神戸本、昔の景色が知りたくて2。
2019年10月8日に「神戸本、昔の景色が知りたくて。」という記事を書いてます。西東三鬼著「神戸・続神戸」って本を取り上げて、オジサンが生まれるず〜っと前の神戸の景色知ることができたのを書いてました。
で、そのときに確か昔の神戸の写真集を持ってたはずだけどって思い出したのですな。我が家に無いので、多分実家のどこかにあるだろうから、そのうち探そうって思いながら忘れてしまっていたという。で、見つけました。「昭和の神戸 昭和10〜50年代」高村推古書院 2014年刊って本。
著者といいますか撮影したのは飯塚富朗さんというアマチュア写真家の方、日本の写真史に必ず登場する、写真家のハナヤ勘兵衛氏の写真も十六点掲載って書いてありますな。内容はタイトル通り、昔の神戸の景色がたくさんのモノクロ写真で浮かび上がってくるというもの。
この手の写真集の魅力って、構図やシャッターチャンスなど、作品としての写真というより、もう撮ることができないあの頃を思い出させてくれる、記録としての写真の力だと思うのですな。「へぇ〜昔はこんなやったんや」って思わず見てしまう部分ね。オジサンも子供の頃の記憶にある街の景色の写真では思わず「そうそう、この隣に〇〇あったわ」って見入ってしまいましたからね。
まだアーケードがなかった頃の商店街だとか、今は当たり前に神戸のランドマークになっている建物が、まだ建ってなかったり建築中だったりなんて写真。反対に震災や老朽化ですでに無くなってしまった、立派な建物が堂々と建っていた頃の写真も。建物好きのオジサンはそういうのにもそそられるのですな。
この写真集も同じ魅力がありました。ただちょっとまとまりが付いてない感じもしましたけど、貴重な一冊だと思いましたよ。オジサンも長年街を徘徊して写真を撮っているので、もし同じ場面に遭遇したら絶対撮ってしまうなって写真に共感しましたし、新聞社や職業カメラマンなら撮れない、もしくは撮らないだろうなって写真がたくさん載っていたのが良かったですよ。
なのでオジサンが若い頃に撮ってた神戸の写真も、今見ると下手くそすぎて直視できませんけどね、ただもうこの景色はフィルムの中にしか残ってないのですな、下手くそでもこの先もしかしたら貴重な記録になるのかもしれません。(笑)
そう思うと地元をもっと撮らないとって気分になりましたよ。地元というより、自分の暮らしている足元の景色ですな。何気ない普通の景色を撮った写真も、50年、100年経てば違うメッセージを発するわけですからね。ホント写真って楽しいですな。
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