キヤノンレンズを嗜む2 FL50mm F1.8 前期型 続き
コシナさんがフォクトレンダーブランドで販売しているレンズは、クラシカルなテイストを今風にアレンジしてデザインしてあるところがカッコいいわけですが、オジサンが見つけてきた「キヤノン FL50mm F1.8 前期型」は1964年発売のホンマもんのクラシックレンズ。
62年前の最新デザインも今の目で見るとレトロ感と風格を感じますねぇ。(笑)で、前回書きましたが放射線を放出するトリウムを混ぜた硝材で作られているのでアトムレンズなんて呼ばれるシロモノ。
高屈折率で色収差を抑えた高性能レンズが作れることから1950〜70年頃にアサヒペンタックス、ニコン、キヤノン、トプコン、オリンパスからアトムレンズは登場しましたが、他の材料や方法で同じ性能が得られるようになって消滅。
ま、放射線出てるなんてイヤですからねぇ、実際にガイガーカウンターで計測して掲載しているブログもありましたな。
アトムレンズの特徴は、トリウムが放出するガンマ線による経年変化で黄変、なのでレンズを見ると黄色く見えます。
太陽光などの紫外線を当てると改善するのですけど、半世紀以上の年月のおかげで、ここまで黄色く変色したのを元通りにするのは、オールド&クラシックレンズを楽しむ上では野暮かなと思いますのでね、このまま使い続けますよ。(笑)
さらにこの「FL50mm F1.8 前期型」を調べると、背景ボケが画面中心から同心円状に回転したように出現する、いわゆる「ぐるぐるボケ」になるので有名なようですな。
ぐるぐるボケの正体はざっくり言うと、レンズ周辺部を通る光がお椀型に歪曲して結像してしまう「像面歪曲収差」と画像の周辺がボケたり流れて見える「非点収差」によるもので、一般的にはそういう収差が出ないように設計するそうですが、なぜこうなったのかは謎です。(笑)
で、実際にぐるぐるボケを確かめようと撮ってみたのですけど、街歩きの写真ではそういうのに向くシーンが無くてねぇ、やはり木々の木漏れ日だとかネイチャー系の撮影が発生率高そうですね。なので近所の公園で撮ってみましたが分かりますかねぇ。
レンズそのものの使い勝手は良く、写りも問題無し。ミラーレス機で使う場合にマウントアダプターのピンが干渉して取り付けられないのがネックではありますが、オジサンはアダプターを改造工作したので大丈夫。(笑)
で、放射線出てるわ、ボケはぐるぐるだわで話題になりそうな要素満載のレンズですから、もっと評価されても良さそうなのですけど激安でジャンクワゴンに並んでるのが現実だったりします。
オジサンが見つけてきたのも500円ポッキリ。だけどこれだけ楽しめてこのお値段ってスゴクないですか。今時500円じゃ飯も食えませんし、飲んでも酔いませんからね。(笑)
で、後日もう1本ジャンク品を見つけました。カビが少々あったので分解修理の練習用にお持ち帰りしたのですけど、バラしてクリーニングしたら、割とマシになっちゃったので防湿庫の仲間入りさせました。まだイケそうですからこのまま使う方がレンズも幸せかと。(笑)
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コメント
ホントだ、うずまき状にボケてる!ってお久しぶりでっす。土管屋です。
雨が降ってますねえ。もう、危険のレベル通り越してるんで仕事梨です。
放射線撒き散らすレンズがあったなんて知りませんでした笑
投稿: 土管屋 | 2026年9月 9日 (水) 11時03分
土管屋様、おはようございます。
渦巻き状のボケは、言ってみれば欠点ですから、それを楽しむのはおかしな話なのですけどね。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2026年9月10日 (木) 05時40分