レンズのこと

2024年9月 1日 (日)

迷ったらズームレンズは置いて行く。(笑)

写真&カメラファンの方なら撮影に出かけたり、旅行の際に持って行く機材の吟味は楽しい時間だと思います。行き先によって何をどんな風に撮ろうかなんてのを脳内シミュレーションしながら組み立てていくわけで。
このレンズは外せないなとかサブカメラも用意するかな、なんて欲張ったことを考えているとドンドン持ち出すものが増えていきます。それを持ち運ぶ自分の体力も考えておきませんと、写真を撮る前に力尽きてしまいますよ。(笑)
で、せっかく練りに練った撮影機材リストから引き算していくわけで。本当に必要か、それが無いと撮れないかを自問自答しながら過大評価している自分の腕前に本当に相応しい機材だけに落とし所を見つけるわけですな。(笑)
ま、こういう場合って大三元や小三元なんて呼ばれているズームレンズのセットをお持ちの方は悩む必要なんてないのでしょうけどね。
だけどズームレンズ3本も持って出るの大変じゃないすか?ホントに必要?持ち出してみたレンズの値打ちに見合った写真、ちゃんと撮れてます?ぶっちゃけ撮れてる人なんてほとんどいないと思うけどなぁ。(笑)
こういうこと言うと怒られちゃうかもしれませんけどね、いっぱいレンズを持って出ても意外とよく使うレンズとそうじゃないレンズってありますからね。
ズームレンズもそうでしょ、ズーム全域使ってるなんてまず無いと思いますよ。自分にしっくりくる焦点距離辺りでばかり撮ってたりしますからね。

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オジサンはAPS-Cで23mm、フルサイズ換算で35mmぐらいが好きなので、ズームレンズを使っててもこの辺りでばかり撮ってしまってますな。元々単焦点レンズが好きだからそうなってるのかもしれませんけど。(笑)
荷物が多かったりしてどうしても機材を減らしたい場面ってあると思います。数本のレンズを高倍率ズーム1本にするとかですな。
単焦点レンズとズームレンズのどちらかを選ばなくてはならない場合だと、単焦点レンズを置いといてズームレンズだけにするのが普通かと思いますけどね、単焦点レンズ好きなオジサンは逆。
ズームでかいし置いていくかって潔く捨て去り、ボディに単焦点レンズ付けっぱなしで出かけちゃいますな。
いちいちズームレンズに交換するのが面倒、ズームリングを回して構図を決めてるより、画角固定の単焦点レンズでサクサク前に出て撮り歩く方が、はるかに効率がいいのですな。
ズームレンズが悪いってわけじゃないですよ、オジサンはどっちって聞かれたらズームレンズにお留守番をしてもらうスタイルなだけですからね。
なので迷ったら気に入った単焦点レンズ一本勝負。暑いですからミニマムで高コスパな装備でお出かけが基本かと。(笑)

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2024年8月10日 (土)

お隣の国のレンズは、勢いがありますなぁ。

カメラやレンズの最新情報やウワサ情報を発信しているサイトは毎日の巡回コースにしておりますが、カメラよりもレンズのニュースが面白いなと感じています。特にお隣の中華レンズは次々に新製品を出してきて活気があるなぁって思いますな。
さらにこの1〜2年はAFレンズが急に増えたような気がします。少し前に見たニュースでAFレンズをリリースした中国メーカーは現時点で10社と出ていました、もはや主だった中国メーカーは参入済みということみたい。
国産メーカも負けじといろいろなレンズを出してきてますが、勢いの差と言いますか地味な感じがしますな、しかもお高いレンズが多くなったような気がします。高額な光学レンズって笑えねぇし買えねぇんですけどね。(笑)
情報発信サイトのコメント欄を見てみると、ハナから中華レンズは認めない人もいますし、国産メーカー製レンズとの差を細かく挙げて、まだまだ追いついてないなどと書いてる方もいますな。
品質だけでなく、アフターサービスまで含めて商品の値打ちだなんて意見も見ました。その気持全部分かりますよ。(笑)だけどオジサンは中華料理ぐらい中華レンズも好き、使ってみて良かったですからね。
一番最初に買ったのが「LAOWA 65mm F2.8 2x Ultra Macro APO」ってマクロレンズ。お家フォトやブツ撮りには欠かせないレンズですし、ダメ元で買ってみようかと。結果正解、十分すぎる写り具合でした。
数年後、焦点距離の短い「TTArtisan 40mm F2.8 MACRO」という激安レンズも買ってマクロ2本体制になりましたが大満足しています。
最初に買ったレンズの印象が良かったせいもあって、その後単焦点マニュアルフォーカスの激安中華レンズに次々手を出しましたが、どのレンズも気に入っています。

