キヤノンレンズを嗜む3 FD35-105mm F3.5-4.5
カメラ雑誌CAPAの1986年3月号に「キヤノンの最新ズームレンズ5本の性能を厳重チェック」という記事が掲載されているのですが、その5本の中に今回取り上げる「FD35-105mm F3.5-4.5」も入ってました。
記事によると前年1985年の年末に5本まとめてリリースされてたみたい。オジサン職業柄、印刷物の制作工程は存じてますのでね、12月にいきなり5本も発売されたレンズを、翌年の3月号に掲載するとなるとテストレポートでCAPA編集部は正月返上だったのじゃないでしょうか。
事前に貸し出ししてもらってたでしょうけどスケジュールはタイトだったと思いますね。(笑)
で、このレンズ登場の2年後、1987年3月にキヤノンさんはEOSシリーズを登場させるわけですが、キヤノンさんのカメラミュージアム特別展示「EOSシステム誕生30周年インタビュー 開発陣が振り返るEOSシステムの軌跡」って記事によるとEOS開発決定は1985年3月31日だったそうで、CAPAのテストレポートで取り上げられた5本のズームレンズは時期を考えるとFDマウント最後のズームレンズだったのではないかと考えられます。
多分間違ってはいないと思うのですな。そんな時代の「FD35-105mm F3.5-4.5」のジャンクをワンコインで見つけてきました。
使い込まれているのかピントリングの回転はかなり柔らかくなってますし、懐中電灯で照らしてみると相応のチリやホコリは見受けられましたが大きな傷やカビは確認できなかったので持ち帰り。本来なら分解清掃をすべきところですが、使えそうなので通常のクリーニングをして持ち出してみました。
FDレンズはマウント部に銀色のリングがある旧タイプから新しいタイプになって見た目もスマートになりましたが、ズームレンズが主流になるにつれて何度かデザインが変わってますな。
今回取り上げたFD35-105mm F3.5-4.5はFDレンズとして最後のデザインだと思いますが、ピントリングの触り心地や操作感は、オジサンあまり好きではありません。
滑り止めパターンが尖ってると言いますか、ちょっと主張が強くて指先にチクチク感があるのですな。滑らないという意味ではしっかり保持出来るのですけど、長時間使っていると気になる感触、しかも経年変化でゴム材自体が固くなってますからなおさら。
あの頃ですからTシリーズボディーに合うようにデザインされたのでしょうか。(笑)全体の感じを見るとプラスチック素材を積極的に使い出した頃の製品なのでしょうね、見た目よりすごく軽く感じます。
CAPAの記事によると旧型の600gから345gにシェイプアップって出てますが「シェイプアップ」って言葉に時代を感じてしまいましたよ。(笑)
キヤノンミュージアムの説明には「キヤノン初のガラスモールド非球面レンズを第12レンズに採用し、高性能と軽量・コンパクト化を両立させた。」とありますが、まさにその通りの使い勝手の良いコンパクトズームだと感じました。
ボケ味や描写を楽しむと言うより、気軽に何でも撮れるレンズって感じでしたよ。ただいま鋭意使用中ですが暑くて大して撮れていません、なので写真は後日ということで。
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コメント
引き続きよろしくでーす!New FD レンズの一斉放出だったんでしょう。
五本も一気に出すなんて、今の僕の感覚からはかなり無茶ですね。
それだけEOS の開発が急ピッチだったんでしょうか。
投稿: 土管屋 | 2026年8月25日 (火) 12時15分