立ち飲み百景69 立ち飲みを科学する。(笑)
面白いタイトルになりそうって思いついたのですけどね、立ち飲みを科学したところで酔っ払いは千差万別、望み通りの結果になるような飲み方や酔い方はしてくれないですから、何の科学的検証にもならないと思いますな。
酒飲みなんてのは科学とは一番遠いところにいる人種ですからねぇ。(笑)なので酔っぱらいを科学するのじゃなくて、立ち飲みってシステムそのものを科学してみようかと。
そもそも立ち飲みって古くは角打ちなんて呼ばれてたそうで。その昔酒屋さんでお酒を買った人が、帰るまで我慢できずにその場で開けて飲み出しちゃったので、お店の人がコップぐらいは貸しますよって出してくれたのが起源だってのをどこかで見たことがあります。
コレ本当かどうかは分かりませんけど、酒屋さんの片隅のイートインコーナーというのが始まりなのは確かなようで。酒屋なので、おつまみはおかきやピーナツなどの乾き物だけってお店が多かったですな。
そういうのが形態を変えて、酒屋の一角じゃない独立した立ち飲み屋に発展していったのでしょう。立ち飲みの串カツ屋なんてのはそうかと。
で、立ち飲みってその性質上スピーディーさが勝負ってところがあります。座って飲む居酒屋のように注文した料理が出てくるのに時間がかかってはイケマセン。
座るのを惜しんで立って飲もうかっていうお客さんが来ているわけですから、注文を聞いてすぐに出せるように色々な工夫がしてあります。要領良く手早く提供してくれるところが立飲みの良さ、見てると楽しいですな。
タイムを測れば実際のすごさが分かるかも、冷や奴はネギと生姜を乗せるので15秒、枝豆はすでに小鉢に盛ってあって手渡しするだけなので3秒、コンビーフは缶を開けて皿に盛り、マヨネーズを添えるので1分30秒、レンジでチンするメニューはその時間に足を引っ張られますけど、その間にお代わりのお酒を注いだり出来るのでタイムロスにはならないとかね。
以前よく行っていた大箱の立ち飲みは、カウンターの上に料理を盛った小皿がラップを掛けられてずらり。今日は何があるか全体が見渡せるので選びやすく、お客さんが選ぶとラップを外して手渡ししてくれるので、料理の種類に関係なくラップを外す時間だけで済みます。文字通り注文→お渡しまでのラップタイムが同じ。(笑)
大人数OKの店なので待たせない工夫と言いましょうかよく考えられているなって思いましたよ、思えば古くからの歴史のあるお店ほど、店内の導線や要領の良さが科学されてるなって感じます、動きに無駄がないですからね。そんなのを眺めながら飲むのも楽しいですな。
そうそう、酒飲みが一番良く知っている科学用語を思い出しましたよ。お酒を注いでもらう時についつい言ってしまいますな「表面張力」ギリギリでって。(笑)
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