テクノロジーは、余計なおせっかいだったりする。
ソニーさんから「α9 III」ってとんでもないカメラが出ましたな。グローバルシャッター方式なので、高速で動く被写体を撮っても歪みのない写真が撮れるそうで、いわゆるローリングシャッター歪みというやつが起こらないそう。
つまりゴルフのフルスイングを撮影した際に、ゴルフクラブが歪んで写ったり、走る電車を横から撮ったら車体が平行四辺形に歪んだなんて現象が起こらないわけで。
オジサンは子供の頃よく読んだ野球漫画で、フルスイングでバットが弓のように曲がってたり、バットに当たる瞬間のボールがひん曲がってるなんて描写を散々見て育ってきたので、歪があったとしてもそれはそれで臨場感があっていいんじゃないのって、のんきに思ってます。(笑)
なので歪みなく撮れるなんて必要なの?って感じ、さらに120コマ/秒の高速連写だって。こうなると連写した中からベストショットを選べばいいわけで、もうシャッターチャンスって言葉も死語になるでしょうなぁ。(笑)
つくづくテクノロジーの進化は夢のようなスゴイことを実現してくれますけどね、余計なおせっかいと言いますか、機械が何もかもやってくれてる感じがして、撮る人の個性がどんどん見えなくなるなぁって思いました。誰が撮ってもレベルが高くて、同じような写真が撮れる素敵で迷惑なテクノロジー。(笑)
ミラーレス一眼に主役が変わってきて、それまでの一眼レフでは出来なかったことがどんどん実現し当たり前になってます。とりあえずシャッター押せば間違いのない写真が誰にでも撮れるようにはなりましたけどね。何だか余計なことと言いますか、そこまで助けてくれなくてもいい、おせっかいなテクノロジーも増えた気がするのですな。(笑)
なのでそういうのを縦横無尽に使いこなせる人イコール写真撮る人ではないと思いたいわけで。取扱説明書の隅の隅まで熟知してガンガン使いこなせる人と写真撮る人は別次元って感じがします。テクノロジーが進化すればするほどそう思いますな。人じゃなくカメラが撮ってくれた写真ばかりが目に付きますからね。
そもそもカメラは絞りとシャッターだけあれば十分なんですよ、ピントや構図も含めどう写したいかを考えるのが写真を撮る醍醐味って思っているので、メニューの奥の奥まで探さないと出てこないような便利機能といいますか、テクノロジーは無くてもオジサン写真は撮れます。(笑)
現在使っている富士フィルムさんのミラーレス一眼も全機能をフルに使いこなしているかと聞かれたら、きっとその10%も使いきれてないでしょうな。だけどちゃ〜んと写真は撮れてます、しかも思い通りにね。(笑)
オートフォーカスもオールドレンズや中国メーカーのマニュアルレンズを持ち出すときには関係ないですし。オジサンが実際にテクノロジーの恩恵を実感できるのはボディー内手ぶれ補正ぐらいですかね、体力&筋力低下なお年頃ですからこれをサポートしてくれるテクノロジー。
こういうのは余計なおせっかいとは思いません、むしろ大歓迎ですよ。(笑)
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