仕組み。

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ダイヤルの下にはDC-IN 24Vの電源用端子があって同梱の電源アダプタから給電すると100%光量での出力が可能ですが、本体側面にある給電用USBタイプCポートへの給電ですと、繋ぐ充電器やモバイルバッテリーの出力能力に左右され100%にならないこともあります。試しにipad用10Wの充電器を使って給電したところ13%までしか上がりませんでした。

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ちなみに電源アダプタはハーゲンダッツのクリスピーサンドの箱ぐらいなので大きめです、ライトまでのコード長は1.45m、コンセントまでのコード長は3mと十分な長さ。
スペックによると演色評価数(CRI)は≧96と十分かと。これは人工光源で照らされたものがどれぐらい「実物に近い色」に見えるか表すもので、CRI100の光源は太陽光と同じ見え方しますよって数字です。 さらに人間の眼ではなくカメラ基準の演色評価指数(TLCI)も97以上と十分。
本体にはネジでロックできる、角度を変えるためのL字型のスタンドが付いていて、ネジ穴があるのでスタンドや三脚に付けられるようになってます。リフレクターとドーム型シリコンディフューザーをつけるとこんな感じ。少しはライトっぽく見えますけどまだおもちゃっぽい、LEGOで作りましたって感じがします。(笑)

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この可愛らしい見た目に反してLEDライトとしてはしっかりしています。今まで使っていた10Wのパネルライト2灯だとフワッと明るいって感じだったのですけど、この「MOLUS G60」は50%出力でもしっかり明るくて100%にすると眩しいぐらい。(笑)
実際の撮影で使ってみないことには実力はわかりませんが、今どきのLEDライトらしく、スマホやタブレットでコントロールできるようになっています。なので専用アプリ「ZY vega」をipadにインストール。

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Bluetooth接続が必要で英語と中国語しか対応してませんが触れば分かるかと。外国語全然ダメなオジサンでも使えましたからね。(笑)
さらに踏み込んで、今どきのAppleシリコンMacはiOSアプリを動かせるそうなので試してみましたが、「ZY vega」自体がこのデバイス(M1 Mac mini)には対応していませんと出てインストールできませんでした。もしうまく行ったらMac miniからコントロールできたのですけどねぇ。(笑)
とりあえず箱から出していじくり回すところまでのレビュー、次は実戦投入して物撮りに使ってみたところをレビューしたいと思います、しばしお待ちを。

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2023年8月 6日 (日)

カメラザックのラムダさんが8月末で終業だって。

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カメラザックやバッグ、レンズポーチなどで知られるラムダさんが8月31日をもって終業というのを、先月末のデジカメWatchで見ました。経営困難&社長夫妻の体調および高齢のためだそう、1982年創業だそうで41年ですか。
オジサンは最初元山岳写真家の方が作ってて、高いけど丈夫なリュックタイプのカメラバッグメーカーって知識しかありませんでした。若い頃はリュックタイプのバッグを将来自分が使うとは思ってませんでしたから、関心はショルダータイプばかり。
ラムダさんの製品で初めて買ったのが円筒形の「レンズポーチ」これに入れてるとバッグの中で転がっても安心でしたからね。他社の同様商品に比べてお値段高めだったのですけど買ってしまったわけで。
あれから30年以上、薄汚れてくたびれたとはいえ、ほつれたりも一切ありませんし実に丈夫、まだまだ使いますよ。(笑)

