ライカで撮れば写真の神様が降りてくるわけでは…
オジサンがカメラに目覚めたのは45年ぐらい前、高校生の頃でしたけどすでにメイドインジャパンの一眼レフカメラが世界を席巻してました。
現在は「CP+(シーピープラス)」って名前ですけど、その昔は「日本カメラショー」という名前で、そのカタログにはメーカー各社の一眼レフのシステムや交換レンズがたくさん掲載されてましたよ。
もうね、カメラといえば「一眼レフ」の時代。なのでレンジファインダーのライカは若造の目には昔の工芸品、お爺さんの使う時代遅れなカメラってイメージしか無かったのですな。
正直言ってこんなカメラ使う人まだいるの?って思ってましたよ。(笑)なので写真家のみならず芸術家や芸能人・有名人がライカ礼賛している記事をカメラ雑誌で見ても正直言って違和感しか感じなかったのですな。
そもそもあんな古臭いカメラが何でこんなに高いのかって思ってましたし。(笑)ま、今でも色んな意味で高すぎるカメラって思ってますけどね。
で、そのギャップを埋めてるのがブランド力と数々のライカ伝説&哲学ではないかと。ブランディングはホントお上手だと思いますね。気が付けば熱烈信者になってて「ライカ様なら何でも許せる」って気持ちが芽生えるのでしょうなぁ。じゃなきゃ高性能ありきで突っ走るメイドインジャパンのカメラと勝負できませんからねぇ。(笑)
大手カメラ専門店や量販店がネットに上げてる撮影機材のレビューサイトをいつも見ていますけど、基本的にカメラやレンズ、機材の購買に繋げるサイトなので、当然ながらお値段もブランド力もお高い「ライカ様」は絶対に外せない王様アイテムのようですな。
新品のみならずペイントのはげた中古のC級、並品レベルであっても「ビンテージ」なんて特別扱いして皆さんありがたがってくれますからね。
手を変え品を変えプロカメラマンやお店のスタッフなどがレビューしてますけど、持ち上げ方と言いますか、褒めそやし方が何だかなぁっていつも感じますね。
例えば国内メーカーだったら叩かれてしまうようなレンズの描写も、ライカ様のレンズに限って個性的だの味わいだのと良いことばっかりで、一体どこまで褒めんねんって感じ。正直言って作例を見てもそこまでスゴイとは思えないですし。作例が大したこと無いってのもあるか。(笑)
以前あるプロフォトグラファーのレビュー記事で柔らかな描写が特徴のライカレンズの作例が上がってたのですけど、描写以前にピントがどこにも合ってなかったですな、マニュアルフォーカスレンズは使ったこと無かったのでしょうか。
コレ掲載したらプロとしてまずくない?レベルの作例が複数、柔らかな描写とピンボケは根本的に違いますのよ、分かってらっしゃる?(笑)
世の中にはプロアマ問わずライカ大好きを通り越して、ライカ愛に溢れたというか、溺れた方がたくさんいるようですけどね、だからといって写真の神様が降りてきたような名作って見たこと皆無ですから、いくらライカ愛が溢れてても写真にそれは出ないのだなぁって確信しました。
そもそもライカじゃなきゃ撮れない写真なんてこの世にありませんからね。(笑)
※掲載写真は67年前、1957年の写真雑誌掲載の記事、すでに一流ブランドだったのが分かります。
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