街の写真が後ろ向きになっていく。
JR元町駅から神戸駅にかけての高架下商店街のお店が、耐震補強工事の名目でどんどん立ち退かされてほぼ無くなっています。
移転先の見つかったお店はいいのですけど、宙ぶらりんといいますか次の場所が見つからないまま、立ち退き期限が来て閉店したお店もありますな。どこかで再開するのかすら分からないのでどうしようもありません、元町界隈でも移転先はたくさんあると思うのですけどねぇ。
学生の頃よくお世話になったスニーカー専門店は、元町商店街4丁目に移転してきれいなお店になってました。オジサンの若い頃はコンバースのハイカットのバッシュ(バスケットシューズ)が流行ったのよ。(笑)
神戸っ子なら誰でも知ってるぐらい有名なお店なので、4丁目じゃなくて、大丸寄りの賑やかな1番街でオープンしても、十分オーラを放つお店になったのではって思いますけどね。1番街は靴の専門店や量販店がたくさんありますし相乗効果が見込めたかと。(笑)
だけどこの辺りも空き店舗が目立ちますなぁ。昨年の2月に「シャッター通りが、シャッターチャンスは笑えない。」って記事を書いておりますけど、さらに空き店舗が増えてますよ。場所は良いのにテナントが埋まらないのは何か要因がありそう。家賃が高いのか、老舗商店街のプライドが新店オープンの条件を高くしているのか、その辺の事情は分かりませんけどね。(笑)
元々神戸らしさは三宮よりも有ったと思うのですよ、だけどお客さんにとって便利で楽しい商店街かというと、お店主導で閉店時間は早いし、お客さん寄りとはいえない商店街だと思いますな。
なので三宮方面から流れてくるお客さんが多い一番街がシャッター閉まってたり、テナント募集看板だらけでも気にならないのでしょうね。大きくて立派な商店街なので余計に目立つような気がしますが。
大抵の物がネットで買えるのが当たり前、さらにコロナ禍の影響もあって、わざわざお店に来てもらえるチャンスや頻度が下がっているのに、来客の意味を考え直さないとこのまま廃れてしまうのではありませんかね。
数年前ですか、元町駅からすぐの三宮センター街に朝から飲める立ち飲み酒場ができて話題と人気でいつ通りかかってもいっぱい、しばらくするとその並びにもう一軒立ち飲み酒場ができ、向かいにはイタリアンレストランも。
最近その隣にそのお店のテイクアウトと立ち飲みの姉妹店もできてました、以前ロールアイス専門店で女の子の行列ができてたお店の跡地。ロールアイスなんて流行りものはすぐ廃れると思ってましたけどね。さらに近くの路地にはビストロ酒場ができてますな。
以前はお酒を楽しむお店が並ぶ界隈じゃなかったのですけど、人気のお店のお陰で人が集まるようになると次々お店ができます。
元町商店街ってそういうのが無さそうというか相乗効果みたいなのを感じられませんな。最近もハンバーガー屋さんが閉店しました、結局半年しか持ちませんでしたな。その前はドーナツ屋さんでした、こちらは1年半ほどだったかと。
どちらも行ってみたいなって思っていたのですけどモタモタしてるうちに消滅、なんだかそういうのがここ数年多くなって何とも思わなくなりましたな、残念な気持ちにすらならないという。そんなのばかり続くと新しいお店にも興味が沸かなくなります。
長年街の写真を撮っていると気が付くのですけど、街の景観に馴染むぐらい長く続くお店ってやっぱりありますからね。数年先に無くなるかもしれないお店ばかりの街を撮りたくありませんなぁ。(笑)
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