ガッツリ相棒レンズ、XF23mm F2 R WR。
使うほどにしっくり来るといいますか、自分の撮影スタイルのツボにはまって手放せなくなるレンズってありますな。
そのレンズでしか撮れないとか、コイツを使うといつもよりスゴイ写真が撮れるとかって神がかったのじゃなくて、もっと自然体でまるで目の延長のような感じのレンズ。
今見ているものと、そのレンズを通してみたものが自然に重なるとでも言いましょうか。うまく表現できないのですけど、街を歩きながらコレいいなって立ち止まってカメラを構えた時、思っている範囲がドンピシャでフレームに収まってるのが当たり前になってるレンズですね。
なのでズームレンズじゃなく単焦点レンズなのですけど、要するに画角が体に染み付くぐらい仲が良くなったレンズ。
どんな時でも持ち出しレンズの第一候補というか、手持ちレンズの中では一軍トップで、レンズ選びに迷ってもコレを持って出れば間違いないって絶対的信頼のあるレンズです。(笑)
オジサンの場合フジXマウントレンズ「XF23mm F2 R WR」がそれ。同じ焦点距離で開放F値がF1.4の明るいレンズもラインナップされていて、そっちが売れ筋といいますか主力なのでしょうね。富士フィルムさんのXマウントレンズ紹介ページも、力が入ってるのはF1.4レンズの方でF2レンズは扱いがショボくてその差歴然。(笑)
ま、明るいレンズや大口径って言葉はレンズ好きには魔法のワード。自分の腕前を顧みず皆さん飛びつくといいますか欲しがりますから、そっちをアピールするのは商売上当然かと思いますけど、ほとんどの方がF1.4なんて必要無いと思いますよ。本当にそれが必要だから買うというより、これを持ってて安心と自慢がしたいだけでしょ?(笑)
オジサンがF1.4じゃなくF2を選んだのはお金が無かったからじゃなく、普段の街歩きの写真ではF8に絞って撮ることが多くてF1.4なんて使うことが無いから。
そもそもフルサイズ換算で35mm相当のやや広角のレンズなので、F1.4だからといってすごくボケるわけでもキレイにボケるわけでもありませんし、ボケ具合って被写体との距離と背景との距離で大きく変わりますから、この焦点距離にF1.4の明るさはいらないのですな。本気で背景をぼかしたい時にはもっと長焦点のレンズを使いますよ。(笑)
それから暗い場所での撮影に明るいレンズが有利というのも過去のお作法、デジカメは高感度の撮影に強いという現実の前には、もはや前世紀の遺物的な写真常識かと。(笑)
さらに明るいレンズは大きく重たくなります。XF23mmレンズの場合、F1.4とF2で重さが2倍以上違いますから、街の写真のように歩いてナンボの撮影ですと機材の重さはそのまま足かせになってしまうわけで、持って出たレンズに機動力をそがれたら本末転倒。
ね?だんだんF1.4なんていらないなって気持ちになってきたでしょ。(笑)オジサンの希望としましてはF2.8になってもいいから、もっとコンパクトなパンケーキタイプの23mmレンズが出たらな〜って思ってます。
明るい大口径レンズが必ずしも正義じゃないですし、それをありがたがる風潮も何だかなぁってことですよ。(笑)
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