かどや食堂に、ありがとうを言いに。
昨年の12月28日、在職中に大変お世話になった大衆食堂「かどや」さんが閉店しました。
ネットでニュースを発見して「えっ」。年内で終了と出ていたのですけど、調べてみると28日が最終日というのが分かりました。
これは行かなくてはなりません。お世話になったおばちゃんに、挨拶とお礼を言わずにいられなくて、出掛けてきました。
定年後、職場があった界隈に行くことは一度も無かったので実に3年ぶり、阪神電車に乗るのも超久しぶりでしたよ。(笑)最寄り駅の駅前は変わってしまってるところもありましたが、懐かしい景色でしたな。
かどや食堂の閉店理由は阪神電車の高架補強工事による立ち退きなので、その辺り一帯のお店も全て退かされるみたい。
いつも職場に通うのに歩いていた、駅からの高架沿いの道を写真を撮りながら歩いてみましたが、居酒屋やスナックなどはすでに閉店や移転の張り紙がされていたりして、工事が近づいているのが分かりました。
かどや食堂はいわゆる一杯飯屋なんて言われる、ガラスケースのおかずを選んで、それに飯と汁を注文するスタイルの大衆食堂。下町の工場が連なる界隈や、倉庫街には必ずと言っていいぐらい、こういう大衆食堂がありましたな。
メインは昼飯時、近くの工場や事務所から食べに来る方々でいっぱい、相席は当たり前だけど、お客さんの滞在時間は短いので回転は速いですな。ガラスケースのアジフライを取りながら「おばちゃん、飯の大と豚汁、それから卵焼きして。」なんて感じのお店。
かどや食堂はまさしくこの通りのお店でした、おばちゃん3人で切り盛りしてて、ガラスケースにはきんぴらごぼうや筑前煮などオカンの作るおかず系からアジフライや天ぷら、焼き魚などが並んでましたよ。
営業時間は朝6時から昼の2時まで、夜勤明けの人たちにも対応してたのでしょうね。仕事終わりに一杯やってる運送屋やタクシーの運転手さんをよく見かけましたよ。っていうか顔ぶれがいつも同じでしたな。(笑)
食堂の近くに職場が移転した時に見つけたお店で、オジサンは昼飯時が不規則な仕事だったので昼の2時までだと間に合わないこともありましたけど、よく食べに行きましたなぁ。
何が美味いとかじゃないのよ「安心の安定した味わいで、健康にも良い」ご飯のお店。
雑穀米のご飯に無農薬野菜のおかずが乗ったプレートなんぞを出す、意識高い系女子が行きそうなカフェのランチを、半世紀以上も先取りしているお店ですからね。あんたらが太刀打ちできる店じゃないのよ。
だけど阪神電車の補強工事には太刀打ちできなかったようで惜しまれつつの閉店。最後に朝ご飯を食べようと早めに出かけてきました。
「あんた、わざわざ来てくれたんか」「当たり前ですやん(笑)」で、焼き鯖にちりめんおろし、味噌汁とご飯の中サイズで530円なり。
食べだしてから写真撮るのを思い出して慌てて撮ったのでやや食べかけ状態ですが。(笑)
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