35ミリカメラ

2024年11月14日 (木)

大人の科学最新号は、35mmフィルムカメラですと。

35mm_blog

ネットを眺めてたら、11月7日発売の学研「大人の科学マガジン」は35mmフィルムカメラってニュースが出てました、お値段税込5,500円。フィルムカメラの人気に乗っかった感がありますけど、ある意味タイムリーな企画かと。(笑)
さっそく買い求めてファーストインプレッションと行きたいところですけど、オジサンは家庭内大蔵省の許可が出ませんので、使った方のレビューを楽しみにしておりますよ。
何しろフィルム高くてもう手が出ませんからね、フィルムで撮るのなら温存しているクラシックカメラをまず先に出場させたいですし。(笑)
で、大人の科学マガジンですから、自分で組み立てなければなりません。
ココ楽しいところと受け止めるか、面倒くさいと感じるかが購入のハードルになりそうですけど、過去に大人の科学マガジンはいくつか買って作りましたが、難易度が高い感じは全然無かったので、今回の35mmカメラも同程度の工作じゃないかって思ってます。
説明にはドライバー1本で所要時間30分って出てましたから大したことはないでしょうな。ま、誰が組み立てても失敗がないように考えられていると思いますのでね、学研さんですからマチガイは無いかと。(笑)
スペックを見ると、絞りは開放F6.4、F16、レンズ付きのピンホールF100、レンズを外してF100でのピンホール撮影の4種類の撮影ができると出ていますな。
シャッタースピードは約1/100秒とB(バルブ)の2種類。レンズの焦点距離は32mm、ピンホールでは30mmだそう。
フィルムカメラの時代にシャッタースピードが1速固定で絞りを何段階かに変えられるカメラがありましたが、あれと同じ感じでしょうね。フジペットは確かそんなやつでしたな。(笑)
で、このカメラのスペック見てて面白いなって思ったのが、35mmフルサイズだけじゃなく、付属のアダプターを付けると、その半分のハーフサイズでも撮れるところ。フィルム送りはどのようにするのか不明ですけど、PENTAX17を意識してのことでしょうか。
35mmにハーフにピンホールを1台のカメラでなんて、学研さん攻めてますなぁ。
貼革なども自分でカスタマイズしたりデコレーションできるそうですし。これで5,500円ですからね、売れると思いますよ。フィルムカメラ好きのYouTuberあたりが色々動画をアップしそうな匂いがします。(笑)
これを書いてる時点で富士フィルムさんのショッピングサイトでは「写ルンです」が1,980円と出てましたから、2台分ちょいで買えて好きなフィルムで色々撮れるわけですから、今一番クールなフィルムカメラの新製品かもしれませんな。

| | | コメント (0)

2022年12月24日 (土)

ペンタックス、ペンタックス、フィルムだよ。

L51178_blog

このご時世のこの時期にこのニュースですからね、フィルムカメラファンにはビッグサプライズと言いますか、デカすぎるクリスマスプレゼントかと。(笑)
写真&カメラファンの方はすでにご存知だと思いますが、12月20日にリコーイメージング株式会社が、ペンタックスブランドでフィルムカメラの開発検討を行う「フィルムカメラプロジェクト」の開始をアナウンスしていましたな、動画も出てたので見ましたよ。
2本の動画の内、TKO(鈴木タケオ)さんが語る「PENTAX Film Project Story #1」では、誰もが安心して楽しめるフィルムカメラの開発、新製品で保証が付いてて、若いユーザーの手の届く値段で出すことでフィルムカルチャーを支えたいというのと、フィルムカメラ製造の技術やノウハウの伝承について述べてましたな。
フィルムカメラ製造を知る世代はすでに定年退職、今やらないと技術やノウハウが途絶えてしまうそうで、そうなるとフィルムカメラは作れなくなるそうなのですな。フィルムカメラと言っても古いカメラの復刻じゃなく、新しい今の時代にマッチしたフィルムカメラをペンタックスという集団で真剣に作り出していきたいと思っていると述べてました。
で、まずコンパクトカメラ、そのハイエンドカメラ、一眼レフ、フルメカニカルの一眼レフというロードマップを考えているみたい。ペンタックスさんですからね、最初からフルメカニカル一眼レフってのも面白いのじゃないかと思いますけどね。(笑)
今の時代にマッチしたってところがどんなデザインになるのか興味がありますけど、それ以前にプロジェクト自体が続けられるのかって部分も不安定要素が一杯でハラハラドキドキ。
フィルムカメラの開発「検討」ですからね、カメラは作れるからGOってことになっても、フィルムの製造供給状況や現像所のインフラも考えないといけないでしょうから、色々なところを巻き込んだり、協力を仰いだりしなくてならず、なかなか前途多難ではないかと思いますね。ま、間違いなくクラウドファンディングで資金調達はするでしょうな、でなきゃまず無理だと思います。
で、フィルムカメラの技術やノウハウの伝承に重きを置くのなら、他のメーカーも巻き込んで未来に伝える技術ってことでメーカーの垣根を超えた業界の取り組みぐらいに持っていくのもありでしょうね。
その場合富士フィルムさんのように、カメラもフィルムも現像も全部やってますってところが、名乗りを上げてくれたら一番なのですけどねぇ。ニコンさんは参加してくれそう、オリンパスさんは別会社になっちゃったから無理かも、キャノンさんは絶対無い、パナソニックさんは電気屋さんだから無し、ソニーさんは元コニカミノルタだけど無理でしょうなぁ。ってやっぱ無理か。(笑)
動画の締めくくりは「ペンタックス、ペンタックス、フィルムだよ。」って終わり方。「ペンタックス、ペンタックス、望遠だよ、ワイドだよ。」って昭和40年頃やってたペンタックスのテレビCMの言い回しを真似てましたな、これ60代以上の年配の方しか知らんやろな〜。(笑)

