動画のライティングに思ったこと。
ネットで動画を見る頻度が高くなってます。料理のレシピなんてのは文章と写真で載っているのより、動画で見た方が遥かに分かりやすいですからね、食材の下ごしらえや切り方なども、検索でたくさん出てくるので便利に活用させていただいておりますよ。(笑)
料理レシピ動画の場合、真上から手元を撮る俯瞰撮影が多くて、鍋やフライパンの中もハッキリ分かるような、全体に光が回ってるライティングで撮られてますな。動画の性質上そうじゃないと伝わりませんから当然かと。
ところが商品紹介などのレビュー系動画は、紹介する方が商品を手にして、カメラに向かってアレコレ喋ってるようなのがほとんどなのですけど、喋り方や切り口が面白くても、画面が美しくないと次も見たいって気にならないのはなぜ?(笑)
動画ですから、LEDビデオライトなどの定常光を使っているのでしょうけど、室内の環境光を配慮せずに、正面から強めに照らしているせいで、室内は薄暗く、顔だけピカピカなんてのがありますし、喋る度にメガネがピカピカ光ってたり、リングライトを使ってるのでしょうね、瞳に思いっきり写り込んで目が宇宙人みたいで気持ち悪かったりします。(笑)
その点、プロカメラマンの動画は、ライティングを分かった方々ですから、すごくきれいなのが多いですな。ライトを使っていながら、自然光で撮ってるようにしか見えなかったり、窓からの日差しが差し込んでるなんて演出してるのも見たことがありますよ。構図がいいのか空間といいますか、奥行き感もあって落ち着いて見れますし、説得力も感じます。
動画で情報発信はすでに当たり前、それに特化したデジタルカメラもたくさん発売されてますし、スマホやカメラ選びの際も動画性能って重要ですから、そうなると次は見せ方が明暗を分けるかと。簡単に情報発信するのと、見てもらえるものを発信するのとは違いますからね、これから重要かもしれません。
スチル写真の場合、カメラマンの方は正面からライトを当てることは、なにか意図がない限りまずしません。逆光や半逆光、サイドライトで質感や立体感を作っていくわけで、その塩梅がカメラマンの個性だったりします。
雑誌や広告で見かける料理の写真なんてのは、まさしくその手本みたいなもん。オジサンもお家フォトの際、同じようにしています。逆光や半逆光だと、手前に影が出るのでレフ板で調節するわけで、狭い部屋なので限界はありますけどね。(笑)
この辺り動画であっても同じだと思うのですな。ちょっとのさじ加減で見栄えがガラリと変わるのがライティングの面白いところ。
もしもオジサンがYouTuberになったとしたら、それなりに撮る場所やライティングは考えたいと思いますよ、だけど根本的な問題として、くたびれたシワだらけの顔はどうにもならないでしょうからやっぱ誰も見ないか、やめといた方が良さそうですな。(笑)
| 固定リンク | 0
「 写真とカメラ、あれこれ」カテゴリの記事
- 秋のカメラ業界ニュース3連発と雑感。(2023.11.09)
- あの山ほどあったフィルムカメラにサヨナラを。(2023.11.12)
コメント