「まさか」の流儀。
誰でもそうだと思いますけど、お医者さんや病院のお世話にならずに、ず〜っとどころか、出来れば一生健康でいたいというのは願望かと。ところがどっこい、生きてりゃなんだかんだと不具合やアクシデントはあります。怪我なんて、いつ我が身に降りかかるか分かりませんし、普段から酒もタバコもやらず、健康には人一倍気を使い、健康診断の結果はいつもA判定な人でも、大きな病気に罹ったりするわけで。
何かの雑誌で見た瀬戸内寂聴さんのインタビュー記事で、人生には「まさか」という坂道があるって言ってはりましたな。これね、ホントその通り。どんなに普段から気を付けて生活していたって、年齢とともに「まさか」出現率大きく上昇します。(笑)
「まさか」ってねぇ、今まで自信のあった体の部位に出ますな。オジサンは眼と足にきましたよ。元々目は良かったので、若い頃は望遠レンズで、カミソリのようなピント合わせをしていたのですけどねぇ。まさか眼鏡無しではどうにもならなくなるなんて、思いもしませんでしたよ。
写真撮る以前にカメラの表示が既に見えませんからね。まあこれは老眼鏡を作れば何とかなります。度が進むたびに作り直さないといけませんけど、まだ何とかなりますよ。(笑)
だけど足に関してはどうにもなりませんでしたな。いつも一日中歩き回って写真を撮っていたので、歩くのも好きですし、自信もありました。なので、まさかここまで悪くなるなんて想像すらしてませんでした。正直ほとんどまともに歩けてない状態。薬やリハビリでどうにかなるレベルはもはや通り越して、手術しか手がないということで入院しました。
昨年の11月末に書いた「入院&退院、おひとり様。」って記事は、足の検査時に全く別の悪いところが見つかって入院したもの、これも「まさか」でした。きっとこの先も色んな「まさか」と遭遇するのでしょうなぁ。(笑)って笑えません、向き合うしかないわけで。思えば10代の頃の盲腸に始まり、入院手術経験って今回で5回目ですからね、ずいぶん歳も食いましたし、考え方も変わりますな。
入院って治して出てくるのが前提の宿泊治療ですから、人生がカーレースのコースだとしたら、また走り出すために、一時ピットインしていると思えばいいわけで、若い頃のような恐怖心やネガティブ感はありませんよ。いかに最短でシャバに復帰するかが重要といいますか、それしか考えてませんでした。
なので「寒い冬に暖房の効いた病院で、のびのびリハビリしてるなんて得難い体験ですよ」ぐらい開き直ってましたな。「まさか」の度にうろたえたとしても、向き合ったとしても、つまるところ結果は、同じにしかなりませんからねぇ。(笑)
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