レンズのこと

2023年3月19日 (日)

レンズの元気が、明日への活力。(笑)

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一眼レフからミラーレスへと流れが変わって、スゴク元気がいいなって思うのが交換レンズ界隈。次から次へと面白いレンズを発売して、攻めてる感じがする中国や韓国のメーカーは勢いを感じますなって思ってたら、国産メーカーも次々魅力的なレンズを投入してきてますな。
富士フィルムさんもソニーさんのように、ライセンス契約したレンズ専業メーカーにマウント情報の開示をした途端、一気にレンズが増えましたからね。レンズメーカー各社の新製品発表のニュースが楽しかったですな、お金があれば全部買って使ってみたいって思いましたよ。(笑)
そうそうニュースで見たのですけど、CP+2023でコシナさんが「NOKTON 50mm F1 Aspherical 」ってレンズを参考出品してましたな、なんとキヤノンRFマウント用だって。
マウント形状と通信に関する情報を得て開発したそうで、あのキヤノンさんがレンズメーカーに情報開示した事自体がちょっと信じられませんでしたよ、絶対無いって思ってましたから。
そういえばコシナさんはフォクトレンダーブランドでニコンさんのZマウントレンズも出してて、製品情報サイトには「本製品は、株式会社ニコンとのライセンス契約の下、開発・製造されています。」って出てますな。
ニコンさんが開示したので、対抗してキヤノンさんも開示したのでしょうか。(笑)その辺りの大人の事情は分かりませんけど、ミラーレスカメラが主流になって変わってきたのでしょう。
写真を撮る道具の首位はスマホが圧倒的な時代、わざわざカメラを持つのはプロとこだわりのある方や趣味人ですから、魅力的なレンズの選択肢が増えることは、業界全体の魅力にもつながると思いますのでね、じゃんじゃん楽しいレンズを出してほしいですな。(笑)
オジサンも富士フィルムさんのミラーレスカメラを使いだしてレンズがホントに増えました。コスパ最高のお安いお隣の国のレンズばかり買ってて、内需拡大や地産地消に貢献できてないのが心苦しいのですけど、レンズ交換式のカメラをお使いの方は、これだけ魅力的なレンズが増えて選び放題な今こそ、お気に入りの1本を見つけてほしいのですな。
普段ズームレンズばかりの方は単焦点レンズをチョイスするとか、色んな場面で万能感のあるマクロレンズを加えて撮れる写真の幅を広げるとか。
ちなみにオジサンは普段単焦点レンズばかりなので、タムロンさんの「18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD」ってズームレンズを使ってみたいですな、こんな高倍率のズームレンズって使ったことがないので、どうなのかってところを知りたいわけで。
トキナーさんのミラーレンズ「SZ 600mm PRO Reflex F8 MF CF」や「SZ 900mm PRO Reflex F11 MF CF」ってのも面白そう。何を撮るかよりコンパクトな超望遠ってところに興味がありますね。(笑)
さて今年はどんなレンズが出てくるのでしょうか。できることなら高性能より個性的なレンズを希望しますよ。

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2023年2月 4日 (土)

撮れないを無くす、困った時の標準ズーム頼み。(笑)

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昨年は単焦点レンズの持ち出し率が高くて、特にマニュアルフォーカスのレンズをよく使ってましたな。地元駅前の再開発など、街の景色がどんどん様変わりする様子を撮り歩いていたわけですけど、そういう場面では単焦点レンズが必ずしもベストってわけではないのですな。
「この画角はオレの視線の延長」なんてカッコつけても、どうしても引き場がなくて画面に収められなかったり、もう少しアップで撮りたくても焦点距離が届かなかったりする場面があるわけで。
単焦点レンズですと、撮りたいものを画面に収めるために自分が動かなくてはなりませんから、狭い路地、もうこれ以上後ろに下がれない場面で、もっとワイドなレンズを持ってくりゃ良かったなんて後悔したり。
出かける先が何度もウロウロしたことのある場所なら、様子が分かっているのですけど、一度も訪れたことのない場所で、レンズのチョイスを誤ってしまうと最悪。今はグーグルストリートビューで調べられますから、ある程度は事前に様子を知ることは出来ますけど、アレって情報が最新じゃないですからね。もう無くなった古い建物がまだ写ってたりしますから、全面的に信用できるわけではありませんのであくまでも参考。(笑)
なので、せっかく出かけて思い通りに撮れなかった原因がレンズの選択ミスなんてことが無いように、足りない焦点距離を補完する意味で、標準ズームレンズをバッグに忍ばせるようになりました。
持って出たからといって必ずしも使うわけではありませんが、バッグに入ってるってところが安心なわけで。気持ちとしては持てるだけ単焦点レンズを持って出たいのですけど、現実的ではありませんしねぇ。その辺りどうしても単焦点レンズでなきゃってほど、こだわるつもりはありませんよ、臨機応変、自由自在。(笑)
持って出るのは「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」か「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」で、どちらもズームレンズとは思えない写りの優等生なのが気に入ってます。特に「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」はズームが電気仕掛けだし、マウントまでプラスチックで高級感はありませんが15mm始まりなところが◎、35mm換算で約23mmの広角なので狭い場所で威力発揮。

