35ミリましかくカメラ

2022年1月15日 (土)

オリンパスペンとマミヤスケッチの明暗。

スタート時の考え方は同じだったにもかかわらず、その後歩んだ道が全く正反対だった、日本カメラ史に残る名カメラがあります。「オリンパスペン」と「マミヤスケッチ」。どちらも1959年に数ヶ月ほどの差で発売されました。コンセプトはどちらも同じ、スマートで手軽に使えるハーフサイズの小型カメラ。
目指すところは同じだったにもかかわらず、オリンパスペンは爆発的な人気を博し、その後他社がこぞって追従する事態になり、ハーフサイズカメラの大ブームのきっかけを作ったわけですけど、反対にマミヤスケッチは今で言うところの負け組、売れずにひっそりと1年余りで消えていったカメラでした。
マミヤスケッチは12,800円、オリンパスペンは6,000円だったので、値段で負けたように見えますが、それだけじゃないドラマがあるのですな。
オリンパスの名設計者だった米谷美久さんの著書に「オリンパスペンの挑戦」があります。朝日ソノラマのクラシックカメラ選書っていうシリーズの中の一冊、この中にマミヤスケッチを設計したマミヤの宮部甫専務さん(元ミノルタ設計部長)とのやり取りが出てくるのですな、
当時まだ駆け出しの設計者だった米谷さんに、割り切って設計したペンのことを褒めているのですけど、マミヤスケッチは社内の意見を取り入れるうちに、ハーフサイズから24×24mmの真四角フォーマットに変更、距離計搭載など最初のオリジナリティは無くなり、中途半端で高価なカメラになったそう。そのせいでか故障も多く返品続出だったそうですな。
結果的に売れずに短期間で消えていったことが、後に希少価値になってマニア受けするカメラになってしまったわけで。女優の広末涼子さんが愛用していることで、中古価格が高騰したこともありました。(笑)
一方オリンパスペンは、当時安いカメラでも月給(大卒初任給が12,000円前後)の2倍ぐらいだった頃に、月給の半分の6,000円で、いつもポケットに入れて持ち歩けるカメラってコンセプトを貫き通し、商品化にまでなんとか漕ぎ着けても、重役でもあり工場長だった方から「こんな安カメラは、ウチの工場で作らない」とまで言われ、三光商事って別会社を作って生産に乗り出したという、発売されても販売店からオモチャじゃなくて、カメラらしいのを持ってこいと言われたそうで、最初はもう散々な扱いだったそうですな。
だけど手が届く価格で、簡単に使えて、写りが良いということでどんどん人気になっていきました。オリンパスペンとマミヤスケッチの勝敗は、逆風の嵐しかない中で、設計者がどこまで最初のコンセプトを曲げずに戦ったかってところが明暗を分けたのだと思います。
オリンパスペンはその後、たくさんの機種が登場しましたが、オジサン初代は持ってなくて2代目のペンSとそれ以降の機種でしたけど、どれも実によく写るカメラですな。もちろんマミヤスケッチも大好きで、真四角写真を山ほど撮りましたよ。(笑)
どちらも数年前に部品取り用に温存していたジャンクからレンズを取り出して、富士フィルムさんのXマウント用に改造、今はデジタルで楽しんでいますけど、改めて写りの良さに感動しています。

_t312402_blog
L43986_blog
ペンSのレンズで撮影、今でも十分通用するレンズですな。
L37166_blog
マミヤスケッチのレンズで撮影、やっぱりましかくがいいかと思って縦横比を1:1に設定、さらにモノクロで撮ってみました。

| | | コメント (0)

2020年4月12日 (日)

とってもマニアな「ましかく」レンズ対決。実践編(笑)

