写真とカメラ、あれこれ

2023年3月25日 (土)

遠ざかる東京写真。

街の写真を延々と飽きもせず撮り続けておりますが、そのきっかけになったのは建築物。元々古い洋風建築が好きで、震災前の神戸は実にたくさんの建物があったので撮り歩いてました。
その後洋風建築物だけでなく街で見かけた様々なものを撮るようになったわけですけど、
大好きだった写真家アジェの影響もあったと思いますね。
青春18きっぷで色々な所へ出かけては撮ってました、でもその頃は東京にまるで興味はありませんでしたな。木村伊兵衛、桑原甲子雄、荒木経惟、森山大道、大西みつぐなど東京をメインに撮る写真家の写真集はよく見ていたのですけどね。
懐かしい話ですが、当時自分の写真と文章で発行していた手作りのミニコミ誌が、某新聞社系雑誌の公募に応募したところ入賞してしまったのですな。授賞式は幕張メッセだったのでそれが初めての東京。
当時の記録を見ると「駒形どぜう」でどじょう鍋食べてましたな、これも初めて。(笑)

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その時は浅草に宿をとってウロウロ撮り歩いてましたよ、だけどそれで味を占めたわけでなかったようで。
次に訪れたのは数年後、赤線の建築物に興味を持ってのことでした。
赤線(あかせん)とは1946年にGHQ(連合軍総司令部)の命令で公娼が廃止されたあと、従来の遊廓地帯と私娼街を特殊飲食店街として営業を黙認した地域のこと、この特飲街指定地域を赤線区域、赤線地帯など呼んでたわけで。
表向きはカフェーやダンスホールという形態だったようですが、そういう地域を歩き回り、街のたずまいを詳しくレポートしたある本で知って、見てみたくなったのですな。
本を参考にして吉原(千束)、洲崎(東陽)、千住、立石、鳩の街(東向島)、玉の井(墨田)などを歩きました。当時読んでた永井荷風の小説の影響もあったと思いますね。(笑)

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その頃ですでに40~50年以上経過した建物ですから、もはや残っていない場所もありましたけど、そこにたどり着くまでの下町の風情だとか、たたずまいなどをずいぶん撮りまくりました。
で、思ったのですけど、前述した写真家の方々が東京で撮った作品は素晴らしいのですけど、東京だから成り立つと言いますか、正直言ってどこでどう撮っても絵になる街だなって、実際自分の足で撮り歩いてみてよく分かりました。
何しろ山手線のどの駅で降りても、神戸で一番にぎやかな三宮よりも街が大きく人も多いわけで、街としての密度がそのまま写真の撮れ高に現れているなと思いましたよ。
写真家の先生方が名作を生み出す原動力って、東京という街の密度も関係していると思いましたな。写真&カメラ好きな方のブログ、noteなどを見ていても「これ東京だから撮れたよな」って思う写真がたくさんありますからねぇ。(笑)

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その後何度か東京に出かけて撮ってました。だけどどんどんフェードアウト、カメラを向ければとりあえず絵になる街に興味を失ったのですな。なので用事で東京に行ってもほとんど写真撮って無い。
調べると2015年に家内がどうしても行きたい美術館があるというのでお供して行ったのが最後。だけど撮った写真を見てみるとホテルの窓から撮った東京スカイツリーと、ご飯食べに行ったお店の写真だけでしたよ。(笑)

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2023年3月12日 (日)

春なので街の徘徊、再起動。(笑)

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寒いわ、天気がパッとしないわで、カメラを持って出ても大した撮れ高にならなかった今年の冬。なので撮影は無理にせず、断捨離に舵を切って徹底的に不用品減らしをしてました。
まだまだ全部は片付いてないのですけど、もう少し暖かな季節になると物置の中は蒸し風呂、暑くてとてもじゃないですが、長時間居ることは無理ですから、とりあえず中身の確認をしたものは、別の所に引っ張り出しておいてチマチマ続けることにしましたよ。いつまでかかるか分かりませんが、やらないと終わりませんし、できるだけ早く終わらせてスッキリしたいわけで。