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もう一本の「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」は安心安定の描写で頼れる一本、昨年11月でしたか、シグマさんからこのレンズの対抗馬になりそうな「18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary」ってレンズが出ましたな。F値が2.8通しでありながらコンパクト、手ぶれ補正非搭載なのが惜しいですけど人気みたいですな。
ま、最初から標準ズームレンズだけで撮り歩けば済むと言えば済むわけで、わざわざ面倒くさいことをって思いますけど、標準ズームレンズ1本追加で、単焦点レンズがより楽しくなればコレもありかなって思います。(笑)

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2023年1月22日 (日)

冬はオートフォーカスに限る。(笑)

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もうね、寒すぎて冷たい金属鏡胴のマニュアルフォーカスレンズなんて使ってられませんな。指先の感覚が無くなりますし、ガタガタ震えながら撮ってると、ボディー内手ブレ補正も追いつかないかもしれませんからね。(笑)
杖歩行なので、どうしても左手は杖をつくのに外気に触れているわけで、手が冷たくなるのですな。何だかねぇ手先や足先が冷たいと余計寒く感じるでしょ。ポケットには白金カイロ入れてて時々手を温めますけど、冷え切ってると効果がありませんな、全然温もらない。手袋はカメラの操作がやりにくくなるので好きじゃないですしねぇ。
杖を持って冷え切った左手でマニュアルフォーカスレンズの冷たいピントリングをグリグリ回すのって、震えが来てまともにピントが合いませんよ。(笑)
なので最近はオートフォーカスな純正レンズの出番が急上昇中、もうオジサン無理はしません。X-S10に付けるとボディー内手ブレ補正と相まって右手だけで写真が撮れますからね。ただし良い子の皆さんは真似しちゃいけませんよ。コレはあくまでイレギュラーな構え方。写真の基本、カメラはちゃんと右手でグリップを掴み、左手でカメラ底面とレンズの下を支えて撮りましょうね。(笑)
だけど何ですな、コンパクトカメラみたいに片手でパッと撮ってもピントバッチリだしブレてないし。オートフォーカスと手ブレ補正のおかげと言いますか、まさに最新テクノロジーさまさまですよ。おかげでヘタレなオジサンの写真ライフも伸びているわけで。(笑)
もちろんオートフォーカスな純正レンズと言っても単焦点レンズに限ります、ズームレンズはズーム操作があるので片手でパシャってわけに行きませんからね、それにデカイですし。
一番良く使っているXF23mm F2 R WRを筆頭にXF27mm F2.8、XF35mm F2 R WRの3本がスタメン。特にXF27mm F2.8はパンケーキレンズなので、全長が短く薄くて付けてる感じがしないのがイイところ、サクサク片手で撮り歩けますな。
寒いんだからお家でじっとしてなさいよって言われても、写真&カメラ好きはカメラ持って出かけちゃいますから止めるのは無理、何だかんだ文句を言いながらも写真だけは撮り続けてる人種。
他のことは続かなくても写真はなぜか続いててずっと撮ってますというか、何かあればまず写真撮らなくちゃなおバカですから、こんな季節でも寒さこらえて撮ってます。(笑)
今まで撮った写真を振り返ると、意外なことに冬場に撮った写真の方が多かったりするのですな。寒い寒いとぼやきつつ名作が生まれやすい季節なのかもしれません。(笑)

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2023年1月21日 (土)

