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2022年5月15日 (日)

すっかり出番が無くなっている写真用品アレコレ。

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デジタルになって露出計、ストロボ、三脚を使わなくなったり、使用頻度が減っていることを少し前に書きましたけど、フィルム時代には当たり前だった写真用品も絶滅危惧種になってますな。
何しろフィルムが高くなって手が出ませんからね、当然ながらフィルムでしか使わない写真用品も出番が無くなるわけで。ライトボックス、フィルムピッカー、ルーペ、手袋なんてのがそう。
ライトボックスはリバーサルフィルムファンのオジサンには必需品、昔はプロラボに行くと壁面カウンターにいくつも並んでいて、仕上がりのチェックをしているカメラマンがよくいました。
プロカメラマンとアマチュアはすぐ見分けが付きましたな、アマチュアで自宅にライトボックス持ってない方は時間が長い、ルーペ片手にじっくり確認してますからね、プロはスタジオにライトボックスが無いなんて方はいませんから、サラッと確認したらサヨナラでした。(笑)
フィルムピッカーってのは何かというと、全部巻き込んじゃった35mmフィルムの先っちょを引っ張り出す道具。
写真屋さんや現像所の人がよく使っていた道具で、お客さんからお預かりしたフィルムを現像機に仕掛ける際に、先っちょを引っ掛ける必要があって使ってるのを、行きつけの写真屋さんでよく見かけました。「お世話になっている写真用品」って過去記事に書いてます。
オジサンが持ってるのはかなり古いタイプ、CAPAってカメラ雑誌に自作する記事が載ってましたな、懐かしい思い出です。
ルーペもデジタルになって出番が無くなったもののひとつ、ピーク(東海産業)のものが有名ですけど、昔はニコンやライカ、ローデンシュトックなんてお高いのもありましたなぁ。心斎橋のカメラのナニワにはルーペだけズラッと展示してあるコーナーがありましたよ。
オジサンはピークの倍率10倍と15倍を今でも使っています。一度買ったら一生使えますからね、かれこれ45年ぐらい使ってますな。(笑)
手袋はフィルムを扱う際に必需品、フィルム全盛期にいっぱいあった1時間プリントや0円プリントのお店では素手でフィルムを扱うところもあって、そういうお店には出したくなかったのを思い出しました、指紋付いたらどうすんのって不安になりましたからね。
オジサンが使ってるのはレンズ拭きに使われてるトレシーって生地でできたもの、もうボロボロですけど毛羽立たないので手放せません、普通の白手袋よりかなりお高めでしたな、だけどこれに代わるものはないと思っています。それぐらいフィルムの扱いには慎重だったわけで。
ゴムだったかシリコンだったか、粘着性のあるローラーでフィルムを挟んでホコリを吸着する便利グッズなんてのもありました。(笑)
こういう写真用品もこの先どんどん消えていくのでしょうけど、長年フィルムを使ってきたオジサンの記憶からは消えませんよ。

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写真用品いろいろ」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。
随分と昔の話なのですが、若い時にフィルム集配のアルバイトをしていたことがありました。駅前にある小さな写真屋さんで受け付けたフィルムを回収して大きな店舗にある現像機で現像焼き付けして、またそれを受け付けた店舗に持っていくというものなんですが、一周6店舗ほどをバイクで1時間かけて回収していました。1時間おきに各店舗最低でも10本ほどはあったので、1日回っても最低でも300本は現像されていました。今では絶対にないアルバイトですね。
そこの写真屋さんの現像所でもフィルムピッカー、手袋、ライトボックス、ルーペは必需品。ネガ袋のロールになったやつや、4桁の数字の書かれたシールもたくさん置いてありました。
そこではフジフィルムのフロンティアというデジタルプリンタが主に使われていたのですが、アグファのアナログプリンタというのも置いてあって、こだわりのあるお客さまはアグファ指定でプリント依頼されておりました。フジのものは一旦スキャナでデジタルデータにしてからプリントするので、モニタ画面で色合いを見ながら調整できましたが、アグファのはネガの濃度を見て調整するので、ほぼ職人技みたいなところがありました。熟練のパートのおばちゃんしか扱えなかったです。(笑)
フィルム現像の際にネガ傷をつけてしまう事故がたまにあったんですが、そんな時は鼻の脂を傷に塗ってやると、消えるよっていう裏技がありまして・・・げっ!なんて事するんだと思ったのと、こんなトコでは絶対出したくないなと思ったもんです。

投稿: まほまほ | 2022年5月15日 (日) 10時30分

まほまほ様、こんにちは。
鼻の脂を塗るって裏技、モノクロの自家現像とプリントをやっていた頃は定番の緊急技でした。(笑)
若かりし頃入り浸っていた写真屋さんは、プリントに力を入れていて、自宅に現像機まで置いてたのですけど、周りに0円プリントの店など、質より安さの店が出来だして苦しかったようです。プリントの良さってなかなか響かないものですね。

投稿: よもかめ亭主 | 2022年5月15日 (日) 11時49分

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