これが最後のフィルム話?(笑)
古いものを断舎離していたら出てきたのが、昔の35ミリフィルムのケースやパトローネ。「サクラフィルム」なんてのも出てきましたよ。(笑)
若い方にはナンノコッチャかと思いますけど、現在のコニカミノルタのことで、今はコピー機などOA機器の会社という認識だと思いますけど、その昔はコニカってフィルムやカメラを作ってた会社とミノルタって関西のカメラメーカーだったのですな。それが経営統合で一緒になったので「コニカミノルタ」。
後にコニカミノルタのカメラ事業はすべてソニーに引き取られました。なので今はソニーの「α」ですけどその昔はミノルタの「αシリーズ」ってカメラで、交換レンズも含めた世界初のオートフォーカス一眼レフシステムでした。
当時(1985年)α-7000ってカメラが業界に与えた衝撃はすごくて、その後各社オートフォーカス一眼レフを発売しましたって、こんなの知ってる方ももう少ないのでしょうなぁ。(笑)
で、コニカは「小西六」って社名からで「桜」はブランドイメージだったのでしょうな、感光材料を作ってた工場は「六桜社」、フィルム名は「サクラ」、国産初のボックスカメラは「チェリー手提げ用暗函」って名前でしたからね。
そうそうその昔35mmフィルムって12枚撮り、20枚撮り、36枚撮りが売られていたのですけど、20枚撮りを24枚撮りにしたのがサクラフィルム。
萩本欽一さんの「4枚増えても値段は同じ、どっちが得かよ~く考えてみよう!」ってテレビコマーシャルが流行りましたけど、もう誰も知らないか。(笑)その後他社も追従、コダックも日本向けは24枚撮りで発売してましたな。
掲載写真を見ていただければお分かりかと思いますが、出てきた古いフィルムは白黒フィルムが多くてね、名前に「〇〇PAN」って付いてるのがそれ。
サクラフィルムは社名が小西六だったので「KONIPAN(コニパン)」、フジフィルムは「NEOPAN(ネオパン)」社名が富士だから「フジパン」ではパン屋さんになってしまいますからね。(笑)
そもそもフィルム名に付いてるパンは「panchromatic(パンクロマチック)」の略、可視光線のほぼ全てに感光する性質のことで、その白黒写真乳剤が塗られたフィルムもそう呼びます。なので食べるパンとは全くの別物、当然ですが。(笑)
出てきた中でも古いものは、フィルムそのものから強烈な酢酸臭がしていて加水分解進行中の模様。このままでは外側にも影響が出そうなのでフィルムを取り出して処分、外側だけ保存することにしました。
本来のフィルムとしては古すぎて使えませんし、今はもう無くなったフィルムのパッケージですから、テーブルフォトの演出用品に使ってやるのが一番いいかなと思っていますよ。
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コメント
今回、4年前に撮った120ネガから東京のプロラボに六つ切り印画紙のプリントをお願いしました。奮発して「バライタ印画紙(ウォームトーン仕上げ)」をお願いしたら一コマなのに、二枚も印画紙を拝受しました。
富士の印画紙だそうですが、少し肉厚に感じました。良い仕上げなのでまた利用したいと思いました。
投稿: Ruby2020 | 2023年4月25日 (火) 20時38分
Ruby2020様、おはようございます。
バライタ印画紙って言葉ももう通じないのでしょうね。(笑)
若かりし頃ですが、モノクロの自家現像と焼き付けをやっていた頃、印画紙が買えなくて、現像上がりのフィルムはコンタクトシートを焼いて終わってましたね。
フジより三菱の月光の方が安かったような。大きなサイズは高かったのでコンタクト以外は、キャビネ版ばかりでした。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2023年4月26日 (水) 06時04分