ペンFのF.Zuiko Auto-S 38mm F1.8の使い良さ。
ハーフサイズカメラ唯一の一眼レフ「オリンパス ペンF」シリーズのレンズをミラーレス一眼で使おう企画、今回は一番たくさん出回ったと思われる標準レンズ「F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8」で街歩きをしてきました。
このレンズ、ペンFボディーに付いた状態で中古カメラ屋さんで良く見かけますし、レンズ単体でもまだ見つけやすいレンズだと思います。
35mm換算で約55mm、開放絞りF1.8と明るいのですが、絞り羽根は5枚なのでボケ方はそんなに美しいとは思いませんでしたな。だけどオジサンの手持ちのペンFレンズの中では一番全長が短く、クラシックな見た目のX-T30に付けると実にしっくりきます。
作りの良さもあって使い勝手は良く、マニュアルフォーカスアシストでピント合わせをすると、ヤマが掴みやすくてモタモタせずに合わせられますしね。なのでオートフォーカスが当たり前の時代に、あえて自分でピント合わせをすることが楽しくなるレンズですと褒めておきましょうか。(笑)
で、その写り具合ですけどね、収差も少なく解像感もあって、開放から安心して使えます。この辺りオジサンが今までに紹介してきた、描写の落差が顕著な激安中華レンズとは真逆、安心安定の高画質を、どんな絞り値でもどうぞって感じが頼もしかったりします。(笑)古いレンズですけど国産レンズの底力を感じますな。
何度か書いてますけど、ハーフサイズ用のレンズって、フォーマットサイズが近いAPS-Cセンサーのミラーレス一眼で使うと相性がいいのでレンズの味わいをフルに楽しめます。このF.Zuiko Auto-S 38mm F1.8も普段使っているXF35mm F2 R WRと画角が近くて使いやすい。
一番良く使うXF23mm F2 R WRと比べると、街の雰囲気や全体を撮るより、部分を採集するって感じになりますけど、やや離れたところから全体を撮ると望遠レンズ的に、寄って撮ると広角レンズ的に撮れるのが標準レンズの面白さですから、撮りがいはありますね、実に軽快に撮り歩けましたよ。(笑)
単焦点レンズの良いところは、しばらく撮り歩くと画角が身に付いて、撮影スタンスが決まるところ。この辺りでカメラを構えればこれぐらいの範囲が撮れるってのが分かるようになります。撮るものを見る目が育つとでも言いましょうか。
ココって思った立ち位置からカメラを構えて、一発で撮りたい範囲が決まると気分がいいですよ、イイ仕事してるなぁって感じがします。(笑)
久々に持ち出しましたけど、もっと使ってやらなくちゃって思いました。フィルムシミュレーションをクラシックネガに設定して、遠い昔の「あの頃の写真」の雰囲気で撮っても面白いかもしれませんな。(笑)
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