TTArtisan 40mm F2.8 MACROのココがアカン。
キャノンEOSのEF100mmF2.8マクロが一番使ったレンズでした。仕事での商品&調理撮影では100mm前後のマクロってスタンダードレンズ。ただオートフォーカスで画面の思った所にピントはまず来ないと言うか役に立たないので、マニュアルフォーカスに切り替えてピント合わせしてました。
基本マクロレンズはマニュアルフォーカスでってのがオジサンの持論。なので銘匠光学のTTArtisan 40mm F2.8 MACROは、購入時価格税込み13,950円と激安でマクロの世界を楽しめるのに魅力を感じたわけで。
オートフォーカス以前の1970~80年半ばの一眼レフ用中古マクロが1~3万円ぐらい、ミラーレス機用にマウントアダプターの購入も考えればいかに安いかと。ま、マクロレンズ好きってのもありますけどね。(笑)
レビューを見ると絶賛もあれば、使えねぇって酷評も。写真家諏訪浩二さんの動画は参考になりました。なのでダメなところも分かった上で購入、お家フォトメインなら使えるかと。(笑)
ま、色々指摘されているように問題有り有りで、まずビックリするぐらい逆光に弱く、太陽光を画面に入れて絞り開放F2.8で撮ると、信じられないぐらい派手な虹色のゴーストとハレーションが高い頻度で出ます。これは少し前に買ったTTArtisanの23mm F1.4よりも大幅にひどいので、このメーカーの逆光耐性の基準が緩いのか、内面反射に対する技術や設計力が低いのではないかと。
下の写真を見ていただきたいのですが、特殊なフィルターを使ったのか、画像処理で作ったのかって思うぐらいひどく、場合によってはもはや撮影不可能ってぐらい出現します。
さらに下の写真、街中で撮ってて、画面右上に明るい空が少し入る、やや逆光シーンだったのですけど、その反対側の左下に白くハレーションがでましたな。
絞りF8では出なかったので絞り込むと消えるのだと思います、でもそういう場合を心配しながら撮らなくてはならないレンズってオカシイですよね。なので木漏れ日だとか、太陽や強い光をを入れた逆光撮影が多い方には全く勧められません、高くても信頼と安心と間違いの無い純正品&日本のマクロレンズを買ってください。(笑)
それとTTArtisan 23mm F1.4で指摘したのと同じく、レンズに表記されている被写界深度目盛りは全く役に立ちません、どう見てもオカシイので単なる飾りと思ったほうが良いですな、コレ使う方はいないでしょうけどね。(笑)
写りに関してですが、画面中心部と周辺部の絞り値違いによる描写比較を撮りました。
見ての通り開放絞りF2.8では画面周辺部も中心部もかなり甘い描写、中心部はF4で一気に改善、F5.6~F11が実用範囲でF16になると回析現象の影響でボンヤリします。周辺部はF2.8がF4よりマシに見えますが、これは周辺光量落ちで画面四隅が暗くなった分、良く見えているだけで良いわけではありません。(笑)
周辺部は絞り込んでも全体に甘い感じがします、収差による像の変形や色のにじみもありますな。F8まで絞るとずいぶん良くなりますが、キャノンEF100mmF2.8マクロを使っていた時に感じてたような、カリカリシャープな印象は有りませんでした。カリッとシャープな写りをお求めの方には向きませんが、マクロレンズや接写の入門には面白い存在だと思います。ま、安さが一番のアピールポイントなのですけどね。(笑)
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