カメラ3台ぶら下げて歩くってやっぱり疲れましたよ、だけど何だかいつも以上に充実、楽しかったですよ。(笑)
カメラはX-T20とX-T30が2台、レンズは35ミリフィルムでましかく写真が撮れるカメラのものを改造したマミヤスケッチのマミヤセコール35mm F2.8、テナックス IIのSonnar 40mm F2、ROBOT STAR1のSchneider-Kreuznach Xenar 38mm F2.8をそれぞれカメラに付けて同じ被写体を撮り比べてみました。
焦点距離が違うので写る範囲は変わりますけど、それもレンズの違いなので、あえて同じ場所から撮ってみたわけで。レンズそのものの味わいを比べたいのでRawで撮影、その他の設定は全て同じに統一、縦横比は2:3、ホワイトバランスは太陽光、フィルムシミュレーションはスタンダードなPROVIA、感度はISO400で露出計できちんと測ってマニュアル露出で撮りました。
興味があるのは、色合いの違いや立体感、写したものの雰囲気の部分。工業製品の検査でやるようなレンズテストとは違う、普段撮っているものを、普段通りに撮ってみて感じる味わいの違いが知りたかったのですな。
撮った写真は全てLightroomに読み込み、ここで気を付けないといけないのはRawデータを読み込むと、自動的に色温度と色被り補正を判断されて表示されるので、レンズの違いが出ないのですな。なので色温度5100K、色被り補正0に全て統一しました。

200321sketch015_blog

結論から言いますとですね、色合いに関しては想像していたほどの差は出ませんでした。リバーサルフィルムで撮った時の方が、明らかな差を感じたのですけど、そこまでは出ないという。センサーが捉えたまんまのRawでもデジタルだと差が出にくい原因が何かあるのでしょうか。
写真の解像感や周辺画質、立体感やシャドウの表現は違いを感じましたな。色合いも差が少ないとはいえ、レンズの個性が出ていました。マミヤスケッチのレンズは青みがかった色調、ROBOT STAR1のXenarとテナックスⅡのSonnarはアンバー(褐色)寄り、木のドアなど茶系の色に差が出てました。

200321sketch005_blog

よく分かるのが黒壁に日差しが当たっている部分や、日陰の白壁など無彩色のトーンの部分。派手な色合いに日差しが当たっているような被写体では差が出なくて、どのレンズも色飽和気味のトーンが失われた感じになりましたな。何しろオールドレンズですから再現できるダイナミックレンジを超えてしまうのかもしれません。
カメラの設定でダイナミックレンジを上げてやったり、X-T30のDレンジ優先を使ってデジタルな補完をすれば印象が変わるんじゃないかと。そう思うと今時のレンズの性能がいかにスゴイかって事なのですけどね。(笑)
3本のレンズの中で一番優秀だったのはROBOT STAR1のXenar 38mm F2.8、実にシャープでシャドウのトーンも潰れずに出てました。色合いは一番アンバー寄りでしたけど、これがいい感じで、強いて言えばこってり塗り重ねた油絵の趣かと。
それに対してマミヤスケッチのレンズは、やや青みがかった色合いのせいもあって、立体感をあまり感じないあっさり薄味な日本画のような趣。
テナックスⅡのSonnarはほんの少しアンバー寄りの色合いですけど、シャドウが潰れやすく、絞り開放で撮ると周辺画質のダメダメなところが逆に中心部分を目立たせるという感じ、絞り込むとそれが無くなっていって全体にシャープになっていくのですけど、同時に面白味も無くなっていきますな。(笑)

200321sketch010_blog

この辺りは撮った写真を見ていただくとして、3本の中で一番新しいマミヤスケッチのレンズで61年前(1959年発売)ですから、そう思うと今回のオールドスター対決、どのレンズもまだまだ現役、カメラ側の設定をベストチューニングすれば、もっと素晴らしい写真が撮れるのはマチガイ無いかと。
あとはオジサンの腕次第ですけどね、こればっかりはベストチューニングできそうにありませんな。(笑)

| | | コメント (0)

2020年3月29日 (日)

とってもマニアな「ましかく」レンズ対決。予告編(笑)

