TTArtisan 23mm F1.4は必ず目視確認を。
一番出番が多く、オジサンお気に入りのXF23mm F2レンズと同じ焦点距離でありながら、格安中華レンズってことで買ってみたTTArtisan 23mm F1.4。問題も有り有りで、色んな意味で面白いレンズですが、ようやく使用時のクセにも慣れてきて、お出かけの際にはいつも持ち出して名作量産中。(笑)
レンズの作りは金属鏡胴でしっかりとしたものなのですけど、ピントリングの移動量(回転角)が小さいので最短から無限遠(∞)までの距離指標の内、中~遠距離に相当する2m~∞は、たったの5.5mmの移動量。
しかもオーバーインフなので∞表示の手前で無限遠が来て、∞表示に合わせると無限遠(∞)をすっかり行き過ぎてしまいます。実際マニュアルフォーカスアシストと拡大表示を使って「本当の無限遠(∞)」にピントを合わせてみたところ、下の写真のように5mをほんの少し通り過ぎたところが無限遠(∞)でしたって相当ずれてて笑えませんやん。(笑)
なので2m~∞は実質3mmピントリングを動かして調節しなくてはなりません。この低価格ですから製造誤差で無限遠(∞)が出ないダメ個体を出さないために余裕をもたせているのだろうなと信じたいですけど、案外ピントリングの一番端っこに∞マークさえ付けておけばエエんちゃうって考えなのかも。
大雑把と大らかさも品質の内ってのがお隣の国。もしかしたら実際の距離とレンズの表示がピッタリ合ってる「当たりレンズ」が、個体差によって数千本に1本出現しているのかもしれませんな。(笑)
ま、こんなラフな距離指標表示なので、うかつに信用するとエライ目にあいます。なので必ず目視確認を、マニュアルフォーカスアシスト使用や拡大ピント合わせ大前提で。(笑)
巻き尺使って正確なピント位置を探り出してピントリングに印を付けておけば安心かも。パンフォーカス撮影で間違いなくピシッと撮るのなら、距離指標を5mに合わせて絞りF8にすれば、約2m~無限遠(∞)にピントが合いますから正確な5mを探り出して印を付けておくわけで。
調べてみると距離指標の「5」の文字の左端ぐらいが実際の5mでした。そういえばピント合わせが目測だった昔のカメラって約2m~無限遠(∞)をパンフォーカスで撮れる距離指標にクリックが付いてるものが多くありましたな。写真の失敗はピンボケが一番多かった時代の工夫でした。
このTTArtisan 23mm F1.4も使い込むと慣れてきます。単焦点レンズはズームレンズと違って画角が固定ですから、レンズのクセや素性を把握しやすいわけで。
使ってみると開放絞りF1.4での画質や逆光性能の低さは、クラシックレンズ級のオモシロ感がありますけど、オジサン常用のF8ではしっかりした解像感のある描写になるのが分かりました。XF23mm F2と比べて見劣り感はなかったですな。
ドンピシャの時は最高の描写になるけど、それ以外は雑な仕事しかしないって感じのあるレンズですけど結構気に入ってますよ。(笑)
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