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国産優等生レンズと対局の、ダメなところと良いところが極端なのが面白いのですな。良く言えば個性的、悪く言えばクセ強レンズ。
すべての性能にオール5を望むユーザーには使えねぇヤツという評価かもしれませんが、オジサンはこの価格でこんなに楽しめるなんてと良い方に解釈してますよ。(笑)
中華レンズで最近気になっているのがティルト、シフト系レンズ。光軸を変化させて歪みやピント&被写界深度をコントロールするという特殊な仕組みを持ったレンズ。
高所から景色を撮る時に一部だけピントが来ているジオラマ風写真を見たことがある方も多いかと。実は建築写真で上すぼまりにならないように撮ったり、料理や商品イメージ写真で隅々までピントが来てるようにしたり、またその逆の背景ボケボケなんてのにも使われるのですな。
勤めていたスタジオにもキヤノンのTS-Eレンズが3本ありました。高価過ぎて個人で持つようなレンズじゃなかったのですけど、最近中華レンズでよく見かけます、しかもお手頃価格。
LAOWAから発表になった「CF 12-24mm F5.6 Zoom Shift」なんて広角ズームでシフトレンズという、国産メーカーからは絶対に出てこないようなものまであるという。なので興味津々なオジサン。(笑)
これだけ次々にそそるレンズを投入してくるってことは、勢いだけじゃなくて、交換レンズの世界にまだ埋まってないピースがたくさんあるってことですな。中華レンズはそこに刺さるレンズを即投入してくるわけですからホント目が離せませんよ。
国産メーカーレンズのようにまず価格に絶望してしまって、それ以上興味がわかないレンズとは違い、手が届く価格に面白いレンズが沢山ありますからねぇ。(笑)

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2024年5月26日 (日)

サヨナラしないぜ!XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS。

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5月16日にあったフジフィルムさんのX Summit SYDNEY 2024で発表された、新しい標準ズームレンズ「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」。
今までそのポジションを担ってきた「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」が4月の下旬に小売店で販売終了となってたので、その世代交代レンズとして発表されたのだと思いますな。

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前の「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」は発売が2012年とXマウント交換レンズとしては古参、新しいカメラの4000万画素センサーに対応するには力不足ということでしょうか。この度発表された新しいレンズは第五世代のXシリーズ用だそうですから高画素にも耐えうる描写性能なのでしょう。

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広角側もオジサンの好きな16mm始まりになりましたし、ズーム時にレンズ全長が変わらないインナーズーム方式なのも、とてもいいですな。ニューっと伸びるズームレンズって好きじゃないのよ。

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さらに重さも240gと最軽量だそうで、オジサンの写真ライフにはこれ1本あればすべて事足りる満足性能なのが分かりました。だけどオジサンズームレンズ派じゃないのよ、単焦点レンズが一番な人。(笑)
お値段は希望小売価格12万1,000円(税込)だって、高くて立派すぎる数字が眩しくて直視できませんな。

