身の丈に合ったカメラは、道具から相棒になる。
最近見た若い方の写真ブログで、カメラをAPS-C機に変えたら写真が上達したという内容の記事を見ました。
それ以前に使っていたフルサイズ機は大きくて重く、休日にしか持ち出さなかったのが、小型軽量なAPS-C機にしてから毎日持ち出すようになり、そうするとカメラが身近になって自然と撮る量も増え、たくさん撮ることで上達したそうです。
ホントこれは写真が楽しくなる、正しいステップアップの仕方だと思いましたよ。カメラってカメラを持つことが楽しいのじゃなくて、写真を撮ることが楽しいってのがまず初めに来なくてはなりません。
そのために身の丈に合ったカメラを使うことで、カメラは道具から相棒になりますからね、そうすると持ち出し率もアップ、頻繁に写真を撮るようになってどんどんカメラが手に馴染み、さらに撮るようになるという好循環。
それに比例して写真の楽しさと腕前も上昇するというわけですな。カメラなんてね、撮るのが楽しくなってから必要なのを増やせばいいんですから。と言うか写真を続けてたら勝手に増えてくれますよ。(笑)
「身の丈」を辞書で調べると「身長」と共に「自分にふさわしく十分な程度」を意味する言葉と出てきます。
ユーザーの身の丈に合わないカメラとは、言ってみればその方の撮るものには「ふさわしくなく不十分」なモノってことになるわけですけど、カメラの性能が劣っている、機能が足りなくて撮れないと言うより、大抵の場合その逆で、必要もないオーバースペックのカメラを持ちたがるユーザーの心構えそのものが身の丈に合ってないことを指します。
「ふさわしくなく、そのカメラを持つにはあなたの腕前が不十分」というのが正しい言い方かと。ぶっちゃけ「アンタのしょぼい写真に、そんなええカメラいらんがな」と言うことですね。(笑)
写真上達には最初からフラッグシップ機を使うのが近道って主張しているプロカメラマンもいますが、確かに高機能、高性能、高耐久性のフラッグシップ機はあらゆる場面で期待以上の結果を残してくれるのでしょう、だけどカメラがやってくれると言うか、カメラの性能におんぶにだっこの写真になりそうで、それは上達とは違う気がするのですけどねぇ。(笑)
オジサンはオールド&クラシックカメラもたくさん使って来ましたので、カメラってシャッターと絞りが基本といいますか、これだけでちゃんと撮れるものって認識。なので昔は無かった夢のような最新機能は、それが本当に本当に(笑)必要な人だけ使えばいいと思っています。オジサンの撮る写真にはあまり必要ないなぁ。(笑)
スマホで十分なこのご時世にカメラを選ぶのなら、持ったときの手触りや感触、スイッチ類の位置や操作のしやすさを第一に選んだらって思います。高画質で性能も高い次元で横並びなのが今のカメラメーカーですから基本性能は問題無いわけで、そうなると毎日写真が撮りたくなる大きさ重さ感触重視で選ぶのが正解かと。
いつもカバンに入っているのが理想のカメラ、そんなカメラと巡り会えたら写真を撮るのが楽しくなって、さらに自分の日常になりますからね。
メーカーさんにリクエストしたいのは、デジタルカメラもこれだけ熟成しながら、スマホにどんどん追い詰められているのですから、写真機の原点と言いますか、カメラという持ち物のポジションをもう一度気付かせてくれるような、撫で回していたくなるカメラを出していただけないものかってことですかね。(笑)
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