おじいさんの古時計より古いボンボン時計、なぜか復活。
歌手の平井堅さんが歌って有名になった「大きな古時計」という曲がありますが、元々はアメリカの曲だそうですな。日本語の曲にする際に色々いじられたそうで、オリジナルとは違う部分があるというのが調べていて分かりましたよ。
原曲ではおじいさんが生まれてから90年間時を刻み続けてきたとなってるのが100年間に変えられてたり、4番まであった歌詞の3番が丸ごとカットされてたりしてるそうで。ま、その辺の事情は知りませんが。(笑)
で、若い頃西洋骨董と言いますか、いわゆるアンティークが好きになって、そういうのを扱っているお店によく行っていたのですが、その中でも特によく入り浸っていたお店で見つけた八角形のボンボン時計を復活させた話です。
20代の頃に買ったものなので、40年ぐらい前ですかね、いかにもボンボン時計って感じの見た目が気に入って部屋の壁に掛けてずっと使ってました。店主は明治時代頃のものだろうと言ってましたな。そんな古いものですけど止まることもなく、時刻も結構正確だったわけで。
ところが今の家に引っ越して掛けてみたところなぜか不調。しばらく動くと止まってしまうというわけで、当時色々手を尽くしましたが結局動かず、諦めて壁に掛けたまま飾りにしてました。で、この際実家に持って行って動くようにしてやろうと思ったわけで。
このボンボン時計、アメリカコネチカット州のセストーマス(SETH THOMAS)という会社のもので、日本に時計の輸出もしていたそうですな。
で、もっと詳しく調べてやろうと時計の文字盤にあるマークや、機械に刻まれた刻印、中に貼ってあるラベルなどを元に、ネットで検索しまくったところ、1879〜1885年頃のものだろうというのを突き止めました。この期間の一番最後の1885年だとしたら日本は明治18年。
歴史を調べたところ、内閣制度が創設、初代内閣総理大臣は伊藤博文とでてきましたな。遠い昔すぎて想像つきませんが。今から140年前ですから、おじいさんの古時計よりも40年も古くて、ひいじいさんの時計と言えるかと、だけど140年も生きる人はいないか。(笑)
実家で中を開けてみたところ、1950年に一度修理されていたみたい。修理した人が書き留めたと思われる鉛筆で書いた英文が見つかりました。なので長くアメリカで使われていて、骨董商の買い付けなどで日本にやってきたものかも知れませんな。
で、実家で壁に掛けてみたところ普通に動き出しました。家では全く動かなかったのになぜか何事も無かったかのように25年ぶりに動き出したという。オジサンのボロ家では働く気にならなかったのでしょうか、謎です。(笑)
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コメント
引き続き宜しくお願いします、名無しです。
不思議なこともあるのですね、まるで本来の居場所に
落ち着いたので動き出したのかもしれないのかな?
などと想像します。(笑)
それにしても素晴らしい掛け時計で素敵です。(*^-^*)
投稿: 名無しの用心棒 | 2025年7月 8日 (火) 09時42分
名無しの用心棒様、こんばんは。
週に1回ゼンマイを巻くタイプなのですが、今のところ止まりもせず順調に動いてます。不思議なものです。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2025年7月 8日 (火) 19時03分
めちゃめちゃカッコいい掛け時計ですね!
週に1回ゼンマイを巻くだけで動き続けるなんてアナログなのに
しっかりしてるんだろうなーとおそらく設計の時に
技術者が頑張ったんだと感心します(またもマジコメント)( ^ω^ )
投稿: 土管屋 | 2025年7月16日 (水) 08時00分
土管屋様、おはようございます。
八角形の部分と振り子の部分にオレンジ色の縁取りがありますが、元々は金色だったそうです。文字盤周りの黒く見えている枠も、真鍮製で金色だったみたい。100年超えの歴史を感じます。
投稿: よもかめ亭主 | 2025年7月17日 (木) 07時46分