_mg_1697_blog

ましかく写真が好きだという事を、過去に何度か記事にしています。二眼レフやスプリングカメラを使いだして6×6フォーマットがすっかり気に入ってしまったのですな。
6×4.5、6×7も使いましたけど馴染まなくて、結局中判カメラは6×6ばかり、その後35ミリフィルムで24×24ミリのましかく写真が撮れるマミヤスケッチというカメラと運命の出会い、ちっちゃなましかく写真ワールドに転落した事は言うまでもありません。
それでさらに欲が出てしまって他にも35ミリフィルムでましかく写真が撮れるカメラはないかと探し出したのがテナックスⅡとロボットスター1。この3台は我が家のましかく軍団として随分たくさん写真を撮りました。その中でもマミヤスケッチは一番の出場率、構造上36枚撮りフィルムが使えないのを使えるように改造したり、一時期毎日持ち歩いて出勤前と帰りに撮り歩いてました、元気でしたな。(笑)
過去記事を検索すると2015年3月28日にマミヤスケッチとテナックスⅡに同じフィルムを詰めて、同じものを撮ってみた対決記事を書いてました。それでふと思ったのですけどね、昨年マミヤスケッチのレンズを改造、今年はテナックスⅡのレンズをXマウントで使えるようにマウントアダプターを自作。ロボットスター1のレンズは市販のマウントアダプターを持ってます。
なので我が家の35ミリましかく軍団3台のレンズは全てXマウント対応というか、最新のデジタルカメラで楽しめるじゃないかと。思えばすごい贅沢な楽しみ、これはもう撮り比べをやってみるしかありません。カメラもX-T20とX-T30が2台の計3台あります。それぞれにレンズをつけて撮り歩きができるではあ〜りませんか。(笑)
X-T20とX-T30は画素数など違いがありますけど、フィルムシミュレーションのテイストは同じなので、その差はわずかかと。問題は小型カメラとはいえ3台ぶら下げてヨロヨロ歩きのオジサンの体力が持つかどうか、ココ一番心配なのですけどね。1台のX-T30でレンズを取っ替え引っ替えする手もあるのですけど面倒だしなぁ。3台を両肩と首に下げてチェンジしながら撮る方が手っ取り早いですからね。
なんだか面白くなって来そうな予感。これは体調ベストにして挑まなくてはなりませんな。撮る設定も露出も同じにして極力レンズそのものの味わい違いを比べてみたいなと思っておりますよって、撮るのはまだこれからなのでこの記事は予告編、なのでしばしお待ちいただきたいなと。

| | | コメント (2)

2019年2月 9日 (土)

ロボットならありますよ。

Robot_star1_006_blog

なんだか最近、IT関連のニュースを見ていると、やたらロボットがでてくるような気がします。色々な案内だったり、医療関係だったり、ロボットと対話する形で、ややこしいところや、分かりにくいところの敷居を低くしようとしているのでしょうか。
AIなどの技術で、状況判断して答えを出す仕組みが、より進化したから実現できたのでしょうね。
鉄腕アトムぐらいのレベルになるには、まだまだだとは思いますけど、こういう技術ってある時点を境に、急激に進歩する可能性がありますから、10年先にはどうなっているか分かりませんな。当たり前にお家の中にロボットがいるなんて時代になっているかもしれません。
ソニーの犬型ロボットAIBOも人気でしたし、暮れにニュースで見たLOVOTは、良くできているなと思いました。ホント可愛いらしくて、動画見てたら欲しくなりましたな。結構売れるんじゃないかと。
ちっちゃくて可愛いロボットが家庭に入ってくることによって、ロボットに対する抵抗がどんどんなくなって、当たり前になってゆくのかなと思いました。
で、オジサンのロボット話。ロボットと言いながらカメラの話なのですけどね。(笑)
ひとつめは、キヤノンA-1と言う一眼レフカメラ。働き出して最初の冬のボーナスで買ったカメラでした。カメラロボットと言う愛称でしたな。
キヤノンさんってカメラに愛称を付けるのが好きなメーカーかと。後に発売されたオートフォーカス以外は全部入りの一眼レフT90はタンクでしたな。
A-1は電子化できる部分はとことん電気仕掛けにした、マルチモード一眼レフ、モータードライブなどのアクセサリーも充実していて、フラッグシップ機のF-1を買えなかった若造には憧れのカメラ、今でこそ当たり前ですけど、ファインダー内に液晶表示で情報が表示されるのが、最新のメカって感じで格好良かったわけで。カメラがどんどん電気仕掛けになっていく先鞭を付けたカメラだったと思います。
もうね、使い倒しましたよ。いつも24ミリレンズを付けてカバンに入ってましたからね。今となってはショボい電子化でしたけど、当時はまさしくカメラロボットでしたな。
もうひとつはROBOT STAR1と言うカメラ。このカメラはこのブログにも何度か登場しているのでご存じかと。
オットー・ベルニング社が1934年に発売したROBOT1から始まったカメラ。ゼンマイ仕掛けで、フィルムを巻き上げる部分が自動化されていたのでロボットという名前になったのでしょうか。
オジサンの持ってるROBOT STAR1は小さくて可愛らしいくせにずっしり重い、壊れて使えなくなっても文鎮として利用できそうな金属の固まりカメラ。35ミリフィルムでましかく写真が撮れるカメラにハマっていたときに見つけたもの。
目測カメラなので、絞り込んで被写界深度内に収める撮り方しかできなかったのですけど、マウントアダプターのおかげでX-T20に付けて、絞り開放なんて事ができるようになりました。
独自のスクリューマウントの交換レンズをただいま探し中。だけどぜんぜん見つかりませんな。
写真を撮る道具なのにロボットって名前が付いた、懐かしのカメラの話を二題、今時のデジタルカメラの方が、遙かにロボットしてますけどね。今思えば何とものどかなロボットでしたな。(笑)