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ま、発売されても今の富士フィルムさんはいつも通り「予想を上回る注文をいただき…」で始まるお約束の常套句とともに発売後数日で受注停止、そのまま延々待たされるか買えないまま終了ってパターンでしょうから、運が良ければ買えるかもしれませんねぇってぐらいの薄~い購買意欲でアタマの片隅に置いておきますよ。(笑)

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で、このレンズのおかげで販売終了になってしまった「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」ですけどね、オジサンは今でもホント優れたズームレンズだと思っていますし、メインの単焦点レンズを補完してくれる使い勝手の良い相棒。なので我が家の防湿庫の中の「手放す気のない一軍レンズチーム」に居ます。(笑)

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2018年に富士フィルムさんのX-T20のレンズキットで買ったものですけど、正直言って出場率が高いわけではありません。普段は単焦点レンズばかりなので、一緒に持ち出しても使わずじまいだったりが多いのですな。だけど持ってると安心感があるわけで。
初めて使った時のことはハッキリ覚えてますよ。キットレンズの標準ズームでこの素晴らしい写り具合はナニ?って思いましたからね。それまで使ってたEOS KissのキットレンズEF-S 18-55mmF3.5-5.6ISとの差が有り過ぎといいますか、凄くシャープで驚いたわけで。これホントズームレンズ?って思いました。

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だけど悲しいことにキットレンズの運命でしょうか、その頃の中古カメラ屋さんでは、このレンズがずらりと並んでましたな。もっとお高いレンズに乗り換えた方々が手放したのでしょうか、このレンズばかりだったので見てて悲しくなりましたよ。
なので販売終了、次世代レンズ登場になったこのタイミングで忘れ去られないように記事にしてみました。もしこのまま世間から忘れ去られようと、オジサンは間違いのない1本としてボロボロになるまで使い続けますからね。掲載写真はもちろんコイツの仕事です。(笑)

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2024年4月 6日 (土)

フジのラインナップにあのレンズが。

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ひと月以上も前のことになりますけど、2月下旬に開催されたカメラと写真のワールドプレミアショー「CP+」で、富士フイルムさんが現在検討中の10本のXマウントレンズを紹介したというニュースをネットで見たのですな。
すでに現行単焦点レンズのラインナップが充実している富士フィルムさんですから、きっと超望遠レンズや高倍率ズームレンズばかり検討中なのだろうなって思ってたら、あっと驚く単焦点の23mmパンケーキレンズが4番目に挙がってました。
「ええええ〜」って感じ、まさかまさかの想定外どころか想定もできなかった展開にオジサン小躍りしましたな。(笑)
このブログでも口が酸っぱくなるぐらい「XF23mm F2 R WR」レンズがイチ推しなのを書いてきましたけど、これがパンケーキタイプの小型薄型レンズとして登場するなんて思っても見ませんでしたからね。(笑)
今や性能より価格と品薄で語られるカメラになってしまった「X100VI」の絶望高価格に、せめてこのレンズだけでもXマウント用交換レンズで発売されたらなぁと涙目で思ったオジサンにはまさしく降って湧いたような朗報。富士フィルムさん、こんな隠し玉はあきませんわ。(笑)
ともかくオジサンにはあの23mmレンズが全長の短く薄いパンケーキタイプで登場するってところがとても重要なので、開放F値がF2が無理ならF2.8でも全然OK牧場。F8に絞って街をサクサク撮り歩くオジサンのスタイルには明るい大口径が正義じゃないですから。
パンケーキレンズはそのコンパクトさが売りだと思っているので無理のない設計と言いますか、コンパクトさが失われるようなスペックにだけはしてほしくないなと思っておりますよ。(笑)
発売確定どころか正式発表もまだまだな現在検討中のシロモノですから、検討したけどやっぱりやめましたって事態もあり得るわけで、過度の期待はしないほうがイイとは思っておりますけど、やはり期待してしまいますなぁ。(笑)
もうね富士フィルムさんの方に向かって、なんとか発売してくださいってお祈りするしかありませんな。できればお求めしやすい価格でお願いしますよ。
更に絞りリングがついてて、シルバーとブラックが選べて、コンパクトさを犠牲にしないレンズフードを同梱していただければ何も文句は言いません。
発売されたとしたらXF27mm F2.8パンケーキレンズと同じぐらいの大きさになるだろうと勝手に想像して妄想膨らませ中。(笑)
出るのか出ないのか、発表・発売はいつ?って全く先の読めない状況ですけどね、来たるべき日のために今から軍資金調達をなんとかしなくてはなりませんなってコレが一番大変だったりします。(笑)