XF27mm F2.8の代用キャップにリアキャップ。

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富士フィルムさんのXマウントレンズの中では一番全長の短い、いわゆるパンケーキレンズと呼ばれているXF27mm F2.8。現行品は防塵防滴に絞りリングの付いた2代目のXF27mmF2.8 R WR、オジサンの持ってるのは初代。
使っているカメラボディーが防塵防滴じゃないので、そこはそそられなかったのですけど、絞りリングはそそられましたな、ボディーのダイヤルグリグリよりレンズのリングをカチカチする方がオジサンには使い勝手がいいので、できることなら買い替えたかったのですけどねぇ、色々厳しい事情がございまして。
光学系は初代も2代目も同じということで、描写が同じで使い勝手のみの差ということになりますな。なのでこのまま初代を使い倒しますよ。(笑)
このレンズ、元々初代は専用レンズフードが用意されてなかったのですな、ところが2代目になってフジツボ型の専用フードが発売され、初代にも使えるということで購入するつもりが、同じ考えの方が多かったのでしょうか、しばらく供給不足になってたみたい、大手カメラ量販店でも品切れてましたからね。
ま、無事購入して使っておりますが、専用フードを付けた状態では、初代に付いてたレンズキャップは使えません、かぶせ式の専用キャップじゃないとダメ。だけどこのかぶせ式キャップ、柔らかいビニール製だそうで、わざわざ買うほどのものかなぁって思っちゃったのですな、ビニール製のキャップって内側の突起で止めるタイプが多くて、使っているうちにユルユルになりますからね。
で、たまたまネットを徘徊していて見つけたのが、キットレンズXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZのリヤキャップが代用できるというもの。キットレンズなのでコストダウンしているのでしょうか、通常のリアキャップとは違うチープな白いキャップなのですな。

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で、コレがなぜかぴったりサイズ、リアキャップをフロントキャップに代用するわけですし、白いビニール製なので付けた見た目は違和感ありまくりですけど、実用としては問題なし。
そもそもレンズキャップなんてレンズ保護ができればいいのですからカッコつける必要もありません、オジサンの場合長年の癖で、レンズフードをきちんと付けてりゃ、キャップしないでカメラバッグに放り込むこともありますからね、それで傷になったりは一度もありませんし。(笑)
ま、とりあえずキャップとしての役目がリアからフロントに変わっただけってことですな。どちらもレンズ保護に変わりはありません。ユルユルになって役に立たなくなったらまたその時に代用品を考えますよ、中古カメラ屋さんのジャンクコーナーで見つけておくのもいいかもしれませんな。

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2023年1月15日 (日)

国内メーカーでは出てこないレンズをお隣の国から。

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フジXマウントレンズの中で、XF23mm F2 R WRとXF27mm F2.8、XF35mm F2 R WRが一番良く使っている主力レンズトリオなので、その辺りと近い焦点距離のレンズってなんぼあっても困りませんよ。
なので一昨年、銘匠光学さんのTTArtisan 35mm F1.4って激安マニュアルレンズを買ってしまって、すっかり楽しくなって、昨年はTTArtisan 23mm F1.4、25mm F2、40mm F2.8 MACROの3本を買ってしまったのですけど、そうしたらX-T5と一緒に富士フィルムさんからXF30mmF2.8 R LM WR Macroってレンズが出ちゃいましたな。
焦点距離もそそりますし、オジサン大好きなマクロレンズってことで心が動いたのですけど、動かせる財布がなくてねぇ。
コレを書いてる時点で価格comの最安値が79,200円だって、持ってるTTArtisanレンズ4本全部の合計金額が46,170円ですから中華レンズの安さに改めてビックリ。(笑)だけどどうしてこんな低価格でレンズが作れるのって思いますな、ホント儲け出てるの?
で、4本のTTArtisanレンズの内、マクロレンズは物撮り用に使ってますけど残り3本は街歩き専門、気に入った順番は35mm F1.4C、25mm F2、23mm F1.4ってなぜか値段の安い順になっちゃいましたな、あくまでも偶然ですからね、写りの良さで選んだらこの順番になりました。(笑)
共通するのは逆光に弱い、絞り開放での描写の甘さと周辺減光。だけどこれが個性と言いますか面白い部分でもあるわけで。現代のレンズなのに1970〜80年代の国産交換レンズより、癖と劣る部分のある写り具合を、どれだけ面白がれるかどうかが楽しさの分かれ目でしょうな。(笑)
一体どれだけレンズを発売するのってぐらい、勢いが止まらない銘匠光学さんのTTArtisanブランドのレンズ。富士フィルムさんの純正レンズXF27mm F2.8に勝負を仕掛けてきたような、AF 27mm f/2.8 Cはオートフォーカスで2万円代半ばの価格ですし。
Tilt 50mm F1.4って特殊レンズの部類に入るティルトレンズが3万円代半ばで登場して驚いていたら、他にも新しくティルト・シフト対応の2倍マクロレンズを準備中?ってニュースも流れましたな。そうかと思えば35mm F0.95 Cって大口径の明るいレンズも3万円台で。
フジXマウントで使えるレンズだけでも、これだけ次から次へと出してこられると、いくら安くてもとても買ってられません。(笑)
国内メーカーや純正レンズのラインナップにまず登場する可能性の低いと言いますか、ほぼ無いようなレンズを次々出してくるので注目してしまうわけで。
せっかくレンズ交換のできるカメラを持ってるのなら、色々レンズを楽しまなければ損、だけど純正&国産レンズはお高いですからね。TTArtisanだけでなく安くて面白いレンズが揃っているのがお隣の国って考えると、選択肢の一つになるかと思いますよ。(笑)

