ファインダーが分かれ目だった、一眼レフとミラーレス。
7月中旬頃でしたか、日経新聞の「ニコン、一眼レフカメラ開発から撤退」ってニュースが流れて、慌ててニコンさんが、アレは憶測記事でウチが発表したもんとちゃいますって火消しコメントを発表してましたな。
同じく日経アジアにもニコンの一眼レフ開発中止の記事が出てましたけどその中に、ライバルのキヤノンさんも数年以内にフラッグシップ一眼レフを終了って出てました。
だけどキャノンさんはだいぶ前に、もう一眼レフは終了って確か言ってたよなぁって調べてみたところ、昨年暮れに社長さんが、フラッグシップ一眼レフは開発や生産を数年後に終了して、ミラーレスカメラに一本化するけど入門機と中級機は海外で売れるので、当面は開発と生産は続けますって、読売新聞のインタビューで答えていたのが出てきましたよ。
当面がいつまでなのかなんて分かりません、売れてる間は生産するでしょうけど、キャノンさんですから売れなくなったら未練なくあっさり終了するような気がしますな。その辺りニコンさんよりドライな感じがします。(笑)
で、そんなこんなでカメラファンを賑わした、日経新聞の勇み足な一眼レフ撤退ニュースからしばらくして、ニコンの元開発者でニコンファンやカメラ好きならご存知の、後藤哲朗氏がAERAのインタビューで「一眼レフの『歴史的』な役割はもうとっくに終えているのではないでしょうか。」って答えてました。
長年ニコンの一眼レフに携わって来た方が言うのですから重みがありますっていうか、その通りなのだと思います。その中でミラーレス一眼について、ユーザーがもっとも気にされてきたのはファインダーの見え方ですって語っておられましたな。オジサンもこれには同じ思いです。
ミラーレス一眼がじわじわと勢力を拡大して、一眼レフの牙城を崩し出した頃も全然そそられなかったのは、ファインダーの見え方が気に入らなかったから。ヨドバシの売り場でデモ機のファインダーを覗いた瞬間「こんなん使われへん、全然アカンわ」って思いましたからね。
正直言って、レフ機があるのにこんな見づらいミラーレスなんて、わざわざ作る必要あるのかなぁとすら思ってました。表示はワンテンポ遅れるし、ドットがザラザラでチカチカして目が疲れる電子ファインダーが、全く受け入れられなかったわけで。(笑)
ところがそれから数年後、店頭で手にとった富士フィルムさんのX-T20の電子ファインダーが思いのほか自然で違和感をあまり感じなかったのですな。技術の進歩はすごいですよ、ファインダーが結構まともならミラーレスを拒む理由はありません。
いざ使ってみると露出を反映した表示が出来たり、暗い場所では明るく表示してくれたりなど、光学ファインダーでは不可能なことが出来るのも分かりました、バッテリーがすぐ無くなるのもね。(笑)
思えば一眼レフで当たり前だったことをミラーレスカメラが次々クリアしてさらに超えていったわけで、一眼レフが役目を終えてるのがよく分かりましたよ。
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