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2024年3月23日 (土)

APS-Cサイズセンサー向けオールドレンズは。(笑)

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オールドレンズ沼って言葉がありますな。ミラーレスカメラが主流になり、短いフランジバックを活かしたマウントアダプターが、各社から発売されてレンズ遊びの敷居が低くなりましたから「沼」に転落する方も増えたかと。(笑)
マウントアダプターという魔法の輪っかのおかげで、古今東西のオールド&クラシックレンズのみならず、写歴の長い方には今までの資産も活かせて一石二鳥なのも楽しいところ。

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そんなオールドレンズの世界で人気があるといいますか、ネットでもよくレビューを見かけるのが「ペンタックス スーパータクマー 55mm F1.8」。
1960年代のレンズですけど生産数が多かったからでしょうね、中古カメラ屋さんでもよく見かけますし、とてもリーズナブルな価格で買えるということで人気になったみたいですな。

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で、このレンズをフルサイズミラーレス機に装着すると画面の四隅までしっかりとオールドレンズの味わいを楽しめるのですけど、オジサンが使っているフジフィルムさんのXシリーズカメラはセンサーが小さいAPS-Cサイズなので焦点距離が約1.5倍に伸びてしまいますし、レンズの中心部分しか使えないことになります。
レンズのイメージサークルに対してセンサーサイズが小さいためそうなってしまうのですけどね。良く言えばレンズの描写の一番良いところだけを味わえるわけですけど、レンズ周辺部の描写の甘さや、周辺光量落ちなどの欠点も面白さとして楽しむとなるとできないわけで。そんな事情もあってオジサンが若い頃使っていたキャノンFDレンズは出番が減っています。(笑)

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解決策として「フォーカルレデューサーアダプター」という、縮小光学系の補正レンズが組み込まれたマウントアダプターを使うと、APS-C機でもフルサイズ相当で撮影できます。ただし補正レンズの性能に左右されますし、お値段がややお高いので、そこまでしてオールドレンズを活かすメリットを考えるとう〜んどうかなぁって考えてしまいますな。(笑)

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で、オジサンがお勧めしたいのがハーフサイズカメラのレンズ。ハーフサイズって35mmフルサイズ(36×24mm)を半分にした17〜18×24mmサイズなので、XマウントのAPS-Cセンサー15.6×23.5mmに近いのですな。つまり35mmフルサイズ用オールドレンズに比べてガチでレンズの素性と言いますか、良いところも悪いところも楽しめるわけで。
ただ選択肢は一つしかありません、カメラファンの方ならピンときたはず、ハーフサイズカメラ唯一の一眼レフだったオリンパスペンFシリーズ用のレンズですよ。

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オジサンの持っているのは38mm標準、20と25mmの広角、100mm望遠の4本。他にも発売されていたのですけど、今でも中古カメラ屋さんで見つけやすいのはこの4本かと。
特に「F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8」はよく見かけますしAPS-C機でオールドレンズを楽しむのにもってこいだと思っています。過去記事も書いてますからどうぞ。今回掲載の写真はすべてこの38mmで撮ったものを掲載しました。(笑)
リンクはこちら、
フィルム時代の名機「ペンF」のレンズ。
ペンFのF.Zuiko Auto-S 38mm F1.8の使い良さ。

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2024年3月17日 (日)