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ですけど家にこもって片付けをしていたおかげで太りましたな。懐中電灯片手に段ボール箱の中身を捜索してるだけで、ほとんど動いてませんからね、明らかに太ったのを実感します。
さらに膝を付いて作業しているので痛い。座布団敷いてても長時間は足に来ます。デブになって体重増えて、さらに足に負担をかける体勢ですからお医者様やリハビリの先生からイエローカード、確実に叱られますな。
なのでこちらはゆっくりやることにして、暖かくなってきたので写真を撮りに出かけようかと。天気のいい日が続いていますし、ここらで再起動。冬に撮ってなかった分リバウンド撮影といいますか運動不足解消も兼ねて徘徊。(笑)

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以前から目をつけていた某所の歓楽街をウロウロしてきました。その昔はいかがわしさプンプンでややこしい雰囲気の場所でしたな。
今はすっかり面影は無くなって、貸駐車場とマンションが目立つ街になってしまっているのですけど、雰囲気のある場所や、まだ健在なお店も結構あるのでその辺りを散策。雲ひとつ無い晴天で暖かく、よく歩けましたよ。(笑)
持っていった機材はX-S10ボディーに一番出番の多いXF23mm F2という王道の組み合わせ、それと困った時に活躍してくれる優等生ズームレンズXF18-55mmF2.8-4 R LM OISを予備にした軽量で間違いのないセット。(笑)

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で、その日は単焦点レンズでガンガン撮るぜって思ってたのですけど、いざ現場に行ってみると、貸駐車場でパカ~ンと広々した所があったり、昔ながらの狭い路地では後ろに下がれなかったりで、ほとんど優等生ズームレンズ君に頑張ってもらったという有り様。
保険をかけて持ってきておいて良かったですよ、しかもこのXF18-55mmF2.8-4 R LM OIS、ホント写りが良くて、安心して何でも撮れる万能レンズだというのがオジサンの評価。
手ぶれ補正も搭載しているので、ボディーに手ぶれ補正のない機種でもOKですし、小型軽量なので負担にならないところもイチオシ。Xマウント使いの方にはおすすめの1本。
えっ?もちろんXF23mm F2も使いましたよ、最後にちょこっとだけね。(笑)

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2023年3月11日 (土)

この先、欲しくなるカメラがあるのかなと。

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プロアマ問わず写真とカメラにまつわるブログや動画を眺めていると、デジタルカメラのかなり古い機種を今でも現役で使ってらっしゃる方が結構見受けられますな、特に富士フィルムのXシリーズはよく目にするような気がするのはオジサンの偏見かもしれませんけどね。(笑)
先月は「CP+2023」も開催されて、カメラ関連のニュースをよく見てましたけど、カメラの進化について行けないと言いますか、その性能や機能が自分に必要なのか、それによって撮ることが楽しくなるのかなって考えたら、なんだか冷めてしまいましてねぇ。
このままカメラがどんどんワケの分からない進化をしたら、この先欲しくなるカメラがあるのかなと思ってしまったわけで。なので古い機種でも自分に必要なものを満たしているのなら、もうそれでいいかという気持ちになりましたな。
高性能&高機能なカメラ有りきで成り立ってる写真って楽しいのかなと。誰が撮ってもちゃんと「撮れてしまうカメラ」って、つまらなくはないのかなって思ったわけで。
なにしろ撮るための技術や経験、状況の予測やそれに反応する反射神経など何もいりませんからね、でもシャッター押せばちゃんと撮れちゃう。(笑)
中身はすごい技術が詰まっているのでしょうけど、楽しくて便利とは違う気がするなぁ。「カメラが全部やりますんで、何も考えずにシャッターだけ押してね」ってカメラに言われているような気がします。(笑)
プロカメラマンや映像クリエイター、スペック至上主義の方が喜ぶカメラも必要かとは思いますけど、そこから外れたデジタルカメラも出てきてもいいのではって思うわけで。
有り得ないようなキレイな写真を、撮るというより作ってくれるスマホのマネはしなくていいので、写真を撮ることだけが楽しくなるカメラを希望します。ま、出てくる可能性は無いでしょうけどね。
デジカメサイトのコメントで「動画や、使わない機能を省いて安くしてくれ」ってのを見かけたことがあるのですけど、オジサンも同じ気持ちです。(笑)
他社との差別化や付加価値が商品の魅力なのは分かりますけど、その分操作やメニューは複雑になって、逆に撮る楽しさから離れて行ってる気がするのはオジサンだけでしょうか。
昨年11月に発売された富士フィルムさんのX-T5はAPS-Cで4000万画素。それが必要な方も当然いらっしゃるのでしょうけど、オジサンはそんな高画素の写真、どうすんのって思いました。
普段から2000万画素あれば十分過ぎるって思ってますし、そのことを何度か記事に書いたこともあります。なのでこれから発売される機種が全てこの画素数になって行くのだろうなと思うと絶望感が。(笑)
画素数を例に上げましたけど、要するにスペックをどんどん高くしていっても、カメラが魅力的になるわけじゃないってことが言いたいわけで。スペックより大事なものがてんこ盛りなカメラって、どうして作れないのでしょうか。

