あの山ほどあったフィルムカメラにサヨナラを。
10月21日の「フィルムの終活というよりも、終わらせることに。」って記事にたくさんの方からコメントをいただきました、ありがとうございます。
その中でフィルムカメラをどうするかってのがあって、フィルム価格の高騰で手持ちのフィルムカメラをどうするべきか困っているのが見えてきましたな。
フィルムで写真を楽しめる大富豪や王様&殿様は別にして、一般庶民で長年カメラ&写真を楽しんできた方々にとっては、もうフィルムを入れてやることの無くなったカメラの居場所探しは苦労するところかと。カメラに「すまん、お金が無いばかりにフィルム買ってやれなくて、もうお前を養って行くことは出来ないのよ」と謝りながらどうすることも出来ない方多数かと。
ま、オジサンもカメラは山のようにありました。家内から「目ん玉2つやのに、何でそんなにカメラが必要やねん」ってよく言われてましたな。今思えば全くその通りなのですけどねぇ、そんな単純なオハナシじゃないのよ。(笑)
カメラファンにとってのカメラって写真を撮るという創作活動のパートナーですから、言ってみれば妻や家内、女性でしたらご主人や旦那さんのポジションと同じかと。そう考えるとカメラ1台で完結しなくてはいけないはずなのですけど、どういうわけか一夫多妻、一妻多夫OKなのがカメラとのお付き合いなわけで。
安月給の若い頃にこのカメラと生涯添い遂げるぜって、清水の舞台からバンジージャンプして買ってしまったカメラがあっても、それだけで収まらず楽しくて素敵なパートナーがいつの間にか増えているのですな。愛人でもないし、恋人でもないし、ただの友達でもないし、う〜ん、どういう関係と言えばいいのでしょうかね。(笑)
オジサンの場合、可愛い系ハーフサイズカメラや、女王様系中判カメラが好きでしたなぁ。しっとり熟女系クラシックカメラや、庶民的な町娘系コンパクトカメラもいっぱいまみれましたよ。その時の記録を見ると完動カメラが74台、他に修理予定のジャンクカメラまで含めると最盛期は100台ぐらいはあったと思います。防湿庫に収まりきらず、本棚にずらりカメラが並んでました。(笑)
だけどさすがに使い切れなくなって徐々に断捨離、カメラ好きな友人知人、同僚、後輩、ブログが縁で知り合った方などに譲っていきました。使いたいと手を挙げてくれたところへ行くのが幸せかと思ったわけで。
なので激安価格だったり、地元名産と物々交換、いいお酒を奢ってもらったり、焼肉や寿司に連れて行ってもらったりで商談成立。(笑)もちろん中古カメラ屋さんで売り払いデジカメやレンズの軍資金に換わったカメラもありました。
正直言いますと、どれも思い入れと思い出がありましたから集まってきてくれたカメラは手放したくなかったのが本音。だけどもう使ってやれないことが確定してて持っているのは、カメラにとっても本意じゃないと思いますし、オジサンがあの世に逝ったら、家内にとっては厄介で迷惑な遺品整理にしかならないという現実。
なのでそのカメラで撮った写真は残っているわけですからもう潮時、しかもこれが最後かと。
デジカメしか知らない世代にフィルムカメラが人気なのでしたら、手放したカメラが中古カメラ屋さんに並んでるのを手にとって、知らなかった見たこともないフィルムカメラの世界を楽しんでもらえればって思いもあります。
中古カメラ屋さんの買取価格はホント安いですけど、販売価格も安くて、往年のフラッグシップ機がこんな値段で並んでるのかってショックを受けますが、先々を考えると今が最後の手放し時なのかもしれませんね。
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コメント
いつも楽しみにブログ拝見しております。
コンパクトフィルムカメラ、ハーフカメラ好きなので、よければ購入出来たらと思っています!
投稿: ひろみつ | 2023年11月17日 (金) 13時53分
ひろみつ様、こんにちは、はじめまして。
残念ながらハーフとコンパクト系はもう無くなってしまってて、後は改造用とテーブルフォトの演出用に保存しているジャンクカメラばかりです。ご期待に添えなくて申し訳ないです。
投稿: よもかめ亭主 | 2023年11月17日 (金) 14時16分
返信ありがとうございます。
そうでしたか、また機会がありましたらよろしくお願いいたします。
投稿: ひろみつ | 2023年11月21日 (火) 10時03分