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2022年12月29日 (木)

2022年、お買い物ランキングベスト5

毎年恒例の年末記事、今年一年のお買い物を振り返るランキングベスト5。ランキング外にも結構色々お買い物してたのですけど、選ぶ基準はオジサンが使ってみて、しみじみ買って良かったって思える物なので、そこまでのオーラがないものはハズレと言うか落選。
気に入って買ったものばかりなので悪いわけじゃないのですよ、今一歩届かずだっただけ。(笑)
それでは参りましょう、まずは第5位から「細OBIストラップ 極青(きわめてあお)」

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これマップカメラさんのオリジナルカメラストラップで、厚みがあってしっかりしているのに柔らかいというシロモノ。柔道の帯のような感触とでも言いましょうかイイのですな。復刻しますってニュースを夏に見て、即注文してました。購入時のお値段税込3,680円也、もっと安ければ手持ちカメラのを全部これに取り替えたいのですけどねぇ。(笑)
続いて第4位「TTArtisan 40mm F2.8 MACRO」

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お馴染み中国「銘匠光学」さんの激安マクロレンズ。見た目と言うかデザインはカッコ良く無いし、ピント合わせは手動で、回すとレンズ先端がニューっと伸びて昔のマクロレンズみたいですけど、35mm換算で約60mmと、お家でテーブルフォトには使い勝手が良く、このブログ掲載のブツ撮りやシーン撮影に地味に大活躍しているという。
これで購入時価格税込み13,950円ですからね、こんな値段でマクロレンズは普通買えませんってことでランクインしました。(笑)
で、第3位も「TTArtisanの25mm F2」ってレンズ。

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11月に購入時価格税込9,000円で買って、すっかり気に入って使いまくってますよ。使用期間が全然短いのにランクインしたのは、それだけコスパ最高のレンズだから、このレンズ撮ってて楽しいのよ、コレすごく大事なところかと。
使いもしない機能や性能ばかり追いかけた挙げ句、デカイ重い高いに、さらに供給不足で買えない国産メーカーのカメラやレンズを横目で見つつ、安くて自分でピント合わせも出来て楽しい写真ライフに最強のお供になりました。(笑)
さて第2位はSUNWAYFOTO(サンウェイフォト)のギア雲台「GH-PRO Ⅱ」

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中国深センにある会社で、購入時価格税込み19,980円とギア雲台としては激安かと。ギア雲台ってカメラの微妙な位置決めがギアの動きで調整できるタイプの雲台。ブツ撮りには欠かせないモノなのですけど、個人で持つにはチョット。ただ便利さは知っていたので値段に負けて購入。
大正解でした、もう後戻り出来ませんな。お家フォトが格段に効率アップしましたからね。元々買う予定に無かったアレが1位じゃなかったら、このギア雲台が堂々のトップだったと思います。(笑)
さて本年度堂々の第1位は言わずもがなのアレ、富士フィルムさんのXシリーズプレミアムコンパクトカメラ「XF10」