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2017年11月26日 (日)

ロボット前へ、前進あるのみ。

L35875_blog

山椒は小粒でもズシリと重い、小さいくせに重量級カメラROBOT STAR1、ペーパークラフトでカメラケースを自作、首から提げられるようにして、重さに持ち出しを躊躇していた部分を一気に解決したので、これは持ち出して写真を撮らねばなりませんって気合い十分だったのですけど、10月は休日の度に雨模様や台風接近で完全に水を差されたわけで。全然写真撮れませんでしたよ、こんな年もあるのですな。
遅ればせながらですけど、ようやく撮り歩ける日がやってきました。自作カメラケースの使い勝手を確かめるのも兼ねてお出かけ。首から提げてもズシリときますけどね、手に持ったままよりはずいぶん楽、両手が空くので露出計使うのも楽、撮り歩くのはオジサンの道楽、撮った写真を見て喜怒哀楽、いい写真が撮れてて悦楽、ほんとオジサン脳天気でお気楽。ROBOT STAR1に一番必要なのは「楽」の一文字。(笑)重量級なのを差し引いても決して使い勝手がいいカメラとはお世辞にも言えないのでね「楽」させてもらわなければ割が合いませんよ。ってオジサンがヘタレなだけなのですけどね。

L35896_blog

目測カメラなので基本ピント合わせなんてものがないのですな、ファインダーは構図を大まかに見るための単なるのぞき窓、撮りたいものまでの距離を目測で測って、その前後を被写界深度内に収めるような撮り方になります。しかもフィート表示なので直感的に距離が分かりづらいのですな。頭の中でフィートをメートルに換算しながら撮るので時間がかかります。
レンズの被写界深度目盛りは絞り値と対応する色分けがされているので、これを使いまくって撮るわけですけどね、老眼にはつらい小さな表示なのでメガネをかけたりはずしたりでさらに時間がかかるという。(笑)