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2023年3月 5日 (日)

セリアの容器が防湿庫でグッドジョブ。(笑)

加水分解で酸っぱい香りがするフィルムの記事を書いて以来、フィルムの劣化が気になっているオジサン。それなりに長い年月写真を撮ってきたからこその心配事なのですけどね。なので保管の仕方を見直しつつ、早急にデジタル化をやってしまおうかと。
デジタル化はデジカメで複写するだけですからそのための道具は準備万端ですし、かなりの枚数はもう済んでます。それよりもフィルムそのものの保管方法ですな。
スキャン済みフィルムはパソコンでいつでも見られるので、原版を引っ張り出してきて見ることはほぼ無いだろうなって前提で、探しやすくよりも保管重視で考えました。
で、今まで撮ってきたのを見ると圧倒的に35mmフィルムが多くて、これのマウント済みのものは番号を付けて富士フィルムさんのスライドボックスに保管しているのでOK。
ハーフサイズやスクエアフォーマットで撮ったマウント出来ないものはハクバさんのフォトシステムファイルで保管しているのですけど、酸っぱい香りがしていたものはすべてボックスから出してこっちへ移し替えました。ボックスにギュウギュウに入れているよりも安全かと。
問題は中判の撮影済みフィルム、全体量の1割ぐらいしかなくOKカットはひとコマずつコスモスインターナショナルのPP袋に入れていたのですけど、これを防湿庫で保管すればどうかと考えたのですな。カメラやレンズを詰めて並べればスペースが出来そうなのでPP袋が入るサイズの容器に入れて保管すればどうかと。
さっそく容器を探しました、当然ながらまず100均ショップね。ネットで何でも調べがつく時代ですから探してみると「100均収納グッズのカタログサイト『モノサイズ』」というのが見つかりました。
早いハナシ100均で売ってる容器の写真とサイズがズラズラ出てて、入れるものの大きさからも探せて買う前に確認できるサイト。こういうのがあるのを初めて知りましたけど実に便利ですな。
さっそく調べて買ったのがセリアの「レクタングルスリムボックス」サイズはW72×D202×H73mm、大阪のサナダ精工ってプラスチック家庭用品製造会社の製品、いやもうコレがジャストサイズだったわけで。

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入り切らなかった場合を考えて2つ買ったのですけど1つで全部収まってしまいましたよ。で、余ったもうひとつに試しにレンズを並べてみたら3本きれいに収まりました。
富士フィルムさんのXマウントレンズは小型が多いですからね、しかもオジサンが持ってるのは開放F値がF2やF2.8ですからすんなり。さらに小型の中華レンズも当然OK。だけどXC50-230mmF4.5-6.7 OIS IIは胴が太くて入りませんでしたな。(笑)
きれいに収まって取り出しやすいので、持ち出しセットごとや焦点距離で分けるとか、色々使いみちがありそうなのでもういくつか買ってレンズの整理に使おうかと思っています。
中に入れたレンズ同士が取り出す時にぶつかっても大丈夫なように緩衝材で仕切りを作ってもいいかも。外から見て入ってるレンズが分かるようにラベルを貼っても便利でしょうな。
フィルム整理で偶然見つけた使える容器、こういうのはなんぼあっても困りませんからね。(笑)

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2023年2月18日 (土)

