想定外と臨機応変だらけ、取材撮影の面白さ。(笑)
取材モノの撮影って、独特の緊張感と面白さがありましたな。取材とはいえ新聞や雑誌とはぜんぜん違って、企業などの広報関係の撮影がお仕事だったわけで。
取材場所も状況も様々、何度か伺わせてもらっている所ならともかく、行ってみるまで状況が分からないのが当たり前。なので事前の下調べは欠かせませんでしたな。ホームページがあればもちろん見ましたし、グーグルストリートビューで周辺の状況や景色をを調べたり、天候や撮影内容を予測した機材選びなどなど。
取材撮影の第一歩ってどれだけ準備が出来ているかがキモ。現場であれが足りない、持ってきてなかったってことになれば、取りに帰ることも出来ませんし、仕事にならない場合もありますからね。
現役の頃、とある食品関係の取材。事前に撮影依頼は無かったのですけど、ひょっとしたら調理場撮影があるかもって、レインコート、シャワーキャップ、マスクと手袋をカメラバッグに忍ばせて行ったおかげで、入らせてもらえて撮ることが出来たってのがありました。担当者とライターは準備してないから当然入れてもらえません、外で待機させられてましたな。(笑)
オフィスそのものや社内設備の撮影のときは、雑巾など掃除道具を機材と別に持って行ってました。現場ではまず一枚パチリ、どこに何が置いてあったか後で分かる証拠写真を撮ってから片付け開始、カメラ位置から見てじゃまになるものや写るとマズイものをどけて、雑巾掛けてキレイにしてからいざ撮影開始、撮り終わったら動かしたものは元の位置に戻してお疲れ様。
お客様はカメラマンが写真撮りに来るだけとしか思ってませんから、そういうのはコチラの人間でトットとやってしまうわけですな、同行している者に手伝ってもらえば早いですし、お客様の印象も良くなります。カメラマンだから写真しか撮らね〜なんて突っ立ってるのは論外、現場では一番動き回って、声を出して場を仕切らなくちゃイケマセン、なので一番先に一番疲れてます。(笑)
ま、こういうエピソード的なハナシは山ほどあるので書いててキリがないのですけど、言えるのは現場って十分調べて、しっかり準備したからって撮影がスムーズに進むなんてまず無いってこと。なので取材撮影でもうひとつ重要なことは臨機応変さ。
状況を読むのは当然、想定外の撮影を頼まれるなんて無い方が不自然ぐらいに思っててちょうど。重い機材を持って急遽山登りしなくちゃいけなかったり、撮影の話が通って無くて、行ったら「聞いてへん、知らんで」なんてのも。
デンジャラスな対応とアクシデントは取材あるある、だけど撮った写真を喜んでもらえたら全部いい思い出になりましたな。(笑)
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