L35865_blog

被写界深度目盛りの色分けについては過去に「手の平にメカの塊、ロボットスター1」という記事に書いておりますのでそちらを見てやってくださいまし。ゼンマイ仕掛けのフィルム巻き上げは実に軽快で撮ってて楽しいので、基本的に3メートルぐらいに距離を合わせておいて、絞りはF8ぐらいで辻斬りよろしく軽快に撮り歩くのがいいかと。そのためにカメラケースを自作したのですしね。
単独距離計も持って出たので、いざというときはこれできちんと距離を割り出せばいいかと、カメラのホットシューに付けてみたのですけど、そうするとゼンマイ巻き上げがすごくしにくい事態に。同じゼンマイ巻き上げのリコーオートハーフに比べて、すごく重たいのですよ、指先痛くなりますな。まさしく頑固なドイツ人って感じのカメラ。(笑)
現像上がりのフィルムを見ると分かるのですけど、コマ間隔が1ミリぐらいで見事にそろってます。限られた長さのフィルムで出来るだけ沢山撮るためにぎりぎりのコマ間隔に設計されたのでしょうけど、みっちり並んだ写真を見ていると日本のカメラとの精度の違いを感じますな。切り離すのにハサミ片手に緊張しますよ。(笑)
_mg_8720_blogで、撮った写真はこんな感じ、自作カメラケースは十分使い物になりました。これで持ち出し率アップ。ROBOT STAR1片手の街歩きは前進あるのみ。我が家の35ミリましかくカメラの一軍に登録しましたよ。(笑)

L35887_blog

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2017年10月15日 (日)

ROBOT STAR1を持ち出すためにケースを自作(後編)

ケースを自作して、何とか持ち出し率を上げて、我が家の35ミリましかくカメラ軍団のスタメン登録してやりたいROBOT STAR1。型紙を作って後は革を切って縫いつければいいだけというところで、転けてしまったオジサン、結構技術がいりそうということで二の足を踏んでしまったのですな。
なにしろROBOT STAR1は、オジサンより年上の1952年生まれ、しかもやや難有りなのを格安で見つけてきたものなので、いつまで使えるか分からない不安があって、気合いを入れて立派なケースを作ってもなぁという気持ちもありました。縫わずに作れる方法はないかと、少しでも楽したい、逃げ腰のカメラケース自作。(笑)
で、ふと思ったのですけどね、紙で作ってしまえばもっとお手軽に出来るのではないかと。カメラケースをペーパークラフトで自作。無謀なチャレンジがうまく行くかは分かりませんけど、扱い慣れた材料の紙だと折ったり曲げたりも簡単、木工用ボンドで接着して組み立てられるので、革を縫うような技術が無くても作れますからね。
ということで早速チャレンジ。仮組みした型紙を元に、簡単に作れて実用に十分な強度が出るように考えつつ展開図を作りました。老眼なので紙に展開図を書くのはつらいという事で、アドビイラストレータ体験版をダウンロード、7日間使えるのでこれで展開図を制作、画面で大きくして見られますし、数値入力で正確に描けます。
PDFで保存しておけばお試し期間が終わった後でもデータは使えますからね。昔取った杵柄、イラレでサクサク作図、思い出しながらでしたけど1時間ほどで完成しました。
できあがった展開図なのですけど、考え方としては、カメラ底面部分を中心に、前面と背面で包み込む形、ちょうどカメラの両サイドに接合部分が来るので、ここにノリシロを作ってしっかり接着して補強したのち、ストラップを通すリングを付けるための穴をあけて、ハトメを打つわけで。
正面から見るとカメラの両サイドに耳のように出っ張りが出来ますけど、一番簡単に作れるのじゃないかと考えました。
ペーパークラフトなんて無謀かもしれませんけど、紙って実は結構丈夫なのですな。できあがったものに薄めたクリアラッカーを染み込ませれば十分強度が出るかと。日本には柿渋や漆を染み込ませた和紙で作った工芸品がありますからね、それを真似たわけですな。
プリントした展開図をボール紙にテープで仮止めして切り出し、折り線部分はボールペンで筋目を入れておけば後で折り込むときにガタガタにならずにきれいに折れます。
で、折り加工をした状態がこれ。前後から挟み込む形なのがよく分かるかと。

_mg_8490_blog
_mg_8491_blog

カメラを入れて両サイドをクリップで仮止めしたのがこれ。

_mg_8498_blog

木工用ボンドをたっぷり付けてしっかり接着、一晩放置して完全に乾いた後、お好みの色を塗ってもいいのですけど、革のような柄の入った紙を貼り付けたらカッコいいんじゃないかとユザワヤさんにGO、「あららぎ」という紙が良さそうだったのでチョイス、A4サイズで21円なり。
これを1センチほど余白が出るようにカットしてケースに巻き付けるように貼り付け、余白部分は内側に折り込み、底面部分にも貼り付けたのち、クリアラッカーを全体に塗って補強。
ストラップ用リングを付ける穴をあけてハトメを打ったら完成。こんな感じに出来上がりました。
_mg_8565_blog

