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2022年4月 7日 (木)

小さな希望と大きな絶望が、フィルムカメラに。(泣)

3月22日のデジカメ系ニュースサイトで「コダックが、中判カメラ用の新しい120フィルムの5本入パック、Kodak Gold 200フィルムを再発売、価格はPortraやEktarよりも25%安価になる。」ってニュースを見ました。
コダックは高いので安価と言われても、実際どれぐらい安くなるのか分かりませんけど、昨年富士フィルムのPRO400HとPRO160NSが生産終了になって、カラーネガフィルムの選択肢が減っていたところなので、二眼レフのローライフレックスなど中判カメラを使っているフィルムファンにとっては朗報かと、良かった良かった。
で終わるわけが無さそうなのは、このブログをいつも見てくださる方なら想定範囲内かと。(笑)良いニュースはこれひとつだけでしたな。数日後の3月25日に「富士フイルム写真関連製品 一部価格改定のお知らせ」って値上げのニュースリリースがありました。
4月1日からフィルムが20~60%値上げ、5月1日からカラー写真印画紙が10~20%、処理薬品が約10%値上げ、6月1日からプロラボ製品やプリント製品・サービスが8~94%値上げだそうです。
フィルムの値上がりは痛いですけど、製造終了と値上げならどっちって言われれば値上げですとしか言えません、フィルム無くなればデジカメ以前のカメラは全て終了でただの飾りになっちゃいます、高かろうがすがり付くしか無いわけで。
特にリバーサルフィルムファンのオジサンは富士フィルムさんのVelvia、PROVIAが命綱なわけで。それだけじゃなくて薬品やサービスも値上げですから、当然現像料も値上がりするでしょうし、お先真っ暗感しかないという。
で、笑えない話がもうひとつ、3月21日から26日にかけて、水銀に関する「水俣条約」の第4回締約国会議が開催されたそうですな。ここで2025年までに水銀を含む製品などが段階的に廃止されることが決定したそうで、その中に一部の写真フィルムって出てました。水銀や水銀由来の物質を使っているフィルムってのが現行品ではどれなのかは、調べが付かなくて分からないので戦々恐々。
ケミカルな写真ってこの先、環境負荷などのリスクでどんどん追い詰められるのかもしれません。もはや製造されてないフィルムカメラのために、フィルムの新製品が出たり、生産が増えたりするはずも無いですし、急に終りが見えてしまうかもしれませんな。
で、記事を書いてる最中に値上がりしてました、ヨドバシの価格がエライことになってます。Velvia50、PROVIA100Fの120サイズ5本パックは5,000円台だったはずなのに9,000円台になってます。あまりの大幅値上げに音を上げましたよ。とてもじゃないけど買えませんがな。ただの悲報じゃないですな絶望ですよ、どうしましょ。
もうね極力デジタルなフィルムシミュレーションでリバーサルテイストを楽しんで、フィルムの出番を抑えるしかないですな。
えっお酒を控えてフィルム買えって?もし出来てたらとうの昔にやってますよ。(泣)

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フィルムのこと」カテゴリの記事

コメント

こんにちはあるだけでもありがたい時代になってしまいましたね。RZ67で撮影していた時は毎日20.30本現像に出してラボの上がり待ちで毎日帰りは23時くらいでしたから。個人的にはフィルムカメラにそのまま入れて使えるデジタルセンサーが出てくると思っていたのですが難しいのでしょうねパトローネのところにメモリとバッテリーがあって撮っても見れないくてスマホに転送できたりPCに読み込むとかで売れると思うんですけどねー。ライツミノルタCLはそれ用に取ってあるのですけれど夢ですね〜

投稿: ネコスタ | 2022年4月 8日 (金) 10時57分

ネコスタ様、こんにちは。
昨日のデジカメウオッチのニュースでフィルムカメラとiPhoneを組み合わせて撮影できる「デジスワップ」なるアタッチメントがキックスターターで11日から開始って出てましたね。デジタルセンサー代わりにスマホ利用ってところがアイデアなのでしょう。ニッチな商品ですけど、なかなか面白いと思いました。

投稿: よもかめ亭主 | 2022年4月 8日 (金) 12時16分

よもかめ亭主さま、おはようございます。
わたしも大学生2人の親として
今あるフィルムを使い切ったら、次はしばらく苦しいかなーと思ってます。
の割にチェキフィルムはお値段頑張ってますよね。
スタバのカウンターに貼ってあったりロフトでも本体扱ってたり、ちょっとしたオシャレアイテム扱いです。こちらのフィルムは一時より若干値下がりしてますよね。

投稿: myrrh | 2022年4月 9日 (土) 08時32分

Myrrh様、おはようございます。
チェキのフィルムって、インスタントカメラの事実上のスタンダードフィルムですから、需要と供給のバランスが取れてて儲けが出ているのだと思います。どこでも売ってますし、富士フィルムさん以外にもこのフィルムを使うカメラってたくさんありますからねぇ。現像の必要が無いってのも大きいかと。
普通のフィルムにそれは望めませんから、先々を考えるとじわじわ真っ暗闇感がありますね。

投稿: よもかめ亭主 | 2022年4月10日 (日) 06時30分

よもかめ亭主様
初めての書き込みになります。よろしくお願いします。
私の場合、KM が無くなり、KR が無くなった時点で、フィルムは ほぼほぼ諦めてしまいました。しばらくは写真の枚数も激減したのですが、初代 α7 が出たのを機にデジタルに移行しました。
あのコダクロームの黒色は、何にも代えがたい魅力があったのですが、渋い発色が時代に合わなくなったのでしょうね。思っていたより早くに無くなってしまったのが、当時は本当に残念でした。

投稿: 梅仁丹 | 2022年4月19日 (火) 18時05分

梅仁丹様、はじめまして、コメントありがとうございます。
KM、KR、懐かしい響きです。お値段と、外式現像で仕上がりに時間がかかるので、そんなに使ったことはないのですけど、あの油絵のようなこってり感と言いますか、渋い色調はハッキリ覚えています。(笑)
私はフジクロームが好きで、Velviaが発売された時からこればかり使ってましたが、今は富士フィルムのミラーレス機のフィルムシミュレーションでリバーサルテイストを楽しんでいます。フィルムの値上がりスゴイですもんね。
こんなブログですが、これからもよろしくお願いします。

投稿: よもかめ亭主 | 2022年4月20日 (水) 07時06分

よもかめ亭主様
お返事をありがとうございました。こちらこそ、よろしくお願いします。
私はコダクロームのあの色に魅了されてしまって、プリント前提のネガ撮影以外は、ほとんどコダクロームでばかり撮っていました。
何と言っても、フィルムの凄いところは、受光素子というか撮像素子を交換できるところですね。旧いカメラでも最新のフィルムを入れれば、最新式のカメラと同じってところが凄いです。
一方、ミラーレスの凄いところは、フランジバックさえ問題なければ、どんなレンズでも同じボディで使えちゃう(テレセントリック性は悩ましいところですが…)ところでしょうか。
これからも、時々お邪魔させていただこうと思います。よろしくお願いします。

投稿: 梅仁丹 | 2022年4月20日 (水) 18時05分

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