遺影で最後の親孝行をしたつもりになってる。
最近は写真の画像処理の世界もAIとやらが幅を利かせてきて、今まで以上にクリエイティブな作品作りができるそうでって書くと良いことのように見えますけど早い話、より簡単に手間を掛けずに、写真を加工したり捏造したり、あり得ないモノにできるようになったってことのようですな。
写真は撮る現場で完結させるのが当たり前だったフィルム時代を生きてきたオジサンは、後からいじくり回して完成させるのが写真だぞって世の中の流れに、背を向けて写真ライフを楽しんでおりますので興味が無いという。(笑)
もうね、美しい風景写真を見ても、イケてるモデルさんの写真を見ても、どこを画像処理したのか探してしまったり、実際はこんなにキレイじゃないんだろうなって疑いの眼差しでしか見れなくなってますな。(笑)
そんな画像処理ですけどね、全否定しているわけではありません。オジサンそこまで頑なな頑固ジジイではありませんからね。撮影の仕事をしていた頃には撮った後の画像処理は、お代を頂く写真には必要不可欠でしたから、残業して納品用の処理をしてましたよ。
ま、その反動で今はJPG撮って出しがフィルム時代の感じがしてイイなって思ってるわけで。(笑)
画像処理が功を奏した出来事が最近ありました。少し前に母親に続き父親も亡くなったのですけど、両親の遺影はオジサンが撮ったものだったのですな、葬式に来てくださった方や葬儀社の方からも「良いお顔に撮れてる」って褒めていただきましたから、それなりに良かったのかと。
この遺影写真、元々数年前にマイナンバーカードの申請用に撮ったものでした。父親に頼まれて機材を持って実家へ行ったところ、お気に入りの服に着替えて待ってたのですな、父はスーツにネクタイまで。ネクタイ選びにすったもんだしてたみたい。(笑)
マイナカードの小さい写真にわざわざそこまでせんでもと言いますか、オトン何気合入れとんねんって思ったのですけど、本人がこだわるので言われるがままに撮りました。結局マイナカードはほとんど顔だけで服はちょびっとしか見えてなかったのですけど。(笑)
写真データを見てみるとPhotoshopで画像処理してましたな。シミ、シワ、ホクロを取り、顔のくすみ、目の下のたるみ、顔色など不自然にならない程度にデジタルで美顔&デトックス処理を施してたわけで。
高須クリニックや湘南美容外科でやるようなことを画面の中でPhotoshopでやっちゃったのですな。本人から「死んだらこれ使うてくれ」って言われてましたけど、本当にそうなるとは思いませんでした。
年齢よりちょっぴり若く、顔色の良いお肌ツルツルの遺影写真、最後に親孝行できたのかなと線香を上げるたびに思っています。(笑)
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