地元の今昔を、写真で残そ。

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昔撮った地元の写真を、きちんと所在と言いますか撮った場所が分かるように、整理をして行こうと思い立って見直しているのですけどね、その際に活躍するのが「ゼンリン、スターマップ」という緑色表紙の住宅地図。地元の区を網羅しているのを持ってるのですな。
今でも「ゼンリン住宅地図」と言う商品名で販売されてるみたい。これのスゴイのは一軒一軒、一戸一戸の建物の名前や居住者名、番地を詳しく表示してくれているところ。その昔、営業マンが道路マップと一緒に車に放り込んでたりしてましたな。
持ってるのは1994年度版ですから29年前、次の年に阪神淡路大震災が起こりましたから震災前の街の様子を知る貴重な手がかりでもありますよ。
まだ明石海峡大橋も工事中でしたし、それに伴って駅前の古い市場や商店街が整備消滅、漁港が埋め立てられてヨットハーバーやアウトレットモールが出来る前の地図なわけで。無くなった市場や住宅の様子がはっきり記載されてますな、これを見てると古い記憶が蘇りますよ。
ところが当時オジサンが撮ってた地元の写真を見ると、どこで撮ったものなのか分からないモノがあるのですな。記憶力の衰えと言うより、景色が様変わりしすぎて前の様子が蘇ってこないほど変わってしまっているわけで。
オジサンその頃はすでにリバーサルフィルムしか使ってなかったので、マウント仕上げをしたのに番号を明記しカットごとの撮影記録を付けてましたけど、それを見てみると町名などをちゃんと書かずに「〇〇の西側路地」なんてざっくりした書き方してたのが今になって分からないという。
なので写真をルーペで見て、遠くに写っている建物や看板から想像したりして、どこでカメラを構えてたのか調べるのにこの地図帳が大活躍しているのですな。お店の屋号だけでなく、長屋の残る界隈で撮ったものなど、写り込んでいる表札から番地が特定できたりするので、この地図帳が無かったらとても調べがつかなかったと思う場面多数でした。
さらに昨年から地元は再開発で震災を耐えたけど老朽化している場所などが消えて行っていますから、もっと分からなくなる前に今までの写真の所在を明らかにしておきたいのですな。さらに高層マンションや学校に病院など景色を遮る高い建物が立つ予定がありますから、景観が様変わりすることは避けられません。
今見えている街並みがすっかりお隠れになってしまうことを、役所の出してる完成予想図を見て想像して今の内に撮り歩く必要もあるかと思ってますよ。
神戸市のベッドタウンとして拓けた地元ですけど至るところに空き家が目立ち、老朽化で取り壊された団地跡地には、今風のおしゃれな建売住宅が並ぶ街になってます。
昭和の面影がどんどん無くなる前に撮りませんとね。

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2023年2月12日 (日)

写真撮る時は、お一人様で。

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最近、家内と一緒にお出かけする頻度が高くなっています。一緒でもオジサンにはお出かけの際のカメラは必需品、なので持たずに出かけることはありません。目的地の駅についたらリュックからカメラを出して首にかけるところからスタートします。
電機仕掛けなんてどこにも無かった頃の、機械仕掛けのクラシックやオールドカメラを持って出ていた頃は、前日に動作確認の空シャッターを数回切って各部点検の後、フィルムを装填してスタンバイ状態にしてからバッグに入れていたのですけど、ミラーレス一眼はセンサーのホコリを吹き飛ばして、電源が入るかチェックするぐらいしかありませんな。前日の儀式がなくてホント光学製品というより電化製品って感じがします。(笑)
で、そんな一緒のお出かけ、カメラを提げてても家内と歩いているとどうにも写真が撮れない。自分のリズムでウロウロ出来ないので、もう全然調子が狂っちゃうのですな。家内に合わせてると立ち止まってカメラを構えるタイミングを失うので、ただ一緒に歩いているだけの散歩になってしまいますし。
おおっ面白そうってモノと遭遇して夢中で撮ってても、相手はそんなの興味が無いのでスタスタ先に行ってしまいます、なので杖歩行で必死で追いつくわけで。
さらにイライラするのがカメラを構えているのに、平気で無意識かつ容赦なく画角に侵入してくるところ、決してわざと邪魔しているわけじゃないのでしょうけど、なぜか画面にしっかり入り込む位置にヒョッコリ居るという。
こっちがカメラを構えているのに気が付かないのでしょうなぁ「どいて、じゃま。」って言っても数歩横に避けるだけ、広角レンズ付けてる時はもっと避けてくれませんと入るのよ、でも分かんないか。(笑)
そもそも趣味の写真ってお一人様の創作活動だと思っているので、誰かと一緒の時に自分のペースやリズムで撮るのは無理だと思いますね。相手に気を使いますし、全然集中できないのですな、だけどカメラは手放せないというジレンマ。
オジサンは仲間と連れ立ったり、グループで写真を撮り歩いたりはしません。学生の頃仲間とポートレイト撮影に出かけたりはしましたけど、アレってモデルを引き受けてくれたガールフレンドと、お近付きになるのが目的だったと思いますな。
撮影も大事だけど、本音は女の子と一緒に居たいという。撮った写真をプレゼントすれば喜ばれますし、若い頃の思い出ですよ。(笑)
写真好きな方のブログやnoteを見ているとSNSで知り合った仲間と撮影に出かけたりしている方がいますな。カメラメーカー主催のセミナーで写真家の先生と撮影お出かけなんてのも。
コロナが落ち着いてきたらこういうイベントもまたにぎやかになるのでしょうけど、こういうのって写真を撮るより仲間やメンバーと一緒なのが楽しいのでしょうね、お酒飲むのもお一人様なオジサンはちょっと無理かなぁ。(笑)

