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2022年6月26日 (日)

TTArtisan 40mm F2.8 MACROの活躍の場は?

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現行マニュアルマクロレンズの中では一番安く(記事執筆時)約1.4万円で買える銘匠光学の「TTArtisan 40mm F2.8 MACRO」。
逆光に極めて弱く、開放絞りF2.8での描写の甘さや周辺光量落ちが見られるなど問題有り有りレンズですけど、実写ではどうなのか、普段の街歩き写真とお家フォトで使ってみての印象を書いてみたいなと思います。

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先に結論を書きますけど、お家フォトでは使えますけど、街歩きに持って出るのは場合によるかと。昨日の記事で逆光時のハレーション例を掲載しましたが、頻繁にコレが起こると怖いですからねと言うか撮影にならない。
見方によっては個性的とも言えるひどいレンズですけど、問題点に十分注意すれば普通にマクロレンズです。(笑)ガチで注意が必要なのは逆光シーンだけかと。

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開放絞りの描写の甘さや周辺光量落ちは、花の接写などシーンによってはイイ感じで味わいになりますから使い方次第だと思います、絞り羽根11枚のボケ具合にも期待できそう。
APS-Cで40mmですから35mmフルサイズ換算で約60mm相当で使いやすい焦点距離ですし、料理やスイーツ、アクセサリーなどのテーブルフォトでの活躍を考えればお値段以上かと。

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このレンズ、街歩きでのオジサンの実用的な絞り値はF5.6~F8ですかね、F2.8はちょっと怖くて使えない。(笑)お家で物撮りはF11が基本、意図しない限りはガッツリ絞ります。F16まで絞ると回析現象の影響で描写が甘くなるので実質F11までかなと。なのでマクロレンズなのに絞りがF16までなのは不満で、F22できればF32まで欲しいぐらい。(笑)
ピントリングの回転角は大きいのでグリグリ回して厳密なピント合わせが出来ますし、繰り出す鏡胴に撮影倍率が表示してあるのもマクロレンズ使ってるぜ感があってイイのですけどねぇ。

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普段使っているLAOWA 65mm F2.8 2x Ultra Macro APOよりも画角がだいぶ広いので、三脚に乗せて構図を決めるのが楽と言いますか、部屋が狭く引き場がなくて四苦八苦してたのが嘘みたいに楽勝でセッティングできます。(笑)その分パースペクティブによる被写体の歪みには気を付けなくてはなりませんけど。

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試しにカメラバッグを撮ってみましたが引き場に余裕がありました。複数のカメラを撮る場面もLAOWA 65mmではギリギリでしたからずいぶんやりやすくなりましたな。料理に寄ったり離れて全体を撮ったりする場面では機動力がありますしね、悪いところばかりじゃないな。(笑)

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まとめとしましては開放絞りF2.8は要注意、ゴースト、フレア、ハレーション、周辺光量落ち、各種収差など悪いところが出やすいと言うか場面によっては確実に出ます。ところがF4まで絞ると一気に改善。安定しているのはF5.6~F11かと。
接写の場合は絞り込んでも被写界深度は浅くて背景はボケますからテーブルフォトや料理を撮るのに向くのかなって気がしましたな。
例えば普段は標準ズームレンズだけで撮ってて、もう少し寄って撮りたいなんて場面で選択肢に入る低価格なマクロレンズではないかと、この値段はたしかに魅力ですからね。色々撮ってみてダメダメなところがよく分かったので、それを踏まえてお家フォトメインで使って行きますよ。(笑)

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