フィルムスキャナを手本にデジタイズ。
その昔フィルムで撮った写真をパソコンで扱おうとすると、フィルムスキャナしか手がありませんでした。今ならデジカメを使ってデジタイズが一番手っ取り早い方法でしょうけど、その頃はデジカメがまだ無かった時代。
オジサンもフィルムスキャナはミノルタ、キヤノン、エプソンと色々使いましたよ。35mmフィルムは最終的にニコンのSUPER COOLSCAN 4000EDで完結。高かったけどホント良いフィルムスキャナで、これでスキャンしたデータは今見ても全く遜色ありません、だけど使いすぎてある日突然お亡くなりに。
その後2000万画素を超えるデジタル一眼で複写すれば十分なのが分かって、EOS 5D MarkIIにEF100mmF2.8マクロレンズでデジタイズ。RAWで撮って現像処理でフィルムの感じに追い込むって流れでやっていたのですな。コレもねぇ結構いい線行くのよ。(笑)
で、2018年にEOSから富士フィルムさんのXシリーズに乗り換えました。それまでEOSに慣らされてたのが、富士フィルムの写り具合を見てビックリしましたな、すごくフィルムっぽいって思いましたよ。
で、それまでのRAWで撮って後処理って流れにサヨナラ、JPGオンリーになりました。(笑)当然フィルムのデジタイズも同様、後処理なしの一発撮りでフィルムテイストを再現する設定に見直したのですな。
普段の街撮り設定のままでフィルムをデジタイズすると、全くキレイに複写できません。一度フィルム上に定着した写真をもう一度デジカメで複写するわけですから、元のフィルムに引きずられコントラストは高く、シャドーやハイライトは潰れて、色合いも派手でギトギトなのですな。さらにフィルムにはちゃんと写っているものが再現できてなかったりします。
ところが画質に関する各種設定を変えてやると劇的に良くなるわけで。なのでその設定をカスタム登録してすぐ呼び出せるようにしています。
普段お家フォトに使っているのはもう古い機種のX-T30で、デジタイズ用の設定は感度はAUTO3(上限ISO3200)、これはダイナミックレンジの400%を使いたいため。ISO感度640〜12800の間じゃないと400%に設定できないのですな。
次にフィルムシミュレーションはスタンダードなPROVIA、ホワイトバランスはライトボックスまたは晴れた日の自然光で撮るので太陽光、さらにハイライトトーン、シャドウトーン、カラーはそれぞれ-2に設定。白飛びや黒つぶれ、不自然に派手な色合いにならないように試した結果これに落ち着きました。
他にはオジサン的には必要が無いと思ったものはOFFもしくは設定を0に。具体的にはDレンジ優先、グレイン・エフェクト、カラークローム・エフェクトはOFF、シャープネス、ノイズリダクションは0に設定しました。
これでデジタイズしたのをニコンスキャンでスキャンしたものと比べるとお分かりいただけるかと、街撮り用の普段の設定のままで撮ったのと比べると別物。完全一致はしませんが、一発撮りでこれぐらいまで寄せられれば後の補正も楽になります。
なのでフィルムが持ってる情報と言いますか写っているものを、白く飛んだり黒くつぶれたりしないように、ダイナミックレンジを広げた設定がデジタイズに向くような気がします。
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