23ミリレンズと愉快な仲間たち。

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レンズ交換のできるカメラを使っていて、交換レンズの世界を楽しまない手はないと思っているので、気が付けばそれなりにレンズばかり増えてしまっています。(笑)
カメラボディーに関してはオジサンの撮るものに対してすでにオーバースペックなカメラばかりなので、全く使わない動画機能やら、色んな機能を満載してくれるより、写真を撮るためのもっと基本的なところを使いやすくしてくれればと思っているのですけど、メーカーの競争や業界の流れを見ているとそうはならないみたいですなぁ。
どんどん必要のない画素数アップや高性能&ややこしくなっているような気がしますよ。そういうのについていけなくなっているのも感じますしね。(笑)
今使っているのは富士フィルムさんのX-T30とX-S10ですが、アナログな操作感が気に入っているX-T30の方が圧倒的に出場率が高いですな。オジサンにはもう十分過ぎるカメラ、これにXF23mm F2 R WRレンズの組み合わせが最強装備。手にした感じも使い勝手も一番気に入っていますよ。
X-S10はボディー内手ぶれ補正があるのでクラシックレンズ専用機にしています。ただトータルな使い勝手が今どきの操作なので、昭和レトロなオジサンにはアナログなダイヤル操作のX-T30の方に軍配が上がるという。なので最近出番が少なくて防湿庫で休眠中。(笑)
で、交換レンズの話。少し前に「ガッツリ相棒レンズ、XF23mm F2 R WR。」って記事を書きましたけど、画角が肌に合うレンズってありますな。
XF23mm F2 R WRはフルサイズ換算で35mmなので、標準レンズよりほんの少し広角になりますけど、その辺りから標準域にかけての焦点距離のレンズってオジサン大好きなストライクゾーンなので気が付けばいっぱい増えてます。
正直言ってこれだけあってもまだまだ欲しい焦点距離なのですな。似たような焦点距離ばかりなんで?って思われるかもしれませんけどね、そうじゃないのよ。自分の目の延長と言いますか、ファインダーを覗いたときに楽しいレンズって、だいたい似たような焦点距離のが多くなってしまうってことなのですな。
更にクラシック&オールドな大衆カメラが好きだったので、そういうカメラに付いてるレンズってやや広角から標準域のレンズがほとんど。たくさん使ってきてその辺りの画角が染み付いてしまっているのもあると思います。(笑)
で、純正レンズは23、27、35mmがメイン。中華レンズは23、25、35mm。一眼レフでハーフサイズのオリンパスペンFの交換レンズ20、25、38mmに、自作といいますかオリンパスペンS、リコーキャディ、マミヤスケッチのジャンクから取り出して改造したレンズもありますからレンズ選びには事欠かないのですけど、一番の問題はまんべんなく使ってやれないことですかね。
えこひいきするわけじゃないですけど、出番の多いレンズとそうじゃないのがあります。まんべんなく使って、撮った写真で記事を書くってのが一番の解決方法なのですけどねぇ、うまくいきませんな。(笑)

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2024年3月 3日 (日)

