ハーフサイズカメラ

2022年1月15日 (土)

オリンパスペンとマミヤスケッチの明暗。

スタート時の考え方は同じだったにもかかわらず、その後歩んだ道が全く正反対だった、日本カメラ史に残る名カメラがあります。「オリンパスペン」と「マミヤスケッチ」。どちらも1959年に数ヶ月ほどの差で発売されました。コンセプトはどちらも同じ、スマートで手軽に使えるハーフサイズの小型カメラ。
目指すところは同じだったにもかかわらず、オリンパスペンは爆発的な人気を博し、その後他社がこぞって追従する事態になり、ハーフサイズカメラの大ブームのきっかけを作ったわけですけど、反対にマミヤスケッチは今で言うところの負け組、売れずにひっそりと1年余りで消えていったカメラでした。
マミヤスケッチは12,800円、オリンパスペンは6,000円だったので、値段で負けたように見えますが、それだけじゃないドラマがあるのですな。
オリンパスの名設計者だった米谷美久さんの著書に「オリンパスペンの挑戦」があります。朝日ソノラマのクラシックカメラ選書っていうシリーズの中の一冊、この中にマミヤスケッチを設計したマミヤの宮部甫専務さん(元ミノルタ設計部長)とのやり取りが出てくるのですな、
当時まだ駆け出しの設計者だった米谷さんに、割り切って設計したペンのことを褒めているのですけど、マミヤスケッチは社内の意見を取り入れるうちに、ハーフサイズから24×24mmの真四角フォーマットに変更、距離計搭載など最初のオリジナリティは無くなり、中途半端で高価なカメラになったそう。そのせいでか故障も多く返品続出だったそうですな。
結果的に売れずに短期間で消えていったことが、後に希少価値になってマニア受けするカメラになってしまったわけで。女優の広末涼子さんが愛用していることで、中古価格が高騰したこともありました。(笑)
一方オリンパスペンは、当時安いカメラでも月給(大卒初任給が12,000円前後)の2倍ぐらいだった頃に、月給の半分の6,000円で、いつもポケットに入れて持ち歩けるカメラってコンセプトを貫き通し、商品化にまでなんとか漕ぎ着けても、重役でもあり工場長だった方から「こんな安カメラは、ウチの工場で作らない」とまで言われ、三光商事って別会社を作って生産に乗り出したという、発売されても販売店からオモチャじゃなくて、カメラらしいのを持ってこいと言われたそうで、最初はもう散々な扱いだったそうですな。
だけど手が届く価格で、簡単に使えて、写りが良いということでどんどん人気になっていきました。オリンパスペンとマミヤスケッチの勝敗は、逆風の嵐しかない中で、設計者がどこまで最初のコンセプトを曲げずに戦ったかってところが明暗を分けたのだと思います。
オリンパスペンはその後、たくさんの機種が登場しましたが、オジサン初代は持ってなくて2代目のペンSとそれ以降の機種でしたけど、どれも実によく写るカメラですな。もちろんマミヤスケッチも大好きで、真四角写真を山ほど撮りましたよ。(笑)
どちらも数年前に部品取り用に温存していたジャンクからレンズを取り出して、富士フィルムさんのXマウント用に改造、今はデジタルで楽しんでいますけど、改めて写りの良さに感動しています。

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ペンSのレンズで撮影、今でも十分通用するレンズですな。
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マミヤスケッチのレンズで撮影、やっぱりましかくがいいかと思って縦横比を1:1に設定、さらにモノクロで撮ってみました。

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2021年7月10日 (土)

同い年のリコーキャディのレンズ。

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5月30日に「61年前の、オリンパスペンSのレンズを、X-S10で。」って記事を書きましたけど、今回は60年前の1961年発売、オジサンと同い年のカメラ「リコーキャディ」から取り出して改造したレンズのオハナシ。
オリンパスペンの人気でハーフサイズカメラが世間に認知されると、カメラメーカー各社がこぞってハーフサイズカメラを発表発売してきた頃登場したのがリコーキャディ。後に人気を博したリコーオートハーフの影に隠れて地味なカメラなのですな。
正直言ってハーフサイズブームに乗り遅れまいと、慌てて出してきた感があります、今の目で見るとちょっとレトロ感もあってカッコよく見えたりしますけどね。過去に掲載した写真を再掲載しておきます、こんなカメラ。(笑)