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その後ラムダさんの製品で買ったのはリュック4つ、リュックじゃなくなぜかザックという呼び方してますな、社長が山岳写真家だったからでしょうか。(笑)
なぜラムダさんを選ぶのかって聞かれると他社と比べて明らかに作りが良いところかと、質実剛健って感じの作りです。最初は確か「カメラザック4型」だったと思います。デカくてとにかくガッツリ入って、一週間の旅の装備と機材を入れてもまだ余裕あり、カメラの取り出しがしやすく使いやすくて丈夫。
すっかり気に入ってしまい通勤用もラムダさんの小型のをって買ったのが「ウォーキングザック」現行品はⅡ型になってます、通勤にも休日の撮影にもほぼ毎日持ち歩いて10年使用しました。
で、その後釜に買ったのが「高尾山」。これもガッツリ通勤&撮影の仕事に使ってました。見た目以上に入るので最近はスーパーの買い出しに使ってますよ。(笑)
それとは別に買ったのがラムダ&ヨドバシのコラボ「ミニカメラザック ヨドバシカメラ限定モデル」。小型のリュックを探しに行って偶然見つけたもので過去に記事にしています。
正直なところラムダさんのリュックって見てくれよりも、間違いのない信頼が必要って方に刺さるのじゃないかと思いますね。
リュック選ぶ時に他のメーカーも当然選択肢でしたけど、カメラ用リュックと言いながらどれも何か違うなぁ、あ〜分かってないなぁって感じ、長持ちしそうじゃなかったり、カメラ持ち歩いたことがない人がデザインしたんだろうなって思えたり、ファッションですか?って無駄な装備が付いてたりで、そんなのをじゃんじゃん却下していったら質実剛健なラムダさんが残ったわけで。(笑)
終業は残念ではありますが、オジサンも人生最後のカメラ用リュックってことでウォーキングザックⅡ型を購入しました、他社のじゃやっぱりダメなのよ。(笑)

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2023年7月22日 (土)

東洋リビングさんの防湿庫26年間ありがとう。そして…

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2年前の2021年4月29日に「24年使ってきた、東洋リビングさんの防湿庫が~。」って不調になった防湿庫を修理した記事を書いていたのですけど、その後2回同じ症状になって直しました。早い話だましだまし使っているという綱渡り状況だったのですけどね、つい最近とうとうお亡くなりになりました。
ある雨の日、湿度計が80%を指しているのを見て、また不調かって除湿ユニットを外して様子を見ていたところ、どこかの部品が転がり落ちてきたという。割れてたので経年劣化でもう限界だったのでしょうな。これはもうオジサンの手では直せないなと思いました。
東洋リビングさんの直販サイトにある有償修理のところに生産終了したものも対応できる場合があるって書いてあるのですけど、オジサンの素人修理で過去にいじってますし、26年間休まず機材を守ってくれたので、このあたりでもう休ませてあげようかと。
メーカーの予想を超える年数使っていては東洋リビングさんも儲かりませんからね、新しいのを買うことにしましたと言うかカメラファンにとっては必需品だと思ってますから買わない選択肢は無いわけで。
そもそも防湿庫の防湿方式って吸湿させた乾燥剤を加熱して湿気を外に放出する方式と ペルチェ素子という電気を流すと吸熱と放熱をする物質を使った方式があります。お値段がスゴク安い防湿庫はほぼペルチェ素子方式、除湿は速いけど寿命が短いと言われてますな。
対して乾燥剤方式はゆっくり除湿だけど寿命は長い、26年使ってきたオジサンが言うのですからマチガイありません。(笑)なので当然ながら新しいのも東洋リビングさんの機種からチョイスがオジサンの王道。でも少しでも安くしたいのでアウトレットから選びました。(おいおい)
アウトレットって防湿機能に全く問題は無く、傷や凹みを修正していたり、塗装はがれを補修していたりしてお安くなっているという訳あり品ですけど、使ってりゃ傷もいきますし、そんな細かなところを気にするほど人間がナイーブじゃないですから全然OK。(笑)
長年使ってきたのと同じぐらいの、116リットル容量の4段もののCランク品をチョイスと言いますかそれしか残ってなかったという。前日に見た時にはAランクとBランクも残ってたのですけど回転が早いというかすぐ売れるのね。で、注文したら即メールが来て発送しましただって、東洋リビングさんは仕事が速いですな、なので翌日午前中に届きました。
以前のものより少し背が低く庫内を照らすLEDバーライトが付いてたり、棚板は引き出し式と26年の進化を感じます。ま、思わぬ出費は痛かったですけど必要なものですからこれで安心。
この先四半世紀以上働いてくれたとしたらオジサンが先にくたばってる可能性が高いわけで、その場合は家内が乾物類の保管庫として使ってくれることでありましょう。カメラの代わりにおかきや煎餅、焼き海苔や干し椎茸などが並んでるでしょうな。(笑)

