廃墟にはクラシッククロームがよく似合う。(笑)
今年撮った写真を眺めてみると、なんだか廃墟や閉店した店舗などが多いような気がします。実際に増えているからそういうのが目に付くのでしょうけど、街の写真ばかり撮ってるオジサンにとってはそそるアイテムなのでついカメラを向けてしまうわけですな。(笑)
ま、こういうモノも街の歴史や景色のひとつですから記録しておくことは無駄ではないと思っていますけど、学術的な調査をしているわけじゃありませんから、あくまでも個人の好みといいますか、オジサンのアンテナに引っかかった面白そうな物件だけをカメラで拾い集めています。
廃墟って言葉で書くと「使われなくなって放置されている建物」ってことなのですけど、実際の現場に行くとそれだけでは収まらない廃墟独特のオーラがあるのですな。
一時期廃墟ブームなんてのがありましたけど、ただ古くなった建物を愛でるだけでしたらそんなにブームにならなかったと思います。周りの景色との明らかな違和感だとか、反対に妙に馴染んだ調和だったり、その空間や空気感も含めて魅力を発してるところがブームになったのじゃないかと。(笑)
で、これも口が酸っぱくなるくらい何度も書いておりますが、富士フィルムさんのカメラに搭載されているフィルムシミュレーションってフィルムのテイストを実によく再現しているのですな。
なので廃墟を撮るときも当然ながらガッツリ使っておりますよ。デジタルなんて無くカメラはフィルムだった時代に、撮るものに合わせてフィルムをチョイスしていた感覚がデジタルで再現されたって感じですからね。(笑)
オジサン元々リバーサルフィルムを常用していたので、フィルムシミュレーションでもそちらを選ぶことが多いのですな、正直ネガフィルム系はそんなに使ってません。
一番良く使うのは何と言っても「Velvia」、フィルムの頃コレばかりだったので、オジサンの中では長年使ってきた基準フィルム、フィルムと言えばまっ先にコレって感じ。(笑)
なのでまずVelviaがあって、さらに違うテイストのフィルムシミュレーション2つを組み合わせて合計3種をブラケティング(BKT)撮影に設定するってのが流れになってます。
で、廃墟の撮影に合うのはやっぱり「クラシッククローム」かなと思っているのですな。Velviaってこういう場面では鮮やかすぎ、とにかく色乗りがいいので廃墟の持つ印象や静寂な雰囲気が、これでは派手すぎて違和感になってしまうという。
BKT撮影で撮り比べるとはっきり分かります、Velviaで撮ったのを見た後でクラシッククロームで撮ったのを見ると、重厚感や雰囲気があるなって思います。反対にクラシッククロームで撮ったのを見た後でVelviaで撮ったのを見ると、作った写真と言いますか描いた絵画みたいに感じますな。それだけ印象が違うわけで。
ま、こういうのは好みの世界ですから万人がそう思うわけではありません、あくまでもオジサンの好みですけどね。でもまだクラシッククロームを使ったことがない方は一度試してみてはいかがでしょうか。ずいぶん違う印象の写真が撮れますよ。(笑)
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