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2022年5月26日 (木)

フィルム現像はプロラボだった頃。

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フィルムカメラが主流だった頃は、どのフィルムで撮るかってのはとても大事でしたし悩みどころでもありましたな。フィルムそれぞれに個性がありましたし、若い頃はお金が無かったのでお財布事情も考えないといけないわけで、昼飯食うかフィルム買うかって切実な問題もちょいちょいありましたよ。(笑)
さらにどこでも買えるってのも大事でした。フジ、コダック、コニカ(旧サクラ)のカラーネガフィルムは、土産物屋さんなど写真屋さんじゃなくても売ってましたね。
商店街の中にあるちょっと立派な写真&カメラ屋さん、オジサンと同じ世代の神戸っ子ならご存知のコヤマカメラやヒラマツカメラね。(笑)
ま、そういう大きなお店に行くと、リバーサルフィルムやモノクロフィルムも揃ってましたし、アグファやイルフォードなど海外フィルムも売ってました。
オジサンはリバーサルフィルムファンなので最短2時間で仕上げてくれるし、朝の通勤時にポストに放り込めば昼休みに取りに行けた富士フィルム系プロラボ「クリエイト」によく行ってたのですけど、フィルムの特徴を知ってもらうためのPR用小冊子やパンフレット類が片隅のスタンドに置いてありましたよ。
モノクロフィルムは自家現像する方のために詳細な現像用データシートが置いてあったり、リバーサルフィルムの銘柄ごとの特性や傾向などをまとめたもの、フィルターワークのガイドブックもあったなぁ。いっぱい貰ってたのに捨てずに置いときゃよかった。(笑)
プロラボならではだったのが、化粧品やブランド衣料の商品撮影など、仕上がりの色にシビアな撮影ををしているカメラマンのために、エマルジョン情報というフィルムのロット(乳剤番号)による色の偏りや露出の補正データシートが配布、掲示してあったこと。
「+0.5M」なんて書いてありましたな。マゼンタ(赤系)のフィルターでちょい補正してねってこと。
そんな普通の写真屋さんでは出回らない情報が得られるのがプロラボの良さ、フィルム新製品の発売情報も速かった記憶があります、キャンペーンもね。
プロカメラマンって意外と保守的で曲げない、コレって決めたフィルム銘柄をそうそう簡単には変えないのですな。なので新製品にすぐに飛び付いたりしません、何本もテストしてから小さな仕事で投入。ルーチンワーク的にずっと継続している仕事には使いませんな、以前撮ったのと色味やテイストが変わると大問題ですからね。
なのでそんなカメラマンに使ってもらうためのプロモーションと言いますか、イチオシ新製品はプロラボでも気合が入ってました、発売記念キャンペーン価格だとかグッズが貰えるなんてのもありましたなぁ。
ダーマトのシャープペン貰いましたよ。ダーマトってもう通じないか、仕上がりフィルムのOKカットに印を付けたりトリミング範囲を書き込むための「ダーマトグラフ」ってワックスで出来た色鉛筆、クレヨンみたいなののもっと細いやつね。スタジオでは必需品だったのでプロラボならではのグッズでしたなぁ。
かつては大きな都市にはちゃんとあったプロラボ。「クリエイト」は東京だけ「堀内カラー」は東京と大阪だけになって、もう懐かしい思い出になってしまいましたな。

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コメント

おはようございます〜
懐かしいですね
毎日22時くらいに上がる最終現像とりに
プロラボのサカタによって
ロッカーによってポジチェックしてから
帰宅する毎日でした...
今では考えられませんけれど

集配のお兄さんたちも還暦くらいか
懐かしいです

投稿: ネコスタ | 2022年5月26日 (木) 08時48分

ネコスタ様、おはようございます。
リバーサルがメインだったのでプロラボを使っていたのですけど、たいてい開いてない時間に出しに来るカメラマン用にポストがありました、横には専用封筒とペンも用意してくれてましたね。撮影後に出しに行くか、次の日の出勤前に出しに行ってました。で、早く仕上がりが見たくて、昼休みに走って取りに行くわけで。仕上がりが待ち遠しいなんて、デジタルには無い楽しみ。若かったので坂道を必死で走ったなぁ。(笑)

投稿: よもかめ亭主 | 2022年5月26日 (木) 11時15分

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