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2023年6月25日 (日)

NEEWERの中華三脚壊れました、直したけど。(笑)

新しく買ったもので、ひょっとしたらブログのネタになるかもって商品は、念の為ブツ撮りをしておきます。で、つい最近ブツ撮りの最中に三脚が壊れてしまって、撮ってたブツより三脚がブログのネタになるという事態に。急きょ別の三脚にチェンジして事なきを得ましたけどね。(笑)
事件はカメラの高さを変えようとセンターポールを伸ばそうとした時に起こりました、雲台を取り付けてる部分が抜けて外れてしまったのですな。カメラの付いた雲台を手に持って驚いてるマヌケなオジサン、なんでここがスッポ抜けるかって所だったので、最初事態が飲み込めませんでしたな。よく見てみるとほんとに抜けてる。何で?(笑)


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そもそもこの三脚、中華機材で名前をよく見かける「NEEWER」のもので買ったのは2019年9月末。セールスポイントはセンターポールが二重になってて、中のポールを伸ばして横倒しにすると水平になり、俯瞰撮影やパノラマ撮影がやりやすくなるという構造。回転式センターコラムってメーカーでは呼んでるみたい。
ブツ撮りに重宝するこの構造がついてて、購入時の価格が8,699円なんてあり得ない激安でしたので買っちゃったのですな、当時同じ構造を持ったマンフロットの1/3の値段でしたからね。今は1,5000円ぐらいに値上がりしていますな。(笑)
オジサンにとって初めて買った中華機材だったのでちょっと不安もありましたけど、使い物になるといいますか実に便利だったので使用後すぐ1年経過後の2回記事にしてましたよ。
で、ナゼここが外れるのかってスッポ抜けたところを見てみると、なんと先着剤で付けてあったという、オイオイ。(笑)

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ネジのような溝は見えるのですけどセンターポール側にはネジは切って無く小さなくぼみがいくつかあるだけ。使用している間に接着が劣化して抜けたのでしょうけど、こんな肝心な部分をネジ止めしてないってどういう作りなのって思いましたな、一番良く動かす部分ですからね。
この際穴を開けてネジ止めしてやろうかと思ったのですけど、ヘタにネジ止めすると中のポールに当たって伸ばせなくなる可能性があったので、もう一度接着剤で固定するしかないなってことでエポキシ接着剤で付けました。しっかり目に付けたので今のところ問題なく使えてますけど、この辺りの雑さがお隣の国のプロダクトなのかと。(笑)
ま、外に持ち出して使うには不安がありますが、お家フォトでは問題ないのでこれで一件落着としました。もし同じところがもう一度壊れたら、その時は徹底的にいじって二度と外れないように改造します。(笑)
こういう部分に不安を感じる方は定評のあるメーカーの、もっとお高いものをチョイスされることをおすすめしますけど、この便利さと値段で3年半ガッツリ使った挙げ句、ぶっ壊れたので文句は言いませんよ。(笑)

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2023年3月18日 (土)

プラスチックマウントってご存知?

