プラスチックマウントってご存知?
デジタルカメラが幅を利かす前、写真はフィルムだった頃、フィルムは大きく2種類がありました、ネガフィルムとポジフィルム。
撮った写真の画像が明暗反転していて、印画紙にプリントして初めて写ってるものがちゃんと見られるネガフィルムと、反転などしてなくてハナからちゃんとした画像として見られるポジフィルム、スライド用フィルムなんて呼び方もしてましたな、オジサンはリバーサルフィルムって呼ぶのがしっくり来ます。
メインで使っていたのがこのリバーサルフィルムだったので、ひとコマずつ紙やプラスチックで出来たマウントと呼ばれる枠に入れるのが普通でした。
現像に出す際に指定すると、マウント仕上げで出来上がってきたのですけど、オジサンはプロラボに出していたのでマウントをしていない6コマずつ繋がったスリーブ仕上げがデフォルト。
プロカメラマンの場合、広告や雑誌などの印刷物に使われる前提で撮影しているので、マウントはかえってジャマだったのですな。印刷会社で製版処理をする際にはマウントを外して、ドラムスキャナのシリンダーに巻きつけて4色分解処理をしましたのでね。
オジサンの場合プライベートで撮ってた写真は保管を考えてマウントしてました。現像上がりの36枚撮りフィルムの中からOKカットだけ選んでちまちまとマウントして番号を記入するという面倒くさい作業でしたけど、ライトボックスで見ながらOKカットを吟味して残すかどうか判断する作業は好きでしたよ。(笑)
ただし35mmだけ、ハーフサイズや真四角フォーマットのものはスリーブのままファイル、中判フィルムはコスモスインターナショナルから発売されているPP袋に入れて保管。
で、少し前に記事にした加水分解の件以来、スリーブ状態で箱にぶっこんで保管していたリバーサルフィルムの内、大事なものをきちんとマウントして保管することにしたのですな。家族の写真だとかそういうやつね、普段撮ってる街の写真は、オジサンが死んじゃったら家内にとってはただのゴミですから、どんなにガンバって保管してもあの世に行ったらサヨナラ。(笑)
で、随分しばらくぶりに富士フィルムさんのプラスチックマウントを買いました。他社の紙製マウントも売っていたのですけど、長年使ってきたプラスチックマウントが気に入ってるので、少々高くてもこちらをチョイス。
フィルムが高くなって厳しい時代ですけど、まだちゃんと売られていることにちょっと安心、街の写真屋さんにはさすがにもう無かったのでネットで注文しました。
ブロアーと手袋にハサミを用意してライトボックスの上でひとコマずつマウントしていきましたけど、何だか久々に懐かしい作業でしたよ。残念なのはマウントしたフィルムを保管する「富士フイルムスライドファイル 35mm 200景」という緑色のボックス型ファイルがヨドバシなどの量販店では販売終了になっていたこと、もう作ってないのでしょうなぁ。
フィルムの種類も少なくなって高価になると、それを保管するための用品も少しずつ無くなっていくのは悲しいですけどこれが現実なのかと。フィルムはどんどん遠ざかっていきますなぁ。
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