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ただレンズは驚くほどシャープでオートハーフにも受け継がれました。地味でしたから中古カメラ屋さんでも安かったですし、露出計不動のジャンクがよく見つかりましたな。単体露出計を持ってればマニュアル露出で問題なく使えたので、そんなのを探してきて使ってました。改造したときの記事はこちら。

リコーキャディのレンズを改造、Xマウントに。

リコーキャディの改造レンズで撮ってみたら。

絞り開放でも中心部分はかなりシャープな印象ですけど、リコーキャディはオリンパスペンと同じく、目測式のカメラでしたから、ある程度絞って被写界深度でピントをカバー、ピントリングの2mと5mにクリックストップがあって初心者でも使いやすくしているところもそっくり。後発カメラなのに新鮮味が無かったのはこのあたりも原因かと。

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その反動が爆発したのでしょうか、次の年に発売されたオートハーフは見た目、使い勝手、仕組み、どれをとっても日本のカメラ史に残る、個性あふれる名カメラでベストセラーになりましたな。リコーイメージング株式会社の全機種リスト、リコーキャディのページを見ると「リコー最初のハーフカメラは奇をてらわず、実用堅実をねらった。」とわざわざ書いてあるので、地味カメラだったのは自覚していたのでしょうね。(笑)

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レンズはすごくいいのにそれ以外がパッとしなかった、ちょっと可愛そうなリコーキャディから取り出した改造レンズ、昔のカメラから取り出したレンズをデジタルカメラで使ってみて感じるのは、総じて予想以上にいい写りをするなぁってところ。

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本来のボディーの仕様では不可能だった撮り方が、ミラーレスカメラに付ける事で可能になりますからね。例えば目測カメラのレンズを最短撮影距離、絞り開放で背景ぼかして撮るなんてのがそう。こんなのを楽しめるのが、レンズ改造の醍醐味でもあるのですけどね。(笑)

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2021年5月30日 (日)

61年前の、オリンパスペンSのレンズを、X-S10で。

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今から62年前の1959年に発売された「オリンパスペン」。35ミリフルサイズのちょうど半分のサイズの写真が撮れるのでハーフサイズカメラって呼ばれてましたな。
コンパクトでありながら描写に妥協のないレンズに簡単操作、当時6,000円という低価格な画期的なカメラでした。一気に人気が出て、その後カメラメーカー各社がこぞって参入し、ハーフサイズブームが起こったのは有名な話。
初代オリンパスペンは当時の技術的な事もあって、かなり割り切った造りだったのですけど、1960年発売の二代目「ペンS」はD.Zuiko 3cm F2.8って明るいレンズ搭載、カメラとしてより撮影の幅を広げるスペックに。お値段も8,800円になりました。

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オジサンが持ってたのはこのペンS、とにかくよく写るカメラでしたな。で、このレンズをフジXマウントで使えるようにできないかって、改造した記事はこちら。

「改造レンズ第4弾は、ペンSのD.Zuiko 30mm F2.8」
「ペンSのレンズを試してみた。」

レンズ名に「D」って付いてるので4枚構成だなってのは、オリンパスファンの方なら周知の事実かと。(笑)絞り羽根は6枚でF2.8〜F22まで。
ピントリングは2mと5mのところに赤い文字でクリックストップがあります。これは35ミリ判よりも被写界深度の深いハーフサイズの特性を生かし、F5.6〜F8に絞り込む事でピントをカバー。
ピント合わせが目測のカメラで、初心者がピント合わせに迷わないように、近距離の人物撮影などは2m、遠くの景色まで入れた記念撮影などでは5mに合わせれば十分ピントの合った写真が撮れますよって印なのですな。