お菓子の箱のボール紙で作ったカメラケース、どれぐらい持つのかは分かりませんけど、いけそうだったらストラップの付けられない他のカメラにも流用してみようかと思っています。

| | | コメント (6) | トラックバック (0)

2017年10月14日 (土)

ROBOT STAR1を持ち出すためにケースを自作(前編)

_mg_8453_blog

我が家の35ミリましかくカメラ軍団の中で、いつもスタメン落ち、選考の結果落選してしまうというか、防湿庫から出そうとした途端その重さに選択を躊躇してしまうのがROBOT STAR1。
出しますよ、ちゃんと出して一応机の上に並べて、撫で回してみたり、単独露出計を付けてみたりするのですけどね、やっぱり今日はマミヤスケッチにしようって事になって防湿庫に逆戻りして貰う事になってしまうわけですな。
アイレットが付いて無い機種なのでストラップが付けられないわ、革ケースは持ってないわ、探しても見つからないわで、首から提げることが出来ず、むき出しで持ったまま撮り歩くしかないのですけど、一日持ち歩くと手首が腱鞘炎になりますよ、撮れる写真はいいのですけどねぇ。(笑)
もっと出場率が上がれば、マミヤスケッチ頼みになっている、ましかくカメラローテーションをいい形に出来て連続出場の負担を減らせるかと、休ませてあげたいですからね。
しかもROBOT STAR1はレンズ交換が出来るので、頻繁に使うようになれば、交換レンズを探してみようかと色気が出てくるかもしれませんし。(笑)
この問題の解決には何が必要かはすでに分かっています。首から提げられるようにすればいいだけ。もうカメラケースを自作するしかありませんな。ROBOT STAR1のために重い腰を上げる決意をしたオジサン。家内がクラフト作家なので材料と道具はいくらでもあります。
ただ、ケースなんて作ったことがないので、作る手間はかからず簡便でありながら実用に十分なものを作ろうと思いました。
で、早速カメラを採寸、バスト、ウエスト、ヒップ、袖丈…じゃなくて、底面部とカメラ回り、厚紙を当てて形状を割り出したわけで。
とりあえずカメラが転げ落ちなければいいので、底面部と同じ形の板を作って三脚ねじで固定、それにストラップを付けても実用としては間に合うのですけど、せっかくなのでねオーソドックスにカメラケースを作ってみようかと、現物合わせしながら型紙は出来ました。
ちゃんとカメラが入るかテープで留めて仮組みして見たら結構よさそう。(笑)

_mg_8458_blog

次はそれを元に革を切りだして縫いつければ完成。と文章で書くと数十文字で済んじゃいますけどね、家内に聞くと革をカメラケースのような形に縫うのはそんなに簡単じゃないらしいですな。
それで躊躇してしまったわけで、何とかもっと簡単に自作できないかと考えた結果、オジサンが選んだ無謀なケース自作の顛末は後編で、緊迫の次号を待たれたし。(笑)

_mg_8463_blog

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2017年9月10日 (日)

テナックス(TENAX II)に初モノクロフィルム。

_mg_8370_blog

このふた月ほど、ハーフサイズと35ミリましかくカメラでばかり撮ってます。手持ちのカメラの中でも、マイブームがあるわけで、暑い季節はなるべく軽量でたくさん撮れるカメラの方が動き回れるというのもあって、二眼レフなど、中判の大きなカメラは少しお休みいただいて、機動力を生かして撮れる小型のカメラで撮っているのですな。
しかもマニュアルで露出を決められるカメラが楽しいので、ペンFTにレンズ1本、マミヤスケッチ、TENAX IIの3台が今は休むヒマもなく稼働中。休日はこのどれかでお出かけするのがこのところの定番。
L35677_blog

