手術の後が、本当の始まりでした。(泣)
人工股関節って聞いて正直最初ビビりました、だけどプロゴルファーのジャック・ニクラウスやトム・ワトソンもそうだって。調べてみるとスポーツ選手で人工股関節の方結構いるのですな。
で、オジサンも同じ手術を受けたわけですけど、今時は自分で出来そうな患者は、病室から歩いて行って手術台に上がるところまでやらなくてはなりません。手術台ってすごく幅が狭くて、おまけに手術室って寒いのよ。(笑)
で、台の上に横たわったらもう「まな板の鯉」ですわ。血圧計やら心電図の機械やら色々つけられて全身麻酔、目の前が真っ暗になって気が付いたら超合金の新しい体になってましたって、ターミネーターか。(笑)
スゴイのが翌日から歩行器で歩行訓練開始ってところ、いきなり歩いて大丈夫なのかって不安になりましたけど、いざ立ってみるとなんだか以前よりもしっかり足を踏み出せましたな、しかも動きが軽い。ただ血栓防止用に穿かされる専用の白いニーソックスと言うかストッキングが凄くマヌケ、こんなの穿くの幼稚園以来かと、オジサンには全く似合いませんな「エモい」じゃなくて「キモい」(笑)
で、トイレ行ったり、ズボンとパンツの履き替えの練習をしてから、リハビリ室デビュー。正しくは理学療法室なのですけど、これがデカイというか体育館そのまんま。広いわ設備がスゴイわでオドロキましたな。ここで訓練してOKになったら退院という運び。
だけどこれが一番キツイのよ。足をかばって今まで使ってこなかった筋肉を、生活レベルまで回復させないといけないわけですからね。放置プレイで萎縮した筋肉って全然伸びてくれないわ、カチカチに固まってるわ。
理学療法士の先生から「今まで経験したことのない硬さ」って驚かれましたよ、ギネスブックに申請しようかな。(笑)おでんのスジの硬いのや、スルメのカチカチ感をさらに超えているそうで、相当ひどいそう。
シャリアピンステーキみたいに、すりおろし玉ねぎをまぶしたら柔らかくなりますかって聞いてみましたけど、笑顔でスルーされましたな。こんな状況で入院してるのに、ウケようとツマラナイことを言うから、オジサンは嫌がられるのかも。
で、このカチカチで価値が無いスジ肉をほぐしてくれるのですけどね、場所によってはスゲ〜痛かったりしました。「イテテ、先生許して」って心の叫び声が喉元まで上がってきましたけど、ここはガマン、涙目をほほ笑みに変えて余裕の表情、何しろ足を動かせるようにするためですからね、先生に「手加減して貰えませんか」なんて思う気持ちが既に病気に負けています。
そんなことでは退院はおぼつきませんよ。つべこべ言わずに歯を食いしばるしかありませんって、コレ根性無しのオジサンが一番苦手なヤツね、あ〜。だけど訓練にショートカット無し。毎日涙を見せないように足を動かしてました(笑)じゃなくて(泣)。
だけどスゴイですな、毎日動かしてると、ほんの少〜しずつですけど動くようになるという。先生から見れば、これぐらいで頑張りましたって、ドヤ顔するなレベルだったと思いますけどオジサンには大きな第一歩、文字通り足が一歩前に出るようになりましたからね。(^_^)v
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