| | | コメント (0)

2022年2月12日 (土)

通り過ぎていったカメラ、キヤノンⅡ D。

Canon2d006_blog

忘れてしまう前に、記事に書いておきたいカメラって幾つかあります。持っていたけどほとんど使わなかったり、使えなかったりして記憶の薄いカメラ。特にクラシックカメラなんて興味が無かった若い頃に、理由あって手にしたカメラは、カメラそのものがすでに手元に無いというか、どこかに売りに行ったのか、どう処分したのかさえ記憶に無かったりしますな。
キヤノンII D(2D)というカメラがそうでした。国産メーカー各社がライカに追いつこうと、真似たりコピーしていた時代のバルナック型ライカそっくりのカメラ。キヤノンのホームページにある「キャノンカメラミュージアム」によると1952年発売、高級機IV Sb(4Sb)に対して、II D(2D)は廉価版の普及機という位置付けだったようです。
なぜこのカメラを持っていたかと言うと、当時入り浸っていた写真屋さんに、年配のお客さんが下取りに持ち込んだ大量の機材の中にあったもの。よく使われてたようでしたけど、その後の保管が悪かったのか、ひどい状態。
お金をかけて修理して店頭に並べたところで、カメラと言えば一眼レフの時代に、ライカコピーのレンジファインダーカメラ、しかも普及機なんて売れるはずもなく、行き場を失っていたのを譲り受けたわけで。確かSerenar(セレナー)85mm F1.9という純正レンズと、コムラー 50mm F3.5というレンズもセットで貰いましたな、どちらもカビてましたけどね。(笑)
譲り受けたことがきっかけで、クラシックカメラへの興味がふつふつと湧いてきたかと言うと、当時そんな気持ちは全くありませんでした。飾っとくのにいいなぐらいの気持ちで、誰も引き取らなかったから、廃棄処分にするのなら頂戴って感じ。スローシャッターは動かない、ファインダーは曇ってる、あちこちメッキが剥げて傷だらけ。
だけど当時の撮影記録を見てみると、一応ネガフィルムを入れて撮ってみたようですな。撮ったフィルムが見当たらないのですけど、記録を見てシャッター幕の不調で光が入って、まともに写ってなかったのを思い出しましたよ。
鉄チャンだった写真仲間たちと、モデルをお願いしたガールフレンドと一緒に、ローカル鉄道の無人駅にポートレイト撮影に行った時に、撮影小物で持って行ってました。モデルさんに提げてもらったり、手に持ってもらうのに使ったようで。こういう記録は付けておくものですな。(笑)
結局カメラはそのままお蔵入りというか飾ってました。その後どうしたかは全然思い出せないのですけど、きっと引っ越しの際に処分したのだと思います。もしまともに動くカメラだったらどうだったか、多分タダではくれなかったでしょうな。(笑)

| | | コメント (2)