デジタルカメラが幅を利かす前、写真はフィルムだった頃、フィルムは大きく2種類がありました、ネガフィルムとポジフィルム。
撮った写真の画像が明暗反転していて、印画紙にプリントして初めて写ってるものがちゃんと見られるネガフィルムと、反転などしてなくてハナからちゃんとした画像として見られるポジフィルム、スライド用フィルムなんて呼び方もしてましたな、オジサンはリバーサルフィルムって呼ぶのがしっくり来ます。
メインで使っていたのがこのリバーサルフィルムだったので、ひとコマずつ紙やプラスチックで出来たマウントと呼ばれる枠に入れるのが普通でした。
現像に出す際に指定すると、マウント仕上げで出来上がってきたのですけど、オジサンはプロラボに出していたのでマウントをしていない6コマずつ繋がったスリーブ仕上げがデフォルト。
プロカメラマンの場合、広告や雑誌などの印刷物に使われる前提で撮影しているので、マウントはかえってジャマだったのですな。印刷会社で製版処理をする際にはマウントを外して、ドラムスキャナのシリンダーに巻きつけて4色分解処理をしましたのでね。
オジサンの場合プライベートで撮ってた写真は保管を考えてマウントしてました。現像上がりの36枚撮りフィルムの中からOKカットだけ選んでちまちまとマウントして番号を記入するという面倒くさい作業でしたけど、ライトボックスで見ながらOKカットを吟味して残すかどうか判断する作業は好きでしたよ。(笑)
ただし35mmだけ、ハーフサイズや真四角フォーマットのものはスリーブのままファイル、中判フィルムはコスモスインターナショナルから発売されているPP袋に入れて保管。
で、少し前に記事にした加水分解の件以来、スリーブ状態で箱にぶっこんで保管していたリバーサルフィルムの内、大事なものをきちんとマウントして保管することにしたのですな。家族の写真だとかそういうやつね、普段撮ってる街の写真は、オジサンが死んじゃったら家内にとってはただのゴミですから、どんなにガンバって保管してもあの世に行ったらサヨナラ。(笑)

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で、随分しばらくぶりに富士フィルムさんのプラスチックマウントを買いました。他社の紙製マウントも売っていたのですけど、長年使ってきたプラスチックマウントが気に入ってるので、少々高くてもこちらをチョイス。
フィルムが高くなって厳しい時代ですけど、まだちゃんと売られていることにちょっと安心、街の写真屋さんにはさすがにもう無かったのでネットで注文しました。
ブロアーと手袋にハサミを用意してライトボックスの上でひとコマずつマウントしていきましたけど、何だか久々に懐かしい作業でしたよ。残念なのはマウントしたフィルムを保管する「富士フイルムスライドファイル 35mm 200景」という緑色のボックス型ファイルがヨドバシなどの量販店では販売終了になっていたこと、もう作ってないのでしょうなぁ。
フィルムの種類も少なくなって高価になると、それを保管するための用品も少しずつ無くなっていくのは悲しいですけどこれが現実なのかと。フィルムはどんどん遠ざかっていきますなぁ。

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2023年1月 7日 (土)

レンズフードは必需品。

カメラやレンズのテスト撮影に出かけることが多い南京町、派手で色彩ギトギトの装飾を施したお店や建物がいっぱいありますのでね、テストには事欠かない被写体が揃う街。(笑)
しかも観光地ですからカメラを構えていても目立ちません、今どきはスマホが圧倒的に多いですけど、一眼レフやミラーレスカメラを下げた方もそれなりにいますな、カップルで写真デートや、カメラ女子のカメラとお出かけって感じの方も時々見かけますよ。路地でしゃがんで小籠包やフカヒレラーメン食ってますな。オジサンはそういう人たちに紛れて、密かにカメラやレンズのテスト撮影をするわけで。(笑)
で、カメラを下げた方を見ていて思うのですけど、レンズフードを逆さまにかぶせたままで使ってる方がいます。じゃまになるからそうしているのでしょうけど全く役に立ってません、だけど気にしていないようで。(笑)

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ズームレンズの花形フードはどうしても大きくなりがちですからじゃまになるのは分かりますし、今どきのレンズは性能が高くてフード無しでもきれいに写ります、逆光にも強いですしね。とは言えフードは正しく付けて使っていただきたいわけで。有害光線のカットという役割だけじゃなくて、レンズの保護にもなりますからね。
オジサンはレンズフードを必ず付ける派なので、古いレンズなど専用フードが見つからないものはジャンクで探してきたり、自作したり、市販のフードを付けています。
今どきのレンズはフードが同梱されているのがほとんどのようですけど、昔は別売のメーカーも有りました。専用フードってそれなりのお値段するものがあったので、レンズ買うだけで精一杯だった若い頃は付属の筒型レンズケースなんていらないからフードを同梱してくれよって思ってましたな。(笑)
ただレンズ専業メーカー、今で言うサードパーティーのレンズにはちゃんとフードが同梱でしたよ。トキナーの「AT-X M90 90mmF2.5マクロ」を買った時は深くてしっかりしたフードが付いてたなぁ。(笑)

