« ランドリーボックスはこう使え。(笑) | トップページ | ゼブラさん、やったら出来ますやん。 »

2024年7月28日 (日)

自然光、ストロボ、LEDライト、強いのはどれ?

東京小金井市にある「江戸東京たてもの園」の中に「常盤台写真場」という建物が移築復元されています。元々は板橋区常盤台1丁目にあった写真館の建物で1937年(昭和12年)に立てられたそう。
撮影用照明機材がまだまだだった当時は自然光が一番だったようで、大きな窓がたくさんある特徴的な建物です。今の目で見るとそんなに大きな窓とは思えないのですけどね、当時としては画期的だったのでしょうな。(笑)

L17137_blog

自然光だけでは撮れないってことで、カメラの進化に合わせて照明機材も発達してきたわけで、マグネシウムを発光させたり、それを便利にした閃光電球なんてのもありましたな。
発熱がすごくて寿命が短い写真電球からストロボへと移り変わって、長くストロボが主流だったところへLEDライトが出現、主役の座は徐々にチェンジしつつあるのが現状かと。

_t316409_blog

ストロボのピカッと光る「瞬間光」に対してLEDはず〜っと照らしてくれる「定常光」ですから二刀流、動画も写真もいけるのですな。
今どきのカメラマンは両方できないと仕事になりませんから、機材が共用できるのはありがたいわけで、この先はLEDライトが主流になっていくと思います。ま、それぞれに一長一短があるのですけどね。(笑)
自然光はお天道様の光なので一番ナチュラルに撮れますが、日が沈んだ夜は撮れません。対して強い瞬間光でお日様と光質が近いストロボ光は、夜だろうが関係なくライティングできますし、瞬間光なのでライトが当たった瞬間を止めると言いますか、ブレずに撮ることができます。例えば調理撮影ですとパンケーキからシロップが伝わり落ちる瞬間を撮るなんてシーンですね。
欠点は光の当たり具合が撮ってみるまで分からないところ。スタジオのストロボは内蔵しているモデリングランプで事前に当たり具合を確認できるようになってますが、あまり役に立たないざっくりしたもの。
なので撮ったのを見てライトを変えたり増やしたり位置を移動したりが発生します。デジタルカメラ以前はポラロイドカメラで確認用のカットを撮ってました。ベテランカメラマンはそういう光を読めると言いますか、セット見ただけでどう写るかが経験で分かっている人だったのですな。(笑)
で、定常光のLEDライトはその辺りが分かりやすく、実際の当たり具合を見ながらセッティングできるところが、ライティングなんてやったことがない人にも敷居が低く、とっつきやすいところだと思います。
実際LEDライトを使ってみて影の出方や反射具合を見ながらセットできるのは便利でしたな、しかも露出計も使わず、絞り優先AEのまま露出補正するだけでキレイに撮れてしまいますからスゴク楽というか楽すぎて戻れない。(笑)
ま、撮影ライトの話って書き出すときりがない世界、基本はあってもどう使うかに正解はありませんからそこに個性が出るわけで。
本来なら適材適所で光源を選ぶのがスジですけどLEDライトは今までのしきたりをガラッと崩しましたから、あと10年ぐらいしたらプロカメラマンでもストロボを見たことも使ったこともない人が当たり前になるかもしれませんね。(笑)

| |

« ランドリーボックスはこう使え。(笑) | トップページ | ゼブラさん、やったら出来ますやん。 »

写真生活、お役立ち」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ランドリーボックスはこう使え。(笑) | トップページ | ゼブラさん、やったら出来ますやん。 »