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2023年1月28日 (土)

脚がしっかりしたら、手ぶれ補正が無くてもOK?(笑)

昨年、両股関節の人工関節置き換え手術をしたおかげで、ずいぶん歩行が楽になり足取りもしっかりしました。歩く時の不安感が無いと、もっと歩こうかって気になりますし、出かける際にはカメラは必ず持って出ますから、歩けば当然写真も撮るわけで。
おかげで退院後たくさん写真を撮りましたよ、脚がしっかり前に出るって良いですな。以前は脚を引きずるような歩き方でしたし、長距離&長時間は脚が痛くなって無理でしたから、えらい進歩ですわ。(笑)
ま、普段使っている機材が小型軽量なのも良かったかと、カメラは富士フィルムさんのミラーレス一眼X-T30とX-S10ですからね、小さい。このどちらかに単焦点レンズを付けた一番ミニマムな装備ですとホント軽量で負担になりません。撮影場所によっては、これに標準ズームレンズを追加するぐらい、後は予備バッテリーに露出計と老眼鏡、財布でOK。
さらに割り切って軽量にするのなら、家内のカメラXF10を借りたりもしてましたな。なのでこういう高級コンパクト系カメラもイイなと思いましたよ。(笑)

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で、脚がしっかりしたおかげで、もうひとつ良くなったのがカメラの構え方。踏ん張りが効くって実に大切だなと思いました。
歩きながら良さそうって感じた景色に、サッと瞬時にカメラを構えてシャッター切れるのも、脚の踏ん張りが効くからで、その辺りX-S10だとボディー内手ブレ補正がサポートしてくれるのですけど、それの無いX-T30を使ってても不安を感じなくなりましたからね。

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低い位置から撮る場面でも、以前は屈むことが出来ませんでしたから撮れない。背面の液晶モニターをチルトさせて、お辞儀姿勢でなんとか低い位置から撮るのが精一杯だったのですな。
ま、普段はアイレベルで十分撮れましたし、そんな場面はホント少なかったですけど、出来ないと出来るようになったのでは撮影範囲が全然変わってきますから、やはり脚が自在に動くのは重要だなと思いました。
だけど長年脚をかばうようにしてたクセが抜けなくて、頭では大丈夫って分かっていても、動かし方が前のままだったりします。意識して修正しないといけないのですがクセが抜けなくてねぇ。(笑)
家内の知り合いで同じ手術をした方がいるのですけど動きはスムーズで自然、なので言われるまで分かりませんでしたな、オジサンもこれぐらいの自然な動きにならなくてはいけません。
そういう意味でも街を歩いて写真を撮るのはリハビリ効果があるのかもしれませんね。そうそう、脚の踏ん張りが効くと立飲みでもしっかり飲めますな、これが一番良かったところかと。(笑)

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2023年1月14日 (土)

レコードとCD、デジタルカメラとスマホ。

音楽CDが登場した時は画期的でしたな。それまでのレコードと比べて扱いやすく、ホコリなどによる音飛びも無いし、聴き過ぎてすり減ることも無かったですからね。
ディスクが小さいのでプレーヤーも小型、レコードプレーヤーって振動で音飛びしたりするので、置き場所もデリケートでなおかつ場所を取りましたからねぇ。(笑)
だけどCDの音ってデジタルなのでアナログレコードのような豊かな音じゃないなんて言われたりしてました。耳の肥えたオーディオ評論家の先生がそう言ったからって、聴き分けるほどの耳を持ってないオジサン(当時は若造)にはどうでも良かったわけで。
レコードとCDの音質の差なんて普通の人には分かりませんでしたし、音楽に目覚めた頃、モノラルのポータブルラジオのスピーカーに耳をくっつけて深夜放送を聴いてた身からすれば十分過ぎる音質、何より音楽を聴くのがとってもカンタンになったことの方が大きかったのですな。一発選曲やランダム再生って画期的でした。
そんなCDも今は減りつつあるそうで、何でもネット配信が当たり前ですから、これも時代の流れかと。オジサンもiTunes Storeで買ってますな。Apple Musicなどの定額で聴き放題の音楽サブスクまではやってませんけど、CDを買うことはもう無いかと、プレーヤーもありませんし。