圧倒的持ち出し率なのはマミヤスケッチ、二番手はペンFTなのですけど、このあいだ今まで撮った写真を見ていたとき、衝撃の事実が発覚。
TENAX IIで今まで一度もモノクロ写真を撮って無かった事が分かりました。我が家にやってきて10年近く、結構な数の写真を撮ってきましたけど、モノクロフィルムだけ一度も使ってなかったとは思いもしませんでしたな。何度か撮っているつもりになっていたという。

L35678_blog

1938年発売の元々カラーフィルムなんて無い時代のカメラなので、本来はモノクロフィルムを入れてその写り具合を楽しむのがスジなのでしょうけど、カラーリバーサルフィルムで撮ると少しアンバー寄りのこってりした描写がマミヤスケッチとは違った楽しさがあって、カラーでばかり撮っていたわけで。

L35668_blog

調べてみると他のカメラたちは、カラーもモノクロも撮っているのに、TENAX IIだけモノクロバージン。これはイケマセン、白黒の快楽を教えてあげなくてはなりませんという事で、モノクロフィルムを優しく挿入してあげました。(笑)

L35698_blog

使ったフィルムはカラーネガフィルムと同じ現像処理ができるイルフォードXP2super。ISO感度400なので、昼間の明るい日差しの下ではかなり絞り込んで撮らないと、シャッタースピードの高速側が足りないので、あえて高架下商店街の薄暗い中で撮り歩いてみました。付いてるレンズはSonnar 40mm F2、これをなるべく解放で撮ってみたいというのもあったのですな。露出計で測ると1/50秒でF2かF4の間ぐらいの見た目よりは結構薄暗い高架下商店街だったので、ほぼこの露出で撮り歩き。
さすがに薄暗くて場所によっては距離計でのピント合わせも分かりづらくて何度も合わせ直し、時間がかかりましたけど、ディープな高架下はなかなか楽しかったですよ。TENAX IIのモノクロ初体験、白黒の快楽にシャッターもむせび泣く昼下がりの高架下、調子に乗ったオジサンは久々にハッスルしてしまいました。(笑)
L35681_blog

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月27日 (日)

ロボットスター1は、雨男?

Robot_star1_002_blog

instagramに対抗しているわけではないのですけどね、最近ペンFTと共に、出場率が高いのが我が家の35ミリましかく軍団。Mamiya Sketchはダントツの一番、続いてTENAX II、三番手はROBOT STAR1と行きたいところなのですけどね、ROBOT STAR1は準備したものの、なぜかまだ写真が全然撮れて無いという。他の2機種に比べて圧倒的に癖がありすぎるのですな。
まずフィルム装填からしてややこしい。専用フィルムマガジンを開けて中のスプールを取り出し、フィルム先端をかみ合わせて、もう一度フィルムマガジンに戻してからカメラにセットしなくてはならないので、じっくり腰を落ち着けてやらないととても出来ない仕組みなのですな、時間がかかります。
L30783_blog

フィルムの巻き上げはゼンマイ仕掛けなのですけど、同じ仕組みのリコーオートハーフとは印象がまるっきり違います。すごく強力なゼンマイが入っているのか、ノブを巻くのに結構力がいります。
そのおかげか、シャッターを切ると「ジャッ、ジャッ」と瞬時に巻き上げてくれるという、「アンタ、ホンマにクラシックカメラか?」って思うぐらい軽快な巻き上げに感動します。電気仕掛けのモータードライブが付いているのかと勘違いするぐらい。ROBOT STAR1の一番楽しいところなのですけどね。(笑)
ピント合わせは目測、しかもフィート表示なのが持ち出しを躊躇してしまうところ。距離計をつければ問題ないのですけどね、ファインダーでピントを合わせられるMamiya Sketchに比べると使い勝手はいいとはいえません。
撮った後のフィルム巻き戻しも一苦労、クランクの形がボディーにフィットしているのはいいのですけどね、巻きながら指先が痛くなりますよ、何でこんな形にしたって思わず悪態つきたくなるぐらい使いにくいのですな。
L33222_blog