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2年前に「テナックスⅡ」というカメラの標準レンズ「Sonnar 40mm F2」をXマウント用に改造したのですけど、コーティングなんてまだ無い84年前のレンズですから、霞がかかったような描写だったのですな。さっそくガッツリ効果のある深い花形フードを自作したところ、まるで別物のような写りになりましたよ。
ま、そんな事もあって、なおさらレンズフードは必需品って考えなのですけど、手持ちのXマウント純正レンズで「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」だけがレンズフードがありません。メーカーで用意されていないので、どうしてもとなると自作するしか無いわけで。
ところがこのレンズ、フード無しでも高性能なのですな。お手頃価格のキットレンズですけど、一番の売れ筋ですからフード無しでも最高のパフォーマンスになるように設計されているのでしょう。今まで撮ってみて文句が出ないので、これだけはフード無しでもいいかなって思ってます。オールドレンズを知ってるだけに、今時のレンズ性能ってスゴイなと改めて思いますな。(笑)

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2022年12月29日 (木)

2022年、お買い物ランキングベスト5

毎年恒例の年末記事、今年一年のお買い物を振り返るランキングベスト5。ランキング外にも結構色々お買い物してたのですけど、選ぶ基準はオジサンが使ってみて、しみじみ買って良かったって思える物なので、そこまでのオーラがないものはハズレと言うか落選。
気に入って買ったものばかりなので悪いわけじゃないのですよ、今一歩届かずだっただけ。(笑)
それでは参りましょう、まずは第5位から「細OBIストラップ 極青(きわめてあお)」

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これマップカメラさんのオリジナルカメラストラップで、厚みがあってしっかりしているのに柔らかいというシロモノ。柔道の帯のような感触とでも言いましょうかイイのですな。復刻しますってニュースを夏に見て、即注文してました。購入時のお値段税込3,680円也、もっと安ければ手持ちカメラのを全部これに取り替えたいのですけどねぇ。(笑)
続いて第4位「TTArtisan 40mm F2.8 MACRO」

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お馴染み中国「銘匠光学」さんの激安マクロレンズ。見た目と言うかデザインはカッコ良く無いし、ピント合わせは手動で、回すとレンズ先端がニューっと伸びて昔のマクロレンズみたいですけど、35mm換算で約60mmと、お家でテーブルフォトには使い勝手が良く、このブログ掲載のブツ撮りやシーン撮影に地味に大活躍しているという。
これで購入時価格税込み13,950円ですからね、こんな値段でマクロレンズは普通買えませんってことでランクインしました。(笑)
で、第3位も「TTArtisanの25mm F2」ってレンズ。

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11月に購入時価格税込9,000円で買って、すっかり気に入って使いまくってますよ。使用期間が全然短いのにランクインしたのは、それだけコスパ最高のレンズだから、このレンズ撮ってて楽しいのよ、コレすごく大事なところかと。
使いもしない機能や性能ばかり追いかけた挙げ句、デカイ重い高いに、さらに供給不足で買えない国産メーカーのカメラやレンズを横目で見つつ、安くて自分でピント合わせも出来て楽しい写真ライフに最強のお供になりました。(笑)
さて第2位はSUNWAYFOTO(サンウェイフォト)のギア雲台「GH-PRO Ⅱ」

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中国深センにある会社で、購入時価格税込み19,980円とギア雲台としては激安かと。ギア雲台ってカメラの微妙な位置決めがギアの動きで調整できるタイプの雲台。ブツ撮りには欠かせないモノなのですけど、個人で持つにはチョット。ただ便利さは知っていたので値段に負けて購入。
大正解でした、もう後戻り出来ませんな。お家フォトが格段に効率アップしましたからね。元々買う予定に無かったアレが1位じゃなかったら、このギア雲台が堂々のトップだったと思います。(笑)
さて本年度堂々の第1位は言わずもがなのアレ、富士フィルムさんのXシリーズプレミアムコンパクトカメラ「XF10」