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なので、描写の高さに関しては折り紙つきだったこのレンズを、X-S10に付けて、フィルムシミュレーションはVelvia、ホワイトバランスは太陽光、絞りはF8固定にして、ピント合わせは2mと5mだけで撮り歩いて見ました。
もうね、サクサク撮り歩けましたよ、撮りたいものに対して、これぐらいなら2mか5mかを判断してピントリングをクリックのあるところに合わせるだけなので手間いらずですからね。

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これはペンSにフィルム詰めて撮ってた時と同じ感覚でしたな、フィルムの巻き上げ動作が無いだけ。(笑)撮った写真はどれもシャープ、還暦のオジサンより年上なのにイイ仕事してくれはりますな。
現行レンズと比べれば画面周辺部などは劣りますけどね、中心部分は見劣りしませんよ。ま、比べるのがそもそもの間違いかと、フィルムカメラファンで、ハーフサイズカメラに興味のある方にはオススメの一台です、探して見てはいかがでしょうか。

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2018年3月17日 (土)

使い勝手で選ぶハーフサイズ1 リコーオートハーフ

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フィルムカメラ入門に、ハーフサイズカメラをオススメするわけは、画面サイズが35ミリカメラの半分なので、一本のフィルムで2倍撮れるところ、24枚撮りフィルムを入れると48枚撮れるので、デジカメ感覚でパシャパシャ撮っても結構持ちますからね。
オジサンは36枚撮りフィルムを使っているので72枚、仕上がりをライトボックスで見ると小さな写真がズラリ並んでいて嬉しくなってしまいますな。(笑)
それから中古カメラ屋さんでも安価なのが多くてリーズナブルなお値段で楽しめるところ、さらに個性的なカメラが多くて持ってて楽しいところも推しておきたいなと。カメラが小型なところもアピールポイントかな、ちっちゃくて可愛らしいカメラが多いですからね、古いカメラですけど、今の目で見ても女子受けするようなデザインなのがいっぱいあります。
以前レンズで選ぶハーフサイズカメラの記事を書きましたけど、今回は使い勝手で選んでみようかと思ったわけで。押すだけ簡単、オートでお任せなカメラが多いので、使い勝手がどうのこうのは余り無いかと思うかもしれませんけど、オジサンが過去に使ってきたカメラの中から重箱の隅をつついてみようかと思ったのですな。(笑)

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その第一弾として、まずこれが一番と思っているのがリコーオートハーフシリーズ。ゼンマイ巻き巻きしたら自動でフィルムの巻き上げをしてくれるので、シャッター押すだけしかないカメラ。発売当時のキャッチコピーも「シャッターだけは押してください」ってまさしくそのまんまですがな。(笑)
見た目も格好良くて持ち物としてのオーラ出まくりの逸品。中古カメラ屋さんでも目立ってます。沢山作られたカメラですし、全面のプレートのデザイン違いがいっぱいあるので、お気に入りを探すのも楽しいところ。機械もレンズも何ともないのに、裏蓋に付いているモルト(遮光スポンジ)がボロボロになってジャンク扱いになっているのを探してきてはよく直してましたな。モルト貼替えはそう難しい事じゃないので楽しめましたしね。
このカメラ、フィルムが入ってないと動作が確認できない仕組みなので、中古カメラ屋さんで見せてもらうときはテスト用フィルムを入れてもらって確認していただきたいなと。裏技というほどではないですけど、裏蓋をあけてフィルムゲートの所にあるギアを指で左に送ってやり、明るい方にカメラを向けてシャッターを切るとフィルム無しでも動作確認が出来ます。オートハーフ使いの方ならご存じかと。
レンズはハーフサイズカメラの中ではやや広角の25ミリ(35ミリフルサイズ換算36ミリ)なので固定焦点でも被写界深度が深くてピントが来ますな、実にシャープな写りですからね。晴れた日の外で撮った写真なんてハーフサイズとは思えないぐらいでした。押すだけでこんなに写ってくれては困りますがな。(笑)
フィルムカメラを楽しむのにトイカメラや写ルンですを選ぶってのもありますけど、長く楽しみたいのなら、まだまだ沢山見つかるオートハーフで、ひと味違う映える写真を撮るってのはいかがですか。