2021年3月14日 (日)

ビンテージじゃなくて、ヘリテージカメラ。

3月4日に「フィルムカメラの新しい始まり?」ってタイトルで、今どきの若い人に、フィルムとは何ぞやってところから説明しなくては、フィルムカメラを使ってもらえないって話を書きました。
そのときに、実は笑ってしまうと言いますか、頭を抱えてしまう質問や発言が、まだまだいっぱいあったのですな、裏返せばオジサンにとってはコレ全部、美味しいブログのネタですからね。しめしめってネタ帳に書き付けさせていただきましたよ。(笑)ま、そんなこんなを、面白おかしく書いてみようかと。
周りを見回してみると、今どきの機械類の操作って、スマホに代表されるようなタッチパネルや、液晶表示にメニューを呼び出して選択するようなのが、すごく多くなってますな。どんなものも、コンピューター化しているわけで。
そういうインターフェイスが、物心付いたときからデフォルトな世代にとって、レバーを倒すだの、ダイヤルを回すだののアナログな操作は、馴染みがないぶん新鮮だったり、ややこしかったりするのかもしれませんな。
思えば、巻き上げレバーも巻き戻しクランクも、元々付いて無いデジタルカメラしか知らないわけですから、その役目すら想像付かないわけで。

_mg_7508_blog

KONICA C35の向かってレンズ左下のレバーもそうでした。オジサン世代にとっては、当たり前過ぎて説明云々のハナシじゃない、セルフタイマーレバー。
「何するものなんですか?」って聞かれて、自撮りや友達と集合写真撮るときに使うやつって、実演しましたよ。レバーがジーッって戻りながら動いて、カシャッって音に「お~」「生き物みたいでカワイ~」。
オジサンね、人生でカメラのセルフタイマー操作して、これだけ感動されたのは、後にも先にも初めてでしたな。
オジサン手品師でもなければ魔法使いでもないのでね、ただ普通にカメラを操作しただけなのですけどね、いちいち感動されて、もうどうしたら良いのか。未来からタイムスリップしてきた人に説明している気分でしたな。
レンジファインダーのピント合わせも、大汗かいて説明しましたよ。ファインダー中心部の、小さな黄色い四角の中の、像のズレ具合が無くなったらピントOKって言っても、小さすぎて分からないのですな。何度か試して、ようやく分かってもらえましたけどね。
「これって、一回撮るごとにピント合わせしないとだめなんですか?」って聞かれて崩れ落ちましたな。信じられない質問に、オジサンがパニックですよ。
「撮った写真ってスマホに送れるんですか」って真面目に聞かれましたけど、53年前のカメラですからね、パソコンも無ければ、インターネットも無いので、Wi-FiもBluetoothも、もちろんありませんよどころか、電卓すらまだ登場していない時代だってぇの。
「それじゃ、キタムラのスマホデータ転送サービスにします」って、だったら最初からできない事聞くな~。
使ってくれるのならってあげたフィルムカメラ。使えるようになるまでの説明で、オジサンの神経が使い物にならなくなりそう。
この世代から見れば、クラシック通り越してビンテージカメラかもしれませんけどね、オジサンからすれば、フィルム写真文化遺産を継承伝承のヘリテージカメラですよ。(笑)

| | | コメント (4)

2021年3月 4日 (木)

フィルムカメラの新しい始まり?

これから書く事は、オジサンの創作話なんかじゃなく、全て紛れもない事実といいますか、今の現実ですからね。信じられないかもしれませんけど、一番愕然としたのはオジサン自身でした、ガックリ崩れ落ちましたよ。(笑)
事の顛末はある日の事、職場の25歳になる女性スタッフ二人が、フィルムで撮る写真に興味があるとの事で、話を聞いてみると一人は時々「写ルンです」で楽しんでるそう。
なのでオジサンが使ってないカメラをあげる事にしました、この先フィルムを使う頻度を考えると、使いきれないカメラは、使ってみたいって人のところで活躍してくれた方がイイですからね、特に若い方に使ってもらえるのならなおさら。