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家内のカメラ選びのどんでん返しでリファービッシュ品を購入してしまったと言う、買うまでのドタバタがドラマ、買ってからの楽しさもドラマな訳ありカメラを1位にしました。
スペック的にはリコーGRにとても近く、APS-CのセンサーにFUJINON 18.5mm F2.8(35ミリ換算28mm)の単焦点レンズがなかなか渋い、家内にはもったいないカメラなのですけどね。(笑)オジサンもガッツリ使わせてもらって、こう言うジャンルのカメラに目覚めましたよ。思った以上に良いなと。
なのでもっとヨボヨボのジジイになって、ミラーレス一眼を持って歩く体力が無くなった時の終活カメラはこういうタイプのプレミアムコンデジにしようかと思った今年のランキング。初めて写真&カメラ関連商品だけでベスト5が埋まってしまったという結果、いかがでしたでしょうか。(笑)

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2022年8月18日 (木)

互換バッテリー、消耗早すぎでアカンがな。

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過去に純正バッテリーが高くて手が出ないので互換バッテリーを購入したことや、純正品との価格差に疑問を感じたことを記事にしてました。一眼レフからミラーレスに乗り換えて、なおさらバッテリーの消耗の激しさを感じて書いた部分もありましたな。
ただし仕事では互換バッテリーを使ったことは一度もありません。それによってトラブルが起こって、仕事になりませんでしたなんてのは何の言い訳にもなりませんからね、責任もギャラも無い趣味の写真とは全く別次元。さらにお金を出すのは会社ですから自腹で買うわけではありません、出入りの機材業者に電話一本でOK。(笑)
もちろん純正品だから問題が起こらないという保証はありませんけど、カメラメーカーの認めていない物を仕事で使うのは姿勢としてどうかと思うわけで。なのであくまでも互換バッテリーは趣味の写真の上でのことです。ところがそのバッテリーに不調が表れてきたのですな。
現在使っている互換バッテリーは定評のあるロワジャパンさんが販売している物を6個、このうち1個は膨張してカメラへの出し入れ時に引っかかり感が出てきたので使うのを止めました。
デジカメ用バッテリーの膨張はそういう仕様になっていて、想定範囲内だというのを以前調べて分かっていたのですけど、カメラから出てこなくなったらマズイと言うか、そんなのもう使えないでしょ。(笑)
で、最近残りの内の3個もやや膨らみを感じるようになってきたのですな。まだ出し入れで引っかかることはないのですけど、近い内に使えなくなると思います。さらにこの3個、満充電しても持たなくなってきていて、このひと月ぐらいで急に消耗が早くなって、丸一日持たなくなってしまったのですな。
オジサンが使っているバッテリーはカメラに付いてた純正品も互換バッテリーも含めて、購入順に番号シールを貼ってあって、その順番に使っているのですけど、調べたところ2018年の暮れに購入したのが不調になっていることが判明しました。
約3年半ですか、よく持ってるように見えますけど、純正バッテリーも順番に使っていたのでこの互換バッテリーだけを使いまくっていたわけではありません。なので使用回数を考えるとそんなに寿命が長くなかったというのが見えてきたわけで。
ところが純正バッテリーは膨張も不調も無いですし、持たなくなってるなって感じもしないですな、新品の頃より落ちていると思いますけど気が付かないぐらいの感じです。お値段高めの秘密は、この辺りの差にハッキリクッキリ表れていますな。(笑)
そうそう現役の頃、スタジオではカメラ1台につき予備の純正バッテリーを4個用意してもらってました。カメラに付いてるのと合わせて合計5個、最初EOS 5D MarkIIが4台でしたから20個あったわけですけど、スタジオでの13年間で廃棄処分になったバッテリーは1つも無かったのを思い出しました、持ちが悪くはなりましたけど、あれだけヘビーな使い方で、膨張や発火事故などのトラブルに見舞われたことも一切無く使い続けられたわけですから、そう考えると純正品の方が安全安心だし、実は安いってことになりますな。
ミラーレス機だから消耗が大きくて寿命が来るのも早かったのもあったでしょうけど、数年使い込んで見えてきた互換バッテリーの本当の姿、値打ちは激安価格だけだったのかと。なので互換バッテリーは今使ってるのがダメになったらもう買いませんよ。(笑)

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