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2018年3月10日 (土)

リコーキャディーに距離計でマニュアル機最強に。

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リコーオートハーフの陰に隠れて、ほとんど存在感を失っているハーフサイズカメラがあります。リコーキャディー、1961年発売なのでオジサンと同い年。地味すぎるぐらい地味でしてね、一年後に発売になったオートハーフと比べると真逆の人生、写真を撮る事にかけてはいい仕事をするのですけどね、見た目と使い勝手がちょいとばかり古くささを感じさせて、すっかり目立たないカメラになってしまっているのですな。
見た目は今となってはかえってレトロ感があって新鮮に見えますけどね、カメラらしい形というか無駄なところが無いのですっきりしています。レンズもパンケーキレンズと言っても良いぐらい出っ張りが少なくて、持ち歩きには便利。その分シャッター速度と絞りのリングは少し回しにくいですけどね。(笑)

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オジサンがこのカメラを手放せないのは、完全マニュアルで使えるところ。ハーフサイズカメラって押すだけ簡単なのが圧倒的に多いので、実は完全マニュアルで使えるカメラは貴重だったりします。オジサンの手持ちのハーフサイズカメラ軍団の中ではオリンパスペンSとペンFT、それとこのリコーキャディに、裏技でマニュアル露出が出来るキヤノンデミ初代は殿堂入り。露出がシビアなリバーサルフィルムが大好きなオジサンとしては、マニュアルで露出を決められるカメラが一番使っていて充実感があるのですよ。
で、このリコーキャディ、レンズがとってもシャープ、初めて使ったとき仕上がり見て驚きましたからね。F5.6~F8辺りまで絞ると完璧最強、これでハーフサイズ?ってな写り具合に感動。

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そんなところが手放せない理由でもあるのですけど、この時代のそんなにお高くないカメラなので、ピント合わせが目測なのですな。すご~くシャープなレンズが付いているのにね。ハーフサイズなので被写界深度におんぶに抱っこで、目測のピント合わせでも深度内に収めてしまおう作戦なカメラ。だから目一杯シャープなレンズを付けているのかもしれませんね。(笑)

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ま、せっかくですから出来ることならば、きちんとピント合わせもしてやりたいところ。そういうわけで単独距離計に登場願いました。ハーフサイズとしては大きめのカメラですけど、距離計付けるとやっぱりそっちが目立ちますね。カメラのデザインが地味ってところもあるかと。
単独距離計を付けただけで安心感が一気に急上昇、ピント合わせの不安から解放されました。ただ今まで目測で撮っていても、仕上がりがどうしようもなかった事は一度もありませんでしたというのを付け加えさせていただきます、ちゃんと撮れますよ目測でも。(笑)
撮るときの手間は増えましたけど、きちんとピント合わせをしつつ撮ってみたのが今回の写真です、いかがでしょうか。

L36153_blogリコーキャデイ過去記事はこちらです。目立たない優等生、リコーキャディ(RICOH CADDY)

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2018年1月20日 (土)

キヤノンデミは初代が一番かっこいい。

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大きさはキヤノンのミラーレスカメラEOS Mシリーズと同じぐらい、1963年発売のカメラなのに、何だか今見てもかっこいいのがキヤノンデミ初代。
明るいレンズが付いた分出っ張ってしまったデミSや、レンズ交換の出来るデミC、シャッタースピード優先のEEカメラになったEE28やそれの大口径レンズ版EE17がありましたけど、どんどん初代の良さが薄まってしまってしまいましたな。EE17なんてデカイ重いで、もうハーフサイズカメラの大きさじゃなくなってましたしね。よく写るのでオジサンもSとEE17を持ってましたけど、結局初代を残して後は嫁がせてしまいました。(笑)