_mg_8162_blog
_dsf7619_blog

で、フィルムカメラ入門に間違いのない名カメラ「KONICA C35」と「OLYMPUS TRIP35」をチョイス。写ルンです卒業にはもってこいかと考えたわけで。で、使い方なんぞを一通り説明しようとしたのですけどね。ココでオジサン思いっきり大コケしましたよ。
写ルンです以外のフィルムカメラは知らない世代なので、パトローネ入りのフィルムを見た事が無いのですな。この時点でもうオジサンどうしてイイのやら、気を失いそうでした、ここから説明しなくちゃならないなんて、思ってもいませんでしたからね。
なんとか説明しましたけど、ヨドバシとかキタムラとかナニワで売ってるって、買えるお店まで言わないとダメなのよ。
なので予想はつくと思いますけどね、フィルムは光にさらすと感光してダメになっちゃうので、カメラに一度入れたら終わるまで裏の蓋を開けちゃダメってのや、感度ってのがある事や、撮れる枚数、賞味期限などなどを説明するのに3リットルぐらい汗かきましたよ。
何しろカメラの中でフィルムが送られるって事が分からないわけですからね。
写ルンですを使う時、後ろにあるダイヤルみたいなの指の腹でグリグリしたでしょっ、アレよアレ、あれでフィルムが送られてるのって、巻物みたいなフィルムが中に入ってるって事を説明しなくてはならないという。
写ルンですって撮ったらカメラごと現像に出しますから、中でどうなってるか知らなくてイイのですな。なのでフィルムがロール状なのから説明しなくてはならないとは思いもしませんでしたよ。(大汗)
「フィルムってどんなのがイイんですか」って聞かれましたけどね、説明が長くなりそうなので、フジの感度400のネガフィルムって答えました。昼休みにさっそくフィルム買いにキタムラに走ってましたよ。(笑)
で、買ってきたフィルムのパトローネを手にして、ボーゼンとしてましたな。見た事無いわけですから当然かと。フィルム装填を実演で説明しつつ、最終的に自分でやってもらいましたけどね。
撮り終わったら全部巻き戻してねって言ったら「巻き上げたのを巻き戻したら、撮った写真、消えないんですか」って真面目に聞かれて血の気が失せましたよ。
そんな有様ですから、カメラトップカバーにある巻き上げレバーと、巻き戻しクランクを見て「何するものなんですか?」って、最初ふざけてオジサンをからかってるのかって思いましたからね。
でも本人いたって真面目。そうか、これも知らないのか、確かにデジカメには付いてないからなぁって思い直して説明しましたよ。(超大汗)
なんだかいつもと違う疲れ方をした1日でしたけど、嬉しそうに首から下げたまま帰っていったので、これはこれで良かったのかもって思いました。フィルムを見た事が無い世代のフィルムカメラライフ、新しい始まりになればイイのですけど。(笑)

| | | コメント (4)

2020年11月 8日 (日)

こんな事でもなければ…キヤノンオートボーイ3

_t200862_blog

行きつけの酒場のご主人に「ちょっと見てくれへん?」って渡されたのがキヤノンオートボーイ3クオーツデート。「使いたいのやけど、電池無くて動かんねん。どこに入れるんかも分からんし。」との事。
この時代のコンパクトカメラって、電池交換は販売店にお持ち込みってパターンが多かったのを思い出したので、ネットで調べたところやっぱり。ねじ回しがないと交換はできないので、「新しいのにしときますわ」って一時預かりしてきました。
使われてるのは2CR5リチウム電池。そういえばデジタルカメラは大体専用バッテリーを使いますけど、応急処置的にこれが使える機種もありましたな。専用バッテリーと比べて撮影枚数はガタッと減りますけど、しばらく急場しのぎができるという。(笑)
ちょうど同じ電池を使う機器用にストックしてたのでサクッと交換しました。小さなプラスドライバーさえあれば、誰でもできる難易度なんて無いレベルの作業なのですけど、無いとできないカメラってどうなのって思いましたな。

_t200853_blog

ま、ファミリーユースのコンパクトカメラを使う頻度を考えると、長持ちするリチウム電池なら交換せずとも十分なのでしょうな。以前持ってたフジTW−3ってハーフサイズカメラも同じくユーザーができない仕組み、やりましたけどね。(笑)オートボーイ3を調べてみると、24枚撮りフィルムを年間10本、内ストロボ使用率30%って使い方で電池寿命は5年という設定になってたみたい。普通のファミリーユースなら確かに十分でしょうなぁ。(笑)
曲面ボディーで注目されたキヤノンT90と同じ年の発売なので、こんな曲面デザインなのかと。プラスチックボディーのコンパクトカメラが、他社からもたくさん発売されていた頃のデザインって感じがぷんぷんします。当時はスタイリッシュで斬新だったみたいですけどね、今見ると笑うなぁ。確か石坂浩二さんをCMキャラクターに起用してましたな、なんと無く思い出しましたよ。(笑)

