レンズのデザイン今昔。
今どきのレンズってほぼ指を添えるだけのモノになってますな。オートフォーカスのお陰でピントリングをグリグリ回すなんてことがなくなってますからね。せいぜいズームレンズのズームリングが一番良く操作する部分だと思います。
それと色んなスイッチが付いてるのが今どきのレンズかと。超望遠レンズなんてスイッチ類がいっぱい並んでますな、ハイどうぞって渡されてもオジサンには使いこなせそうにありませんよ。(笑)
そんな昭和レトロ&ビンテージなオジサンは昔の一眼レフ用レンズをマウントアダプターで楽しんでたりするわけですけど、そういう古いレンズを見ていると、レンズのデザインと言いますか流行も時代とともに変化して来たのを実感します。
どういうものか今どきのレンズって車のデザインと同じ感じがして、わざと似せてるわけじゃないでしょうけど、どこのメーカーのも、なんだかよく似てるなって思えるレンズが多いような気がします。メーカーロゴを隠して渡されたら多分分からないでしょうな。(笑)
共通点と言いますか似てるところは、なんと言いますか凹凸が少なくて、ピントやズームリングの滑り止めの模様も間隔の狭いストライプパターンが多いような印象がありますね。
昔のレンズに比べてありえないぐらい高性能なレンズばかりなのに見た目はシンプルでスマート、仕事のできるイケメンって感じかと。そうですなぁ、関西人的に言いますと「シュッとしてはる」レンズって感じでしょうか。そういうのが今の時代のデザインなのでしょうね。(笑)
そういえば1960年代のトプコン(東京光学)の一眼レフカメラ用レンズのピントリングは、今どきのレンズと同じストライプパターン。当時はかなり進んだデザインだったのじゃないかと思いますね、今見てもカッコイイ。歴史はと言いますかデザインは繰り返すのでしょうか。(笑)
で、オジサンがカメラに興味を持った1970年代中頃は、すでに日本の一眼レフカメラが世界を席巻してましたから、各社一眼レフカメラのシステムが大黒柱だった時代、当時キャノンAE-1を使っていたのでレンズはFDレンズ。
マウント部分を銀色のリングで締め付けるというスピゴットマウントタイプでした。正直なところ使い勝手はバヨネットマウントタイプに比べて悪かったのですけど、レンズ根本のシルバーリングがアクセントになってカッコイイと思ってましたよ。のちにココを改良したNewFDシリーズになって、バヨネットマウントタイプと同じ使い勝手になり、このリングは無くなってしまいましたな。(笑)
ピントリングってレンズの印象や使い勝手を決定する重要な部分かと。1960年代頃から滑り止めパターンの付いた合成ゴムを接着する方法になったそうですけど、それ以前はローレット加工と言って金属のピントリングにパターンを彫っていたそうです。
古いニッコールやロッコールレンズで記憶にある方も多いかと、滑り止めストライプと何もない部分が交互に彫ってあるやつね。オジサンの持ってるのではオリンパスペンFの交換レンズがそのデザイン。使い込んではげてくるとカッコイイのよ。(笑)
で、コシナさんのクラシックテイストのレンズってこの雰囲気を現代の高性能レンズに再現、見てるだけで美しいですな、でも先立つものがありませんのでね、見てるだけ。(笑)
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