 

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デミってカラーバリエーションがあったのですな、普通の黒い貼革のもの以外に白、赤、青の3色、名前がデミですからね、フランス国旗のトリコロールカラーを意識してたのじゃないかと。
まだデジカメがブイブイいわす前でしたから、中古カメラ屋さんでも程度違いで沢山並んでましたな。コレクターが放出した3色揃いの元箱付き超美品なんてのも見かけました、今思えばいい時代だったかと。

 

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オジサンの持っているのは青デミ、裏蓋の遮光モルトがボロボロ、メーター不動だけど見た目とレンズだけはきれいなのを格安でお持ち帰りしたもの。分解してモルトは貼り直し、メーターはそれ自体がダメになっているのではなくて、受光部のセレンがダメなのが分かったので、100均のソーラー電卓の太陽電池と入れ替えて動くようにしました。
ただデミの露出の仕組みを見てみると、単体露出計を持ち歩けばメーター不動でも使える事が分かったので、無理して直す事もなかったなぁと。(笑)それについて書いた過去記事はコレです。

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で、久々に持ち出してみました。デミはアイレットがないのでストラップを付ける事が出来ません。三脚穴に付けるハンドストラップがありましたけど、なにぶん古いものなので危なっかしくて使えないと言う事で、そのままダウンジャケットのポケットに入れました。デミって角が丸いのでポケットからの出し入れが引っかからずスムーズなのがいいところ。片方のポケットにデミ、もう片方に露出計の軽装備で街歩き。
お出かけ時間が遅かったので、日が傾きだした街を太陽を背に順光で撮り歩いてみました。測ってみると1/125秒でF11からF8ぐらい、しっかり絞れるので画面の隅々までシャープに撮れましたな。もうねハーフサイズの写りじゃないですよ。(笑)
フィルムはリバーサルを入れました、夕日で色かぶりしましたけど発色のいい写りのレンズなのでその辺りを楽しみたかったのですな。
丸みのあるボディーに巻き上げはスムーズな操作感なので、短い時間でしたけどフィルム一本リズムよく撮れました。カメラというより持ち物としてオシャレなデミ初代、発売当時のキャッチコピー「ポケットからデミを出そう」そのままに撮り歩きましたけど実に楽しかったですな。

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2017年12月 9日 (土)

思い出と写真が残った5 ミノルタレポ

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沢山のカメラとお付き合いしていると、当然ながら合わないカメラや、しっくりこないカメラも出てきます。出会いはドラマチックだったのに、一緒になってみると期待はずれ、がっかり、印象が薄いなんて事も。大抵の場合、過剰な期待がイケナイのですけどね。(笑)
オジサンの場合はその逆がすごく多かったですな。何しろ見つけてくるカメラは中古カメラ屋さんのジャンクワゴンで枯れ木も山の賑わいのような、お店から登録抹消されて後はフリーエージェントでどこかに拾ってもらうのを待っているダメダメカメラが圧倒的に多かったのでね。
元々ダメなのですから期待なんてものは無し、直ればラッキーぐらいの淡い期待と安い値段でお持ち帰りしたものなので、それが思いのほかいい仕事をしてくれたら当然ながら評価はアップします。
ほんの少しいじれば元の仕事ぶりを復活してくれるようなカメラにロマンを感じて持ち帰りしていたわけで、おかげで足の踏み場もないぐらいカメラだらけになってしまったのですけどね。(笑)