ガッツリ相棒レンズ、XF23mm F2 R WR。

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使うほどにしっくり来るといいますか、自分の撮影スタイルのツボにはまって手放せなくなるレンズってありますな。
そのレンズでしか撮れないとか、コイツを使うといつもよりスゴイ写真が撮れるとかって神がかったのじゃなくて、もっと自然体でまるで目の延長のような感じのレンズ。
今見ているものと、そのレンズを通してみたものが自然に重なるとでも言いましょうか。うまく表現できないのですけど、街を歩きながらコレいいなって立ち止まってカメラを構えた時、思っている範囲がドンピシャでフレームに収まってるのが当たり前になってるレンズですね。
なのでズームレンズじゃなく単焦点レンズなのですけど、要するに画角が体に染み付くぐらい仲が良くなったレンズ。
どんな時でも持ち出しレンズの第一候補というか、手持ちレンズの中では一軍トップで、レンズ選びに迷ってもコレを持って出れば間違いないって絶対的信頼のあるレンズです。(笑)
オジサンの場合フジXマウントレンズ「XF23mm F2 R WR」がそれ。同じ焦点距離で開放F値がF1.4の明るいレンズもラインナップされていて、そっちが売れ筋といいますか主力なのでしょうね。富士フィルムさんのXマウントレンズ紹介ページも、力が入ってるのはF1.4レンズの方でF2レンズは扱いがショボくてその差歴然。(笑)
ま、明るいレンズや大口径って言葉はレンズ好きには魔法のワード。自分の腕前を顧みず皆さん飛びつくといいますか欲しがりますから、そっちをアピールするのは商売上当然かと思いますけど、ほとんどの方がF1.4なんて必要無いと思いますよ。本当にそれが必要だから買うというより、これを持ってて安心と自慢がしたいだけでしょ?(笑)
オジサンがF1.4じゃなくF2を選んだのはお金が無かったからじゃなく、普段の街歩きの写真ではF8に絞って撮ることが多くてF1.4なんて使うことが無いから。
そもそもフルサイズ換算で35mm相当のやや広角のレンズなので、F1.4だからといってすごくボケるわけでもキレイにボケるわけでもありませんし、ボケ具合って被写体との距離と背景との距離で大きく変わりますから、この焦点距離にF1.4の明るさはいらないのですな。本気で背景をぼかしたい時にはもっと長焦点のレンズを使いますよ。(笑)
それから暗い場所での撮影に明るいレンズが有利というのも過去のお作法、デジカメは高感度の撮影に強いという現実の前には、もはや前世紀の遺物的な写真常識かと。(笑)
さらに明るいレンズは大きく重たくなります。XF23mmレンズの場合、F1.4とF2で重さが2倍以上違いますから、街の写真のように歩いてナンボの撮影ですと機材の重さはそのまま足かせになってしまうわけで、持って出たレンズに機動力をそがれたら本末転倒。
ね?だんだんF1.4なんていらないなって気持ちになってきたでしょ。(笑)オジサンの希望としましてはF2.8になってもいいから、もっとコンパクトなパンケーキタイプの23mmレンズが出たらな〜って思ってます。
明るい大口径レンズが必ずしも正義じゃないですし、それをありがたがる風潮も何だかなぁってことですよ。(笑)

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2024年2月10日 (土)

レンズ選びは撮影スタイルに合わせて。

開放F値が明るいレンズをありがたがる傾向って昔からありますな。カメラ雑誌や今時でしたらネットや動画配信でしょうか、その良さや必要性をプロカメラマンが語ってたりするのを見てアマチュアが影響されるところなんて、今も昔も変わりませんからね。(笑)
オジサンの使っているフジXマウントレンズにも「神レンズ」なんて呼ばれているのがあります。35mmフルサイズでの標準レンズに相当する「XF35mm F1.4 R」。
フジフィルムさんのカメラを使いはじめてレンズを揃えようとした時、このレンズも当然候補に上がっていたのですけどオジサンがチョイスしたのは「XF35mm F2 R WR」でした。決してお金が無かったわけじゃありありませんよ。(笑)
開放F値がF1.4とF2のわずかな差ですし、大きさ重さもそんな極端に違うわけでもありませんけどね、オジサンの撮影スタイルに対してF1.4の必要性を感じなかったのですな。
長年街でスナップと言いますか街のアレコレを撮っていて、圧倒的に絞り込んで撮る場面が多いわけで。大体F8が基本でそこから状況に合わせて判断して撮るのが若い頃からのスタンダードになってます。(笑)
仕事で撮っていた時も同じで、取材など実際の撮影現場で絞り開放で使う場面てほとんど無かったのですな。お客様からのリクエストで意図的に背景をぼかして撮ったりもしましたけど、最終的に使われること無くボツって無駄カットになるという。
実は背景ボケボケ写真って広報誌やPR誌の紙面に掲載するには、そのボケ感がじゃましたりで、意外と潰しが効かず使いにくかったのですな。(笑)