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家内のカメラ選びのどんでん返しでリファービッシュ品を購入してしまったと言う、買うまでのドタバタがドラマ、買ってからの楽しさもドラマな訳ありカメラを1位にしました。
スペック的にはリコーGRにとても近く、APS-CのセンサーにFUJINON 18.5mm F2.8(35ミリ換算28mm)の単焦点レンズがなかなか渋い、家内にはもったいないカメラなのですけどね。(笑)オジサンもガッツリ使わせてもらって、こう言うジャンルのカメラに目覚めましたよ。思った以上に良いなと。
なのでもっとヨボヨボのジジイになって、ミラーレス一眼を持って歩く体力が無くなった時の終活カメラはこういうタイプのプレミアムコンデジにしようかと思った今年のランキング。初めて写真&カメラ関連商品だけでベスト5が埋まってしまったという結果、いかがでしたでしょうか。(笑)

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2022年12月18日 (日)

そうか、絞り羽根の枚数が違うんや。(笑)

オートフォーカスじゃないけれど魅力的な単焦点レンズが激安で買える中華マニュアルレンズは、レンズの楽しみの幅を広げてくれたと言っても過言ではないかと。確かにコスパ最高といいますか、この値段で作れることに驚きましたし、買ってみようかって思えますからね。
ただ問題と言うかクセもあって、オジサンが使ってきたレンズで言うとまず逆光での弱さ、条件によってはフレアやゴーストが盛大にでますし、全体にコントラストがガクッと低下する場面もありました。絞り込んでも改善しないので内面反射などの対策が甘いのかなって気がします。
それと開放での画面周辺部分の画質低下、レンズによってはまともに結像してないぐらいひどいのですけど、味わいとして見てみると、今時の国産レンズでは絶対に体験できない事例でもあるわけで。
ま、絞り込むと十分シャープで現代のレンズって感じですから、大らか過ぎるぐらいの心を持って使うのが正解かと。お値段を考えると文句は出ませんよ。(笑)
何度か書いておりますが、中華レンズを使ってみて改めて国産オールドレンズの実力に気が付きましたな、実にいい写りをしますからね。ただ残念なのは、オジサンが持ってるレンズって、オートフォーカスが出てくる前の一眼レフの交換レンズが多くて、お金の無かった若い頃に買ったものなので高級レンズは皆無。
そんなのと中華マニュアルレンズを見比べてて気が付いたのが絞り羽根の枚数。中華レンズは9枚~11枚なのに、一眼レフ用オールドレンズは5枚~6枚のものばかりでした、お高いものは7枚~9枚だったようですけどね。これだけ差があると絞り開放でのボケ味や、点光源撮影時の光条に明らかな違いが出そうですな。

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今のカメラはボディーとレンズが電気的に通信してコントロールしていますけど、そうじゃなかった昔は機械的にやり取りしていたので、レンズから出たレバーやピンでボディーに情報が伝えられる仕組みになってました。
で、レンズの開放絞りでの明るいファインダー状態でピント合わせをし、シャッターを切った瞬間ボディー側から所定の絞り値までバネなどの力で絞り込んでいたのですな。なので絞り羽根も枚数が少ないほうが負荷が少なくなって動かしやすいわけで、低価格レンズにとってはコストダウンの意味もあったかと。
若い頃、実際の撮影ではF8ぐらいに絞り込むことが多かったので気にしたことはなかったですな。背景をぼかすのが流行った時代ではなかったですしね。(笑)

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2022年12月11日 (日)

ペンFのF.Zuiko Auto-S 38mm F1.8の使い良さ。

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ハーフサイズカメラ唯一の一眼レフ「オリンパス ペンF」シリーズのレンズをミラーレス一眼で使おう企画、今回は一番たくさん出回ったと思われる標準レンズ「F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8」で街歩きをしてきました。
このレンズ、ペンFボディーに付いた状態で中古カメラ屋さんで良く見かけますし、レンズ単体でもまだ見つけやすいレンズだと思います。

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35mm換算で約55mm、開放絞りF1.8と明るいのですが、絞り羽根は5枚なのでボケ方はそんなに美しいとは思いませんでしたな。だけどオジサンの手持ちのペンFレンズの中では一番全長が短く、クラシックな見た目のX-T30に付けると実にしっくりきます。
作りの良さもあって使い勝手は良く、マニュアルフォーカスアシストでピント合わせをすると、ヤマが掴みやすくてモタモタせずに合わせられますしね。なのでオートフォーカスが当たり前の時代に、あえて自分でピント合わせをすることが楽しくなるレンズですと褒めておきましょうか。(笑)