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ジャンクカメラの面白さって、意外なブツが見つかる場合があること。もし完動品で、キズもなくきれいで、元箱や取扱説明書もきちんと残っていたとしたら、かなりの値打ちでそれなりの値段で取り引きされるようなカメラでも、故障で動きません、キズだらけで見るも無惨、部品取りにどうぞな状態だと二束三文でジャンク扱いになります。
完動品ならとても手が出ないカメラのジャンク品を見つけたときは嬉しかったですな。直るかどうかは自分次第、お持ち帰りして何とかしてみたくなるのはカメラの修理好きの方なら分かっていただけるかと。
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ミノルタレポがそうでした、ハーフサイズが一世風靡した時代に他社に遅れまいと慌てて出した感があるミノルタ唯一のハーフサイズカメラ。生産台数が少なかったのか中々見かけないカメラでした。
その頃ハーフサイズにハマっていたのでどうしても使ってみたくて探していたのですけどジャンクで発見、しかもブラックボディー。素人修理の跡がはっきり分かる見ただけで問題有りなブツだったのですけど、何とかしてみたくてお持ち帰りしたのですな。ネットや本を参考に何とか使える状態に復活できました。
ブラックボディーだし、デザインが格好良くて質感もペンEシリーズより高級感があって気に入ってたのですけど、使い勝手と撮れた写真の印象が薄くて、だんだん防湿庫の奥へ移動。休日のお供カメラ選びからも外れるようになってしまったわけで。実力のあるペンEシリーズの方がいい写真が撮れましたからね。
結局このカメラを探していた知り合いに譲りました。素人修理であることや撮った写真を見せた上で納得してもらえたのでね。カメラの印象は薄いけど、お礼にごちそうしてもらったお寿司の味は覚えてますよ。(笑)

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2017年11月18日 (土)

ペンFTに○○シリーズ番外編はテレコンだ。(笑)

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それ単体だと、何の役にも立たない物なのですけどね、テレコンバーター、通称テレコンって手持ちのレンズラインナップを2倍に拡張してくれる名脇役なのですな。
若かりし頃はずいぶんお世話になりました。特に望遠レンズに付けると倍の焦点距離のレンズとして使えましたからね。ただF値も倍になるので、ファインダーがすごく暗くなります。基本的に明るいレンズに付けるのが良いのですけど、テレコンのお世話になるような頃はそんな良いレンズを持ってませんでしたからね、暗いファインダーも気合いでピント合わせしてましたな。(笑)
ペンFTにレンズ一本だけ付けてあれこれ撮ってみましたシリーズも、持ってるレンズを全部試して記事にしてしまったのでもうネタがありませんって思っていたら防湿庫の中にテレコンを発見。使ってなかったので存在を忘れてました。今回はこれで番外編、これで最後かも。(笑)
ペンFシリーズのレンズはお世辞にも明るいものが多いとはいえないライナップ。当時の技術的な事を考えると仕方がないのですけど、このレンズにテレコンを付けてメリットがあるのは限られるのですな。
特にオジサンは明るくてお高いレンズは持ってないので、手持ちのレンズで楽しむしかありません。20ミリや25ミリのレンズにテレコンを付けても標準レンズになるだけなので何の意味もない、38ミリの標準レンズに付けると中望遠になるのでこれは何とか使えるかと。
でもテレコンのメリットが一番生きるのは望遠レンズに付けたとき。なのでE.Zuiko Auto-T 100mm F3.5に付けるのが一番楽しみが広がるかと思って撮ってみました、付けると200mm F7。ファインダーはほとんど真っ暗、35ミリ換算で280ミリレンズとして使えるわけで、しっかり望遠レンズの世界を楽しめるのですけどね、三脚がないと不安ですな。
望遠レンズならではの圧縮効果も味わえるのは楽しいのですけど、機動力のあるハーフサイズカメラなのに、いちいち三脚を担いで行かなくてはならないのが、すでにハズレアクセサリーである事を証明しているかと。(笑)
スマホに100均レンズの作例撮りの際に一緒に持って出て試してみましたけど、面倒くさいだけだったので次に登場はもう無いかも。使って楽しんでやろうという気にならないのですな、ファインダーがガッツリ暗くなりますのでね、ピントの山が掴めないので楽しくならないと言う。それでもこんな写真を撮りましたってのをお見せしなくてはならないのでがんばりましたけど、途中で早く飲みに行きたくなりましたな。
とりあえず、撮った写真を載せておきますけどね、あまり必要性を感じないアクセサリーでしたな、どうしても探して手に入れたいと思うほどの物でもないかと。
あればペンFシステムに彩りを添えるかもしれませんが、枯れ木も山のにぎわい程度の物だと言うことをオジサン目線では感じましたので、持ってなくてもイイネと最後に書いておきますね。(笑)