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オジサンがメインで使っている16mm、23mm、35mmレンズはF1.4のものがラインナップされていますが選んだのはF2とF2.8のもの、これで不満を感じたことはありませんよ。
街歩きの写真はどれだけ歩き回れるかという機動力重視じゃないと続きませんから、たとえわずかであっても軽いレンズのほうがありがたいわけで。
明るいレンズは高性能で撮影の幅を広げてくれるから良い写真が撮れるのじゃないかと思いがちですけどね、お値段も高くなりますし、数本まとめて持って出るとなるとその大きさ重さも馬鹿になりません。結果的にじわじわ行動力を削がれます。
若い頃なら機材の重さなんて平気でしたけど、この歳になると細く長く写真とお付き合いするスタイルに変わってきますからその辺りも考えてチョイス。レンズもカメラも小型軽量なミニマムな機材が街歩きにはちょうどいいのですな。
機材がミニマムだからといって写真までミニマムにはなりませんよ。(笑)なので自分の撮影スタイルと普段撮るものにあわせてじっくり選ぶのがよろしいかと。
長年写真を楽しんでおられる方は、たくさんレンズをお持ちだと思います。欲しくなって揃えていって気が付けばエライ本数。この際本当に必要なのかじっくり吟味、少数精鋭の一軍レンズだけにして他は手放すのはいかがでしょうか。
余分な贅肉を落としてスッキリ軽快に楽しむ写真ライフ。足りないところは自分の足で稼ぐのが健康にもよろしいかと。(笑)

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2024年1月14日 (日)

XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZの使い道。

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富士フィルムさんのXマウントレンズの中で、この「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」は名前に「XC」が付いているのでいわゆる廉価版のレンズってポジションだそうです。
見た目もプラスチック使いまくりで、決して高級感があるわけではないのですけど、写りに関しては手を抜いてないなってのがオジサンの印象と見解。
だけど単焦点レンズがメインで、マニュアルフォーカスのクラシックレンズや中華レンズのような「昔ながらのレンズ」の操作感と言いますか、撮影作法に馴染んでいて、そんなのが楽しいと感じるオジサンにとっては、使い勝手の部分がちょいとばかり馴染めなくてメインで持って出ることは無いのですな。
一番の問題点と言いますか使い勝手で戸惑うところはパワーズーム。手動でズームリングを回すタイプじゃなくて、その部分が電気仕掛けになってるという。なのでズームリングを回すとワンテンポ遅れてジワ〜って感じでズームしてくれるのですけど、思ったところで止めるのが至難の業でイラッときます。
要は慣れの問題ですし、このレンズしか持ってなかったらこれが普通になってたと思います。だけど他のレンズと併用していると、飛び抜けてここの使い勝手の悪さが目立つという結末。
電動じゃなく手動ズームのバージョンが出てたら、間違いなくそっちを選びましたな。さらに行ったり来たりズームするだけでバッテリー消耗してしまうのもバツな部分。(笑)
面白いと言いますか、このレンズの特徴でありこれは使えるなって部分は、広角側の焦点距離が15mm始まりでその際にレンズ先端から5cmまで寄れるところ。現実には広角レンズでの撮影で5cmまで寄るシーンはまずありませんけど、引き場のない場所で普通に15mmの広角レンズとして使えるところが◎。
しかもズームレンズでありながら小型で、たった135gと実に軽い。メインの装備にプラスしてバッグに忍ばせておくのがオジサンのスタイルになってます。
ズームレンズとしてでなく15mmの広角レンズを予備に持ち歩いていると考えると、コスパ最高のレンズと言えるでしょうな。街歩きの写真ではF8〜11に絞って使うことが多いので開放F値がF3.5〜5.6と暗いのも気になりませんし、写りに関しても今時の国産レンズですから優秀すぎるぐらいで問題無し。(笑)
とはいえ普段は単焦点レンズの「XF16mm F2.8 R WR」が活躍してますから、出場率はそんなに高くありませんけどね。
元々X-T30を買い増しした時に、ボディーだけの価格にたった2万円プラスでダブルズームキットになるというお得感に負けて買ったもの。我が家のレンズの中でそんなに重要なポジションにはいませんけど、あれば便利ってところがこのレンズの値打ちなのかもしれません。(笑)