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で、その写り具合ですけどね、収差も少なく解像感もあって、開放から安心して使えます。この辺りオジサンが今までに紹介してきた、描写の落差が顕著な激安中華レンズとは真逆、安心安定の高画質を、どんな絞り値でもどうぞって感じが頼もしかったりします。(笑)古いレンズですけど国産レンズの底力を感じますな。

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何度か書いてますけど、ハーフサイズ用のレンズって、フォーマットサイズが近いAPS-Cセンサーのミラーレス一眼で使うと相性がいいのでレンズの味わいをフルに楽しめます。このF.Zuiko Auto-S 38mm F1.8も普段使っているXF35mm F2 R WRと画角が近くて使いやすい。
一番良く使うXF23mm F2 R WRと比べると、街の雰囲気や全体を撮るより、部分を採集するって感じになりますけど、やや離れたところから全体を撮ると望遠レンズ的に、寄って撮ると広角レンズ的に撮れるのが標準レンズの面白さですから、撮りがいはありますね、実に軽快に撮り歩けましたよ。(笑)

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単焦点レンズの良いところは、しばらく撮り歩くと画角が身に付いて、撮影スタンスが決まるところ。この辺りでカメラを構えればこれぐらいの範囲が撮れるってのが分かるようになります。撮るものを見る目が育つとでも言いましょうか。
ココって思った立ち位置からカメラを構えて、一発で撮りたい範囲が決まると気分がいいですよ、イイ仕事してるなぁって感じがします。(笑)

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久々に持ち出しましたけど、もっと使ってやらなくちゃって思いました。フィルムシミュレーションをクラシックネガに設定して、遠い昔の「あの頃の写真」の雰囲気で撮っても面白いかもしれませんな。(笑)

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2022年12月 3日 (土)

TTArtisan 25mm F2って実際どうなのよ。(笑)

テスト撮影って普段撮る写真とは実際のところ随分違いますからあくまでもテスト、レンズに不幸な試練を与えているだけかもしれません、なので実際の使用感をレポートってわけで今回掲載の写真はすべてこのTTArtisan 25mm F2で撮ったものです。(笑)

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オジサンはクラシック&オールドカメラやレンズを長年楽しんできましたのでダメダメは個性、クセは味わいだと思うようになりました、これは中華レンズに対しても同じ。写りが良いに越したことはないですけど、撮ってて楽しいってのがキホンの写真&カメラライフですからどんなレンズも実は大好き。(笑)

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で、さっそくガンガン撮ってるTTArtisan 25mm F2レンズ、何でしょうね、今まで使ってきたTTArtisanブランドのレンズ4本の中では、一番写真を撮りたいって気分にさせてくれるレンズかと。
ボディーに装着した時の感じといいますか、カメラを構えた時のこのレンズの大きさとデザインですな。何だかすごくしっくりきます。小型ボディーのX-T30やX-S10で使っているからでしょうか、さほど手の大きくないオジサンにはピタッと来るのですな。

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さらに金属製なので見た目の安っぽさもありません、昔のレンズに雰囲気を似せただけでプラスチック使いまくりの某社スペシャルエディションレンズよりも遥か〜に高級感がありますよ。(笑)

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装着時マウント面からのレンズの出っ張りは実測で3cm(FUJI Xマウント用)でした、なのでちょっとパンケーキレンズっぽいのもカッコいいところ。
絞りリングがレンズ先端にあるのでクラシックな雰囲気、操作するとコトコトした弱いクリック感があります。ピントリングはしっとりした抵抗感のある回転で実に良い操作感なのですけど、レンズ全長が短いので最初絞りリングと一緒に回してしまったりしました。けどすぐに慣れますな、ちゃんと区別して操作できますよ。

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使っていて楽しいですし、使い勝手も良いのですけど、マニュアルフォーカスのレンズですから、ピント合わせはアシスト機能や拡大表示を使ってシビアに合わせないといけません。
前回記事で絞りF11が省略されているのは問題って書きましたけど実質F8がベスト、F5.6もいいですな。回析現象の影響を受けにくいと感じたのでF16に絞ってもイイかも。なので使っているうちにF11が無いのが気にならなくなりました。(笑)
さらに開放絞りF2では、中心部分以外の描写は甘く、画面四隅が暗くなる周辺減光がしっかり出ますがF2.8で改善、F4〜F8とどんどん描写は良くなっていきますね。オジサン的にはF8でピシッとピント合わせするとしっかりシャープな写りが、街歩きには丁度いいレンズだと思いました。