ま、色々癖があるのも魅力の内なのですけど、持ち出し率が低い一番の原因は、その重量とアイレットがないので革ケースが無いと首から提げられないところ。アイレット付きの機種もあるのですが、オジサンの持っているのは付いてないので、手に持ったまま撮り歩くしかないのですな。革ケースは一時探しまくりましたけど、出てこないので諦めました。自作するしかなさそう。
とにかく重たいのでね、手に持ったままだと疲れますよ。まさしく鉄の塊。EOS Kiss X7にバッテリー、メモリーカードと標準ズームレンズ付きで607g、それよりまだ重い実測値616g(フィルム無し)もはやカメラというより文鎮。(笑)
L30857_blog

それでもこのカメラで撮らねばなるまいと、ついこの間の休日に、やっとの事持ち出したのですけどね、天気は良かったし、距離計も付けて万全の準備でお出かけしたわけですな。ところが駅に着いて地下から地上に出たら、ゲリラ豪雨で土砂降り。
なんで?雨宿りしながら止むのを待ったのですけど、どんどん激しくなるばかり、オジサンふてくされて、そのまま地下道を通っていつもの酒場で止むまで飲んで待つことに。1時間ぐらいで日が射してきたのですけどね、もうそのころには出来上がっちゃって、写真撮るのがどうでもよくなってしまったわけで。(笑)
なので、持って出ただけのROBOT STAR1、写真撮ってないので、過去に撮ったものでお茶を濁しつつ、リベンジしたらまた記事にしようかと思っておりますよ。
L33172_blog

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2017年8月20日 (日)

テナックスII(TENAX II)はやっぱりドイツ人。

_mg_8366_blog

L35628_blog

マミヤスケッチで35ミリましかく写真の世界に堕ちていったオジサン、カメラ好きなので、当然の事のように他にもましかくが撮れるカメラがあるのではと調べたり探しまくってました。色々あるのは分かりましたけどね、現実は、なかなか見つからなかったのですな。
ただ諦めずに望めば願いが叶うのが中古カメラの世界。地道に頻繁に見て回っているとなぜか目の前に現れるという。で、見つけてしまったのがTENAX II、カメラにもうるさい若者向けの雑貨屋さんで並んでいたりするタクソナやTENAX 1の上位機種、見た目も造りも全然違いますし、レンズ交換もできるというシロモノ。
広角、標準、望遠のレンズがライナップされていたようですが、まず出てきませんな。一度広角レンズを見かけましたけど、プロ用デジタル一眼レフが買える値段でビックリしたことがあります。それだけ数が少ないということなのでしょう。
TENAX IIの特徴として、前面のレバーを押し下げることでフィルム巻き上げが出来るという。日本ではその形状を見て「招き猫」なんてあだ名が付いていますが、ドイツには招き猫はいないでしょうからどう呼ばれていたのでしょうね。ゼンマイ巻き上げのロボットに対抗して考えられたという記述も見かけましたが、機動力のある35ミリカメラで速写は永遠のテーマだったのかもしれません。
ただ今となってはかなり年季の入ったクラシックカメラですのでね、無理はしませんよ、速写なんて論外、カメラにストレスかけないようにゆっくり巻き上げて使ってやるのは古いカメラ好きの暗黙のルール。実際のところ結構丈夫みたいですけどね、分解した時スゴイ立派なスプリングが入っていたのを見ましたので。

Tenax_ii07_blog

同じましかく写真の撮れる日本人カメラマミヤスケッチと撮り比べてみるとずいぶんテイストが違います、やっぱりこの人ドイツ人って感じ。シャッターもスケッチの「パチャ」に対して「ジャンッ」、押し心地も濃厚、スケッチの軽快さとは違って「この場は私が撮りますので」っていう押しの強さがありますな。撮った写真は色乗りのいいややアンバーよりの油絵のような感じがあります。
同じましかく写真のカメラでありながら国民性の違いがモロに出ているTENAX II、当時の高級機種だけに造りもよくてメカニカルなオーラを放ちまくりの逸品。ずっとなで回したくなるようなイケメンカメラってそうたくさんはないですからね。(笑)
L35623_blog

| | | コメント (4) | トラックバック (0)