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2022年5月21日 (土)

撮れなかった写真たちへ。

今どきの若いモンが付けそうなポエムチックなタイトルになっちゃいましたけどね、ブログやSNSでよく見かける、写真への想いと言いますか言い訳を、行間空けた断片的な文章でタラタラ綴ってるようなやつ。(笑)
オジサンの場合はそんなグズグズしたもんはありませんな、調子が出なかったり、気分が乗らなかったりって言い方をすればカッコ良く聞こえるかもしれませんけど、言ってみればスーパーの買い物帰りに荷物いっぱい持ってて、カメラが構えられなかったから撮りませんでした、もしくは撮れませんでしたなんて写真の話ですよ。
ま、いつも通る道だと次来た時に撮ればいいかって思って通り過ぎるわけですけど、その時その瞬間を逃すと次のチャンスは無いのですな、シャッターチャンスは一期一会ですからね、たとえば毎日通って見慣れた景色だって、昨日と同じ今日はありません、明日はもっと分からない。
なので荷物を持ってて手がふさがっていようが、人混みで通行のじゃまになろうが、その時に「あっ」と感じたシーンは撮らなかったら終わりと言うより、始まることすらも無いのが写真の醍醐味。これは子供の写真だろうが花の写真だろうがジャンルに関係なく共通ですよ。
オジサンは街を徘徊して写真を撮ってるので、そういう場面には頻繁に遭遇して来ました。例えば古い建物が取り壊されて更地になった場所って、建物で隠れてた部分が見えてたりするのでそそるのですな、カッコ付けて「街の断面が露出している場所」とでも言っておきましょうか。(笑)
で、その時は天気や日差しがイマイチだったとしても撮らなかったらアウト。次に通りかかったらもう新しい建物の足場に防音シートで何も見えないなんてのはザラ。見えないどころかお先真っ暗、撮れなかった写真への後悔しか残らないわけで。
でも運悪くカメラを持ってない時に限って、なぜかシャッターチャンスに遭遇するのはカメラあるあるですけどね。(笑)
ま、これ以上「撮れなかった写真」を増やしたくないですし、年齢とともに撮れなくなるんじゃないか、撮る気力が無くなったらどうしようって恐怖があるので、カメラはいつも持って出ます。必ず撮るというわけじゃないので撮らない日はただの荷物ですけど、持って出ることが大切なわけですな。
足の手術をしてからはずっと杖歩行の生活ですけど、オジサンにとってカメラは心の杖、家内より付き合いが長いですし、街の写真って「歩けなかった」が「撮れなかった」と同意ですからカメラはやっぱり杖なのよ。(笑)

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