デジタイズにはどのフィルムシミュレーション?
「写ルンです」使ってる方や、フィルムカメラに手を染めてしまった若い方は、現像に出すとデジタルデータ化してくれるサービスを、当たり前に利用していることかと思いますけど、コレをお家でチマチマやるのがオジサンのデジタイズ。何しろ今まで撮ったフィルムが山ほどあるのでね。(笑)
で、それに関する記事は過去に幾つか書いておりますけど、基本的なところは変わりません。レンズ交換の出来るデジタルカメラにきちんとマクロレンズを使用して複写、2000万画素を超える画素数なら、簡易タイプのフィルムスキャナーよりも遥かに高画質でデジタイズ出来ますよってこと。(笑)
で、その際の希望として、フィルム固有の特徴を生かす方向でデジタイズしたいわけで。なのでデジタルカメラの色再現の影響は可能な限り排除したいのですけど、完全に無くすことは出来ませんし、メーカーによってもその辺りの味付けが違います。
以前キヤノンさんのEOSを使っていた時は、ピクチャースタイルを忠実設定に設定してました。「色温度5200K程度の環境光下で撮った写真が、測色的に被写体の色とほぼ同じになるように調整されます」って説明書には出てます。つまり晴れた日の10〜14時ぐらいの環境光で撮ればドンピシャな設定。これに近い色温度に合わせてあるライトボックスに、フィルムを置いてデジタイズしてました。
ところが富士フィルムさんのXシリーズを使い出して、これがフィルムシミュレーションに変わったわけで。なのでキヤノンさんの忠実設定に相当するものはありません、近いのはPROVIA(スタンダード)一択。
この設定で撮ってみて不満は全くありませんでした、原版の色合いからかけ離れるなんてことはありません。で、ふと思ったのがフィルムシミュレーションて、実際のフィルムのテイストをシミュレートしているわけですから、原版フィルムを、フィルムシミュレーションを色々変えながらデジタイズしたらどうなるのかってところ。
カラー原版をACROSに設定してモノクロ写真にしてしまうことも出来ますし面白そう。これってデジタイズ的にはスゴイことかもしれませんな。ハナからRawで撮っておけば、後からいくらでもシミュレーションを試せて効率的かも。ただ富士フィルムさんのアプリがあまり使い勝手がよろしくないのよ。(笑)で、やってみました。原版フィルムはVelvia、20年前に東京タワーから撮った街並みです。
上の4枚はリバーサルフィルムテイストのフィルムシミュレーション、空の色がかなり違います、クラシッククロームは時代を感じるいい色合いを再現してるなって思うのですけどいかがでしょう。
次の4枚はネガフィルム2種と映画用のETERNA、モノクロのACROS。ネガはメリハリのあるHiとニュートラルなStd、どちらもネガフィルムっぽくていいですな、意外と落ち着いた感じがするのがETERNAでした。
最後の2枚はおまけで撮ってみたもの、セピアは見ての通り安いドラマの回想シーンぽい雰囲気。ミニチュアはアドバンスドフィルターって特殊効果のフィルターを設定してみたもの。お手軽にそれなり感が出てるかと。こうなるともうデジタイズじゃなくなりますけどね、お手軽で結構面白いかも。(笑)
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