そうか、絞り羽根の枚数が違うんや。(笑)
オートフォーカスじゃないけれど魅力的な単焦点レンズが激安で買える中華マニュアルレンズは、レンズの楽しみの幅を広げてくれたと言っても過言ではないかと。確かにコスパ最高といいますか、この値段で作れることに驚きましたし、買ってみようかって思えますからね。
ただ問題と言うかクセもあって、オジサンが使ってきたレンズで言うとまず逆光での弱さ、条件によってはフレアやゴーストが盛大にでますし、全体にコントラストがガクッと低下する場面もありました。絞り込んでも改善しないので内面反射などの対策が甘いのかなって気がします。
それと開放での画面周辺部分の画質低下、レンズによってはまともに結像してないぐらいひどいのですけど、味わいとして見てみると、今時の国産レンズでは絶対に体験できない事例でもあるわけで。
ま、絞り込むと十分シャープで現代のレンズって感じですから、大らか過ぎるぐらいの心を持って使うのが正解かと。お値段を考えると文句は出ませんよ。(笑)
何度か書いておりますが、中華レンズを使ってみて改めて国産オールドレンズの実力に気が付きましたな、実にいい写りをしますからね。ただ残念なのは、オジサンが持ってるレンズって、オートフォーカスが出てくる前の一眼レフの交換レンズが多くて、お金の無かった若い頃に買ったものなので高級レンズは皆無。
そんなのと中華マニュアルレンズを見比べてて気が付いたのが絞り羽根の枚数。中華レンズは9枚~11枚なのに、一眼レフ用オールドレンズは5枚~6枚のものばかりでした、お高いものは7枚~9枚だったようですけどね。これだけ差があると絞り開放でのボケ味や、点光源撮影時の光条に明らかな違いが出そうですな。
今のカメラはボディーとレンズが電気的に通信してコントロールしていますけど、そうじゃなかった昔は機械的にやり取りしていたので、レンズから出たレバーやピンでボディーに情報が伝えられる仕組みになってました。
で、レンズの開放絞りでの明るいファインダー状態でピント合わせをし、シャッターを切った瞬間ボディー側から所定の絞り値までバネなどの力で絞り込んでいたのですな。なので絞り羽根も枚数が少ないほうが負荷が少なくなって動かしやすいわけで、低価格レンズにとってはコストダウンの意味もあったかと。
若い頃、実際の撮影ではF8ぐらいに絞り込むことが多かったので気にしたことはなかったですな。背景をぼかすのが流行った時代ではなかったですしね。(笑)
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