唯一語れるニッコール。
初めて手にした一眼レフはキヤノンだったのですけど不満だったのはレンズの名前。ただの「FD」、EOSになってからは「EF」って何の面白味もない名前でしょ。その昔はセレナーって名前のレンズがあったのにね。その点ニコンはいいですなぁ「ニッコール」って立派な名前が付いてて。(笑)
フィルム一眼レフ全盛の頃は、かっこいいレンズ名が多かったですな。タクマー、ロッコール、ズイコー、ヘキサー、ヘキサノン、フジノン、セコール、リケノン、ヤシノン、オリコール、トプコールなどなど、名前の由来なんてのを、訳知り顔で書いたりしませんよ、その辺りは皆様ご自由に調べていただくとして、レンズ名の後ろに「NON」で「〜ノン」や「R」で「〜ル」ってのは光学製品のネーミングの流行だったようですな。きっと海外のレンズ名を真似たのでしょうね。じゃあキンチョールはどこのレンズですかって、つまらないツッコミ無しでお願いしますよ。(笑)
ニコンの場合は旧社名「日本光学工業」の略称「日光」の末尾にRをつけて「ニッコール(NIKKOR)」だとウィキペディアに出てましたけど、何だか他社のレンズに比べて特別感と言いますか違うオーラがありましたよ。
レンズには定評があって他社にレンズを供給してたぐらいですからね。キャノンも最初の頃、ニコンのレンズ付きで販売していた時代があったなんて信じられないでしょうなぁ。(笑)
で、ニッコールには、ちょっと近寄りがたい感がどこかにあるオジサンが持っていたニッコールレンズは、たった2本だけ、唯一語れるのはたったこれだけですけどね、オーラはありましたな。もうずいぶん前に、カメラごと他所に嫁いでしまいましたけど、写真撮ってる感が半端じゃなかったゼンザブロニカS2の標準レンズNIKKOR-P 7.5cm F2.8と広角レンズNIKKOR-H 50mm F3.5。
当時中判カメラ選びで、ニコンが交換レンズを出してくれてるからって事で、ブロニカを選ぶ方も多かったそうですな。それぐらいニッコールは人気だったそうで。
そういえばモデルの藤田ニコルさんも人気がありますな、あちらは「にこるん」ですか、他にも女優のニコール・キッドマンってのも思いついたのですけどね…、すみませんダジャレは自粛します。(笑)
NIKKOR-P 7.5cm F2.8は厚みの薄いレンズで、ブロニカボディに付けると、パンケーキレンズかよってぐらい出っぱらないのですな。なので機動力はありました、ただオジサンの体力がついて行かなかっただけ。(笑)レンズの前玉がやや奥まった所にあってフード付け忘れても大丈夫だったような。
反対に広角のNIKKOR-H 50mm F3.5は大きな前玉が自己主張、どちらのレンズもすごくシャープだった覚えがあります。レンズ銘板の「NIKKOR」って文字を見ただけで、何だかいい写真が撮れそうな気分になりましたな。実際撮れましたしね。(笑)今回掲載したのは、古い写真ですけど全てこの2本のニッコールで撮った物、最初の3枚がNIKKOR-H 50mm F3.5で、後の4枚がNIKKOR-P 7.5cm F2.8です。
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