_t200864_blog

電池交換後に動作確認、自動巻上げの音は「ギャ〜ア」ってほとんど騒音か絶叫レベルのやかましさでしたな。それからクオーツデートの日付と時刻を合わせて、各部点検清掃で完了。で、ブログのネタ用にブツ撮り。こんなチャンスでもなければ、オートボーイ3が我が家の敷居を跨ぐ事なんてありませんからね。(笑)

_t200866_blog

眺めてて気になったのが、底部についてる回転式突起。ティルトツマミって名称だそうで、これを回転させるとせり出してくるのですな。その状態でカメラをテーブルなどの上に置くと、最大16.5度上向きにできるので記念撮影などに便利…ってそうは見えないのですけどねぇ。(笑)
ご主人から「使ってもろてもエエよ」って言われましたけど、正直言ってこのカメラに、お高いフィルム入れる気になりませんでしたよ。あ〜撮ってみたいってオーラが全くオジサンには感じられなかったわけで。なので作例なんてありません。こんなカメラがあったのよって紹介だけです。(笑)

| | | コメント (2)

2018年9月 6日 (木)

明日からオリンパストリップ35の写真展

_mg_9579_blog

行きつけのカメラ屋さんには、カメラのカタログと一緒に、写真展の案内葉書が自由に持ち帰りできるように置いてあります。近くでやっているようなのはもらってきて見に行ったりするのですけど、その中でちょっと気になった写真展の葉書があったのでご紹介。
オジサンこのブログでフィルムカメラの入門にオススメしたいカメラの事を結構書いておりますけど、その中で登場率の高いのがオリンパストリップ35。写ルンですを使うような感覚で撮れる名カメラ、ピント合わせはレンズに付いている4つのアイコンのいずれかに合わせます、後はシャッターを押すだけと実に簡単、なのに写りは抜群に良くて、特に晴れた日の屋外で撮った写真なんて、こんなにしっかり写るのって驚きましたな。
ハーフサイズのオリンパスペンEESを35ミリフルサイズにしたのがオリンパストリップ35、海外向けにはハーフサイズでは受けなかったのでフルサイズにしたらしいのですけどね、結局20年もの間に1000万台生産されたという、カメラ史に残る名カメラ。おかげで中古カメラ屋さんでも程度のいい物がたくさん並んでいます、しかもお手ごろ価格なのでフィルムで撮れるカメラが1台欲しい方には、是非ともオススメしておきたいなと。(笑)
そんなオリンパストリップ35、誕生50周年記念の写真展が開催されます。このカメラだけで撮った写真が展示されるようで、クラシックカメラファン、フィルムカメラファンの方には興味深い写真展ではないかと思ったので記事にしました。
日時は2018年9月7日(金)から13日(木)、10時から18時まで、最終日は15時まで。
場所はオリンパスプラザ大阪クリエイティブウォール、大阪市西区阿波座1-6-1。地下鉄四つ橋線本町駅22番出口すぐ。
タイトルは「OLYMPUS TRIP35で撮る日々是小旅行 Dズイコーの日々」。関西トリップ35同好会の方々による写真が展示されます。
このカメラの同好会があるなんてオジサン知りませんでした。まだまだ熱いフィルムカメラファンがいらっしゃるのですな、なんだか嬉しくなってしまいますよ。(笑)
オリンパスのデジタルカメラをお使いの方なら、50年前にこんなすごいカメラがあったのを知るのに持ってこいですし、フィルムカメラに興味のある方々には撮った写真をじっくり鑑賞して、そのまま帰りに中古カメラ屋さんに走ってお買い求めいただくのもいいかなと思います。(笑)オジサンも手放せずに持っているオリンパストリップ35、カメラも写真展もオススメしておきますね。

| | | コメント (4) | トラックバック (0)

2018年7月31日 (火)