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ネット配信の音楽って、圧縮されているのでしょうから、厳密に言うとその分音質は劣ると思うのですけど、きっと人間の耳では聴き分けられないように高度な技術が使われてて気が付かないようになってるのでしょうな。
で、カメラの話。数ヶ月前ですかスマホ業界の中の人と言うか偉い人が、現在スマホで使われている画像処理技術やAIがさらに進めば、センサーやレンズの小ささによる物理的な問題を克服して、専用カメラを超えられるってインタビュー記事を見ました。
正直言って今更それを言われなくても、現時点ですでに写真はスマホで撮るもの、カメラで撮るのは特別な場面かカメラ好きの趣味人だけになっていると思いますよ。(笑)
スマホの写真って驚くほど良くなってますし、画質も後からの画像処理も、思った以上にキレイに仕上げてくれるわけですから、もうそれで十分だと思います、撮った後の取り回しと言いますか、共有したりメールに載せたりもカンタンですし。
例えれば音楽CDや配信サービスが「スマホで写真」に相当する部分かと。聴くまでの準備が面倒なレコードで音楽を楽しむのが、あえてカメラで撮る写真と言えますな。
思えばスマホに対してデジタルカメラの優位なところって、センサーサイズが大きいので画質に有利ってところ。裏返せばこれしか勝ち目がないのも事実。後はほぼ負けています。(笑)
スマホがこの先AIの進化で思い通りの写真というより、あり得ない写真が撮れるようになるのは間違い無いでしょうな。もう写真というより作られた画像が巷に溢れかえる世界が目の前に来ているのかもしれませんなぁ。

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2023年1月 7日 (土)

レンズフードは必需品。

カメラやレンズのテスト撮影に出かけることが多い南京町、派手で色彩ギトギトの装飾を施したお店や建物がいっぱいありますのでね、テストには事欠かない被写体が揃う街。(笑)
しかも観光地ですからカメラを構えていても目立ちません、今どきはスマホが圧倒的に多いですけど、一眼レフやミラーレスカメラを下げた方もそれなりにいますな、カップルで写真デートや、カメラ女子のカメラとお出かけって感じの方も時々見かけますよ。路地でしゃがんで小籠包やフカヒレラーメン食ってますな。オジサンはそういう人たちに紛れて、密かにカメラやレンズのテスト撮影をするわけで。(笑)
で、カメラを下げた方を見ていて思うのですけど、レンズフードを逆さまにかぶせたままで使ってる方がいます。じゃまになるからそうしているのでしょうけど全く役に立ってません、だけど気にしていないようで。(笑)

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ズームレンズの花形フードはどうしても大きくなりがちですからじゃまになるのは分かりますし、今どきのレンズは性能が高くてフード無しでもきれいに写ります、逆光にも強いですしね。とは言えフードは正しく付けて使っていただきたいわけで。有害光線のカットという役割だけじゃなくて、レンズの保護にもなりますからね。
オジサンはレンズフードを必ず付ける派なので、古いレンズなど専用フードが見つからないものはジャンクで探してきたり、自作したり、市販のフードを付けています。
今どきのレンズはフードが同梱されているのがほとんどのようですけど、昔は別売のメーカーも有りました。専用フードってそれなりのお値段するものがあったので、レンズ買うだけで精一杯だった若い頃は付属の筒型レンズケースなんていらないからフードを同梱してくれよって思ってましたな。(笑)
ただレンズ専業メーカー、今で言うサードパーティーのレンズにはちゃんとフードが同梱でしたよ。トキナーの「AT-X M90 90mmF2.5マクロ」を買った時は深くてしっかりしたフードが付いてたなぁ。(笑)

