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2022年6月16日 (木)

TTArtisan 23mm F1.4はホントにアカンのか。

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ガッツリ使い出す以前に色々問題があって、ブログネタに事欠かない中華レンズ「TTArtisan 23mm F1.4」。
良く言えば、個性的で癖を楽しめるF1.4の大口径レンズ。悪く言えば、お隣の国のおおらかさと言いましょうか、雑で詰めの甘いところがモロに感じられるレンズ、金属鏡胴の作りも、見た目もとてもいいのですけどねぇ。(笑)
だけど約15,000円でこれだけ楽しめるレンズは他に無いでしょうな、絞りの効果やレンズのことを実体験で理解するのに最適な教材になりますよ。で、さっそく街中を撮り歩いてみました。

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結果は分かりきってますし比べるのが無謀ではありますけど、同じ設定と露出で富士フィルム純正XF23mm F2と撮り比べ。あらためて思いましたけど国産レンズって呆れるぐらい優秀ですなぁ、失敗する方が難しいですからね。(笑)
同じ23mmですけどTTArtisan 23mm F1.4の方がほんの少し画角が狭いですな、ファインダーを覗いた時にすぐ感じました。色合い違いは大きな差がなく、TTArtisan 23mm F1.4は微妙に発色が地味めな感じ。色合いで一番差を感じたのは舗装道路の色で、XF23mm F2 R WRの方が実際の色合いでした。ま、何だかんだ言っても現代のレンズですから極端な差は出ないのかもしれませんな。

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一番ハッキリと差が出たのは画質。特にシャープさに関しては開放絞りF2でも「何でここまでハッキリ写るの」なXF23mm F2 R WRに対して、開放絞りF1.4だと「オレちゃんとピント合わせたよな?」って不安を感じてしまうのがTTArtisan 23mm F1.4。(笑)
F2とF1.4ですから根本的に違いますけどF1.4は想像以上にボケますな、さらに画面中心部分以外はダメダメで、周辺部分はまともに解像しておらず、流れたようになってたり減光もひどいので余計そう感じてしまいます。
この辺りがクラシックレンズを使っているような印象を持ったところかと。だけど今時の若い方には反対にウケるのかもね、こういうのをエモいなんて言うんでしょ。(笑)
ところがですなF2でグッと良くなってF2.8で目を覚まし、F5.6とF8で全く別物のイイ写りに、絞り値の変化でこれだけ印象がガラガラ変わると逆に面白くなってきますよ。

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オジサンは時々F1.4の個性を楽しみつつ、普段はパンフォーカス撮影でサクサク撮るのがこのレンズの楽しみ方じゃないかと思いました。例えば距離4mでF5.6に絞ると約2.3m〜20mに、F8に絞ると1.8m〜無限遠(∞)にピントが合うので、街歩きではピント合わせの必要無しに撮り歩けますからね。

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で、食べ物屋さんで出てきたものを撮るなんて場面ではわざとF1.4でボケ感を楽しむわけですな。広角レンズとは言え寄ればかなりボケます、背景との距離も関係しますけど、ラーメンのネギにピントを合わせて撮ると丼鉢の向こう側がボンヤリするぐらいのボケ方なので、こういう場所では活躍すると思います。(笑)

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最後にまとめとしてTTArtisan 23mm F1.4はアカンわけじゃなく、F5.6かF8に絞れば十分シャープで問題ない写りだけど、開放絞りF1.4はそれとは真逆の写り。なのでまるで性格違いの2本のレンズを楽しんでる感じがします。これでお値段約15,000円ですからね、買ってみますか?パスしますか?(笑)

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