写ルンです PREMIUM KIT Ⅱ

_mg_9462_blog

たまたま、よく行くカメラ屋さんの店先で見つけてしまって、衝動買いしてしまった「写ルンです PREMIUM KIT Ⅱ」。前回のプレミアムキットは初代の写ルンですのパッケージを模したシリコンゴム製のカバーでしたけど、余りそそられなかったので、手を出さなかったのですな。ところが今回のはちょいとばかり心が動いてしまったわけで。
富士フイルムさんの名フィルムカメラ「KLASSE W」をイメージしたというか、そっくりな専用ハードカバーにストラップが付いているというプレミアムぶり。(笑)コレはもう買うしかないでしょうって事でお買い上げ。元町商店街のカツミ堂さんで税込み2,970円でした。
全然知らなかったのですけど、発売は7月20日だったそうで、限定商品という事もあってネットで検索してみると、フィルムファンの方のブログなどですでに盛り上がってましたな。
「写ルンです PREMIUM KIT Ⅱ」にはシルバーボディータイプの専用ハードカバーが付いていて22,000セット限定、それとは別にブラックボディータイプの専用ハードカバーだけの販売もしています、こちらは8,000台限定。
売り切れる前にブログに掲載して、興味のある方にお知らせできればと思って、あわてて書いてますけどね、たぶんオジサンが日本で一番情報が遅かったと思いますね。興味のある方は、もうすでにお買い求めかと。(笑)
すっかり世の中の流れに疎くなっているオジサンの、遅ればせながらのファーストインプレッション。まず外箱が結構立派、店頭で目に留まったのはこのデカイ箱だったからだと思います。写ルンですって書いてあるのに「KLASSE W」みたいなカメラが見えていたので何だろうと手に取ったわけで。

 

_mg_9421_blog

中身は、写ルンですシンプルエースが一つ、KLASSE Wそっくりの専用ハードカバーのシルバータイプ一つ、デコレーションシールというKLASSE Wの液晶パネルと裏蓋のフィルム確認窓を再現したシールのセットに富士フイルムさんのロゴ入りストラップの4点セット。

 

_mg_9438_blog

専用ハードカバーは再現してあるダイアル部分が回せたりはしないのですけど、結構気合いの入った出来だと思いましたな。上下二分割になっていて、写ルンですを入れてみると印象ガラリと変わります。これだけでもプレミアム感があるのですけど、付いているストラップがコレまた気合いが入ってて、もう写ルンですのチープ感吹っ飛びますよ、ちゃんとしたカメラ持ってる感出まくり。(笑)

 

_mg_9457_blog

コレちょっと楽しいかも。興味のある方は見つけたら即買いしてくださいって、もうみんな持ってるか。スミマセン情報遅くて。(笑)

 

_mg_9463_blog

| | | コメント (4) | トラックバック (0)

2018年6月14日 (木)

フィルムカメラのEOSの思いで。

_mg_9216_blog

5月30日でしたか、ネットのニュースでキヤノンがフィルムカメラで唯一残っていたEOS-1Vを販売終了するというのを見ました。これでフィルム一眼レフは実質ニコンしか残ってない状況になるわけですけど、プロ用一眼レフでしのぎを削ってきた両横綱のキヤノンとニコン、キヤノンが終了となるとニコンも終了する恐れはありますな。もしかしたらもう生産は終了しているかもしれません。正直もう需要は無いと思いますからね。
ニュースによるとEOS-1Vは2000年の発売だったそう、デジタルカメラが当たり前の世の中になっても18年間作り続けてくれたわけで、往年のフラッグシップ機F1が出たとき、10年間モデルチェンジしませんと公言して、10年後にNewF-1が出ましたけど、EOS-1Vは18年間。ある意味これはスゴイ事かなと思いましたね。
ま、フィルム一眼レフの後継機はもう考えて無かったでしょうから、たぶん世の中のデジタルへの流れを見据えて、最初から最後のフィルムカメラとしての運命を背負って登場したのかもしれません。
2000年だともうたくさんのデジタルカメラが登場してましたけど、まだ画素数も少なかった時代、2003年にオジサンは満を持してEOS10Dを買いました、そのときの画素数が630万画素、今思えばたったそれだけって言うような画素数でしたけど画期的でしたな。お家のプリンターでA4サイズにプリント出来るのが楽しかったわけで。
それでもフィルムにはまだまだ及ばずだったので、デジタルに乗り換えるのを考え中の人が多かったように思います。知り合いのプロカメラマンも、まだまだと言っていた人がほとんどでしたし、カメラ自体がまだまだ高かったのもありました。オジサンもフィルムのEOS-1Nがまだまだメインでした。結局これがフィルムEOSを使う最後になってしまったわけですけど。
一眼レフが一気にオートフォーカスへと変わっていった中で、それまでのFDマウントから一気に電子化したEFマウントになって登場したEOSシリーズ、一眼レフメーカーにとって、マウント変更は鬼門といわれていた時代に、あえてばっさり過去を捨て去って登場したEOSは確かに画期的でした。カメラショーで触ったサンニッパ(300mm F2,8レンズ)の音もなく瞬時にピントが合うのに感動したのも懐かしい思い出です。ただまだオートフォーカスを全面的に信用してなくて様子を見てましたな。
はじめてのフィルムEOSはEOS-10、測距点が3つに増えたのと、付属の本のバーコードを読みとって、プロの露出を設定できるという仕掛けが付いていたカメラ。全然使ってませんでしたけどね、うまく読みとれないわ、めんどうくさいわで。(笑)余り使った印象がないので、短期間で手放したと思います。
その後フラッグシップ機のEOS-1の後継機EOS-1Nが出たときに乗り換え、結局もう一台買い増しして2台体制で使ってました。フィルムEOSはほとんどこればっかり、ズームレンズを積極的に使うようになったのもこの頃からでしたな。デジタルなEOSを使うようになるまで使い倒して、結構ボロボロでしたけど不調になったことは一度もなく、オジサンの写真ライフを支えてくれていた名カメラ。
この先フィルムを使うEOSがあったことすら知らない人が増えてくるでしょうけど、オジサンの思い出にはしっかり残ってますよ。
_mg_9211_blog

