ジャンクレンズの海へ1 サン マルチズーム 70-210mm F4
「レンズ沼」って言葉があります。写真趣味人がさらに良い写りや性能を求めてレンズを買ったり買い替えたりを繰り返し、底なしの物欲から抜け出せなくなる状況を指すそうですな。
ま、年齢行くと自分の腕前や身の丈にあった機材が分かるようになってきますから、レンズ沼は無くなりますよ。
で、オジサン最近レンズ沼とは対極の、ジャンクレンズの海に漕ぎ出し中。「性能より味わい、最新よりビンテージな写りを限りなく低価格で楽しむ」大海原。(笑)
第1弾はハードオフで1,000円のサン光機「SUN MULTI ZOOM 70-210mm F4」という、もはや誰も知らないだろうレンズです。(笑)
サン光機は1960年代頃から目立ってきたレンズ専業メーカーのひとつで、社名が幾度か変わってます。
戦前にマミヤシックス用レンズを作っていた上代(かじろ)光学が設立した五城光機が戦後新しくサン光機となり、サンレンズを経て株式会社ゴトー・サンに。だけど1984年に親会社の大沢商会倒産で関連会社だったマミヤ光機と共に連鎖倒産し消滅。
古いアサヒカメラの広告をみると1950年代は8・16mm用シネレンズやコンバージョンレンズ、60年代に入ると一眼レフ用望遠レンズ、64年にズームレンズを発売してますね。ドイツのソリゴールレンズのOEMも。
70年代以降の資料が無くてネット調べですが、製品名は「マルチ70」でマルチコーティングだそう。1974年頃ケース付き49,800円で販売されていたみたい。
で、レンズにカビは無いけど、薄汚れて滑り止めゴムが一部分破損したジャンクをダメ元でお持ち帰り。清掃したら撮影に支障が無い位にキレイになりましたが、完全を望むなら分解が必要かも。
実測で全長174mm、組み込みフードを伸ばすと202mm(キヤノンFDマウント仕様、突起含まず)、最大径66.7mm、重さ806g、絞り枚数6枚、絞り値F4〜F22(中間絞りのクリック無し)、最短撮影距離2.5m、フィルター径58mm、ズームは回転式。
EOS R8は約461g(バッテリー、カードを含む)ですから、マウントアダプターを付けて、さらに長くなったこのレンズを装着して構えると、思いっきりバランスが悪いですな。ピントとズームの各リングの幅も狭いですし。
だけどEOS R8の拡大ピント合わせと高感度撮影に助けられて結構使えましたよ。(笑)約半世紀前、ズーム普及初期のレンズですが開放絞りF4で使い良い焦点距離かと。ただし金属の塊なのでホントズッシリ重いわ。(笑)
掲載した街の写真はすべてこのレンズで。オジサンが中学生の頃の最新レンズで令和の景色を撮り歩き。だけど重いので狭いエリア限定で。(笑)
描写に関しては現代のレンズを見慣れているとシャープさは感じませんな。さらに開放絞りでは周辺減光がハッキリ出ますし、白いものがにじみます。だけどあからさまな色収差は感じませんでした。
いやらしい感じでパープルフリンジが出たり、白いものに緑色の縁取りが出たりするレンズがありますが、被写体の条件が良かったのか、ほとんど気にならなかったのは意外でした。とはいえ昭和の写りだなって感じがしましたけど、これも全て味わいですね。(笑)
ちょっと面白いのでまだまだ撮ってみたいですが、バランスの悪さと重さがネックですねぇ。ボディー内手振れ補正は要らない派なのですけど、このレンズには欲しいかも。
なのでそれを搭載したフジフィルムさんのX-S10に付けてテスト撮影してみましょうか。(笑)















































最近のコメント