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2023年12月 3日 (日)

レンズのデザイン今昔。

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今どきのレンズってほぼ指を添えるだけのモノになってますな。オートフォーカスのお陰でピントリングをグリグリ回すなんてことがなくなってますからね。せいぜいズームレンズのズームリングが一番良く操作する部分だと思います。
それと色んなスイッチが付いてるのが今どきのレンズかと。超望遠レンズなんてスイッチ類がいっぱい並んでますな、ハイどうぞって渡されてもオジサンには使いこなせそうにありませんよ。(笑)
そんな昭和レトロ&ビンテージなオジサンは昔の一眼レフ用レンズをマウントアダプターで楽しんでたりするわけですけど、そういう古いレンズを見ていると、レンズのデザインと言いますか流行も時代とともに変化して来たのを実感します。
どういうものか今どきのレンズって車のデザインと同じ感じがして、わざと似せてるわけじゃないでしょうけど、どこのメーカーのも、なんだかよく似てるなって思えるレンズが多いような気がします。メーカーロゴを隠して渡されたら多分分からないでしょうな。(笑)
共通点と言いますか似てるところは、なんと言いますか凹凸が少なくて、ピントやズームリングの滑り止めの模様も間隔の狭いストライプパターンが多いような印象がありますね。
昔のレンズに比べてありえないぐらい高性能なレンズばかりなのに見た目はシンプルでスマート、仕事のできるイケメンって感じかと。そうですなぁ、関西人的に言いますと「シュッとしてはる」レンズって感じでしょうか。そういうのが今の時代のデザインなのでしょうね。(笑)
そういえば1960年代のトプコン(東京光学)の一眼レフカメラ用レンズのピントリングは、今どきのレンズと同じストライプパターン。当時はかなり進んだデザインだったのじゃないかと思いますね、今見てもカッコイイ。歴史はと言いますかデザインは繰り返すのでしょうか。(笑)

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で、オジサンがカメラに興味を持った1970年代中頃は、すでに日本の一眼レフカメラが世界を席巻してましたから、各社一眼レフカメラのシステムが大黒柱だった時代、当時キャノンAE-1を使っていたのでレンズはFDレンズ。
マウント部分を銀色のリングで締め付けるというスピゴットマウントタイプでした。正直なところ使い勝手はバヨネットマウントタイプに比べて悪かったのですけど、レンズ根本のシルバーリングがアクセントになってカッコイイと思ってましたよ。のちにココを改良したNewFDシリーズになって、バヨネットマウントタイプと同じ使い勝手になり、このリングは無くなってしまいましたな。(笑)
ピントリングってレンズの印象や使い勝手を決定する重要な部分かと。1960年代頃から滑り止めパターンの付いた合成ゴムを接着する方法になったそうですけど、それ以前はローレット加工と言って金属のピントリングにパターンを彫っていたそうです。

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古いニッコールやロッコールレンズで記憶にある方も多いかと、滑り止めストライプと何もない部分が交互に彫ってあるやつね。オジサンの持ってるのではオリンパスペンFの交換レンズがそのデザイン。使い込んではげてくるとカッコイイのよ。(笑)
で、コシナさんのクラシックテイストのレンズってこの雰囲気を現代の高性能レンズに再現、見てるだけで美しいですな、でも先立つものがありませんのでね、見てるだけ。(笑)

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