なぜF2レンズが用意されているのか。
富士フィルムさんのXマウントレンズが10周年ということで、新レンズだけでなく初期の古いレンズのリニューアルも進んでます、18mm、23mm、33mmでしたか全て開放F1.4の大口径レンズですな。
これからの高画素化と動画にも対応できる大口径の高性能レンズのようですが、その分デカくなって重くなって、お値段もお高〜くなってしまいましたなぁ。(笑)
こういうレンズって発売されるとレビューがすぐ登場しますな。そうそう簡単に買えないお高いレンズを、発売と同時に手にしたオレってスゴイだろ自慢なのですかね。そのレンズで写真を撮る撮らないは別にして、買ったことがイベントだったり、持ってることがステイタスになってる人、なんか腹立つ。(笑)
富士フィルムさんのレンズラインナップを見ていると同じ焦点距離で開放F値違いが用意されているレンズは5本あります。(原稿執筆時)F1.4とF2が用意されているのは18mm、23mm、35mm。F1.4とF2.8が用意されているのは16mm。F1.0とF2が用意されているのは50mm。当然ながら明るいレンズのほうがお高いわけで。
何で開放F値違いをわざわざ用意してくれているのかと言うと、オジサンのような貧乏人でも写真を楽しんでいただきたいという富士フィルムさんの優しい心遣いなのですなって…ウソですよ。でも50mmレンズのF1.0とF2は価格.comで4倍近い価格差なのを見てしまうと本当かもって考え込んでしまいますな。ウソウソ(笑)
実際のところは用途によって使い分けられるように用意されているわけで。開放絞り値だけがレンズの魅力ではありません。レンズ構成や絞り羽根の枚数、大きさ重さなど色々ありますからね。
なので明るいレンズばかりがもてはやされるのはいかがなものかと、使いこなしの難しい大口径レンズをやたら開放で、何でもかんでもボケてればイケてる写真って今時の風潮もやめてほしいですな。(笑)
オジサンはF2のレンズを使っています、F1.4のレンズが買えなかったのかと問われれば「そのと〜り」としか言えません、実際高くて買えませんでしたからね。(笑)ただ現役の頃、大口径レンズを開放で使う場面てまずありませんでしたし、プライベートでも絞り開放ってお遊びで撮る場面ぐらい。
ボケ具合なんてのはレンズの画角、被写体と背景前景との距離、それをどれぐらいの位置から撮るかで変わってきます。どんな背景かによっても変わりますからねぇ。
どれだけボケてほしいかってのは明確な意図があってのことだと思うので、大口径レンズの方がその幅が広がるのは分かりますけど、それがどれだけ必要かってところや撮影頻度を天秤にかけてみれば、お高い大口径レンズが本当に必要かってことでF2レンズで十分だと判断しました。
小さく軽いですから機動力もアップ、軽快に持ち歩けて負担にならないレンズこそ神レンズ、撮るのが楽しくなりますからね。
なので富士フィルムさんがF2レンズを用意してくれているのは、単焦点レンズに力を入れている現れと言いますか、レンズを使う楽しさ、選ぶ楽しさを分かってくれているからだと思いますな。(笑)
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コメント
身も蓋もない言い方ですが需要と供給の関係でしょう。50mmに限ればf1.4のレンズなんか昭和の時代の5倍位にはなっちゃいましたし! あれではF3やNewF-1のボディが買えちゃいますね。
お高いほうはやはり優越感(所有欲)を持った富裕層で安いほうは庶民が気軽に使うほうという訳です。
たまに50mmもいいかなと思う場合がありますが標準ズームの性能が昔と違うので出番はなかなかありません。
フラッグシップ機も10年持たないご時世ですので型落ちの新品を安く買うのが賢明ではないかと。
投稿: 彗星の魔人 | 2022年10月27日 (木) 14時12分
彗星の魔人様、こんにちは。
本音の部分はおっしゃられている通り、需要と供給だと思います。(笑)
レンズの勢力地図が変わったのはズームレンズが高性能になったからだと思っています。プロがズームレンズで仕事をする時代が当たり前になるなんて想像すらできなかった頃は、一眼レフといえば50ミリ標準レンズが入り口だったのですけどねぇ。(笑)
なので富士フィルムさんが単焦点レンズを揃えていてくれることは評価しつつ、最近は中華レンズも楽しんでいます。おっしゃられる通り、カメラもフラッグシップ機なんて要りません。今時のデジタルカメラは必要なものは入っていてもう十分って思ってますので。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2022年10月27日 (木) 15時00分