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2018年1月27日 (土)

背面をグリグリするカメラ、ペトリカラー35。

L27054_blog今時カメラはオートフォーカスが当たり前ですけど、昔のカメラはピント合わせは自分でやるのが普通でした。大抵はレンズのピントリングを回して合わせるわけで、一眼レフだとファインダーの像がはっきりしたところがピントの合ったところ、レンジファインダーカメラだと二重に見える像がピタリと重なるように合わせます。
ところがレンズのピントリングじゃなくて、ボディー側のダイヤルでピント合わせをするカメラがあるのですな。世界中にはこれと同じ仕組みのカメラがどれぐらいあるのか知りませんけど、オジサンの持っているのではマミヤ6、フジカ35-SE、ペトリカラー35があります。
マミヤ6フジカ35-SEはカメラを構えて右手の親指の辺りに水平に付いたダイヤルがあって、これを回す事でピント合わせをするわけで。どちらもレンジファインダーカメラなのでこの場所にピントダイヤルがあるのは、以外と使いやすくて正解だと思いました。
もう一台のペトリカラー35は、しまうときにはレンズがほんの少しですけどボディーに引っ込んで沈胴するようになっていて、使うときにはレンズの繰り出しとピント合わせを背面のダイヤルで操作するという凝った作りのカメラ。ボディー背面の真中に縦に小さなダイヤルが自己主張しています、これをグリグリするわけですな。
で、思ったのですけどね、何だかこれってマッサージ屋さんで後頭部や首筋のツボをグリグリしてもらうのに似ているような気がしたわけで。使う度にグリグリ、カメラをマッサージしてから撮影という流れが、何だか笑ってしまう楽しい小さなカメラ。(笑)
ピント合わせは目測、ファインダーの中に距離表示とアイコンがあって、それに合わせて撮るタイプ、山と人物集合と人物一人のアイコンが並んでいます、それぞれ無限遠、3m、1m。簡単な操作でピンぼけを無くそうという仕組み、目測のコンパクトカメラによく使われた方式でした。
35ミリフルサイズでありながらハーフサイズカメラと変わらないコンパクトなボディーにスムーズな巻き上げと、誰が見ても分かりやすいシャッタースピードと絞りのダイヤルが、マニュアルで撮るオジサンにはそそるカメラなのですな。
使うときにもダイヤルグリグリ、しまうときにもグリグリ、ピント合わせもグリグリ、持ち歩いて撮っている間中ず~っとグリグリしています。グリグリしすぎて指先の指紋がすり減りそうって、そんな事はないですけどね。(笑)
中古カメラ屋さんで見かけたら一度手に取ってみて欲しいオジサンオススメの一台でありますよ。

Img_5177_blog

| | | コメント (4) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