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上がE.Zuiko Auto-T 100mm F3.5単体で撮った明石海峡大橋。同じ位置からテレコンを付けて撮ったのが下の写真。だからどうしたってな写真で申し訳なく…。(笑)

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2017年11月11日 (土)

ペンFTに38ミリ標準レンズで落ち着いた。

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ペンFTにあえて一本のレンズだけ付けて、そのレンズの楽しさやダメなところをツマビラカにしてしまおうシリーズ。オジサンの持ってるレンズのラインナップからするとこれが最後かも、そんなにたくさん持ってませんのでね。(笑)
で、最後にとっておいたのが標準レンズのF.Zuiko Auto-S 38mm F1.8。中古カメラ屋さんで見かけるペンFシリーズに一番よく付いているレンズです。たくさん見かけるので、発売当時はこのレンズ付きで購入する方が多かったのだと思います、他にも明るさ違いやパンケーキ型の標準レンズがありましたけど、今となっては見つからないし、お高いですなぁ。使ってみたいとは思いますけどね、かといって真剣に探そうともしていないオジサン。このF.Zuiko Auto-S 38mm F1.8が実は結構気に入っているので、もう他はいいかと思っているわけで。
実にオーソドックスというか、大きさ使い勝手もちょうどいい感じ、解放F値も1.8と無理をせず、目立つところが無いのですけど、ペンFTの暗いファインダーでも割とピント合わせが楽、絞り解放で背景をぼかした写真もOK、ググッと寄れば広角レンズ的な使い方もできますし、離れたところから絞り込んで撮れば望遠レンズ的な効果も出せますな。標準レンズって万能ですからね、自由度は高いかと。
専用フードはあまり使い勝手がよくないので、E.Zuiko Auto-T 100mm F3.5のねじ込み式フードを流用しています。付けるとレンズキャップは付けられなくなりますけど、フードでがっちりガードしているのでいらないかと。
明るいレンズなので、絞り解放で撮るのを楽しみたいのですけど、屋外だとシャッターの高速側が足りないので、感度の低いベルビア50を入れてよく撮ってました。今時のカメラ女子が撮りそうな、ゆるふわ系といいましょうか、露出オーバーにしか見えない写真とは対極の濃厚で色彩ギトギトなアンダー目の写真が好きなオジサンには、感度50のフィルムでもかなり絞り込む結果になってしまうので、なかなか絞り解放を楽しめなかったのですけどね。(笑)
せっかく記事に書くのですから、リバーサルフィルム入れて撮り歩いてみました。こういう時ハーフサイズっていいですな、36枚撮りフィルムで72枚撮れますからね、色々試しながら撮っても十分な数を撮れます。
明るい街中の夜景も楽勝。夜景の場合、露出計が使えないので同じ焦点距離のレンズを付けたデジタル一眼レフを一緒に持って出て、まずそれで試し撮りしてからそのデータを元に露出を決めると失敗が無いですな。面倒くさいですけどね、せっかくのフィルムで大切に撮りたいですからね、手間を惜しんではイケマセン。(笑)
で、こんな写真を撮りました、いかがでしょうか。

L35835_blogガッツリ寄って、ガッツリ絞り込んでみました、250分の1、F11。コントラストしっかり。オジサンこんなのが実は大好き。(笑)

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高架下商店街のショーウインドーになぜか飾られていたコルゲンコーワのキャラクターと外国のお札。寄れるところまで寄ってみました。

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このレンズなら絞り開放で夜景撮影にも使えますな。明るい繁華街だと全然大丈夫でした。シャッタースピード30分の1から125分の1の間で臨機応変に。

L34861_blog明るいレンズはぼけを楽しみたいもの。このレンズならそれも楽しめるのでまさしく万能かと。ペンFを使われているのなら必ずおさえておきたいレンズと言いきってしまいましょうか。(笑)