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2年前に「テナックスⅡ」というカメラの標準レンズ「Sonnar 40mm F2」をXマウント用に改造したのですけど、コーティングなんてまだ無い84年前のレンズですから、霞がかかったような描写だったのですな。さっそくガッツリ効果のある深い花形フードを自作したところ、まるで別物のような写りになりましたよ。
ま、そんな事もあって、なおさらレンズフードは必需品って考えなのですけど、手持ちのXマウント純正レンズで「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」だけがレンズフードがありません。メーカーで用意されていないので、どうしてもとなると自作するしか無いわけで。
ところがこのレンズ、フード無しでも高性能なのですな。お手頃価格のキットレンズですけど、一番の売れ筋ですからフード無しでも最高のパフォーマンスになるように設計されているのでしょう。今まで撮ってみて文句が出ないので、これだけはフード無しでもいいかなって思ってます。オールドレンズを知ってるだけに、今時のレンズ性能ってスゴイなと改めて思いますな。(笑)

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2023年1月 5日 (木)

「エモい」フィルムカメラが復権?ホントかなぁ。(笑)

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昨年暮れ12月29日の神戸新聞NEXTに『「エモい」フィルムカメラが復権 デジタル世代「きれいすぎない」 現像データはスマホへ、が今どき』って新聞社なのに「何このタイトル、長過ぎて入ってこないし」な記事が掲載されました。(笑)
それによるとフィルムカメラがデジタル世代を中心にじわじわと支持を広げているそう。デジタル世代って言い方がすでに死語感がありますけどね、オジサンのようなアナログ世代の方が既に少数ですから。(笑)
で、早い話、Z世代だとか今時の若い子にとってフィルムって「写りがキレイすぎずエモい」んだそう。だけどプリントはしないそうで、DPEショップでやってくれるデータ化サービスでスマホに入れてSNSなどで発信共有するのが令和の写真作法なのでしょうなぁ。
フィルムってアナログなものの体験も、最終的に自分たちの生まれた時からあるデジタルなプラットフォームで便利に遊んでいるのが今時ってことなのかと。(笑)

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フィルム写真を「写りがきれいすぎない」ってどういうこと?って思いましたけど、スマホもデジカメもホントきれいすぎる写真がいとも簡単に撮れますからね、例えればスーパーやコンビニで売られている冷凍食品やインスタント食品の感じかなぁと。今時はすごく出来が良くて、チンするだけでこの美味しさ&クオリティなのって驚きます、誰が作っても間違いない味わいなわけで。
対してフィルム写真って料理をしたことがない方が一から材料揃えてやるようなもんかと。焦がしたり、味付け失敗したり、思ってたのと違う出来だったり。フィルムカメラで撮るのは、まともに撮れない、失敗だらけ、現像するまで分からないから出来上がりが読めないってところが似てますな。きっとその辺りがフィルムカメラの面白さなんだと新鮮に感じてくれたのでしょうね。

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ただこれがずっと続くかと考えると、ちょっと疑問符。今時のブームメントって受け止めた方がいいのではないかと。コダックからハーフサイズカメラが発売されたり、ペンタックスさんのフィルムカメラプロジェクトなど、フィルムカメラ界隈は、にぎやかになってきているのは確かですけどねぇ。
だけど「エモい」なんて言われてるのはカラーネガフィルムばかりですからね、白黒フィルムやリバーサルフィルムはほとんど話題にも上がってませんし、フィルムの値段、種類、現像のインフラなど考えるとブームが終わったあとが怖いですな。
記事によると中古フィルムカメラを学生さんが買い求めるそうで、フィルムカメラをブームだけで終わらせたくないのなら中古カメラ屋さんの協力も必要でしょうな。
儲けよりフィルムを使ってもらうためにカメラを広めるぐらいの心意気で思いっきり安くして、ネットに転がってる取扱説明書をプリントしてカメラに付けて販売するとか、昔のカメラに詳しい店員さんを専門アドバイザーの名札つけて配置するとかね、ぜひやって欲しいですなぁ。(笑)

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ちなみに同じ日にもうひとつフィルム関連記事が掲載されてました。「映像写真部員、初めてのフィルム撮影 36枚撮り1650円!…シャッターを押せない 一枚一枚、刻む思い出」だって。
もうねタイトルなんとかならなかったのかと。上の方が添削指導しなかったのでしょうかね、ダラダラ長いだけのひどいタイトルですなぁ。タイトルじゃなくて説明文ですよコレ。内容は初めてのフィル撮影の顛末でしたな、興味のある方はどうぞ。(笑)

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