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2023年2月19日 (日)

オートホワイトバランスは優秀なのだけど。

今時のデジカメって箱から出した状態だと、ホワイトバランスはオート設定がデフォルトのようですな。取扱説明書にもオートホワイトバランスを推奨していたり、工場出荷時設定なんて書いてあったりします。そもそもホワイトバランスはもう意識する物では無くなったと言いますか、それ何?ってのが今時の感覚なのではないかと。
もはやフィルム時代のデーライトなんて言葉を知ってる人の方が珍しいぐらいですから、そこを基準に説明しようとすると返って分かりにくくなるでしょう。
早いハナシ、人の目には正しい色合いで見えてるのに、写真に撮ると朝日や夕日に照らされた景色が真っ赤に写ったとか、水銀灯照明の体育館でスポーツ写真を撮ったら全体が青っぽく色かぶりしたなんてのがフィルム時代には当たり前だったのですな。
シビアな色再現が求められる撮影で、プロカメラマンはそういうのを補正するためのフィルター使いが出来るのが当たり前だったわけで、その場の光源に照らされた白いものが正しく白に写るように補正するわけですな。デジタルカメラやビデオカメラではその機能をホワイトバランスと呼んでいます。お日様マークや曇りマークのやつね。
漫才コンビ中川家の礼二さんが取材クルーのビデオカメラマンのモノマネで「白撮るよ」ってセリフを言うのですけど、これは撮影現場の光源の下で白い紙を写して色かぶりを予めカメラに覚えさせる作業。
例えば暖色系照明のお店の取材で、料理などの撮影をすると全部オレンジ色に色かぶりしてしまいますから、予め「このお店はこんな色の照明やで」ってホワイトバランスを確定させるわけで。
プロカメラマンはホワイトバランスを略して「白」なんて言いますな「白はOKなの?」なんてね、「ホワイトバランスはもう合わせてあるの?」じゃ長いですから現場って略語だらけ。(笑)
で、それを自動で判断してくれるのがオートホワイトバランス。初期のデジカメのオートホワイトバランスは出来が悪くて、すごく不自然な写りになる場面がありましたけど、今時のカメラは優秀すぎて見た目に近い自然な感じになりますから意識することも、知らなくても全然困らないレベルになってます。
とはいえ極まれに外す場面もあるわけで、例えば壁の色がペパーミントグリーンの建物を画面いっぱいに写したときなど水色っぽく写ったりします。特定の色が画面いっぱいになる構図でハズレ発生率が高くなる傾向かと。

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オジサンは夜の街を撮る時などにオートホワイトバランスを使い、通常はお日様マーク(デーライト)にしてます。お日様マークはフィルム時代のデーライトフィルムと同じ設定なので、フィルムシミュレーションが秀逸な富士フィルムさんのカメラで使うと、より一層フィルムテイストを味わえます。
デーライトって太陽光、色温度は5500K(ケルビン)ぐらい。晴れた日の午前10時ぐらいから午後2時ぐらいまでのお日様の日差しと思っていただければよいかと。
色温度が低いと赤みを帯びます。なので朝日や夕日は2000Kぐらいですから赤っぽく写るわけですな。反対に蛍光灯(昼光色)は6500Kぐらいですから青味がかるわけで。
ところがオートホワイトバランスだと自動で補正してくれるので、色かぶりしていても気が付かないのですな、しかも優秀すぎて夕日を撮っても完全に補正せずに、夕日っぽさをわざと残してくれたりするわけで。ホント出来が良すぎてイラッときます。
なのでヘンコなオジサンはオートを外してデーライト。可能な限りフィルム時代のテイストで楽しみますよ。(笑)

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