「死んだら」の値段。
人は死んだらどこへ行くのでしょうね?あの世だとか天国なんてのは誰も見たことが無い世界ですから想像するしかありませんが、人が死んだらいくらかかるのかは、今年立て続けに両親の葬儀をしたオジサンには良く分かりますよ。葬儀屋さんの明細書も持ってますし、その辺り詳しくなりましたからね。
だけど残念なことに、もうそのノウハウを活かす場面はありませんな、人の寿命を考えると、次にポックリ逝くのは順番的にはオジサンですからね。
ま、安らかに笑顔でポックリになるか、カメラのシャッター押す力も無いぐらいヨボヨボなのに、なかなか死なない往生際の悪いジジイになってるか先のことは分かりませんよ。(笑)
で、両親は生前、しかも随分前に某冠婚葬祭会館の友の会と言いますか、会員になってて積み立てをしていたらしくて、全額支払済みの会員証書があったのですな。
葬式で子供に負担をかけたくなかったのでしょうか。きっと母親が父親の分も一緒に家計をやりくりして積み立ててたのだと思います。葬式って何かとお金がかかりますからね。
今時は小さなお葬式と言いますか、家族葬がほとんどになっているようですけど、昔は大きなお葬式が普通、大きなホールで大きな祭壇に飾りの花も豪華にいっぱい。ま、それぐらいのことをするのが当たり前でしたからね。当然お金もかかります。
葬儀だけでなくお寺さんにお経をあげてもらったり、戒名を書いてもらったりするのもエライ金額でした。さらに男性は「居士」、女性は「大姉」って付くとポンと金額が跳ね上がりますしね。
生前、父親に祖父が亡くなった時の戒名の値段を聞いて驚いた覚えがありますよ。死んだ人があの世で名乗る名前が何でそんなにするの?フルサイズミラーレス一眼の最高機種が余裕で買えますやん。(笑)って笑えませんな、どう考えてもオカシクないですか?。
父親の世代は言われた金額を無理してでも出さないと、子供として親の葬式をちゃんとやってない的な感覚があったのでしょうけど、オジサンの世代はもう絶対無理な絶望的金額ですから、バチが当たろうが無い袖は振れません。
うんと小さな家族葬だって無理かもなので、家内にはオジサンが死んだら戒名不要どころか葬式も要らないって言ってます。神戸港に散骨してくれればいいよと。ま、勝手に撒いたら怒られますけどね。(笑)
で、その積み立てのおかげでずいぶん助かりましたな、とはいえそれだけでは収まりませんでした。花ひとつとっても選択肢がいろいろありますから、ちょっといいのを選んだりするとどんどん加算されていきます。
骨壷も無地や色柄付きなど色々でしたし、火葬場できれいに燃えて無くなるエコな紙製棺桶なんて、今時なアイテムもありましたな。
そんなのを選んでいってのトータルから積み立て分を引いたら納得できる金額で収まりましたけどね。積み立てが無かったら納得できなかったかも。(笑)
で、葬式からひと月ほどして、冠婚葬祭会館の方が線香をあげにやってきたのですけど、目的は新たな積み立ての勧誘でした。
熱心に勧めてくれましたけどね、う〜ん死んでから考えますよ。(笑)
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