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2017年9月23日 (土)

ペンFTに20ミリレンズで寄りまくり激写。(笑)

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ペンFTにレンズ一本でお出かけするシリーズ。持ってるレンズは広角2本、標準と望遠各1本の計4本だけ、それとテレコン。ズームレンズも持ってましたけど、手放しちゃったのでもう記事は書けません。(笑)しかもどのレンズも普通に見つかるものばかりなので、マニアなレンズのレビュー記事なんてものではなく、普通のお散歩写真記事にしかならないという。(笑)
で、今回はG.Zuiko Auto-W 20mm F3.5レンズ。ペンFシリーズのレンズの中では一番の広角レンズなのですけど、35ミリ換算で28ミリなので、今の目から見ると広角と言うにはちょっと物足りないかもしれません。ただ、あの時代はこれが精一杯のレンズだったわけで、文句を言わずに楽しむしかないのですな。
L35750_blog南京町の土産物屋さんの店前に置いてあるマネキンを目一杯寄って撮ってみました。

広角を楽しむのにはこれしかないので、オジサン真剣に探しました。レンズが白濁しやすいという欠点があるというので、その辺りも気を付けつつ探しましたけど、最初なかなか見つからなかったのですな、お高い値付けのモノならいくらでも見つかったのですけど、そういうのは望むところではなかったので、これは長期戦になりそうと思っていたところ、ある日行きつけの中古カメラ屋さんでコンニチハしてしまったという。見つかるときってこんなモン、中古カメラやレンズって不思議です、望みを捨てなければ必ず見つかりますな。
その後もう一本見つけたのですけど、それは完全故障品のジャンクとして売られていたもの、白濁して真っ白なレンズでした。分解してみたくてお持ち帰り、バラしてきれいにしたら使えるようになったのですけど、しばらくするとまた白濁してしまって元の木阿弥。ガラスの材質のせいなのか原因不明なのですけど一応まだ持ってます、何かに使えるかと。(笑)
L35760_blogガチャとか言われているカプセルトイの自販機に目一杯寄ってみました。夕方の西日がスゴクて、しかも完全逆光、撮ったものの何がなんだかよくわからない写真に。

ペンFTに付けてみるとなかなかカッコいい、普段のスナップには非常に使い勝手のいいG.Zuiko Auto-W 20mm F3.5、被写界深度が深いですからね、絞り込めばいちいちピント合わせをしなくても隅々までピントがきます。レンズの被写界深度目盛りを使って、軽快に撮り歩くのが楽しいかと。
何かと便利な万能レンズなのですけど、このレンズの一番の特徴は最短撮影距離が20cmというところ、寄れる広角レンズなのですな。せっかくの一眼レフですからね、絞り解放で寄りまくってみたいところ、ところが解放F値3.5なのでペンFシリーズの暗いファインダーではピント合わせがすごくしにくいという。
ピントリングを最短に合わせておいて、ファインダーを見ながら体ごと前後させて撮ってみたのですけどね、しばらくやっていると腰にきますな。体ヨロヨロ。(笑)
L35756_blogカフェバーの看板に目一杯寄って横の路地がどれぐらいボケるかやってみたもの。ま、こんなもんすかね。(笑)

街中で寄りの写真を撮ろうと探しながら歩き回りましたけど、なかなかいいものが見つからなくて、しかも撮ってる姿は完全に不審者。老眼鏡かけたり外したりしながら、一所でいつまでもピント合わせをやっているのですから当然ですけど、そんなの気にしていたらこのレンズは楽しめませんよって事で撮ってみたのがこの写真。
えっ大したこと無いって?すみませんねぇ、オジサンもちょっとそう思います。(笑)
L35753_blog困ったときのお約束。お土産物屋さんに吊るされている、中国のお守りを目一杯寄ってみたら実験。もうね、薄暗くてピンと合わない。オジサンはこれが精一杯、トホホ。

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