晴れた日は原点に帰ってマニュアル撮影。(笑)
今どきのカメラって誰が撮ってもちゃんと写りますな。失敗することの方が難しいぐらい出来が良くて驚きます。オールドカメラやクラシックカメラを使ってきたので、なおさらそう思うのでしょうけど、シャッター押すだけでホントよく写ります。
二眼レフやスプリングカメラなどの中判カメラにハマっていた頃、露出は露出計に頼ることが出来ましたけど、ピント合わせが目測だったり、手ブレ補正なんて当然無かったですから重量級カメラはしっかり構えないとブレ写真を量産、フィルム巻き上げを忘れて多重露光なんて失敗を山のようにしてきました。
とにかく自分の感覚や作法を総動員しなくてはまともに撮れませんでしたから、自ずと1枚1枚丁寧に撮らざるを得ないという。
ところが富士フィルムさんのミラーレス一眼レフを使うようになって、露出が正確なので露出計の出番が激減、X-S10は手ブレ補正内蔵してるのでブレとはサヨナラ、さらに顔や瞳を認識してピントを自動的に合わせてくれるなんて、ほんと何も考えなくても写真が撮れてしまうわけで。
イケマセンなこういうモノに頼るのが当たり前になると、今どきのカメラマンやフォトグラファーがテクノロジーの恩恵の上に成り立っているのが分かります。(笑)
実際そういう便利なモノに慣れてしまうと撮り方が明らかに雑になりますな。山ほど撮ってもOKカットが少ないのはそこに問題があるのじゃないかと思ったオジサンは、晴れた日に中判カメラの時のように原点に帰った撮り方をしてみました。
まず6×6判と同じように縦横比を真四角に設定、ISO感度は400、ホワイトバランスは太陽光、フィルムシミュレーションは常用リバーサルフィルムだったVelviaと、モノクロ時代を思い出してACROS+Ye、Rフィルターの3種類をブラケティング撮影に割り当て。
レンズは中華マニュアルレンズのTTArtisan 25mm F2をチョイス。これ1本だけで露出計できちんと測りながら撮ってみました。
カメラは最初手ぶれ補正内蔵のX-S10の予定だったのですけど、昔は手ぶれ補正なんて無かったわけですから原点に帰ってX-T30に、独立したシャッターダイヤルで直感的に操作できるX-T30は、マニュアル撮影ではX-S10よりも遥かに使いやすいですからね。(笑)
便利なカメラに慣れてしまっていたので、最初の内はモタモタしましたけど撮ってた時の気分はまさしく昔のまんまでしたな。被写体を見つける→露出計で明るさを測る→シャッターと絞りを選ぶ→構図を決めてシャッターを切るという一連の動作といいますか、作法がリズムにのってくると流れるようにスムーズでしたからね。
いやもう撮ってる感はすごくあって充実の撮影でしたよ。やっぱカメラはこうじゃなくてはねって思いました。その時撮った中からいくつか掲載、場所は大阪の長居公園、家内と大阪自然史博物館に出かけた時に撮ったものです。
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