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このコンパクトさはまさに正義ですし、ホント実売9,000円のレンズにはとても見えない。同じTTArtisanの35mm F1.4Cと共に、このレンズは当たりでした。初めての中華レンズ入門にもオススメできるかと思いましたね、気になった方はぜひ。(笑)
このレンズの前の記事のリンクはこちらです。
 またレンズ買いました、TTArtisan 25mm F2 C。
 TTArtisan 25mm F2のエエとこ、アカンとこ。(笑)

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2022年11月26日 (土)

TTArtisan 25mm F2のエエとこ、アカンとこ。(笑)

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さっそくじゃんじゃん使っておりますよ。気に入ったレンズって撮ってて楽しいですな、だけど色々あって欠点といいますか先にアカンところを書いておきますね。(笑)
まず今まで使ってきたTTArtisanレンズ共通の、逆光での弱さはこのレンズも同じ。はっきりフレアやゴーストが出ますが、TTArtisan 23mm F1.4よりはずいぶんマシ。
下の写真は夕方に撮ったもので、左は画面に太陽が入ってませんがフレア出まくり、右は太陽が入っているのでフレアとゴーストがすごいことになってます。

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なのでこれを面白がれる方にはいいかもしれませんが、逆光撮影が多くてピシッとした描写を求める方には全くオススメできません。(笑)
次にピントリングの距離表示はオーバーインフ。無限遠(∞)と3m表記との間ぐらいが実際の無限遠(∞)です。なので表示を鵜呑みにすると、ピントが合ってない場面もありますから必ずファインダーや背面モニターで確認が必要ですな。
さらに前の記事でも書きましたが被写界深度目盛りはただの飾りで全く役に立ちません、焦点距離25mm(35mm換算約38mm)のAPS-C用レンズの被写界深度を調べてみればすぐ分かります。ま、今どきこの目盛りを使う方はいないでしょうけどね。(笑)
で、オジサン的には致命的と言いますか残念だったのが絞り、7枚羽根なのでボケ具合がってことじゃなく、絞りリングがレンズ先端にあるってことでもなく、ナントF11の表記もクリックも無いってところがモンダイ。
等間隔じゃないし回転角も小さい絞りリングだから表記できずに諦めたのか、その辺りが実に大雑把と言いますかお隣の国らしい作りだなと。街中のスナップ撮影でF8やF11って一番良く使うのにハナからF11が無いなんてどうよ。(笑)
無理やりF8とF16の間に止めることは出来ますけどスゲ〜不自然っていうかほぼ使えねぇ。(笑)この辺りは前回記事の商品写真を見ていただければと思います。レンズをよくご存知の写歴の長い方なら見れば雑さ加減を笑ってしまうかと。(笑)
え〜っとダメダメなところだけですでに結構な文字数になっちゃいましたので、良いところも書いておきますね。まず9,000円(購入時価格)という激安価格、なんでこの値段で作れるのって思いますな、国産メーカーじゃ有り得ない。
さらに全長が短くコンパクトで軽いのでカメラへの装着感が希薄、なのでいかにもレンズ付けてますって感じがしないのがイイところ、持ち出し率アップになるかと。
で、同じ場所から絞り値を変えて撮った写真を掲載しておきます。

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全体写真の画面中心部分と周辺部分の赤い四角のところを拡大したものを見ていただければ分かる通り、中心部分は開放から結構ちゃんとしてますな。絞り値を変えて行ってもさほど変化がありませんでしたよ。

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対して周辺部分はF2では周辺減光で暗く、流れたような結像感でボケボケ、F5.6で良くなってF8がベストかと、絞りすぎると出る「光の回折現象」はF16まで絞ってもあまり出ませんでした。

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全体の印象としては、絞り込まないとカリカリシャープって感じになりませんし、昔のレンズで撮ってるような印象。これを味わいと面白がれるか、安くてもこんなの認めねぇって思うかで評価が変わるでしょうね。オジサンは気に入って面白がってます、じゃなきゃ買わない。(笑)
ただ今鋭意撮影に持ち出し中、普段の撮影に使ってみた感じも記事にしますのでしばしお待ちを。

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