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2024年9月 5日 (木)

アゲハ蝶、育て中。(笑)

生きていると日々予想外の色々なことと遭遇するワケですけど、そういうのも面白がると言いますか、ポジティブに考えて楽しむ余裕が欲しいですな。
先月ですが家内が育てていたパセリに毛虫がいっぱい付いたと怒りまくってたのですな。「どんな毛虫?」って聞いたら黒い体に白い帯のパンダみたいなやつって言うので「それ毛虫ちゃうで、アゲハ蝶の幼虫。」って言ったら「えっ」って驚いてましたな。
オジサン子供の頃に卵から羽化するところまで育てたことがあるので、聞いただけですぐピンときました。アゲハ蝶って柑橘系植物の葉っぱに産卵するのが多いのですけど、種類によってはパセリやコリアンダー、フェンネルなども食べます。
なのでサラダやパスタの彩り用に育てて茂りまくってたパセリに産卵したみたい。家内は毛虫としか思ってませんから、怒りに任せて割り箸で摘んでは処分してたみたい。
「よう見てみいや、体に凸凹があっても毛虫みたいに毛が生えてへんやろ、これ蝶の幼虫やで」その言葉に家内の態度急変、ほぼ全滅していたのですけど、運よく隠れていた1匹をそのまま育てるというか様子を見ることになりました。
しばらくすると白黒の体から緑色になって、おどろおどろしい模様の入った幼虫になりましたよ、幼虫としては最終形態。幼虫って1齢から5齢まで大きくなりちょうど5齢めが緑色の状態。
模様を見てキアゲハだと分かりました、アゲハの幼虫の中では一番ビジュアル的に派手で毒々しいやつ。(笑)
指先で突くと怒って臭角と呼ばれるオレンジ色の触覚を出して威嚇してきます、臭角の名の通り、みかんの皮のような独特の匂いを放つのですけど、カエルや鳥にとってはとんでもない匂いらしくて近寄ってこなくなるそうですな。
で、そのままもりもりパセリを食べまくり、パセリが育つより食べる方が早いって家内が心配してたら、こつぜんと姿を消したのですな。
幼虫は体長が5センチ超えてきたら、急に食べるのをやめて蛹になる場所を探して姿を消します。不思議なもので、朝日は当たるのに昼間は日陰になる場所を探して蛹になりますな。
「おらへん」って家内が探していたら、かなり離れた場所に置いてある園芸道具入れにくっ付いていたそうで下の写真はその時の写メです。

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すでに蛹になるために体を支える糸を出してましたな。本当は幼虫のうちに捕獲してガラスの花瓶の中で羽化を観察する予定だったのですけど一足遅かった。体を固定してしまったらもう動かせませんからね。
最初緑色だったサナギは2日ほどで薄茶色に変化、10日から2週間ほどで蝶になります。

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羽化は明け方から午前中が多いので毎朝のルーティンがひとつ増えましたよ。
アゲハ蝶って蝶になって飛んで行っても産卵時に自分が生まれた近辺に帰って来ることが多いので、今からパセリをたんまり育てておけばまた見られるでって言っときました。(笑)

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